速さ vs. 正確さ– by 中山道生

アゴス・ジャパンGMAT講師の中山です。

GMAT 初学者の方々からよくある質問に、「練習問題を解く際に、今のうちから1問ずつ時間を守って制限時間以内に解くようにした方がよいですか、それとも、最初のうちは時間を気にしないでじっくり考えて正解率を上げることを目指した方がよいですか?」というものがあります。

「速度」を重視するか「正解率」を重視するか、そのバランスをいかに維持するかはあらゆる試験における大きなテーマだと思います。

初心者のうちから、最終的に試験を受ける段階で守るべき制限時間を意識することは非常に重要です。

かといって、時間内に急いで解答しようとすると、ほとんどの問題を間違えてしまうようであれば、練習問題をこなす意味があまりなくなってしまいます。

そこでお奨めなのが、「解答欄2つ」方式の練習法です。

手順は以下の通りです。

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(1)「時間厳守」の解答欄と、「正解率重視」の解答欄の2つを用意しておきます。

(2) 1問ずつ、時間を測りながら問題を解きます。

(3) 制限時間になったら、どんなに難しい問題であっても、消去法テクニックなどを活用しながら「時間厳守」の解答欄に解答します。

(4) 制限時間内に納得した回答を選べていない場合は、いったん「時間厳守」の解答欄に解答した後、納得できるまで考えてから「正解率重視」の解答を選びます。(この場合でも、5分以内が目安です)

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「時間厳守」の解答欄と「正解率重視」の解答欄の答えが一致しないことが多い間は、まずは正解率を一定レベルまで向上させることを最優先し、正解するためにどのように考える必要があったのかを心から納得するまで復習することが重要です。

もし、「時間厳守」の解答欄と「正解率重視」の解答欄の答えが一致する問題が多い場合は、消去法テクニックで十分に正解率を高めることができるということですので、完全に納得するまで余分に考えた時間はほとんど無用であったことになります。

ここで重要なのが、考えている途中は、できるだけ時間を確認しないことです。

GMAT 本試験では、スクリーン上で残り時間は確認できますが、1問1問の経過時間は確認できないからです。

感覚的に「まだ1分以内のはず」「もう2分以上経過してしまっているかも・・」などと自分で判断しながら、解答します。最終的に解答する選択肢を決めた時点で時間を確認して、予測よりオーバーしてしまったか等、感覚がずれていないかを確認します。

試験では、ほぼ必ず「どんなに時間をかけても正解するのが難しい」という問題に出合うものです。

試験の序盤であっても、体内時計の感覚で制限時間になったと感じたら、選択肢のどれかを選んで、心の未練を断ち切って次の問題に進むことが重要です。

アゴス・ジャパンGMATクラスでは、短時間でも正解率を落とさずに速く正確に解答するテクニックを数多く紹介しています。

今回の内容に関してご不明な点がありましたら、講師にお気軽にご質問ください。

8回制限を超えたGMAT予約が無効にされました — by 中山道生

アゴス・ジャパンの中山です。

「生涯8回まで」という受験制限を越えて2月1日にオンライン予約できていたGMAT試験ですが、やはり予想通り規則違反ということで一方的にキャンセル&返金になってしまいました。

以下、Pearsonからのメールを引用します。

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Dear GMAT candidate,
Our records indicate that you have scheduled a GMAT exam that is outside of our new policy that limits the number of exams to eight for any one individual.  Your appointment will be canceled and fully refunded.
If you believe that there are extenuating circumstances and would like to apply for an exception to this policy, please send your request along with any documentation to ********@pearson.com.
Best regards
GMAT Customer Service Team
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メールによると「情状酌量の余地がある場合は証拠書類を添えて例外申請できる」とのことですが、、、、
そもそも、今回の「生涯8回まで」というGMAT受験制限は、他人に試験問題内容の情報を有料で提供する不正な受験業者を駆逐するという趣旨で設けられたらしいです。
そうなると、私がGMAT講師だということを証明する書類をGMAC に提出しても、(なおさら)例外として受験を承認されるのは難しいと思われます。
GMATをもう一度受験するためには、ポリシーが再変更されるのを待つしかないかもしれません。

