去る6月5日(木)、Bon Voyage Banquetと称した2008年度合格者壮行会をハイアットリージェンシー東京にて開催いたしました。当日は、雨、そしてご多忙なスケジュールの中、85名の合格者の方々にご参加いただきました。当校会長のご挨拶から始まり、ほとんどの時間は立食パーティ形式で行われました。後半に入り、合格者代表として井上昌泰氏にスピーチをお願いしました。心温まる、そして、とても励まされるスピーチを、皆様にもお伝えしたいと思います。
【開催日時】 2008 年 6 月 5 日(木) 19:30〜21:30
【会場】 ハイアット リージェンシー 東京
【イベント概要】 2008年留学生壮行会
皆様こんばんは。ただ今ご紹介にあずかりました井上昌泰と申します。
今日は私達留学生の為にこのような素晴らしい席を設けて頂いて有難うございます。
合格が決まってから、送別会・壮行会続きで緩んだ生活を送ってきたのですが、今日は志を同じくする方と数多く知りあいになることができ、またモチベーションが上がってきました。
去年の3月から丸1年間、アゴス・ジャパンさんにお世話になりました。
GMAT(R)は600そこそこ、TOEFL(R)TESTも100を超えなかったあまり出来の良くない生徒で
ありましたが、ご指名ですので僭越ではありますが、一言お話させて頂きたいと思います。
まずは簡単に自己紹介をさせて頂きます。
新日本石油という石油メーカーの国内販売部門の国内支店でセールス、マーケティングの
仕事に10年間従事した後、昨年の3月に社費留学生に合格し、MBA受験にチャレンジしました。
昨今は「後期高齢ナントカ」という言葉が世間を騒がしているようですが、私も受験を開始
したのが34歳と、まさしく「後期高齢アプリカント」というような存在で、体力は落ちているわ、
脳みそは劣化しているわと大変苦労をした1年でありました(笑)。
アゴス・ジャパンさんのサポートの甲斐あり、今年の9月からスペインのバルセロナにある
IESE Business School に進学することになりました。
幾つかアメリカの学校も受験していたのですが、ケーススタディ中心で少人数制の学校に
行きたかったので、IESE Business School への進学を決めました。
というのが表の理由で本音のところは、今度、結婚することになる彼女の強力な押しに
よるものです(笑)。
1年の受験生活を経て、今この壮行会の場所に立ってみてこれから留学をするにあたって
感じたことは3点あります。
1. 人間、やれば幾らでも成長できる
まず一つは月並みですが、MBAの受験勉強を通じて一番の収穫は、人間、死ぬ気になって
頑張ればいくらでも成長できるのだなということです。
1年前の今頃を振り返ってみると、確か初めてTOEFL(R)TESTを受験して60点台しかでませんでした。
ちょうどその頃からエンジンがかかり始め、文字通り寝食忘れて受験勉強に没頭し始めた頃でした。
移動中や休憩中にもRex蒲田先生のスピーキングのテンプレートや、中山先生の「一発斬り」
をブツブツ暗唱していた記憶があります。
そんなこんなでTOEFL(R)TESTやGMAT(R)もなんとかギリギリのラインまで伸びましたし、入社以来、
英会話学校等に通っても全く伸びなかったTOEIC(R)TESTの点数も一気に100点伸びました。
ドメスティックな職場で全く英語を話す環境になかったですが、エッセイライティング、キャンパス
ビジット、インタビューと無事こなすことができました。
社会人になると色々と誘惑が多い生活を送りがちですが、「人間、その気になれば幾らでも
成長できる」という価値観を持てたことは、非常に大きいことではないかなと思います。
MBAのワークロードはどの学校も非常に厳しいと思いますが、「やれば幾らでも成長できる」
と信じて乗り切っていきたいと思います。
2. 現在が自分のポテンシャルを伸ばす最高のタイミング
次に感じているのは、今がMBA留学をするにあたって非常にエキサイティングなタイミング
ではないかなという点です。
今年のMBA受験はサブプライムローンの問題でネイティブのアプリカントが非常に多く、
大変、競争が激しかったと聞いています。また、TOEFL(R)TESTのiBT元年ということもあり、日本人に
とっては二重三重の意味で厳しいMBA受験だったと思います。
しかしながら、裏を返せば普通ならMBAに来ないような優秀な人材がBusiness School に入学
し、同級生として切磋琢磨できるということは非常に恵まれた環境ではないかと思います。
また、私の働いている業界もそうなんですが、グローバルな経済がとてつもないエネルギーで
変化し、従来のビジネスモデルが大きく変わりつつあるこの時代において、Business School に
2年間身を置いてプロフェッショナルな教育を受けられるということは、これまた大変に贅沢な
環境ではないかと思います。
勿論、社費留学生の方は帰国してからの身の振り方に大いに悩むこともあるでしょうし、
私費留学生の方には就職が厳しくなるという現実的な問題があると思います。
しかしながら、このような環境下で世界中の優秀な人材と切磋琢磨する2年間は他の時代の2年間よりもチャレンジングで実りの多い2年間になるのではないかと思います。
3. " Giving Back to Community Everywhere You Belong "
最後にMBA受験を通じて一番、印象的な言葉は横山会長が度々おっしゃっていた
"Giving Back to Community" という言葉です。
ここにいらっしゃる合格者の方も同じだと思いますが、1年間のMBA受験生活は本当に
数多くのアラムナイ、アドミッション、現役学生に支えられたと感じています。
イベント、キャンパスビジット、インタビューと色々なステップはありましたが、全てにおいて
学校関係者の暖かい愛校精神、 "Giving Back to Community" に支えられ、勇気付けられた
と思い返す次第であります。
また、MBA受験は学校関係者だけではなく、家族、友人、職場の先輩・後輩、アゴスジャパンの
講師・コンサルタント・スタッフの方等々、本当に沢山の方々の支えや励ましなしには乗り切れ
なかった難関です。その意味では今、私がこのような立場にあるのは学校関係者に
留まらず、私を取り巻く全ての人達の支えや協力のお陰かなと思う次第であります。
そう考えて、留学するに当たっては私なりにこの"Giving Back to Community"という
言葉を自分なりに解釈してみました。
それは " Giving Back to Community Everywhere You Belong" ということです。
勿論、" Giving Back to Community " の言外にもこういう意味は含まれていると思いますが、
私は敢えて " Everywhere You Belong " という意識を強くもって留学生活に臨みたいと思います。
ビジネススクールのブローシャーなどでは "Diversity", "Positive Impact on Society " などの
美辞麗句が並びますが、自分自身が変わるだけではなくて、学校関係者や業界、自分の会社
に留まらず、自分が関係する全てのCommunity に還元してこそ、より大きな "Positive Impact "
を与えられるし、送り出してもらった人達への一番の恩返しになるのではないかと思います。
最後に、1年間授業、コンサルティング、事務サポートの面で大変お世話になりましたアゴス・
ジャパンの関係者の方々にこの場をお借りして御礼申し上げたいと思います。
1年間、本当に有難うございました。
あと、一つだけお願いなのですが、是非来年のMBA夏祭りにはIESE Business School にも
お声お掛け頂ければと思います。
アメリカに留学される方も、IESE Business School は沢山の学校と交換留学制度を設けて
おりますので、是非、バルセロナにお越し頂ければと思います。ご清聴有難うございました。
会社名:新日本石油株式会社(企業派遣) 職種:営業・販売 職務経歴:11年
入学校:IESE(Spain)