たかが英語の発音、されど発音(その1)– by 加藤

あけましておめでとうございます。

年頭において、心機一転! 皆さんは、もう新年の抱負を決めましたか?

皆さんの抱負は、

「留学実現! → TOEFL/IELTSのスコアメイク → そのためにはアゴスで勉強!」

というものに、勝手に決めさせて頂きたいと思います(笑)。

さて、話は変わって、今回は私自身の米国留学での苦労話です。

私は留学前は日本の大学でE.S.S.(英語研究部)に所属しており、他大学対抗英語弁論大会で準優勝を2度獲得したことがあります。(今回はそれを自慢したいわけではありません。)そのような実績もあり、周囲からは「発音が得意な人」と一目を置かれていた自分なのですが。。。

しかし、いざ21歳で交換留学生に選ばれ、米国で暮らし始めたら、自分の発音が周囲の米国人に通じないという経験を、嫌というほどさせられました。(以下はすべて実話です。)

まず、ファーストフード店でコーヒーを注文したのにコカ・コーラが出てきた、ということが3度ほどありました。「This is not what I ordered!」と言って出てきたコーラを店員さんに突き返した(!)いところでしたが、気が小さい私にはそんなことはできません。「Thank you.」と笑顔で言って席に着き、「なんで、通じなかったんだろう。。。」と一人ぼやいたり、「コーフィ、いや、カァフィと言うべきだったか…」と小声で発音練習を何度かしながらコーラを飲みほしたのでした。。。

また、ある時はアイスクリーム店でのお話。バニラ・アイスが好きな私は何度か「Vanilla ice cream, please.」と言ったものの、「What? Say it again.」などと店員さんに聞き返され、3回言っても通じなかったので、やけっぱちになって「Chocolate ice cream, please.」と言ったら一発で通じたので、それで妥協した経験があります(笑)。

発音が通じないと、自分が食べたり飲んだりできるものも限定されてしまいます。。。

(「その2」に続きます。1週間後にアップ予定です。)

たかが冠詞の「a」、されど「a」(その2) – by 加藤

(以下は、私の前回のブログ記事『たかが冠詞の「a」、されど「a」(その1)』の続き(完結編)です。)

さて、これ以降は私が英語講師になってからの後付けの知識です。

このアポロ11号の月面着陸という、人類が初めて月面に一歩をしるす瞬間は、全世界に生中継され、また、世界史に永遠に残る一大イベントでした。船長であるニール・アームストロング氏は、宇宙船から降りて月に一歩を踏み出す時のために、「ここぞ!」とばかりのキメ台詞を用意していました。これが次のものです:

That’s one small step for a man, one giant leap for mankind.

「これは一人の男にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。」

しかし、息をのむ注目を地球の全世界から一斉に浴びていたせいか、または、ご本人が他の理由で緊張していたせいか、なんと、for a manのaを落としてしまったというのです。(ネイティブでも英語を間違えるものですね!)

「a man」ときちんと不定冠詞を付ければ「一人の男」という意味になり、上記のように意味が通じるセリフになります。しかし無冠詞で「man」としてしまうと「人間、人類(= mankind)」という意味になります。よって、船長のセリフは、「これは人類にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。」という、訳の分からないものになってしまいました。

これを、当時、日本の優秀な同時通訳者である西山千氏が原文(間違った発話)に忠実に訳したそうです。後日談では西山氏ご本人が「あれは私の訳し間違いだ」と謙虚におっしゃっていたらしいのですが、実はアームストロング船長ご自身の間違いとのことです(アメリカ人の私の同僚たちはそのように小学校で習ったとのことです)。これには諸説がありますが、実際私がその録音音声を聞いてみても、明らかに「for man」と、不定冠詞なしで発話されていると思います。

「たかが冠詞の『a (an) 』と、あなどることなかれ」、というお話でした。我々、英語学習者にとっても、背筋が伸びる思いですね。

たかが冠詞の「a」、されど「a」(その1) – by 加藤

今回は不定冠詞の「a (an)」のお話です。

私は当年取って58歳ですが、今からなんと52年ほど(半世紀以上!)前のお話です。時は1969年、私がまだ6歳の頃です。

そんなに昔のことでも、曖昧ながらも確かな記憶があります。というのも、歴史に残る大きな出来事があったからです。

アポロ11号が月面着陸し船長が月の上を歩く映像が日本にも生中継されました。それを、ワクワクしながら自宅で父と白黒テレビ(!)にかじりついて見ていました。当時の衛星中継技術のレベルもあり、また、月という超遠距離からのライブ配信ということもあり、「ピーピー」とか「ガーガー」などの機械的な雑音が多く、船長のセリフなんぞ部分的にしか聞こえてこなかったのを憶えています。しかし、それを日本にいる同時通訳者が見事に(orなんとか?)日本語に訳して、日本のお茶の間にいる視聴者に伝えていました。