GMAT が一生に8回しか受験できなくなります! — by 中山道生

アゴス・ジャパンGMAT講師の中山です。

2016年12月17日以降、GMATが生涯通算8回までしか受けられなくなります。

http://www.mba.com/global/the-gmat-exam/register.aspx#tab5

12か月間に5回、16日に1回というこれまでの受験制限に加えて、「一生に8回」という新たな制限が設けられたことになります。

GMAC / Pearson VUEに詳細を問い合わせたところ、このルールは過去にさかのぼって適用され、例えばこれまでに5回受験したことがある人は今後3回だけ受けることができ、私自身のようにこれまでに既に8回以上受験した人は、今後は1回も受験できないとのことです。

今回の制限が創設された理由としては、MBAプログラムに出願することもなく、本試験で出題された問題の内容や正解の情報を他人に提供してお金を得るためだけに毎年何度もGMATを受ける「プロの受験屋」を防止するため、というのが最大の原因らしいです。

私のように真面目にこれまで何十回もGMATを受験してきたGMAT講師にとっては、一部の不正な受験者のためにGMAT本試験と今後永遠にお別れしなければならないというのは、何とも残念なことです。

と、思ったのですが、、、諦めきれずに、12月17日になる前に将来の予約をしたらどうなるだろうと思って今(12月13日現在)試してみたら、問題なく2月の試験を予約できてしまいました!!

・・・しかし、12月17日になったら、やはりこの予約もルール違反で無効なものとして取り消されてしまうのでしょうか。

おそらく取り消されてしまうでしょうね。。。

GMAT学習体験談:600→640→710点 — by 中山道生

アゴス・ジャパンGMAT講師の中山です。

GMATビデオ講座の受講生で最近700点突破を達成された方から学習体験談を頂きましたので、ご紹介します。(公開のご承諾をいただいています)

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私は5月からVerbal Strategy→Verbal Practiceとビデオ受講し、本試験は以下の通り受験しました。
1回目 10月17日 600(Q51, V20)
2回目 11月 8日 640(Q50, V26)
3回目 11月30日 710(Q51, V34)

1回目を受けた時に、Verbal、特にSCがあまりに解けず、初めて中山先生に直接お会いして質問させていただきました。

その時はSCで問われるポイントは頭に入っているはずなのに、いざ問題を解くと選択肢どうしの比較をうまくできないというご相談をさせていただき、
・まず、マニュアルの「罪の重さの判断基準」に立ち返ること
・インプットはできているはずなので、アウトプットする練習をすること
具体的には、問題を解く際解法を見て納得するのではなく、解法を再現できるように練習をすること
とアドバイスをいただきました。
実際、5月からの5カ月でOG, Strategy Problem Sets, Practice(A), (B)の問題を全て解き、解法については一通り頭に入れていたつもりでした。
(上に記載している教材の羅列等ですら「パラレルは乱れてないかな…」と気になってしまうほどだったのですが…笑)
しかし、新しい問題を解こうとすると選択肢どうしの違いのどこに着目してよいかが見えてこず、結果として正答率が上がっていかないという状況に悩んでおりました。

中山先生にアドバイスを頂いてからは、多くの問題に触れることをせず、一問一問、不正解の選択肢4つがなぜ落とせると言えるのかを説明できるようになるまで何度も解きなおしました。
また、画面で問題を見ることになれるため、OGの問題はwebを通して画面上で解く方法に切り替えました。
具体的には以下の教材を繰り返ししつこくしつこく解きました。
・Verbal Review 2015のSCのうち、”hard”の問題
・Verbal Strategy Problem Sets
・Verbal Practice (B)
1周目は全て解き、2周目は1周目で間違えた問題だけ解き…というのを4周繰り返しました。
2回目受験の時点ではスコアが伸びはしたもののまだ手ごたえが出ずかなり焦りましたが、もうできることは地道なトレーニングを積み重ねるだけだと信じ、その後も地味トレを続けていたところ、3回目の受験時に突然、それぞれの問題が何を問うものか何となく見えるようになり、それに従って解くスピードも上がりました。
(試験中には中山先生の声で「これは選択肢の最初、主語が違います」「これは一度も正解になったことがないんですね」と解法が再生されるほどでした!笑)

また、漫然と選択肢を眺めるのではなく、先生がブログで紹介されていた、画面上の誤っている選択肢を指で押さえながら絞り込んでいくという方法を取ったことも、余計な比較をせず素早く解くことに繋がったと思います。

RCの題材がfitしたこともあったのですが、結果としてはVで34を取ることができ、目標としていた700点を超える710点を獲得することができました。

5月の時点ではSCのあまりの解けなさに涙目な毎日でしたが、中山先生の講義とアドバイスを信じて地道に地道にトレーニングを積み重ねたことに間違いはなかったです。
本当に本当に、ありがとうございました。

