The MBA Reality Check①/課外活動実績はMBAの審査においてどう見られるのか?

アゴスの出願戦略コンサルティングでは、受講生の方のバックグラウンドを確認させていただくことから始まります。その中では、必ず、学歴、職歴に加えて、課外活動の状況も確認させていただきます。

本日は、この初回のコンサルティングで、皆さんからよくお受けする質問に対してのアドバイスを記します。

課外活動実績は、MBAの出願書類の中でもResume(経歴書)や、オンラインアプリケーションを通じて、必ず質問される項目の1つです。ここから一体何を審査されるのでしょうか?

そのためには、まず、入学審査の目的を理解することが重要です。入学審査の目的は、端的に述べると、「MBAコミュニティに貢献できる人材であるかどうか?そして卒業後もそのコミュニティを活性化できる存在であるか?」です。この考え方と課外活動実績はどうつながるのでしょうか?

例えば、2年制のMBAプログラムでの生活をイメージしてみましょう。
在学中、学生は、勉強やインターンなど仕事に直結するスキルを伸ばす機会の他に、クラブ活動や卒業生との交流など課外活動においてリーダーシップを発揮することを期待されます。

学生の国籍、産業、職種、考え方の違いなど、多様性に富んだMBAコミュニティにおいて、学生の一人ひとりの活躍が、そのコミュニティの結束を高め、卒業後の繋がるネットワーク形成に大きな影響を与えます。だからこそ、入学審査において、課外活動への取組み姿勢も審査要素の1つになるのです。

そして、どのような活動に関わった(何に関わった)/どう関わった(マネジメントに関連したことにコミットしているか)の両方を意識したアピールが重要です。なぜならリーダーを育成することがMBAプログラムのミッションの1つだからです。

さらに、MBAの入学審査のアプローチについての理解を深めることも重要です。holistic review processにおいては、各項目に対して厳格な粗点が与えられる審査ではなく、出願者の強みにフォーカスをした審査を重視しています。詳細はMBA入学審査の考え方 A Holistic MBA Application Evaluationで解説しています

課外活動実績があるだけではなく、その活動実績から何をアピールしたいのか?を考えることも重要です。例えば、以下のような状況である場合、あなたであればどう対応しますか?

大手企業に勤務。職歴3年
これまでは先輩や上司のサポート業務がメインであったが、最近小さなプロジェクトのマネジメントを担当するようになった。チーム内に後輩はまだいない
大学時代は体育会のクラブ活動に積極的に関わっていたが、仕事を始めてからは忙しく、課外活動実績と言えるものは特にない

1. 大学時代に所属していたクラブ活動にOBとして参加し、学生コーチに関わる もしくはOB会の活動を開始する
2. 会社のCSR活動に参加し、地域の清掃活動に参加する
3. 社内で要求されている資格取得のための勉強会を、社内の同期とともに開催する
4. 課外活動実績を積むことよりも、TOEFL/GMAT学習に専念する

2020年MBA留学を目指す方で、課外活動実績も含め、自身のバックグラウンドの確認とその後の戦略アドバイスをご希望の方は、MBA出願戦略コンサルティング 個別クイックアドバイスをご利用ください。

Chizuko Okada

投稿者: AGOS Consulting Team

@AgosJapan (formerly Princeton Review of Japan) – 25 years of experience. Best MBA, LL.M, and MPP admissions results in Japan.