その時、父が、「同時通訳ってのは大したもんだなぁ。お前も将来、同時通訳者になったらどうだ?」という無責任な発言をしたのを、今でもはっきり憶えています。

(ちなみに、それから30年弱後に、それこそプロの同時通訳者にはならなかったものの、通訳学校の講師にはなることはできました。その時の父の発言が影響していたかどうかは定かではありませんが。。。)

(「その2」に続く。1週間後にアップ予定です。)

「CD IELTS応援キャンペーン/まだ間に合う年内受験」 のお知らせ

本日、日本英語検定協会 IELTS事務局より以下のお知らせを頂きました。

受験を計画しておられる皆様はご参考になさって下さい。

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本年6月にご案内させていただきました、英検準2級以上を受験した方を対象とした

「CD IELTS応援キャンペーン」がご好評につき、再度ご案内をさせていただきます。

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日本英語検定協会「CD IELTS応援キャンペーン」

 

これまで長きにわたり英検を活用してくださっている英語学習者の方、および先生方へ多大なる感謝の気持ちを込めて、

またこれまで培ってきた英語力を基に、今後海外で学び、活躍したい思いを持つ方を応援するため、

この度コンピューターで受験するCD IELTSの受験応援キャンペーンを実施しております。

 

・プレゼント内容

Amazonギフト券

 

・対象期間

2021年6月~2022年3月に、日本英語検定協会主催のCD IELTSを受験される方

 

・プレゼントの受け取り条件

以下3つの条件を全て満たす方にプレゼントをお渡しいたします。

①CD IELTSの受験

※日本英語検定協会が主催するCD IELTSのみ

②アンケートのご回答

※受験前と後に合計15分程度のアンケート回答が必要

③英検準2級以上の受験履歴

CD IELTS受験日以前に、英検準2級以上を受験したことがあること

もしくは英検準2級以上のお申し込みを済ませ、受験票が届いていること

 

詳しくは、下記キャンペーンウェブサイトをご確認ください。

https://www.eiken.or.jp/cs/cdielts/ed/jafsa.html

 

 

《年内の受験をご希望の方へお知らせ》

 

紙と鉛筆で受験するIELTSは、年内(2021年12月中)は、ほぼ満席となっております。

お急ぎで受験したい方は、コンピューターで受験するCD IELTSも是非ご検討ください!

コンピューターで受験するCD IELTSは、以下の日程でオープンしております。

 

東京:12/12(日)、12/17(金)、12/18(土)、12/19(日)、12/25(土)

大阪:12/16(木)、12/17(金)、12/18(土)、12/19(日)、12/22(水)、

12/23(木)、12/24(金)、12/25(土)

※試験日3日前の午前9:00までお申込み可能です。

 

※本キャンペーンに関するお問い合わせ:

IELTS東京テストセンター(JP500)

Email:jp500cdi@eiken.or.jp

IELTS大阪テストセンター(JP512)

Email:jp512cdi@eiken.or.jp

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語彙の習得 — by 柳澤洋美

TOEFLやIELTSの受験勉強に欠かせないのが「英単語の暗記」です。リーディング(長文読解)のセクションにおいて、単語力がある人とない人では大きな差がつきます。だから、受験をすると決めたあら、なるべく早い段階で単語力をつけましょう。

まず「量」を強化する。「量」がなければ、まとまった英文を読むことは困難だからです。お持ちの単語帳にある意味を覚えるのですが、最初の意味のみを覚えます。それを「見出し語」と言ったりします。単語はもちろん、複数意味を持っていますが、まずは、「見出し語」暗記に集中してください。

「量」を制覇したあとは、「質」へ転換させましょう。単語を文脈で覚えます。たとえば、「TOEFLテストボキャブラリー+例文3900」から引用すれば、integralの見出し語「不可欠の」と覚えたあと、単文「An engine is an integral part of a car.」=「エンジンは車の不可欠な部分である」と単語を文の中で訳せるようになって初めて、「語彙が定着した」と言えます。

お忙しい皆さんにとって、時間が2倍かかるじゃないか!と言いたくなりますね。たとえば「量」を通学・通勤時間などに、自分で目標を作り、限られた時間で覚える。そして、その夜、学校(会社)から帰って静かな集中できるときに、朝覚えた単語を文脈で確認する「質」で覚える。そのときに文章を音読、あるいは音源を使って覚えるというのもいいです。語彙習得は「量と質」を行って、初めてテストで力を発揮してくれます。ぜひお試しください。

