
アゴス・ジャパン元受講生で、柳井正財団奨学金を獲得して英国トップ総合大学 University College Londonへ進学される三枝万柚香さん。英国ロンドンより最新情報を発信していきます。
◇ 2021年6月 スコットランド旅行
◇ 2021年5月 初めての遺跡発掘!
◇ 2021年4月 ロンドン観光地巡り〜ノース・グリニッジ
◇ 2021年3月 インディアナ・ジョーンズ
◇ 2021年2月 ロンドンのお得な学生割引特集!
◇ 2021年1月 ロンドンの食生活
◇ 2020年12月 ロックダウン中のロンドンより
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◇ 2020年12月 ロックダウン中のロンドンより
しばらく時間が空いてしまいましたが、今日は!
あっという間に2020年も終わってしまいましたね。
今年はクリスマスも大晦日も、あってないような微妙な物だったので、一年が終わってしまった感覚が未だにありません(笑)
ロックダウン中のロンドンについて書こうと随分前から予定していたのですが、書くのを先延ばしにしているうちに色々と規制が変更されて、どこから書いていいのやらわからなくなってしまいました(笑)
とりあえず、直近の情勢と、学生生活がどんな影響を受けたかについて紹介していきたいと思います。
様々な規制について:
正直、かなり高頻度で規制の内容は変更されているので、今日書いたものが、もう来週には古くなっているかもしれません。
とはいえ、大体最近は、屋内では別の家庭の人とは会ってはいけない、屋外では一人まで会うことができるという状態はずっと続いています。
大学はずっとこのルールの例外として、対面の授業が認められていたのですが、1月からはどうなるかまだ微妙なところです。
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先ほどメールで、基本は全ての授業がオンラインになると、UCLから連絡がありました。
本当に、これを書いている側からどんどん規制や、大学の体制が変わってしまうので、大変です(笑)
スーパー等の必需品を扱う店、レストラン等であればテイクアウトのみが営業をしていて、その他の施設は概ね閉まっています。
とはいえ、私が使うような店はなんだかんだで必需品扱いをされているので、正直行きたい店が閉まっていたということはアップルストアを除くと基本ありません。
運動をするための外出はOKなので、近隣の公園等は普通に出入りすることができます。
むしろ、人の数が全く減っていないように見えるので、逆に閑散としている繁華街に行った方が人が少なくて安全なのではないかと思い始めているくらいです。
この間、運動がてら繁華街に歩いて行ってみたところ、本当に人がいなくて驚きました。
去年であれば二人並んで歩くのが難しいくらい人が多かったのに、今年は誰の邪魔もせずに立ち止まってイルミネーションの写真を撮ることができました。
なんだかんだ、上記のような半ロックダウン中のような状態がずっと続いているのですが、拍子抜けしてしまうくらい、日常生活が普通に送れています。
もともと外出が嫌いな性格なので、正直このくらいの期間友達と遊ぶことが難しくなったり、外食できなくなったりしても、むしろ楽しく生活しています。
大学の授業も、友達と遊ぶのも、オンラインでできるなんて、なんて便利なんだ!と半分くらいは喜んでこの生活をしている状態です。
焦ったこと:
正直、普通に授業を受け、必需品をスーパー等で購入し、適度な運動をする分には、ロックダウン中にも大して困ったことはありませんでした。
住んでいる地域はそれなりに治安も良いので、特に気にすることなくスーパーに行ったり、運動をしたり、必要がある際にはキャンパスまで通学することができていました。
ただ、やはりと言いますか、何度か普段と勝手が違うため焦ったシーンもありました。
(1) フラットメイトが体調を崩した時
早朝、廊下の物音で目が覚めたら、なんとフラットメイトが目眩を起こして廊下に倒れていたという事件がありました。
一応意識はあったので話を聞いたところ、胃の調子が悪いのと目眩がするとのこと。
さすがにこれには私も半パニックで、救急車を呼ぼうかと思ったのですが、本人が(意識ははっきりしていて)様子を見たいと言っていたので、数時間様子を見ることに。
こういう時、普段だったらすぐに近くの病院に行くところなのですが、現在は外来を受け付けている病院なんてそれこそ救急病院くらいなので、困りました。
結局、昼まで様子を見た結果、目眩はただの脱水症状だったらしく、水を飲んでるうちに治ってしまいました。
ただ、やはり心配だったので色々調べてみたところ、行きつけのGP(NHSの病院)が電話で診療を受け付けているとのことだったので、そこに問い合わせをしてみました。
結果、数時間以内に、本当に電話で診療を受けることができました。
私としては、意外と早急な対応がだったなぁという思いです。
電話診療では大したことは教えてもらえなかったそうで、結局フラットメイトが予想していた通り、食あたりと脱水症状だったとのことでした。
割とすぐに治る症状だったので良かったのですが、やはり慣れない状況には肝が冷えました。
(2) 私のパソコンが壊れた時
11月の中旬くらいだったでしょうか、4年ほど使っていたパソコンのスクリーンが壊れてしまい、修理に出さなくてはいけなくなりました。
通常であればすぐにアップルストアに持っていくところだったのですが、ロックダウン中はアップルストアが予約制となっており、なかなか予約も取れませんでした。
調べてもらった結果、直すより新調した方が安く上がりそうだったので、新しいパソコンを買うことにしたのですが、今度は買い物に行くのも予約が全然取れないんですね。。。
ちなみに、オンラインストアで買うこともできたのですが、デリバリーに1〜2週間かかるとのことだったので、諦めました。
待っている間にロックダウンが終了してしまったので、結局再開店初日に並んで入店しました。
遅い時間に行った私も悪いのですが、人数制限をしていたため、なんと入店まで一時間の長蛇の列となっていました。
前の人と距離を空けて並んでいたのもあり、アップルストアを囲む行列が結構な見ものでした(笑)
(3) ボイラーが壊れた時(結局自力で修理できました)
これも11月だったでしょうか、シャワーに入っていったフラットメイトが、お湯が出ないと言って出てきたのでボイラーを確認してみると、なんとエラーコードが表示されていました。
マニュアル等を読み漁ったところ、どうやら圧力が下がってしまっていたようでした。
とりあえず、大家に連絡してみたのは良いのですが、なかなか直してもらえそうにありません。
まあ、あまり期待していなかった(笑)
お湯が出ない、ヒーターがつかないというのは冬場には致命的ですから、結局自分たちで修理ができそうであればするしかないとのことで、圧力を上昇させる方法をネットで調べまくリマした。
意外とYouTubeに同じ型のボイラーを修理している動画ってあるものなんですね。
何個かの動画を参考に、割と簡単に修理することができました。
大したことのない不調で助かりました。
それにしても、暮らしていると予測できない事件ってあるものですね。
どれも、大したことのないもので良かったのですが、やはりロックダウンで困るのはこう言った非常事態が起きた時だと痛感しました。
二学期、来年の9月などから渡英を考えている皆さん、気をつけようがないこともありますが、こういった状況では特に、非常事態が起きた時に対応できるような準備をしておいてくださいね。
例えば海外旅行保険に入っておくだとか、NHSにしっかり登録するだとか、普段だったらやらなくてもどうにかなってしまうことが、重要になってくることがありそうだなと感じる日々になっています。
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◇ 2020年10月 一学期の授業〜二年生の授業の方が圧倒的に楽しい!!
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◇ 2020年10月 一学期の授業〜二年生の授業の方が圧倒的に楽しい!!