受験全体はまだまだ道半ばなので、引き続き頑張りたいと思います。

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特に Sentence Correction の改善のために、コツコツとひたすら地道に解法の説明ができるようになるトレーニングを続けた結果、3回目の試験で突然、問題のポイントが見えてくるようになるというブレークスルーが訪れたようです。

復習教材リストにPractice(A)がなかったので不思議に思って尋ねたところ、

「Verbal Practiceで(B)のみを繰り返したのは、次の受験までに使える勉強時間を考えると(A)(B)の両方を効果が出るまで繰り返すことは難しいと考え、受講時に特に苦戦した印象のある(B)を選択したという経緯になります。」

とのお返事でした。

限られた勉強時間で、多くの問題数をこなすことよりも、トレーニングのクオリティを上げることを優先させる『量より質』の学習方法が見事に功を奏したと言えるのではないでしょうか。

AWA対策: 英文(US)キーボードに慣れておきましょう — by 中山道生

アゴス・ジャパンGMAT講師の中山です。

GMAT AWAで使用されるキーボードは、英語配列キーボードです。

@マークの位置や、アポストロフィ、コロンなどの入力のしかたが日本語配列と英語配列とでは異なるので、注意が必要です。

<英語 (US) 配列キーボード>

us

<日本語配列キーボード>

jpn

AWAの途中で、アポストロフィの入力方法を探すのに40秒くらいロスしてしまったという受講生の方がいらっしゃいました。

そのような失敗をしないために、試験当日までに英語配列のキーボードに十分に慣れておくことをお奨めします。

Windows 10 でしたら、タスクバーを右クリックして「タッチキーボードボタンを表示」をオンにすることで、画面右下にタッチキーボードのアイコンが表示されます。

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キーボードアイコンをクリックすると、タッチキーボードが現れますので、右下のキーで「日本語」「英語」を切り替えることでキーボードの英語配列を確認することができます。

もし試験当日まで英語キーボード配列を確認できなかった場合は、試験当日の “Tutorial” の時間に確認しておきましょう。

AWA開始前には、”Tutorial”という受験方法の案内を読む時間がありますので、その時間に AWA の実際の回答画面を使ってテキスト入力の練習ができます。

日本語キーボードとは配列が異なり、AWAの答案作成に必要になる可能性が高い記号は、コロンとアポストロフィになると思います。

慣れていない方は、AWA開始までにぜひ入力方法を確認しておかれてください。

GMAT 学習体験談: 670→660→650→700点

アゴス・ジャパンGMAT講師の中山です。

新幹線で毎週末アゴスのGMATクラスに通われていた方が、4度目の受験でついに700点を達成されました。

学習体験談をいただきましたので、ご紹介します。

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私は、2月からアゴスのGMAT Strategyクラスを受講し始め、本試験は下記のスケジュールで受験してきました。
1回目 5月29日 670点(Q47, V35)
2回目 7月17日 660点(Q49, V31)
3回目 8月12日 650点(Q48, V31)
4回目 10月31日 700点(Q48, V37)
最もGMATの勉強をしたのは2〜3回目でした。試験1ヶ月前から平日3時間、休日5〜6時間は勉強していました。
3回目でスコアが下がったときは本当に気分が落ち込み、帝国ホテルの前でしばらく座り込んでしまいました笑。

今回4回目を受けるにあたっては、この1ヶ月、エッセイやインタビューの対策に殆どの時間を費やしていたため、実はほとんど勉強することが出来ず、Verbalの問題を一日10問程度解くくらいのことしか出来ませんでした。

勉強時間とスコアが比例しない不思議なテストだと実感しています。

700点を達成できた要因としては、精神的な面が大いに影響していると思います。
詳しく申しますと、以下の3点です。
・1stラウンドで1回目のスコア(670点)で出願した学校全てからインタビューの招待が来たことで、「現状のスコアでも、エッセイの質を高めれば、十分勝負できる」と思えたこと(つまり、4回目で必ずしも高いスコアを取らなくてもいいと思えたこと)
・本試験前々日にGMATPrepで力試しをして700点を取り、試験前日と当日は重要なポイントを確認するに留め、頭を本試験まで休ませたこと(家を掃除したり音楽を聞いたりして過ごしました)
・中山先生との個別セッションと、間違えた原因の分析リストの作成によって把握した自分の弱点を意識し、本試験中も落ち着いて、1問ずつ問題で何が問われているのか確認しながら解答したこと

