8月はIELTSコンピューター版の試験日が沢山あります!

日本英語検定協会・IELTS事務局より、学習者・受験予定者の皆さんに以下広くお知らせして欲しいとのことですので、ブログでもお伝え致します。

IELTSテストのコンピューター版は8月に受験の需要が高いようで、受験日設定をかなり増やしているそうです。実際、例えば東京会場ですと、8月中は全17日間、特に10(水)〜16(火)は連日受験日が設けられています。大阪会場でも全12日設定されています。 *詳しくは以下のサイトでご確認下さい。

https://www.eiken.or.jp/ielts/

IELTSテストのペーバー版も、今年5月下旬以降実施の試験においてスピーキングテストの試験開始時間の予約受付が可能*となり、「受験者にとっては有難い」と好評のようです。*(東京と大阪の1-Day会場のみ)

それもあってか早めに満席が出るようになり、受験を検討しておられる方は早めに予定を立てて申し込まれることをお勧め致します。*本日時点では8月の1-Day(Academic)は東京・大阪会場共にまだ席があるようです。

(教務部)

 

”お得に受験!”〜TOEFL®︎テスト留学応援キャンペーン

日本においてTOEFL iBT®︎テストを統括・運営しているETS Japanからお知らせを頂きました。設立1周年記念として、公式オンライン模試(TPO)とiBT®︎本試験のセット(それぞれ1回分)商品を2万5,000円で販売するとのことです。通常価格よりも1万円以上の割引となっています。先着200名限定とのことなので、受験をお考えの方は是非お早めにご利用下さい。

以下、お知らせのページです。

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https://www.officialtestprep.jp/fs/officialprep/support_campaign2022

(教務部)

GMAT Official Guide 2023 発売時期

ここ数年、6月に改訂版が発売されていた Official Guide ですが、出版社の Wiley 情報によると今年は改訂版の発売はなく、次期バージョンである OG 2023 の発売は来年1月以降になるそうです。

これから Official Guide を入手予定の方は、とりあえず安心して現行の 2022 版をご購入ください。

今までは2020年6月に「2021」が発売され、2021年に「2021」が発売され、、、ということで紛らわしかったのですが、ようやく「OG 2023」が2023年に発売されることになり、バージョンの数字と発行年が一致して無用な混乱が避けられるのはよかったです。

ちなみに、今後 AGOS の Verbal 対策コースを受講予定の方で、まずは独学で Official Guide 問題を解きたいという方は、Verbal / Quantitative / IR の統合版を購入されるのがおすすめです。

Verbal 問題のみが収録されている Official Guide for Verbal Review は、クラス内で問題を解いて解説するために使いますので、講座受講予定の方は手をつけずにおかれてください。

バスケットの想いで♪(その2)– by 加藤

(※ 以下は、私の前ブログ記事「バスケットの想いで♪(その1)」の続き(完結版)です。)

Wait a minute. We have Masato here. He doesn’t count.

皆さんは、この最後の文がどういう意味か分かりますか?

ほうっておくと、「彼は数を数え(られ)ない。」と訳す人が多かったりしますが、違いますよ。

このcountは自動詞で、「物の数に入る」という原義で、転じて「~の1つとしてみなされる、価値がある、重要である」という意味なのです。

つまり、He doesn’t count.とは、

「彼(=Masato=私)は(下手くそなので)物の数には入らない。(我々が4人いても実質3人と同じことだから、敵チームと同等である)」ということです。

少々傷ついた私でしたが、その後も皆と仲良く、汗だくになってバスケットを楽しんだものです。いつもよりヤケに精力的にプレーしたことは言うまでもありませんが。。。

バスケットの想いで♪(その1)– by 加藤

米国西海岸にある大学院に留学中のお話です。

大学のキャンパスの至る所にバスケットボール用リングが設置されてありました。さすがアメリカです。私の住む寮の目の前にもあり、夏の夕方になると自然と、お互いに見ず知らずの学生たちがパラパラと集まってきました。私も常連で、アメリカ人たちに混ざってよくそこでバスケットボールに勤しんだものです。

