MBA派遣留学を目指す方が気を付けておきたい3つのポイント

こんにちは留学アドバイザーの銭場です。MBA留学をお考えの方で、社費留学を希望されている方は少なくないと思います。社費留学は費用面のサポートは勿論、選抜過程で経験するプロセスが後の出願準備に役立つ、派遣選抜されること自体が入学審査において有利になる※など、多くのメリットがあります(※派遣生が入学審査上、有利になる点は以前の記事を参照ください)。

ではデメリットはないのでしょうか?今回は、MBA派遣留学を目指す方に気を付けてもらいたいポイントをご紹介いたします。

 

Point 1 MBA卒業後、やりたいことが今の会社にあるか?

当たり前のことですが、会社側は皆さんがMBA卒業後に、会社に貢献してくれることを期待して投資をしています。初めからキャリアチェンジを考えている方は派遣留学をするべきではありません。多くの会社では一定期間、会社に在籍することを条件にしていますのでその間は離職できませんし、離職者が増えるとその企業は派遣制度を中止、あるいは制限するなど、後の後輩の方々にも迷惑をかけますので倫理的にも慎むべきです。また会社は2年間の授業料、生活費、その間のお給料を払っています。少なくとも3000万は皆さんの将来性に投資しているわけですから、自分の為にも会社のためにも、応募前に「会社に戻ってやりたいことがはっきりさせておく」必要があります。勿論、生涯今の会社に勤める必要はありませんが、金銭的なサポートのみを理由に応募しないように気を付けましょう。

 

Point 2 MBA取得の意義と価値を明確にしておく

Point 1にも関連しますが、ご自身にとってMBAに行く価値があるのかどうかを今一度、考えてみてください。他の専門職大学院に比べMBAは幅広い方が対象になり、かつどのような分野においても役立つ学位ではありますが、だからと言って必ずしも絶対に必要な学位でもありません。極端な言い方をすれば、派遣生になれなかったら私費でもMBAに行くくらいの決意がないと、合格までのプロセスを最後まで乗り切れませんし、MBAでの学びも半減してしまうでしょう。当然応募書類でも人事から聞かれますし、後の入学審査では、これまで何万という応募書類を見てきた審査官が皆さんの志望理由に目を通します。今の内から第3者視点ではなく、「自身にとってのMBAの価値」を明確にしていきましょう。

 

Point 3 今選抜されたら合格できるのか?

派遣生に選ばれたら、出願のチャンスは一度きりです。来年やり直すことはできません。社内の選抜が決まってから、出願までに残された時間、ご自身の英語力、準備状況、志望校が求めているスコア、などをきちんと把握しておき、合格できるスケジュールから逆算して社内応募の時期を決めることが大切です。どうせ今年は受からないだろうと、試しに応募して選抜を突破してしまった方が毎年いらっしゃいます。

 

派遣生に選ばれた方は準備プロセスの中で全員が一度は選ばれた方にしかわからない想像を絶するプレッシャーを感じることになります。社内では派遣制度に受かった方と噂され、時には疎まれ、時には今のうち仕事しておいてとエキストラの仕事を渡されることもあります。加えて、人事からはスコアが伸びていないことを指摘され…絶対合格という逃げられない状況で、締め切りは刻一刻と迫ってくる。大げさに聞こえるかもしれませんが、これは全て毎年のように派遣生から聞かされる実際の話です。おそらく多くの皆様にとって最終学歴になると思いますし、MBAを取得できるのは一度きりです。自分なりの進学先へのこだわりもあると思います。Point 2でも述べたように、MBAへの進学目的を明確に持ち、選抜されることを前提に「志望校に合格できるスケジュールを立案する」ことは、派遣留学を目指す方にとって最も大切なことになります。

 

まだまだお伝えしたいことはあるのですが、この続きは「目指せ社費留学! MBA社内選考突破セミナー」にてお話しいたします。実際に派遣生に選ばれた方の合格事例や選抜を突破するためのポイントなども併せてご紹介しますので、ぜひご参加ください。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。