皆さんこんにちは!
今年は大して何もできないうちに、ハロウィンが終わってしまいました。
親しい友達で集まってパーティーをする予定だったのですが中止になり、家でハウスメイトとおやつを作って食べました。
また、ハウスメイトが、たまにはイギリスのご飯を食べてみたいと言っていたので、近所のパブでテイクアウトをしてみました。
せっかくのハロウィンだから、美味しいものを食べようということだったのですが、結果はいまいちでした。
テイクアウトだったのがいけないのかもしれませんが、ハンバーガーが冷めていてカチカチでした(笑)
結局、自炊するのが一番美味しいんだと思った一件でした。
話は変わりますが、最近キッチンの天井に染みができていました。
入居した時にはなかったはずなのですが、いつのまにか天井の一角に水を流したような染みが現れていました。
前にロンドンに住んでいた時の家でも、天井にこういった染みができたことがありました。
その時は外から湿気・雨水が漏れているということで、壁と天井を直したんですけど、直してもらえるまでに数ヶ月はかかった気がします。
それまでに、最初染みだったところからカビが生えたり、漆喰がボロボロになったりと大変だったのを覚えています。
今回もその路線でいくとなれば、カビが生えるまであと数ヶ月は猶予があるかな?なんて思いながら大家さんの返信を待つ毎日です。
これはあくまでも個人の経験論ですが、イギリスの建物、特に古めの建物は何と言っても立て付けが悪いです。
隙間風なんて当たり前ですし、悪い時はドアが開かなくなったりします。
そういうこともあってか、変なところから雨漏りしたり、カビが生えることって結構あると思います。
みなさんも、もし古い物件を借りることがあれば、たとえインテリアだけリフォームしていたとしても、立て付けが悪いのには注意してくださいね。
日本にいる時の数倍は注意して、窓を開けて換気をしたり、日光が入るようにしたりしないと、壁や天井からいつのまにかカビが生えます。
現在はとりあえず、キッチンの換気を徹底的にして、湿気がたまらないようにすることで、天井の染みが悪化しないことを祈るばかりです。
さて、ロンドンのコロナ状況は悪化する一方で、これを書いている途中でロックダウンがアナウンスされるました。
11月5日から12月2日までという予定で、スーパー等の生活必需品を扱う店以外の商業施設が営業中止になるそうです。
学校と大学は閉めなくてもいいようですが、私は実技・実習のある授業を受けていないので、おそらく全面的にオンラインに移行するでしょう。。。
今までは、パブやレストラン等が10時に閉まらなくてはいけなかったのに加え、他の家庭の人と室内で会ってはいけないという規制がかかっていたのですが、遂にロックダウンまできてしまいました。
どうせやるなら、早くやっておけばよかったのにと思ってしまいますが、ギリギリまで他の方法で持ちこたえようと頑張っていたんでしょうね。
とはいえ、今までも散歩とスーパーと大学以外にはどこにも行かない生活を送っていたので、私の生活には大して影響が出なそうです。
安心して良いのか、心配なのかわかりませんね。
これを機に、少しずつでも感染速度が落ちることを祈るばかりです。
さて、上記の通り大して面白いこともなかった10月でしたので、今回は一学期の授業について紹介します(笑)
月曜日に対面のセミナーがありますが、それ以外はオンラインの授業になっているので、例年の授業のとは少し異なるかもしれません。
UCLでは一年に8つの授業を取ることになっています。
一学期に4つか5つの授業を取ることが推奨されているので、私は二学期に少し余裕を持たせるため、5つの授業を取っています。
必須科目:
考古学理論
文化人類学理論
選択科目:
メソアメリカの考古学
鉄器時代の地中海
インタラクティブな物語
見ての通り、今年は去年と比べて選択科目の割合が大幅に増えました。
選択科目は他学部や、他学年の人も受けることができるので、授業を通しての交流範囲がかなり広くなりました。
また、やる気のある生徒が集まるので、ディスカッション等の盛り上がりが去年よりも割り増しになっていてモチベーションが上がります。
さらに、今の所はどれも履修者が20人以下(最小で9人)なので、毎度少人数でセミナーができます。
結果的に、一年生より二年生の授業の方が圧倒的に楽しいです!!!
今一年生のみなさん、留学前のみなさん、授業は学年が上がるにつれて面白くなります!!!
オンライン授業ということで、これら全て、週1〜2時間程度の講義が録画されたものを観て、予習の本を読んだ上でズームのセミナーに臨みます。
また、去年と比べて、予習で読まなくてはいけない本や論文の難易度が結構上がっている気がしました。それとも、夏休みにあまり英語に触れていなかったことで鈍ったんでしょうか?
録画された授業と難易度が増したリーディングということで、授業前の準備が去年の倍は大変です。二年生の授業の方が、去年よりもやりがいがあります。
ただ、講義に行かなくて良い分、自由時間も増えているので自分のペースで勉強がしやすくなり、オンライン授業も捨てたものではないと思っています。
オンライン授業で困るのは、試験が実施できないため、エッセイ等の課題が増えてしまうところでしょう。
各授業につき2本はエッセイが出るのですが、何しろ一学期が10週間しかないので、要するに平均して毎週1本は書くことになります。
例年であれば、一学期に書くエッセイは5本程度で、残りは授業のない三学期に試験で成績がつきます。
試験がなくなった分、学期中が非常に忙しくなっています(汗)
去年は、課題の提出がある頃には決まって教員がストライキをしており、ずるずると提出期限が伸びたり、授業がなくなって課題にかけられる時間が増えたりしていました。
幸か不幸か今年はストライキもないので、毎週課題と予習に追われています(笑)
さて、次回はロックダウンの最中になるかと思いますので、そんなことについても書いていこうかと思います。
それではまた来月!
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◇ 2020年9月 待ちに待った新学期!!!
◇ 2020年8月 1年間の振り返り
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◇ 2020年8月 1年間の振り返り
こんにちは。
時間が経つのは本当に早いもので、来月から私は2年生に進級します。
3年間の大学生活の3分の1が早くも過ぎてしまったと思うと、少し寂しい気がします。
とはいえ、もうすぐまたこのキャンパスが見られると思うと、血が騒ぐというのが本音です。
特に、今年は3月で帰国してしまったのもあり、本当に1年間留学していたなんて信じられないほどあっという間でした。
やりたかったけれどもできなかったこと、やるべきなのに消極的になってしまったことと、心残りも多い年になってしまったと感じます。
来年をより充実したものにするために、今月はこの場を借りて、1年間の振り返りをしたいと思います。
たくさん反省点を挙げていきますので、これから留学するみなさんは、ぜひ私を反面教師として、より充実した留学生活を送ってください。
勉強面!