ちなみに、私自身は日本の中学生時代、バスケットボール部員でした。(ただし、万年補欠ではありましたが。。。)アメリカに行って気づいたことは、アメリカではそこら辺の一軒家の庭にバスケットボール用リングが設置されている場合がとても多く、アメリカ人の多くはもともと背が高いだけでなく、クラブ(部)に所属していなくとも幼少期からバスケットを日常的にやっていて、皆とても上手い(!)ということでした。これには大変驚きました。(私は日本では、たとえ補欠でもまがりなりにもバスケットボール部員でしたから、他の連中よりは上手いことは確かでした。)

さて、このアメリカでのある日のことです。2チームに分かれて試合をしようということになりました。奇数の人数しか集まっておらず、敵チームは3人、私が入っていたチームは4人でした。私のチームの一人が「僕らの方が人数が多いから有利だね」と言いました。当然です。

しかし、もう一人がすかさず口を開きました。

Wait a minute. We have Masato here. He doesn’t count.

皆さんは、この最後の文がどういう意味か分かりますか? ちなみに、Masatoとは私のことです。

(※ その2に続きます。1週間後にアップ予定です。)

日本語に訳さない「with」(その2)– by 加藤

(※以下は、私の前のブログ記事「日本語に訳さない「with」(その1)」の続き(完結編)です。)

Take everything with you.

「荷物はすべて持っていってください。」

さて、このwithですが、日本語にはうまく訳せません。むしろ、訳さないものです。

その意味や用法として、手元にある『ジーニアス英和辞典』(大修館)の「with」の項目には、次のような意味と例文が載っています:

④ [携帯] (人)の身につけて

I have no money with [on] me.

「お金の持ち合わせがない。」

Take an umbrella with you.

「傘を持っていきなさい。」

ちなみに、これと全く同じ用法のwithが、アゴスのたとえば、「TOEFL® Reading Strategyクラス」のマニュアルにも出てきます。

【Manual p. 23】

The nineteenth century brought with it a burst of new discoveries and inventions that revolutionized the candle industry and made lighting available to all.

【Manual p. 103】

Glaciers may form in permanently cold areas, and these slowly moving masses of ice cut out valleys, carrying with them huge quantities of eroded rock debris.

(出典: The Official Guide to the TOEFL iBT Test, 6th ed., pp. 41, 231)

ここでは、あえて訳は載せないことにいたします。

どちらも授業内では設問に絡めて説明しています。よろしければ、是非ご受講してみてください。

日本語に訳さない「with」(その1)– by 加藤

私が日本の大学2年生だった頃のお話です。

私がいた都市(国内)に、ある日、カナダからカルガリー・スタンピード・ショーバンドの一行がやってきました。メンバーはカナダの高校生や大学生、総勢約110名でした。

彼らは昼間に一日市内観光をバス数台で楽しみ、夜には、コンサートホールで自ら演奏会を行うというスケジュールでした。その日中の市内観光の際に、「にわか通訳ガイド」として駆り出されたのが、私たちESS(英語部)のメンバーたちでした。それぞれの観光バスには、バスガイドが一名と、その通訳として私たち学生が一名ずつ随行することになりました。つまり、バスガイドさんが日本語で観光案内していることを、私たちボランティアがマイクをもう一本持ってすべて英語に訳すという仕事です。

当時の私の英語力は決して高いとは言えず、冷や汗をかきながら、ガイドさんの説明の中でも特に大事そうな部分だけをまとめて英語に訳してはお茶を濁していました。バスがいよいよ最後の観光スポットに到着しました。ガイドさんが、「もうこのバスには戻ってきませんので、持ち物はすべてお持ちください」と言いましたので、私はたぶん次のような英語にしたのだろうと思います:

This is our final destination. Please *bring all your belongings.

