GMAT 初回受験で 770 点を獲得された方から体験記をいただきましたので、紹介します。(公開のご承諾をいただいています)
幸運にも初回受験でTotal 770という望外のスコアを達成できたため、簡単ではありますが、体験談を共有させていただきます。
【スコア推移】
【スケジュール・使用教材】
2022年1月 | Verbal Strategy Advanced受講
マスアカ(年末年始で1周) 某塾文法コース受講 業務多忙につき、Verbalは宿題・復習が精一杯 |
2022年2月 | Verbal Strategy Advanced受講
Manhattan GMAT Advanced Quant GMAT重要単熟語(以降も継続) 1月同様、業務多忙につき、Verbalは宿題・復習が精一杯 |
2022年3月 | Verbal Practice(A)受講
Problem Sets (White Book) OG(本体・Verbal Review)の未着手部分 Prep初回 学習時間が確保できないため上司に相談したところ、3月下旬から1か月業務負荷を軽くしてもらえることに |
2022年4月 | Verbal Practice(B)受講
AWA Strategy Prep 初回受験 |
過去の体験記を見て、1st Roundで出願するためには、GW明けの試験で730が目標となると判断しました。そのため、GW明けに予約をした後、試験慣れのためそこから逆算して1回目の受験日を定めました。
【Verbal】
①全体
Qと異なり、満点を狙うセクションではありません。いかに3分野合計で8割を達成するかという戦略が重要な試験だと思います。8割を達成すればV40が期待でき、Q50とあわせれば730は達成可能です。その中で、試験当日も、勉強時間も、SC/CR/RCにそれぞれどれだけ時間をかけるかのバランスを考える必要があります。
本番では幸運にもV46という信じられないスコアが出てくれましたが、目標としては上記の通りV40+、Q50+で730を目指しておりました。
②SC
余計なものには手を出さず、中山先生のマニュアル・OG2冊・Problem Sets(White Book)・Practice2冊の内容をすべて理解することに努めました。SCの出題分野はロングテールで、個別の細かいトピックを追いすぎるといくら時間があっても足りないと思っており、中山先生の「2割は知らない問題が出てしまう、残りの8割を確実にとることが重要」というお言葉がまさに核心を突いていると思います。そういった意味では、SCに時間をかけすぎてしまうのはリスクだと感じます。
先人に倣い、エクセルで解いた問題を管理し、〇(根拠も含めて正解)、△(正解も根拠あいまい〜なんとなく正解)、×(間違い)で管理し、△以下の問題は3回以上解くようにしました。逆に〇はわかっている内容なので、大体2回以下しか解いておりません。ある程度記憶にも残ってしまうので、間違えたものを集中的に復習しました。
上記のスコア推移を見ていただくと、3月にVが大幅に改善していることがわかりますが、これはマニュアルをほぼ完璧に理解できたことが主因だと思っています。△や×が出るたびにマニュアルに立ち返って復習し、曖昧な点をなくすことで8割程度の正答率まで上げることができました。
③CR
こちらも使った教材はOG2冊・Problem Sets(White Book)・Practice2冊です。こちらはSCと異なり、正解を見つけるタイプの問題ですので、ひとつひとつ選択肢を落とすというよりは、5つの選択肢からぴったりの正解を見つけ出す感覚で解いておりました。わからないものは多少時間を使ってもわからないので、時間を使いすぎないことが肝要かもしれません。
④RC
使った教材はこちらも同じです。もともとTOEFLのRは30点を複数回取っていたので、RCについてはそれほど苦手意識はありませんでした。RCの特徴的な点としては、(1)頻出テーマと(2)選択肢を意図的にわかりにくくしている点かと思います。いずれも慣れが重要かと思いますので、毎日1パッセージはRCを解くように心がけていました。(1)については、各分野の単語も重要ですが、民族・動植物の名前それ自体を覚えることよりも、それぞれのテーマや論理展開に慣れることが重要だと感じました。(2)についても、ぱっと見選びづらい抽象的な選択肢がしばしば正解になるのでGMATの癖に慣れていけば正答率が上がってくると思います。
⑤試験戦略
SC 2:00、CR 2:00、RC 2:00(8分/パッセージ)を目標としました。ここは個人差のあるところだと思います。私はCRが相対的にスムーズに解けていたため、CRを削ってその分SCに時間を使い、悩ましい問題の正答率を上げる方針としました。実際にESRレポートを見ると、SC 1:49、CR 2:06、RC 2:03でしたので、おおむね目標通りだったかと思います。全問解くと間に合わないペースですので、RCについては中山先生が講義内でおっしゃっていたランダムクリックをしております。RCは全問正解でしたので、この手法は引き続き有効なようです(ただしこれから受験される皆様は必ず最新の情報を確認してください)。
【Math】
マスアカを1周し、問題形式を理解した後、ManhattanのAdvanced Quantに取り組みました。Advancedに取り組んだ意味がどこまであったかはわかりませんが、あまり(日本人には)馴染みのない解法も解説されているので、問題に対するアプローチの幅は広がったかと思います。
Prepが毎回51点だったので、本番も51点を期待しましたが50点でした。ESRを見る限り1ミスのようなので、やや不運だったかもしれません。
【IR】
AGOSのパッケージを契約していたので、講座受講は可能でしたが、結局受講しないまま終わりました。重要性が低いこと、Prepが毎回8点(正解数は9/12〜12/12)だったことから特段対策はしておりません。本番も1ミスでした。スコアが気になるようであれば、講座を受講して、最低限対策すれば十分かと思います。
【AWA】
AGOSの講座を4月に受講しました。この講座で解き方と型を理解すれば、4.0以上は難しくないと思います。皆さんのいう通り、CRが一定程度の水準に到達していれば、Argumentの問題点を見つけるのは容易だと思いますので、後回しにするのが賢明です。
【試験当日】
とにかく体調管理を優先して、多少勉強時間を削ってでもほぼ完璧なコンディションで会場入りすることを優先しました。前日は午後休をとり、9時間睡眠を確保したうえで臨みました。Prepでの経験上、集中力・体力次第で10秒/問以上差がでるように感じていたので、この戦略は正解だったと思います。
試験順はQ→V→IR/AWAとしました。Qが苦手でない限りはやはりこの順序が一番実力を発揮しやすいのではないかと思います。
Qについてはマスアカ、OG、Prepよりやや難しいと感じました。感覚的にはPrepからすべての問題が5レベルずつ程度上がっているような感じでした。幸い時間はぴったり終わりましたが、Prepでぎりぎりの方はもう少しペースアップが必要です。
Vについてはずっと辛い時間帯が続きました。1問目のSCから迷ってしまい、2:30かけるところからスタートしました。その後もずっと自信のない問題が続いていましたが、なんとか粘っていたところ、3rdクオーターあたりでBoldface問題がでてようやくある程度の正答率を取れていることが確信でき、一安心しました。
何がいいたいかと言いますと、体感とスコアは必ずしも一致しないので、最後まであきらめずに解き続けることこそスコアアップの一番の近道です。
【最後に】
まだ受験プロセス自体は半分も来ておりませんが、いったんGMATのスコアメイクに目途がついたのは、中山先生のご指導のおかげに他なりません。あえて成功の要因を挙げるとすれば、①中山先生のご指導に従って学習をつづけたことと、②運がよかったことの2点に尽きるかと思います。
今後もエッセイ等の準備を進め、良い結果をご報告したいと思います。本当にありがとうございました。