反省点
● セミナーの発言頻度が低かった
● 講義でわからなかったところをそのままにしてしまうことがあった
● 試験がキャンセルになったのを良いことに、復習をしなかった
まず一番反省しているのが、せっかくの少人数のセミナーでそう積極的に発言できなかったことです。クラスメートがとても積極的な場合は、圧倒されてしまいました。逆に、誰も何も言わない気まずいセミナーもありました。そんな時も、空気に呑まれて発言できなかったことがあります。周りの空気で発言頻度が左右されてしまうのは、いけないなと思いました。
来年度は、どんな場面でもどしどし発言できるようにします。そのために、与えられた質問に対してその場で長々と考えなくても答えられるよう、予習を徹底します。また、クラスがしーんとなってしまったときこそ、積極的に発言するよう心がけます。
また、講義の後は大抵移動教室があるため、その場で質問をすることができません。そんな時、オフィスアワーに教授の部屋に行くか、チューターに聞いてみるか、メールをしてみるかすれば快く答えてもらえることがわかったのですが、面倒くさがって友達に聞く程度で済ませてしまうことがありました。せっかく来年度もロンドンにまで行くのだから、オフィスアワーは(安全には配慮しますが)どんどん使っていかなくては。
今年は1年生の試験が中止になってしまったので、その時点で復習をするモチベーションが急降下しました。来年度は試験があるので、そんな甘ったれたことはもともとできないとは思いますが、一応ここで自分に言い聞かせておきます。ハーフタームと長期休暇には、それまでの復習をしましょう。
ちなみに良かった点は、自分のペースを見つけることができたことでしょうか。自室で昼間から夕方の時間帯、特に土日の片方を予習と課題に当てるのが一番効率的。高校時代とは少し変わったリズムで生活するようになったので、今年の発見を来年度も引き続き役立てていきます。
人間関係!
反省点:
● 学部内のイベントにあまり参加しなかった
● サークルのイベントにもあまり参加しなかった
● 一度仲の良い人が決まってしまうと、新しい人との交流にあまり積極的ではなかった
もともとパーティー等が苦手な人間なため、パーティーは必要最低限(?)しか参加しない1年でした。これで何がいけないかって、入学当初にできた知り合いとの交流が続かなくなってしまうことと、新しい人との交流がないことです。
とはいえ、少し気合を入れた程度でクラブに行ける気はしません(笑)。まずは地道に、考古学部のクリスマス会や、サークルの諸イベントに参加してみます。参加したら、新しい人とも話してみます!!
もう一つの大きな課題は、今年の知り合いとの交流を維持することです。今年は寮に住んでいたので、食堂で毎日一緒になる人が一定数いました。彼らとは、来年度も一緒に住むほどではなかったものの、よく一緒に出かけたり、勉強したりしていたわけです。一緒に住んでいないと、毎日顔を合わせるということはもちろん不可能になってしまいます。けれども、完全に切れてしまうことがないように、定期的に遊びに来てもらったり、勉強会を開いたりしなくてはいけませんね。
ちなみに良かった点は、来年度からシェアハウスをする親しい友人ができたことです。来年度の生活の中で一番と言っても良いほど楽しみなのが、シェアハウス生活です。友達との共同生活がどんなものなのか気になりますし、何よりも一緒に暮らせると心強い。本当に親しくなったのは人数的にはごくわずかでしたが、彼らとシェアハウスができるほど仲良くなれたのは、本当にラッキーだと思っています。
課外活動!!
反省点:
● 将来を見据えた課外活動を行なっていなかった
● 「とりあえずどれくらい忙しいか様子をみてから」精神
今年一番心残りなのが、課外活動が充実していなかった点です。一年目だから様子をみつつという考えに甘んじて、積極的に新しいことに挑戦できていませんでした。さらに、考古学関係の研究活動がほとんどキャンセルされたまま、代わりの活動を探せていませんでした。もう、課題の量やペースも掴めているので、来年度こそは積極的に課外活動に取り組んでいきます。
その中で目下の大きな課題は、課外活動と平行して、将来どうしたいかを考え、それに沿った方向性を作っていくことでしょう。今年は、これが致命的にできていなかったので、来年度からそのぶんを巻き返していかなければなりません。特に、3年生になる来年の9月からをどう過ごすかということは、決まっていないと困ります。
● 進学するか
● 就職するか
○ 日本で
○ イギリスで
● その他
進学するとしたら何を学びたいのか、就職するとしたらどんな職種につきたいのか、とにかく考えることがたくさんあります。迷っていても仕方がないので、とりあえずはこれまでの課外活動プラスαを続けつつ、まずは3年生の1年間を進学準備に使いたいのか、就職活動に使いたいのか、はたまた休学してみたいのか、留学するのかを決めていかなくては。
3年生の大学の一番のデメリットは、将来について考える時間が少ないということだと思います。好きな分野に割ける時間が多い代わり、将来やりたいことも決まっていないと少し厳しい部分があるのかもしれません。私が今年ここで苦労をするであろうことはもう目に見えているのですが(笑)、頑張っていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます!!
来月イギリスに帰る予定ですので、次回からはまたロンドンからお送りします!
新居の紹介をできればと思っているので、楽しみにしていてください。
それではまた!
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◇ 2020年7月 来年度の授業とロンドンでの家探し
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◇ 2020年7月 来年度の授業とロンドンでの家探し
皆さまこんにちは!
3月末に帰国して以来、ずっとイギリスに戻る目処が立っていなかったのですが、今月に入ってやっと来年度の授業の予定や、住む場所が決まり、渡英する飛行機も取ることができました。
住む場所に関しては、来年度以降はUCLの寮ではなく、友達とシェアハウスをするための物件を借りることができました。
そこで、今回はこの情勢の中、UCLの考古学部と人類学部が来年度どのような授業形態を取るのかということと、ロンドンでの家探しについて紹介していきます。
来年度の授業について
結論を先に書きますと、UCLの来年度の授業形態は、学部によって多少異なりますが、多くはオンラインに移行します。
考古学部では、秋学期の間、対面の授業とオンラインの授業のハイブリッド型となるそうです。
大規模の講義は完全にオンラインとなり、数人規模のセミナーは対面型で行われます。
ただし、ロンドンに帰れない場合は、セミナーに参加しなくても欠席扱いにはなりません。
人類学では、秋学期の間、全ての授業をオンラインで受けることも可能になります。
よって、ロンドンに滞在していなくても、全ての授業を受けた上で単位を取ることができるようになりました。
しかし、数人規模のセミナーに関しては、対面型でも行われるため、希望した場合は対面の授業を受けることもできるようです。
また、一部の対面型の授業が行われるようにするため、キャンパスはリオープンします。
よって、図書室などは再び利用することが可能になるそうです。
家探し
UCLでは、通学一年目は入寮できることが保証されています。
しかし、一年目の人が優先となっているので、二年目以降は寮に入れるという保証はありません。
実際、私の知っている中では、ほとんどの先輩は民間の学生寮に入ったり、シェアハウスをしたりしていました。
また、コロナの影響で、大勢でトイレやシャワーをシェアすることがないよう、一つの寮に入れる生徒の数を減らしているらしく、来年度以降の入寮は無理だろうと思い、家探しをすることになりました。
家探しをする際に、使用するべきサイト、エリアごとの値段の相場、通学にかかる交通費等を参照するために使ったのがこちら。
University of London Housing Services(ULHS)が毎年発行している、Private Housing Guide です。
私は大学からもらった紙バージョンを使いましたが、オンラインバージョンもあるので、リンクを貼っておきます。
https://issuu.com/ulhs/docs/3362-privatehousing_guide_19.20_a5_v3?fr=sZjZkOTE1NTc5NDM
このガイドに勧められた通り、OnTheMarket.com というポータルを使用して、物件探しをスタート。
このサイトの便利だったところは、エリアだけではなく、不動産会社で物件を検索しやすかった点です。
ULHS のウェブサイト上に、信頼できる不動産会社のリストがあったので、それらが貸している物件をリストアップしました。
(今回は、一緒に住む友達も全員オンラインでの家探しで、万が一スキャムだったとしても気づけないので、多少安くても他の不動産会社の物件はやめました。)
ここから更に、下記の条件を加えて絞っていきました。
● 家賃が一人あたり£150?£250/週
● 3LDK
● 家具付き
● UCLから徒歩または自転車で通学できる
あとは片っ端からポータルを通じて興味があることを不動産会社に連絡し、返信があったところとメールやwhatsappでやりとりをして、契約に漕ぎ着けました。
学生であることや、アジア人であることを歓迎してくれる不動産会社+大家さんだったのでスムーズでしたが、そうでない場合もあるそうです。
やりとりを通じて、その辺りも確かめておくべきだと聞きました。
また、本来なら現地を訪れ、見て回りたいところですが、今回は代わりに不動産会社の方にビデオを送ってもらいました。
ビデオに対して、ボイラーの種類や、セントラルヒーティングのシステム等を質問できる場を設けてもらうこともできました。
決まった物件がこちらです。
ベーカーストリート付近にあり、送ってもらったビデオ・写真によるとこんな感じです。
(photo credit: Oakford Estates)
狭そうですが、3LDKで家賃が一人当たり週£200で、このエリアにしては安かった上、徒歩で通学できるのでここに決まりました。
更に、不動産会社の担当だった人が、本当に質問に素早く答えてくれた他、契約に関する説明等も非常に丁寧だったことが決め手になりました。
聞いた話ですが、不動産会社の人の仕事が遅いと、撤退する際にデポジットがなかなか返してもらえなかったり、色々大変になるそうです。
そこで、不動産会社の印象は結構大事にしました。
契約をすると決まると、まずは押さえるためのデポジットが家賃1週間分、本契約時には家賃六ヶ月分を前払い、さらに一ヶ月分をデポジットとして預けることになります。
私たちは、先日支払いも済み、いつでも引っ越せる状態となりました!