Writingセクション攻略のために(その3):英文のタイピング練習!— by 米田

授業で教えていてよく受ける相談やお悩みの中に、「タイピングが遅いんです。どうしたらいいでしょうか?」というものがあります。
iBTでも、またIELTSであればCDIでも、スピーディーにタイピング出来る能力は非常に重要ですね。日本語であれば早く打ち込めるのに英語だとなかなか難しい、とか、暗記したはずのテンプレートがあるのにそれを設定時間内で打ち込みきれないなど、身に覚えのある方もいらっしゃるかと思います。ETSの”Official Guide”(TOEFL)にも、そのp. 669(6th Edition)で、”Using a Computer to Write”という項目があり、手書きよりもPC打ち込みで普段から練習するように勧められています。

因みに、TOEFLとは関係なく一般的なワープロタイピングの実力チェックには、大学生や社会人だと以下のウェブサイトがよく使用されているようです。ゲーム感覚でローマ字タイピングの能力チェック(速度と正確さのスコア判定)が出来るので、一度試してみて自分のタイピングレベルを把握しておくのもよいでしょう。
・例)https://www.e-typing.ne.jp

冒頭の質問に対する回答はと言えば、やはり練習するしかありませんよね。英文のタイピング練習が出来るウェブサイトも色々と存在しますので、そうしたものを活用するのも一案です。1分間に何単語打ち込めるか=WPMで速度を測ることが多いようですが、大体40WPMを超えると早いとみなされるようです。
・例)https://www.keybr.com

ただ、皆さんはスコアUPのために最短距離を行きたい訳で、“タイピングが速くなる”のはその為の通過点です。ですから、学習効果も踏まえて行うべきはやはり、「サンプルEssayのタイピング練習」に尽きると思います。

AGOSのWritingの授業で使用するManualには、高得点に繋がる多様な文構造やきらりと光る巧みな言い回し、ネイティブから見て自然な表現が散りばめられています。また、論理的で一貫性のある文の繋げ方、紡ぎ方も知ることが出来ます。そうしたEssayをよく分析した上で、タイピング練習の素材として自分の中に沁み込ませる過程を経ていくと、タイピングも勿論徐々に速くなっていきますし、Writing能力そのものが向上していきます。

「当たり前のこと」と思われるかもしれませんが、意外と皆が実践されているという訳ではなく、相談を受けた時にお尋ねすると、「…実はあまりやったことありません💦」という答えが返ってきたりします。

実際にやってみる方の為に、幾つかアドバイスを。
①音読しながらタイピングしましょうーそうすることで、ただ黙って打ち込むよりも表現や構文が記憶に定着し、口をついて出やすくなります。
②同じサンプルEssayをただ1回ではなく、“何回も”打ち込みの練習をし、その度に時間を測っておきましょう。また、午前中、午後、夕方、夜、といった感じで、色々な時間帯に行ってみましょう。そして必ず毎回時間を計測し、“速くなってきている”という手応えを掴みましょう。
③WritingのサンプルEssayの打ち込み演習がルーティーンになって軌道に乗ってきたら、ReadingのPassage、Listeningで学んだLectureのスクリプトなども折角ですから題材として“タイピング処理”しておきましょう。

「タイピングが遅くて、折角Essayに盛り込む考え・論点・アイディアは頭の中にあるのに、それが画面上で文字になっていかない…」というフラストレーションがなくなれば、より内容面に集中してEssayを書けるようになります。頑張りましょう!

英語リスニングの壁:リエゾン(その2)– by 加藤

今回は、英語のリエゾンに関する「こぼれ話」をご紹介します。

よく生徒さんから、「英語のリエゾンは『子音+母音』と並ぶと必ず起こるものなのでしょうか?」というご質問を受けることがあります。その答えは、「必ずではないものの、かなり頻繁に起こります」です。

こんな経験がありました。
今から数年前の2014年のことです。
アゴスの社命により、講師の土橋先生と私とで、TOEFL iBT対策の参考書を共著で執筆していました(河合出版さんより翌年刊行されましたので、ご興味のある方は調べてみてください)。

原稿の執筆と校正作業もほぼ終わり、付属CDの音声データをスタジオ録音することになりました。それに監修役として、土橋先生と私とが同席することになったのです。

場所は、東京某所のマンションにあるスタジオです。
あらかじめ手配していた米国人女性ナレーターと、英国人男性ナレーターがスタジオに現れました。事前に当方で完成し渡してあった英文原稿を読み上げてもらう、という作業を半日以上かけて行いました。

WritingセクションのIntegrated task用に、講義を録音してもらう段になりました。台本の中には次の文がありました:

First, girls do not do better at all-girl schools.