長期間のGMAT対策で疲弊してしまいそうになることもありましたが、諦めずに、毎日少しでもGMATの問題を解くことで、GMATの感覚を忘れないことも大切かなと思いました。

以上です。
私の経験がもし参考になるのであれば、他の生徒さん達に共有していただき、みなさんがハイスコアを達成するための一助となれば幸いです。

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この方のように、「非常に多くの時間を GMAT Verbal に割いて勉強したのに、受けるたびにスコアが下がっていく」という状態に陥る方は多いです。

3回目の受験の後、この受講生の方と偶然、廊下でお会いしました。

そこで、「出願準備等に専念して、少し Verbal から離れて休むと、知識やスキルが『熟成』されて一気に目標スコアを達成するという方が多いんですよ」とお伝えしました。

その時は、「本当にそんなことがあるのか」と半信半疑だったようですが、、、実際にGMATとの距離を置いて目標スコアを達成した後、「実際その通りだと思いました。問題を解く時に肩の力を抜くことで、今までこだわっていた細かい事に気を遣わなくなり、問題が何を求めているのか冷静に見極めることができるようになったのだと思います。」とのコメントを頂きました。

些末な知識やスキルを気にしすぎることなく、大局的に問題の本質を見る力が最後のブレークスルーの決め手になったのだと思います。

「本試験で最初の数問が頭に入ってこない」現象 — by 中山道生

アゴス・ジャパンGMAT講師の中山です。

模擬試験では高いスコアが出ているのに、本番では(特にVerbalの)最初の数問で問題の意味が頭に入ってこなくて何度も読んでしまい、時間が足りなくなってその後あせって失敗したという方は、枚挙にいとまがないほど、数多くいらっしゃいます。

おそらく、模擬試験同様の万全のパフォーマンスを期待して1問目に臨んだところ、一読目で理解できないことにあせって無用な雑念が入ることで、ますます集中力を乱し、さらに理解度が下がって何度も読み直してしまう、ということが起こるのだと思います。

対策としては、以下のようなものが考えられます。

(1) 試験当日、試験会場に入る直前のプレッシャーがかかっている状況で、やや難しめの Verbal問題を何問か解いて十分にウォーミングアップしておく。

(2) 普段の訓練で、GMAT と全く関係ないことに集中した直後、CR, RCの文章を読んで一読目で理解できるように訓練をする。

(3) 試験当日は完璧主義にならず、「最初の2~3問は2回読まないと頭に入らないもの」と割り切って臨む。

(4) 試験中は、何があろうと(「こんなはずじゃない」「こんなに時間がかかっていたら終わらない」「こんなに自信がない問題が多いと目標点が取れないはず」などという)雑念や感情をゼロにして、マシンのように淡々と、目の前の問題を最適な速度と精度で処理していく。

「普段なら一読で理解できるはずのレベルの文章でも、本試験になると何度か読み返してしまう」ということが起きるということは、おそらく試験当日に限らず、ふだんの学習においても、模擬試験でも、少し集中力が乱れたときや難しい問題では何回か読み返すということは起きているはずです。

普段それが起きているということは、試験でも起きると思った方がよいですので、上記 (2) で、難問に対してもできるだけスイッチを切り替えて集中できるように訓練しておかれるのがお奨めです。

模擬試験では、上記のような余計な雑念や感情が邪魔する割合が低いため、読み返しがあっても2~3問で済むのかもしれません。本試験では、2~3問に時間がかかってしまうと、ますます動揺して集中力を乱し、その後の問題も理解に時間がかかる、ということが起こるのだと思います。

「本番を練習通りに、練習を本番通りに」ということを実現させるためには、目の前の問題が模擬試験であろうと雑多な過去問であろうと本試験であろうと、常に『頭のスイッチ』の入り方を同じにしておくことが重要なのだろうと思います。

GMAT 試験中のメモについて — by 中山道生

アゴス・ジャパンGMAT講師の中山です。

まだGMAT本試験を受験したことがない方はご存じないかもしれませんが、試験会場で提供される「メモ用紙」は「紙」ではなくプラスチック製のノートパッドで、その上に水性ペンで文字や図を書きます。