オマケとして私が調べた中での家賃の相場を書いておきます。
ロンドンはzone 1〜6(7もあるかもしれません)に分かれていて、1に近いほど中心部に近くなります。
zone 1: 一人当たり週£200〜(平均£250くらい)
zone 2: 〃 £170〜
zone 3: 〃 それ以下。この辺まで来ると、すごく広い家も選べます。
以上に加えて、一人当たり週£15ほど、光熱費+水道代がかかります。
参考にしてください!
狭そうですが、3LDKで家賃が一人当たり週£200で、このエリアにしては安かった上、徒歩で通学できるのでここに決まりました。
最後に
今月は、アゴスの留学サマーフェスタや、柳井正財団の奨学金説明会など、いくつかの場所で私の留学生活に関する質問を受け付ける機会がありました。
それを通して、私としても、自分が留学した理由や、ロンドンを選んだ理由、UCLの良いところなどを客観視するきっかけになった気がします。
それらを踏まえて、次回は一年間の振り返りと、来年度に向けての抱負?を書いていきますので、よろしくお願いします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
それでは、また来月!
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◇ 2020年6月 パーソナルステートメントと渡航前の準備
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◇ 2020年6月 パーソナルステートメントと渡航前の準備
雨の日が続くようになりましたね。
犬の散歩にいけないのが残念な反面、少しでも涼しいのをありがたく感じる毎日です。
さて6月といえば、受験生がパーソナルステートメントを書き始めるころではないでしょうか。
また、9月から留学が決まっている方は、渡航に向けて様々な準備を進めているころだと思います。
そこで今回は、私がパーソナルステートメントを書くにあたって考えたことと、留学前にしっかり準備しておけばよかったと後悔したことについて書きたいと思います。
パーソナルステートメント
UCASを使って、イギリス大学は最大5校まで応募することができますね。
しかし、提出するパーソナルステートメントは1本だけなので、全ての応募先に通用する内容を書く必要があります。
よって、「なぜ自分はその専攻に向いているのか」というアカデミックな部分に焦点を当てることが望ましいとされています。
私が受験生だったころ、先輩やアドミッションの方々に聞いた話、UCASのウェブサイトに掲載されている情報から、以下のことを中心に書くようにと言われていました。
● なぜその学問を学びたいのか
● その学問を学ぶために、今までのどのような準備をしてきたか
● 今までの活動で養った、その学問で必要となるスキル
これらのことを、具体的なエピソードを含めて書くといいと教えられました。
また、一般的には、高校の授業と課外活動のうち、大学の専攻と関係のあるエピソードを中心に書けば良いと言われているそうです。
しかし、私が専攻したいと考えていた考古学や人類学は、高校の授業では選択できませんし、合致する内容の課外活動も特にやっていなかったので、そういったエピソードがありませんでした。
かといって、高校の授業に全く触れないことは、あまり良しとされていないと聞いたので、無理矢理ねじり込む必要がありました。
そこで意識したのが、Transferable Skills です!
Transferable Skillsとは、コミュニケーション能力や論理的思考力など、様々な分野・場面で応用の聞くスキルです。
これなら、興味分野とは異なる科目で学んでいたとしても、大学の学びに活かすことができると主張することができます。
私の場合、授業も課外活動も得た知識が直接活かせるものは、ほぼゼロにだったので、知識ではなくスキルに焦点を当てることで、それぞれのエピソードを考古学・人類学にこじつけました。
例えば、歴史の授業では、対立する見解を提示している資料を批判的に読み解くことで、どちらの資料の方がより信憑性が高いかを論じるスキルを身につけ(というようなことを書き)ました。
これなら、考古学・人類学でもほぼそのまま使えるスキルだと思います。
私はIB ディプロマのEE(ミニ研究のようなもの)で歴史的なテーマを扱っていたので、そのエピソードを使って、上のようなことを書きました。
自分が好きな科目・真剣に取り組んだエピソードがある授業で学んだ割と具体的なスキルの中に、興味分野にこじつけられるものがないか意識してみてください。
また、課外活動などはより一般的なスキルを学んだ場として例を挙げるのも良いと思います。
例えば、長年続けた習い事であれば忍耐力、一つのことを突き詰める力、などでしょうか。
大学に入ってみて知ったことですが、Transferable Skillsというのは、考古学部のモットーみたいなものでした。
考古学自体、社会に出れば直接役に立つことのない知識の塊のようなものです。
だからこそ、大学で考古学を学ぶ際には、常にTransferable Skillsを意識しろと耳にタコができるほど言い聞かされました。
こんな校風があるからこそ、パーソナルステートメントでもTransferable Skillsは上手くこじつければ高く評価されるのではないでしょうか。
これはあくまでも私一個人の体験・考えなので、信じるか信じないかはあなた次第です。
でも、もし高校で習わなかった科目に興味のある方がいましたら、頭の隅の方で意識してみるといいかもしれません。
渡航前の準備
9月には渡航するという方に向けて、去年私がもっと入念に準備するべきだったと思うことを書いておきます。
もし、まだやっていないこと、あまり意識していなかったことがありましたら、ぜひ参考にしてください。
もちろん、英語の勉強やPreliminary Readingを読むといったこともやるべきですが、ここではあえて、もっと事務的な話をさせていただきます。
1. 予防注射
イギリスのビザを取るにあたって、新しく予防注射を受けた方もいるかもしれません。
私は昔イギリスに住んでいたこともあってか、ビザを取る段階では特に必要になりませんでした。
しかし、ここで油断したのがいけませんでした。
直前になってから、ビザには必要ないものの、大学が必要としている予防注射があったことに気付きました。
一年生のオリエンテーション初日に、予防注射の証明書を提出しなくてはいけないものが、実は大学から送られてきていたんです。
これが、近所の内科では受けられないものだったので、急いで渡航用の予防注射を専門的に受け付けている病院の予約をとって、ギリギリ間に合ったのでセーフ(汗)
ちなみに、この時私が受けたのは髄膜炎です。
もう一つ、大学が証明書を提出するようにと言っていたのが破傷風でしたが、こちらは運よく昔イギリスで受けていたみたいなので、受けずに済みました。
もし、まだ受けていない方がいましたら、大学のホームページを今一度確認してみてください。
もしくは、大学から送られているウェルカムレターのようなものに書いてあるかもしれません。
2. BRP回収の予約等
皆さん、今頃ビザの取得の準備等を進めているのではないでしょうか。
英国の場合、パスポートに印刷してもらう所謂ビザは、初回に入国する際にのみ有効になります。
その後の留学期間中は、BRPと呼ばれるカードが、ビザの代わりになります。
これは、渡英後1週間以内に、大学で回収しなくてはいけません。
私はBRPの存在を知ってはいましたが、無事にパスポートにビザが印刷されて返ってきた時点で、はっきりいって気を緩めていました。
着いたら大学の窓口に行けば良い、くらいの気持ちで渡英したのですが、翌日BRPの回収方法を調べてみると、大学の窓口は予約制とのこと。
しかも、その週の予約はいっぱいだったので、正直かなり焦りました。
また、回収するのにはパスポートにビザが印刷されて返ってきた時に一緒に入っていた書類が必要と、ウェブサイトには書いてありましたが、それも持ってきていなかった(笑)
結局、朝一にパスポートを持って並んだら、予約と忘れた書類がなくても回収できたので、結果オーライでした(笑)
とはいえ、たまたま窓口にいた人が厳しかったり、その日が混んでいたりしたら、回収できたか怪しいところです。
みなさん、BRPを回収するために必要なことは、絶対にチェックしてから渡英してくださいね!!