当然ながら、その米国人女性ナレーターは、後半のat allの部分を「アトール」とばっちりリエゾンを利かせて発音します。心地よい響きです。
ですがそこで、加藤が手を上げてガラスの向こう(録音室)にいる彼女にお願いをします。
次のようなやり取りがありました:

加藤: 「今回は高校生用の教材なので、少し易しめにし、あえて若干聞き取りやすい音声にしたいと思います。そこの部分をリエゾンせず(繋げず)に発音して頂けますか?」

米国人女性ナレーター: 「I can’t! (できません!)」
(その後のやり取りで分かったのは、「やりたくない」という意味ではなく、「そういう発音は普通文中でしないので、やろうと思ってもできない」ということです。)

加藤&土橋先生:「え!?」 (2人で顔を見合わせ、驚きで目と目が合う。)
(心の声:「僕らは日本人だけど、atとallを離してat all-girl schoolsと発音できるよね! 僕らの方が偉いじゃん!」(爆))

というやり取りがありました。
もちろん、最後の加藤&土橋の(  )の部分は心の声であり、実際に声に出したやり取りはありませんでした(当然ですが)。

どちらにしても、ここで分かったことは、ネイティブスピーカーは、「子音+母音」と並ぶと、少なくとも自然な話し方ではその子音と母音を文中で分けて発音することができない、ということです。言い換えれば、それくらい頻繁に、ほぼ必ずと言っていいほど、「子音+母音」の並びではリエゾンが生じると考えていた方が無難である、ということです。

皆さんが英語を聞き取る際には、そのことを念頭に置いて聞きましょう。
以上、リエゾンについて、ちょっとした参考になれば幸いです。

Minimal Pairs for Japanese Speakers

How to use minimal pairs to improve your pronunciation.

by John Grant

In a previous blog post, I mentioned a good way to check your pronunciation is to use a note taking app that has a microphone and read some sentences into your phone to see if your phone can pick up each word accurately. I also touched on using minimal pairs to work on individual sounds.

Minimal pairs are words that are very similar but have one sound that is different. In this blog post, I will give you examples of sentences that focus on sounds that Japanese people find difficult.

Try reading these sentences into your phone using a note taking app to see how accurate your pronunciation is. As you read these sentences, pay attention to where your tongue is in your mouth and your mouth shape.

  1. æ / ʌ

i. It’s beside the cap . It’s beside the cup .

ii. She sang in front of people. She’s sung in front of people.

iii. It’s fan art. It’s fun art.

2. ɑː / eə

i. It’s not far . It’s not fair .

ii. It’s under the stars . It’s under the stairs .

iii. It’s under your car . It’s under your care .

iv. I don’t like to go near the bar . I don’t like to go near the bear .

3. ʌ / ɑː

i. I don’t like much . I don’t like March .

ii. Don’t get dirt in the cut . Don’t get dirt in the cart .

iii. I damaged his hut . I damaged his heart .

4. ɜː / ɪə

i. He has a blue bird . He has a blue beard .

ii. It’s not really fur . It’s not really fear .

iii. Is it actually her ? Is it actually here ?

5. ɜː / ɑː

i. Is it fur ? Is it fair ?

ii. How much further ? How much, father ?

iii. I used to own a firm . I used to own a farm .

iv. She’s used to be heard . She used to be hard .

6. b / v

i. It’s the best . It’s the vest .

ii. It’s a bet . It’s a vet .

iii. It’s a cupboard table. It’s a covered table.

7. s / ʃ

i. They didn’t suit the man. They didn’t shoot the man.

ii. Please clean the seat . Please clean the sheet .

iii. He saved your head. He shaved your head.

iv. It’s a sign . It’s a shine .

8. s / θ

i. Are you sinking ? Are you thinking ?

ii. I can see her mouse . I can see her mouth .

iii. It could be worse sitting here. It could be worth sitting here.

9. h / f

i. It isn’t hair . It isn’t fair .

ii. I can feel the horse . I can feel the force .

iii. The company wants to hire me. The company wants to fire me.

10. n / ŋ

i. She’s sinner . She’s a singer .

ii. We were sinking in the water. We were singing in the water.

11. l / r

i. You said it was long . You said it was wrong .

ii. Can you collect it and send it to me? Can you correct it and send it to me?

iii. I said I did not want flies in my meal. I said I did not want fries in my meal.