上記の*の部分は間違いです。乗客たちはちょっと「?」のような反応でした。

そこで、近くに座っていた金髪で青い目の美人カナダ人女子高生が私に、

「『Take everything with you.』って言えばいいのよ♪」と親切に助け船を出してくれました。

すぐさま、私はマイクを通じて言い直したことは言うまでもありません。バスの乗客であるカナダ人たちは全員自分たちの荷物を無事持っていってくれて、ほっとしたものです。。。

それにしても、なんとも簡単な英単語(中学生レベル)の羅列にしかすぎない、「Take everything with you.」の一言だけで簡単に片が付くんだということが分かり、心地よいショックと感動を受けたのを、今でも鮮明に覚えています。

(※「その2」に続く。1週間後にアップ予定です。)

日本語に訳さない「on」(その2)– by 加藤

(※以下は、前回の私のブログ記事である『日本語に訳さない「on」 (その1)』の続き(完結編)です。)

さて、以前もこのブログに登場しましたが、私の米国大学院留学中の親友にStevenという米国人男性がいました。

この彼が、可愛い恋人に振られたばかりのころは、涙目(ホントに!)で次のように言っていました:

She dumped me.

「彼女は僕を(まるでゴミでも捨てるかのように)振ったんだ。」

dumpは「(ゴミなど不要なもの)を捨てる」が原義です。ダンプカーが不要な土砂を捨てているところをイメージしてみてください。「恋人を振る」という意味もあります。どちらにしろ、結構強烈(!)な表現ですね。

それから3,4カ月が経過して、大分気持ちも落ち着いてきたころには、もうちょっとマイルドな表現に変わりました:

(4)  She walked out on me.

「彼女は僕を見捨てた。(→ 彼女は僕を振ったんだ。)」

walk out onというイディオムで「(人)を見捨てる(= desert)、(人)の元を去る」という意味を載せている辞書もあります。プイっと怒って出ていく場面をイメージすると良いでしょう。どちらにしろこのonも、前回のブログ記事の例文(2),(3)と同様に、

「[不利益] 《口語》 (人)に向けられて、(人)の不利になるように」

の意味ですね。

以上のSteven(このブログでは2回目の登場)のこのお話も実話です。

「日本語に訳さない『on』」のお話でした。

日本語に訳さない「on」(その1)– by 加藤

今回は英語の前置詞の用法に関するお話です。

前置詞のonは「~の上に」という意味で覚えていらっしゃいますか?

しかし、それだけでなく、「~の表面に(接触して)、~にくっついて」の意味があることは、ご存じの方も多いでしょう。

たとえば、次の用法です:

(1)  There is a fly on the ceiling [wall].

「天井[壁]に(一匹の)ハエが(とまって)いる。」

このonはまさしく後者の意味ですね。物理的に「~の上に」ではありません。

さて、では次のonはどんな意味でしょうか?

(2)  She hung up on me.

「彼女は(失礼にも一方的に)電話を切ってしまった。」

(3)  He died on us.

「私たちは彼に先立たれた。」

上記2文にあるonは、単体ではなかなかうまい日本語に訳せません。また、訳さないことが多いです。

『新英和大辞典』(研究社)には、onの意味の一つとして、次のようにあります:

 [不利益] 《口語》 (人)に向けられて、(人)の不利になるように

上記の例文(2)と(3)のonは、まさにこの意味とニュアンスですね。

(『日本語に訳さない「on」 (その2)』に続きます。1週間後にアップ予定です。)

意外な動名詞(その2) — by 加藤

(※以下は私の前回の記事である「意外な動名詞(その1)」の続き(完結編)です。)

Several parts in my computer need replacing.

この英文の最後の部分であるreplacingはto be replacedとすることもできますが、原文のままでもまったく正しいものです。そのわけは次のとおりです。

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『ロイヤル英文法』(綿貫ほか著、旺文社)のp.528には次のようにあります:

【注】 受動の意味の動名詞:

want, need, require, deserve, bear, be worthなどの後にくる動名詞は能動態で受動の意味を表す

This watch needs repairing (= to be repaired).

(この時計は修理する必要がある)

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これが分かると上級者入りできます。

さて、ここからはおまけです。

私が日本の大学2年生の時、ESS(英語研究部)の英語スピーチコンテスト予選に参戦しました。スピーチを終えて、ネイティブの審査員から手渡された私のスピーチの評価票には次のようなコメント(アドバイス)がありました:

Your pronunciation needs some practicing.

(筆者注:実話です。。。(汗))

この時から発音を上達させるべく、必至に頑張ることにしました。

千里の道も一歩から(笑)。

アゴスで一緒に頑張りましょう!