みなさん私のようにくだらないミスのないように、しっかり準備をして9月を迎えてください!
それでは、また来月!
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◇ 2020年5月 UCL1年目の3学期
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◇ 2020年5月 UCL1年目の3学期
こんにちは!
5月も中旬になると、日中の暑さが厳しくなってきました。
この暑さが、少しでもコロナ感染の縮小に貢献してくれているのだと良いのですが。
4月末までの春休みが終わり、UCLは3学期に突入しました。
とはいえ、UCLの3学期は、もともと授業のない、試験と課題のみの学期です。
コロナの影響で、私たち1年生の試験や課題は中止となってしまったため、ほとんど夏休みのような気分です。
夏休み気分は楽しくないと言ったら嘘になりますが、せっかくの留学生活なのに勿体ないですね。
春休み明けに、大学から8月までの処置が改めてメールで連絡されました。
3月の時点で、8月まで大学の校舎が閉鎖することは決まっていたのですが、その間の詳しいことが学部ごとに決定されたようです。
考古学部では、8月までに予定されていたフィールドワークが全て中止になりました。
それに伴い、卒業までに必要だったフィールドワークの日数が半減されたり、申し込んでしまっていたものが返金されたりしました。
授業はほとんど影響されなかったので、幸運でしたが、フィールドワークができなくなるのは本当に残念です。
せっかく一年間楽しみにしていたのに。。。
来年までまた一年間、楽しみに待つしかないですね。
今年の分まで楽しめるように、今からどのプロジェクトに参加するか考えておこうと思います。
また、試験が中止になってしまったため、試験で成績を出すはずだった単位に関しては、今年度の成績を出すことができなくなってしまいました。
それを踏まえて、UCLでは、今年の一年生の成績は一切出されないことに決まりました。
卒業の際のGPA等にも、今年の成績は含まれないことになりました。
せっかく一年間頑張ったのになぁという気持ちもありますが、試験が延期になったりするよりは良かったかな。
さて、試験が中止となってしまいましたが、今年の頑張りが一切関係なく、全員が自動で2年生に進級できるわけではありません。
一応、試験の代わりとなる課題が出されています。
Capstone Assignmentといって、一年間の学習内容のまとめとなる課題を、各学部ごとに設定されました。
Pass/Failで採点され、Passが取れれば、2年生に進級できるというものです。
(提出しないか、余程低クオリティのものを提出しない限り、Failになって落第することはなさそうですが。)
私も、考古学部から課題が出ました。
学部ごとに内容も形式も大幅に違うかと思いますが、考古学部はフィールドワークの企画書を書く課題です。
2学期に、フィールドワークの手法を学ぶ授業がありました。
5月には、その授業の集大成として、教授が続けている研究のフィールドワークに参加する予定でした。
その準備として、春休みの宿題になるはずだったのが、企画書の課題です。
もし、同じ場所で自分がフィールドワークを実施するならば、どのような形態のものにするのかを考え、安全面などの留意点を踏まえた企画書を書く、というものです。
このフィールドワークと宿題が中止になったので、それを元にCapstone Assignmentが設定されたようです。
フィールドワークを行う場所、リサーチクエスチョンなども自分で考えて、企画書を書けという課題になりました。
6月末までに提出ということで、文量にしてはかなり余裕があるので、ゆっくりリサーチを進めていくつもりです。
というのも、世界中のどこを発掘の対象としても良いとなると、場所を選ぶのが大変です。
今までの授業でなんとなく触れたことのある場所が良いなと、今年の授業をゆるりと振り返る毎日になりました。
考古学と人類学の基礎を広く浅くカバーした一年間でしたが、こうして振り返ってみると、割と期待していた通りの内容だった気がします。
一つ、気になったのは、考古学部と人類学部の連携がほとんど取れていないということでした。
私は、考古学と人類学両方を学ぶコースを取っていますが、要するに、半分の授業は考古学部で、もう半分を人類学部で履修しています。
この二つの学部で、授業のスタイルにかなりのギャップがあり、成績の付け方や、リーディングの量などが全然違いました。
更には、人類学部の連絡が来ないことがあったり、野外授業がバッティングしたり(汗)
内容が楽しいので、両方取ったことを後悔はしませんが、色々と面倒なことがあるので、学部を跨いだコースを選択する場合は、ご注意ください(笑)
毎週、ゲストの講師が、それぞれの研究内容について講義をする授業も多くありましたが、一応ベースとなるテキストが何冊かに絞られていて、一年を通して見ると、それに沿った内容になっていました。
主なテキストはこの2冊でした。
Reading Listには他にも色々とテキストが載っていますが、内容がかなり被るので、紙媒体で買っておく必要があるのはこの2冊かなといった感触です。
残りは、図書室で1チャプターだけコピーしたり、ネット上でPDFになっていたりしたものを読みました。
2冊とも、去年の今頃、UCLを選んだ際に、授業内容やPreliminary Readingsに目を通してみた際に、ウェブサイトに乗っていた書籍です。
それらが、そのまま今年の授業内容になっていました。
イギリスの大学は、一年目から専門性が高いと言われるように、学部内でしかほとんど授業を取ることができません。
選んだ学部の授業が、想像しているものと違ったら、結構大変ですよね。
受験する大学や、受かった中から行きたい大学を選ぶ際に、ぜひウェブサイトの掲示されている、授業内容に目を通してみてくださいね。
(私は、受かった大学のものしかみなかったので、なんとも言えませんが。。。)
ちなみに、Preliminary Readingsと書かれているので、事前に全て読んでいかなくてはいけないのではないかと焦ったのですが、そういうわけではないようです。
毎授業の予習として読んでくることが、宿題になりますので、先に読んでいれば、入学した後少し楽ができましたが、内容をしっかり読み込んでおく必要はありませんでした。
むしろ、自分が勉強したい内容かどうかを、確認する程度に目を通しておくことをオススメします!