Good luck and keep practicing!

 

 

英語リスニングの壁:リエゾン(その1) – by 加藤

日本人英語学習者にとって、ネイティブがナチュラルスピードで話す英語を聞き取りにくくしている要因の一つに、「リエゾン」という現象があります。

このリエゾンとは、もともとフランス語における連音の一種のことらしいのですが、英語でも頻繁に起こります。別々の2単語が並んでいても、「子音+母音」が並ぶと音が結合してしまう現象のことです。

分かりやすい例で言えば、Let it go.(懐かしい!ですね)が「レリゴー」のように発音されることですね。この場合は、letの最後の子音である「t」の音と、itの最初の母音である「i」が結合し「ティ」のような音に変化します。「レティ(ト)ゴー」でも良いのですが、米音の場合は、さらにtの音が日本語でいえばラ行に近い音になりますので、結局「レリゴー」に近い発音となります。

Let it go.「レリゴー」のように、非常になじみのある言葉なら良いのですが、そうでない場合、このリエゾンという現象は、ネイティブが話す英語を我々日本人が聞き取る上でしばしば壁となり得ます。

たとえば、Dictation練習をしている日本人英語学習者(初級)が、スクリプトを見ずに音声だけを2,3度聞いて、次のように書き取ったとします。どうしても分からない部分はカタカナで書きとりました:

Iシュダブstayダゥドブtrouble.

(勘の良い方ならば、またはDictationに慣れている方ならば、ここから自分が知っている英文に組み立てられるかもしれません。)しかし、この英語学習者がスクリプトを見たら、次のように書いてあり、愕然とします:

I should have stayed out of trouble.

すべて馴染みのある簡単な単語ばかりが並んでいます。なぜ、この英文が上記のような音に聞こえてしまったのでしょうか?

まず、ネイティブはhの音を弱化または無音化させる傾向にあるので、should haveの部分はまるでshould ofであるかのように発音します。さらに、このshouldの「d」とofの「o」がリエゾンを起こし、「ド」か「(米音では)ダ」のように発音します。
stayed out はステイダウドのようになります。out ofの部分も同様に、「t」と「o」がくっついて「ト」か「ド」に近い音になります。
やはり、リエゾンが英語を聞き取りにくくしていたのですね。

これらの法則は、アゴス・ジャパンのTOEFLやIELTSの特にリスニング初級(Foundation / Base)クラスで学習します。また、Dictationと音マネをすることによって、時間はかかりますが、これをマスターすることができます。
頑張ってください!

Free Apps for Improving your English

Free apps to improve your English for the TOEFL and IELTS speaking exams.

by John Grant

I’m often asked by students which online resources they can use to improve their speaking skills in preparation for taking either the IELTS or TOEFL exam.

I base my recommendations on three criteria:

  1. Motivating
  2. Easy to use
  3. Free (mostly)

 

  1. Google pronunciation

This completely free (amazing !!) function in the Google search engine allows you to hear and see how a word is pronounced in both British and American accents. Also, it has a practice button allowing you to try to pronounce it with feedback to see what you are doing wrong. This is a real game changer! Just type the word and type pronunciation. For example, try to type ‘wonderful pronunciation‘ into your search engine. Try it now!

Note: This works best with Google Chrome.

 

Duolingo

The free version of this app is a must-have for mobile phone owners. Practice small discrete lessons based on topics to expand your vocabulary and improve your grammatical accuracy. The daily reminders and point system keep you motivated and you can finish a lesson in less than 10 minutes. Perfect for the commute!

Note: There is a paid version that eliminates the ads.

3 Drops

This beautifully designed app builds your vocabulary in a wide variety of topics with a clean interface. The constant repetition of vocabulary ensures that you won’t forget new vocabulary.

Note: The free version has a time limit for how long you can use it, but it is more than enough for daily use.

 

4 Busuu

A variety of lessons on common topics will keep you motivated with very natural conversations. This app uses cutting-edge AI machine learning to constantly improve the app! Also, it has a feature that connects speakers of other languages ​​to grade each other’s progress . This is a great source if you would like to move beyond textbook English.

Note: The free version limits access to the whole lesson so you may want to pay for the full version.

 

5 Ted Talks

This is a huge resource of lectures and talks on almost any subject imaginable. Use these lectures to practice summarizing skills that are so vital for the academic lectures you encounter in both the IELTS and TOEFL. Each lecture has subtitles in many languages ​​so you read along with the lecture in both English and Japanese! This feature also allows you to navigate the lecture easily so you can repeat sentences and phrases.

I will be back soon with more tips and suggestions!