書いた字は自分では消すことができず、試験官が後で洗剤を使ってインクを落とし再利用されます。

最初に5枚(裏表で10ページ)のノートパッドと2本のペンが机に置かれていますが、足りなくなった場合は試験官に言えばいくらでも追加をもらうことができます。

以下のページの下の方に、このペンとノートパッドを模した製品の購入者が撮影したサンプル写真があります。

https://www.amazon.com/dp/0979017580

大きさ、色、質感などは実物とほぼ同じです。(ただ、色については、実際の試験ではなぜか黄色の場合と白色の場合があります)

GMAT の IR や Quantitative セクションでは、ほとんど全員の受験者がこのペンとノートパッドを使用すると思いますが、Verbal セクションでは、メモをするかどうかは人によって好みが分かれるようです。

私自身は、Verbalセクションでは問題傾向やカテゴリー毎の問題数等をメモする以外の用途ではメモ用紙はほとんど使ったことがありません。問題を解く際には、画面上の選択肢を両手の指で押さえながら選択肢を絞っています。

一方、前述のサンプル写真の購入者のように、最初からメモパッドに 問題番号やA, B, C, D, E の記号を書いておき、問題を解きながら、A×、B△、C、D△、E×、などとメモをして欠点がない(C)を選択する、というような使い方をする方も多いようです。

ReadingやCR問題を解く際にも、私自身はメモをせずに文章内容を一時記憶をしながら読むのが好みですが、手を動かしながらの方が頭に残りやすいという方も多いです。

普段の練習で、メモを取りながら解く方法と、メモをしない方法とを試してみて、自分に合ったやり方で臨むのがベストなのではないでしょうか。

GMAT Enhanced Score Report が改善されました — by 中山道生

アゴス・ジャパンGMAT講師の中山です。最近本試験を受験された方は既にご存知かもしれませんが、GMAT試験の科目ごとのパフォーマンスを詳細に報告してくれる有料オプションである Enhanced Score Report (ESR) の内容が、さらに詳しくなりました。

以下の URL でサンプルの ESR を見ることができます。

https://scores.gmac.com/gmat-esr/7051D34C-21D0-420C-9B5B-F1613E8A3799?

ページの上部の「Integrated Reasonig (IR)」や「Verbal」といったタブをクリックすると、各科目のレポートを参照することができます。

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今回のアップデートでの最大の改善点は、各科目4分の1毎の正解率や時間配分がどうだったかを知ることができるようになったことです。

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たとえば、Verbal では、「最初の約10問での正解率・時間配分と、最後の約10問では正解率や時間配分が大きく異なっていた」などといったパフォーマンス・データが一目でわかります。

Verbal では SC, CR, RC 各科目ごとの比較、Quantitative では DS, PS の比較と Arithmetic, Algebra/Geometry の比較として成績をパーセンタイル(自分よりも下位に約何%の受験者がいるか)で表示されます。

本試験で手ごたえがよかったはずなのに意外にスコアが低かったというような場合などに、どの科目が悪かったのか、あるいは時間配分はどうだったか等を分析するツールとして、さらに有用なツールになりました。

価格は $24.95 です。

以下のページから ESR を購入することができます。

http://www.mba.com/global/store/store-catalog/gmat-preparation/gmat-enhanced-score-report.aspx

ESR を購入後、mba.com の My Account にログインして、メニューの My GMAT & Scores をクリックし、 レポートを表示したい試験の隣の Enter ESR Code をクリックして購入したコードを入力すると、Enhanced Score Report を見ることができます。

不本意なスコアだったためにキャンセルした試験の ESR を参照することもできますので、ぜひ反省材料としてご活用ください。

GMATスコア キャンセル方法 — by 中山道生

アゴス・ジャパンGMAT講師の中山です。

GMATスコアのキャンセル方法とルールに関して質問を受けましたので、解説します。

AWA 以外のGMATスコアは試験当日に見ることができますが、試験直後にスコアを確認してからキャンセルすることができます。

試験当日にスコアをキャンセルした場合、試験前に選択したビジネス・スクールにスコアが送付されることはありません。スコアレポートの記録から抹消されます。

また、試験後4年11か月以内でしたら、50ドル支払うことによりキャンセルしたスコアを復活させることもできます。

スコアをキャンセルした場合でも、12か月に5回までしか受けられないという受験制限は適用され、1回分の受験としてカウントされます。(GMAT試験会場で受け付けを済ませた時点で、1回分の受験としてカウントされます)

さらに、試験当日にスコアをキャンセルせずに「スクールにレポートする」を選択した場合でも、試験後72時間以内でしたら、25ドルの追加料金を支払うことで事後キャンセルすることもできます。