今年の9月から留学する方や、今年受験する皆さまは、色々と大変な状況かと思います。
大学選び、UCLやロンドン生活関連で、質問等ありましたら、どんどん連絡してくださいね↓
https://www.facebook.com/profile.php?id=100009450351398
それではまた来月!さようなら?
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◇ 2020年4月 引っ越し
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◇ 2020年4月 引っ越し
こんにちは!
3月の原稿を書いてから僅か数日で、ロンドンでも新型コロナウイルスの状況が急激に悪化しました。
その週の終わりくらいにはUCLを含むロンドンの主要な大学が閉鎖を決め、その1週間後には寮からもできるだけ退去するように連絡が来ました。
そんなことでしたので、私も先日帰国し、やっと2週間の自宅待機の期間があけたところです。今度は東京を中心に日本でも緊急事態宣言が出ましたので、結局自宅待機は続くことになりましたが。
そんなわけで、前回の記事以来、主に寮と自宅に引きこもっていただけですが、せっかくなので、散々肝を冷やした引っ越しについて書きます。
UCLの寮は9月から6月までの契約であることが主流なので、夏休みには荷物を全て撤去しなくてはいけません。
(寮は一年生優先で、二年生以上は入居が確約されません。よって、ほとんどの上級生は民間の学生寮を探したり、下宿をしたり、友達とシェアハウス物件を借りているそうです。私も、来年からはシェアハウスをする予定ですが、こんな状況なのでまだ物件は確保できていません。)
3月に急遽帰国することを決めた時点で、UCLから今年度もう登校する必要はない旨を伝えられていました。
よって、6月までに寮に帰ってくることはもうない訳で、急遽荷物を全て移動させることになりました。
来年の住居が決まっていないもの、布団やキャンプ用具など日本には持って帰れないものがあるので、友達と割り勘で倉庫を一室、6ヶ月契約で借りることにしました。
おそらく、どこの部屋でも短期間に荷物をまとめるのが大変だったのでしょう。
通常のゴミ置場プラスαで、廊下のいたるところにゴミの山ができていました。
ちなみに、これが私が一年お世話になった部屋です。広くはありませんでしたが、一人で住むにはちょうど良かったです。狭い分掃除が簡単で、机の前に座ったまま動かなくてもほとんどのことができる程度の。
ロンドンの学生寮では一人部屋が主流です。私のように一人部屋を希望する方には、ロンドンの大学オススメですよ!
さて、問題の引っ越しです。
倉庫業者に頼んで、ダンボールに箱詰めした荷物を回収して貰えば良い!
シンプルなはずなのですが、さすがは非常時、そしてこういったサービスでは若干手際の悪さが垣間見える国民性、そう上手くはいかないものですねぇ。。。
まず、これはイギリスのself storageで一般的なのか、大学生の貧乏体質で選んだ業者が格安だったからなのかはわかりませんが(多分後者)、荷物は文字通り自分たちで倉庫に入れる前提です。
もし、業者のトラックに回収を頼んだとしても、自分たちが同行して、荷物の収納を行なった後、現地で契約をするということでした。
それくらいは面倒だが仕方ない、と荷物をまとめていた矢先、業者から連絡が入りました。
新型コロナウイルスで従業員が自宅待機になっているため、トラックでの回収サービスはできないとのことでした。
契約作業のための従業員が数名(実際行ったところ2名)残っているだけ。
収納は可能だが、そのためには荷物を現地まで運ぶ必要があると言われました。
従業員で感染者がいたのだろうかなどと考えると、他の倉庫業者にする選択肢もありましたが、何しろフライトの3日前だったので、それでは間に合いません。
倉庫業者にオススメの引っ越し業者を聞いて、片っ端から電話をかけると、幸い当初の予定よりは遅いものの、フライト前日にトラックと運転手を送ってもらえる業者がありました。
倉庫が閉まる割とギリギリに到着する時間帯しか空いていませんでしたが。
約束の時間、案の定引っ越しのトラックは現れません(笑)
一応イギリス滞在歴がある人間として、薄々予想はしていましたが、やっぱりイラっときますねー。
すると、向こうから電話があって、約束の時間通りについたがどこにいるとの内容でした。
いや、それはこっちの台詞だわ。場所を間違えておいた上での、そのふてぶてしさが頭に来るのよ!とは言わず、今どこかと訪ねてみたところ、どうも倉庫から寮に荷物を運ぶものと勘違いしていたらしく、倉庫で待っているようでした。
ちゃんとメールで出発地点の住所を伝えておいたのに、なぜそんな勘違いが起きるのでしょうねぇ。
百歩譲って、メールの書き方が下手だったことにして、今すぐに寮の方にきて欲しいと伝えました。
すると、寮の住所を教えてくれとか言うんですよねー。メールに書いたのに。
25分で到着するから待っていてくれと言われ、仕方がないと待機することになりました。
どうせ25分というのもかなり低めに見積もってのことだろうと、倉庫業者に1時間遅れる旨を電話で伝えておきました。
案の定待つこと1時間、やっとトラックが到着しました。
荷物を積み込み、助手席に友達と二人で乗り込んで倉庫に向かいました。
元々は地下鉄とバスで後を追うつもりだったのですが、助手席が2席あるタイプのトラックだったので、乗せてもらうことにしました。
イギリスには都心部の渋滞を避けるため、City of Westminsterと呼ばれる都心部に入る際にはCongestion Chargeという料金がかかります。
倉庫へ向かう途中、住所を確認していなかったため、見積もりにはこの金額が入っていなかった旨を伝えられ、さらにイラっときました。
本来かかるべき料金なのですが、住所を勝手に間違えておいて今更何を言い出すかと思えば。
でも、さすがにこちらが怒っているのが伝わったのか、見積もりよりは高くなったものの、少しまけてくれました(笑)
一悶着ありながらも、無事倉庫に到着し、いざ会計となったのでカードを出すとカードは受け付けてないとのこと。
今時まさかの現金のみ!?と一瞬焦りましたが、ネットバンキングで良かったので安心しました。
二人で多少の現金は持っていましたが、車の中で値上がりした分までは持っていませんでしたので。
その後、友達と二人で汗だくになりながら、無事に収納を終えました。
契約も閉業10分前くらいになりましたが、なんとか終わり、やっと一安心できました。
かなりギリギリのスライディングインでした。。。危ない危ない。
こんなわけですので、皆さんが寮から夏休みに一時的に荷物を預けなくてはいけない場合は、もっと余裕を持って業者に依頼をしてください。
今回は非常時ということもありましたが、大体予定通りには来ません(笑)
その日中に来てくれただけでも、幸運でした。
ちなみに、私たちが使った倉庫はロンドンの南東の方にありました。
昔ロンドンに滞在していた頃は、テムズ川より南は治安が悪いとかなりの噂でしたが、最近は再開発が進んでいると言われています。
確かに、テムズ川沿いは南側にも近代的な高級住宅街ができていました。
しかし、倉庫があるようないかにも土地が安そうな場所まで来ると、北部よりは明らかに錆びれた印象を受けました。
帰りは二階建てバスの最前列に陣取って、噂の南東部を観光しながら行こう、と乗っていましたが、やはり寮がある中心部や北部・西部の住宅街と比べて治安が悪そうでした。
来年絶対このあたりに住むのだけは止めよう、と小声で話しながら帰りました。
とはいえ、この時勢に二人ともアジア人で、イギリスでは御法度だったマスクもつけていたのに、特に差別じみた言動は一切なかったので、意外と安全なのかもしれませんね。
現在は春休み期間となっていますので、オンライン授業等は行われていません。
もともとUCLは春休み後の3学期は授業はなく、主に試験や課題に当てられます。
もちろん会場に行って受ける試験はなくなりましたが、その他課題等がどうなるのか、細かい部分でまだ未決のものがあります。
それが結局どうなったか、次回書いていきたいと思います。
それではまた!
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◇ 2020年2月・3月 コロナ・ストライキ・スカベンジャーハント
◇ 2020年1月 静かなBrexitとロンドンの生活
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◇ 2020年1月 静かなBrexitとロンドンの生活
こんにちは!
もう少し前になってしまいますが、2020年が始まりましたね。
今年もよろしくお願いします。
新年早々(?)のビッグイベントと言えば、本日1月31日の23時(イギリス時間)を持ちまして、イギリスはEUを離脱します。3年以上イギリスを騒がしてきたBrexitですが、今日は意外と静かです。教授も学生も特にこの件については何も述べず、もしかすると忘れている人もいるのでは(笑)といった感触です。
あれだけ論争を繰り返した割に、いざ実行するとなるとあっけないものですね。ビッグベンの周りでは残留派によるデモと離脱派のパーティーが同時に行われているようですが、10月のデモとは違い、UCLの学生がこぞって参加するという訳ではなさそうです。
1月より、UCLでは2学期が始まりました。UCLは3学期制ですが、4月に始まる3学期は学年末テストを行うのみで授業はないため、授業は折り返し地点を超えたということになります。
2学期から一部授業が新しくなり、時間割も一変しました。1学期から取っていた授業も担当教授が変わったり、場所や時間が変わっていたりするので、9月に味わったのに近い真新しさです。
中高生だった頃は、1週目には時間割を覚えられたのに、2週目が終わるにも関わらず移動前に時間割を確認しないといけなくなっているのは、老いとしか言いようがありませんね。
そんな2学期の始めですが、個人的には1学期の始めよりも慣れるのが大変でした。
1学期の始めにはあった新生活のスリルのようなものが薄れている分なのか、完全な休みボケになっていました。
高校の授業が1月に終わってから9月まで遊び暮らしていた時より、この1ヶ月で休みボケをするというのも不思議なものですが。
勉強面はともかく、生活面では1学期より健康にしている部分もあるような気がします。
東京からロンドンに飛んだ時の時差は、ロンドン時間の夕方頃には、東京が深夜となるため、眠くなってしまうというものです。
今回はそれを利用して、1学期12時過ぎに寝ていたのを、時差ボケのまま11時前に寝る癖をつけてみたので、若干早寝早起きになっています。
なぜか今回非常に苦労したのが、寮の食事に慣れることでした。1学期の間、何の疑問も抱かず食べてきた食事が、一度日本に帰ってしまうと不味く感じるようになっていました。9月も日本からきたのに、どうして今更。。。
寮の食事のイメージとして、最近の私の朝食と、今日の夕食の写真を貼っておきます。朝食メニューは毎日決まっている中からビュッフェなので、私も毎日だいたい同じものを選んでいます。夕食は毎日メニューが変わるので、その日によって食べるもののジャンルも大きく変わりますが、このような似非アジア料理を選んでいることが多いですね。
ちなみに、昼食は寮では出ないので、朝食を多めにとって、サンドイッチを作って持参しています。

話は変わりますが、今までロンドンで買えなくて困ったものは特にないと言ってきましたが、コンタクトレンズが買いにくいということが発覚しました。
買えないわけではありませんし、日本で使っていたものと同じブランドものもあったのですが、値段が全然違いました。
私は今まで日本の眼科で2週間用のコンタクトを処方してもらっていました。大体、左右6個ずつ入った3ヶ月分を買っていて、なくなる頃に毎度検診に行っていたのですが、そう頻繁に通うことができなくなったので、ロンドンでの購入を考えました。
ロンドンでコンタクトレンズを購入する場合も、処方箋のようなものが必要であるため、基本は視力検査等を行うところから始まるようです。
視力検査は眼鏡やコンタクトを売っている店舗や、薬局などで行うことができます。私は、最寄りのBootsという薬局でアポを取って、行いました。
まず、日本の眼科よりも視力検査が高い!視力検査に保険が効くのは子どもとシニアなど、NHSが指定している人だけのようで、大学生は一般的には全額負担するようなので、ある意味当たり前なのですが。。。
そして、視力検査だけでなく、処方箋を発行してもらうためにも別でお金がかかります。これももちろん保険が効かないので高かったー(汗)
検査と合計して60ポンドほど使いました。日本円にすると1万円近いので、毎回千円程度で眼科から処方箋をもらっていた私からすればありえない値段です。
ただ、私が通っていた眼科とは違い、これが必要なのは初回だけであるため、次回からはコンタクトの値段だけを払えばいいということなので、我慢しろということでしょうか。
薬局の眼科医に日本で使っていたコンタクトを見せると、同じものがあると言ってくれたので安堵したのもつかの間、イギリスでは1ヶ月用として売られていると告げられました。
本当に同じものなのかと半信半疑で実物を見せてもらったところ、確かにパッケージ等が全く同じなんですよ。日本のパッケージに2週間用と書いてあるはずのところに、確かに1ヶ月用と書いてある以外は。。。
ちなみに、イギリスでも1箱が3ヶ月用となっているのですが、全く同じ大きさの箱なのに、入っているのは3個だけ。
日本が無理やり6個入れているのか、イギリスが本来6個入るところをゆったり目に使っているのか。
極論、1ヶ月用と書いてあったとしても、2週間で取り替えれば良いだろうと思い、値段を聞いてみたところ、およそ日本で3ヶ月分を買うのと同じ値段。つまり、同じ値段を払って、箱の中身が半分になっているものが買えるようです。
だからといって、今更別のブランドのコンタクトに変える気にもならず、今回はとりあえずそれを購入しました。
普段使っている感触だと、2週間経つ頃には乾いてきて、とても1ヶ月使いたい代物ではないのですが、一度騙されたと思って1ヶ月つけてみようか迷っています。
つけてみた結果、同じように見えても実は非常に性能が良く、1ヶ月つけても平気なものかもしれないと、まだ微かな期待を抱いています。
まだ日本から持ってきたストックが余っているので、実践するのはまだ先の話ですが。
今のところ、コンタクトは日本で買うのに戻りそうです。
まとめ買いをさせてもらって、それでもなくなった時にだけイギリスのものに頼るというのがベストかなと思っています。
長くなりましたが、今月はこれくらいで。
それでは、また来月!
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◇ 2019年12月 イギリス総選挙
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◇ 2019年12月 イギリス総選挙
2019年もいよいよ終わり、今年こそはホワイトクリスマスになってはくれないか、と楽しみにしていましたが、東京でも、ロンドンでも雪は降ってくれませんでした。
冬休みは帰国しまして、母校やアゴスに挨拶回りをしていたのですが、そこで受験生に会うともう去年の出願から1年も経ってしまったのかとしみじみと感じました。
一年の長さが年を取れば取るほど短くなる、と言われることがありますが、今年も十分速かったですよ(笑)
冬休みということで、今月は大学生活からは少し離れた内容について書いていきます。
今月の大きな出来事といえば、イギリスでは総選挙が行われましたね。
EU離脱が再び延期されたことをきっかけに、EU離脱推進派のジョンソン首相が、議席を増やすために議会を解散したことで行われた選挙です。
ジョンソン首相の保守党が、過半数の議席を抑えられていなかったため、必要とされた選挙ともいえるでしょう。
EU離脱がかかった選挙だったこともあり、これはロンドンでも大きな話題となっていました。
ロンドンといえば、2016年の国民投票以来ずっと、EU残留派が多く、今回も全体的に労働党への票が多かった地域です。
私の周りにも、選挙期間にフェイスブックのプロフィールを”Don’t Vote Tory”(保守党に投票するな)に変えている人がいたり、10月に行われた大規模なEU残留派のデモに参加している人がいたり、と残留派が多くいました。
下がデモの様子です。議会に向かう道がこのように人で埋め尽くされていました。
こんな中で暮らしていたため、久しぶりにEU残留派の労働党政権が生まれるのではないかと密かに楽しみにしていましたが、残念ながらロンドンが特殊だったようです。
選挙の翌日開票結果を調べた時は、正直目を疑いました。
保守党が650議席中365席。余裕に過半数をとっていますし、ここ10年ほど続いていた保守党政権の中でも、最多だったはずです。
ロンドンにいるとなかなか気づきませんでしたが、イギリス国内でそれだけ多くの人が、EU離脱が進むことを望んでいたということなのでしょう。
いよいよEU離脱を進めるとなると、留学生としては微妙な気持ちです。
もっとも、離脱できるのかできないのかわからない宙ぶらりんの状況よりはマシなのかもしれませんが。
ロンドンの大学に通っているからには、EU離脱推進派の方に、直接会う機会はこの先も少ないかもしれません。
また、EU加盟国からの留学生という訳ではないので、ビザや学費の面で大きな影響を受ける訳でもないでしょう。
それでも、留学先の国が、少しでも他国からの人の移入を拒む体制を取ろうとしていることは、あまりいい気がするものではありません。
国民投票からすでに3年以上が経っていますが、未だに実現するのかがわかっていなかったEU離脱が、ようやく進みそうな雰囲気になってきました。
これからどのように進んでいくのか、気になるところです。
それでは、1月中に出願の期限を迎える方々への応援メッセージで、今月のブログを締めたいと思います。
連日出願書類の執筆に明け暮れるクリスマス・年末で疲れも溜まっているかと思いますが、もう一踏ん張りです!提出ギリギリまで諦めず、少しでも満足のいくエッセイ・パーソナルステートメントを提出してください!!春の嬉しい通知と、秋からの楽しい大学生活が待っているはずです。
それではまた来月!
さようならー
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◇ 2019年11月 Reading Week
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◇ 2019年11月 Reading Week
この間やっと渡英したような気がしていたのですが、気付けば今学期も残りわずか。クリスマス休みに帰国する日が近づいています。
本来であれば、あと2週間通常授業があったはずなのですが、教員のストライキが勃発し、残念ながら(?)ほとんどの授業が中止に。残るは最後の週の課題提出とテストだけになってしまいました。
忙しいはずの期末期間なのですが、授業や宿題がないとなると、ハーフターム第二弾といった雰囲気になっています。
ただ、本当に朝から晩までやる気を出せば課題に当てることができる状態になってしまうと、逆に気が散って捗らないんですよね。
かと言って、やらなくてはいけないことがある状態で、遊ぶというわけにもいかず、気分転換にこの記事を書いています。
今回は今学期取り組んできた課外活動について書いていきます。
前回ちらっと、Reading Week(ハーフタームのようなもの)について書くと予告したので、その期間にあった、部活のトリップを中心に書きますねー。
私が課外活動として主に取り組んだのは、
- Hiking Club (ハイキング部)
- Chess Society(チェス)
- UCL Ethnographic Collection Volunteering(人類学部のミニ博物館でボランティア)
の3つでした。
UCLの所謂サークル活動・部活動はClubとSocietyに別れているみたいなのですが、一体どう区別されているのか。。。
運動系がClubなのか、人数が少ないと同好会の意味でSocietyになるのか、よくわかりませんが、ハイキングはClubで、チェスはSocietyという振り分けになっています。
ハイキング:
ハイキングという名前はついていますが、通常はウォーキングと言っても良いくらいの簡単な活動が多い部活です。
週末にロンドン中心部から電車で1?2時間程度の場所に出かけ、一日歩いています。
例えば、セブンシスターズなどの海岸沿い、アマーシャムというロンドンから北西に1時間ほど行ったところなどに行きました。
総勢200人以上と大きめですが、競技ではないので、毎回参加する必要があるわけでもなく、非常にまったりとした雰囲気になっています。
私も、毎週参加しているわけではなく、時間がある時、気が向いた時、という形で2週間に一度程度の参加率になっています。
通常は、朝7時から9時の間くらいに、市街へ向かう電車が発着している大きな駅に集合し、5時から8時くらいに帰る、日帰り旅行なのですが、今月上旬のReading Weekにはウェールズのブレコン・ビーコンズ国立公園に3泊4日の旅行がありました。
本来Reading Weekというのは、主に文系で課題の多くがエッセイになっている人向けに、その準備のために1週間授業がなくなることを言います。
しかし、やはりせっかくの休みは楽しまなくてはいけないということで、多くの生徒は旅行に行くなど、遊んでいるのも事実です。
ハイキング部でも、案の定大掛かりな企画が用意されていたというわけですねー。
普段は15〜25kmほどの、割と平坦な道を歩くのですが、さすがスペシャル版というだけあって、今回ばかりは結構ハードでした。
4日とも歩いたのですが、特に3日目がキツかったです。
なんと、ブレコン・ビーコンズ国立公園の最高峰であるらしい、ペン・イ・ファンという約900mの山に登り、合計30km以上歩いてきました!
途中何度かの休憩を挟みながら、合計8時間ほど歩いたのですが、さすがに足も痛くなるし、山頂は寒いし、トイレはないしと日帰りハイクとは全く別レベルの辛さでした。
でも、山頂からの景色も別レベルで、頑張った甲斐がありました。
スポーツは嫌いな私ですが、ハイキングはやっていて良かったと思うことが多々あります。
何よりも、体を動かす良い機会になっていること。これを続けていなければ、階段の上り下り以外に大した運動をしないことになってしまいますから(笑)。
定期的に景色が良い場所に行って、1日リラックスできること。週末2日とも勉強しようとすると、途中途中でだらけてしまって、1日の仕事量を2日に分けただけになることもあります。それなら、1日しっかり休んだ方が結局効率が良いのですよね。
そして、実は、歩いている時が一番頭が働いて、色々と考えるのに都合が良いこと。体を動かしていた方が、頭の整理がつくのでしょうか。課題で書くことなどは、大体こういう時に決まります。
ついでに、考古学のフィールドワークのために買ったハイキングブーツや、リュックなどを使えるというメリットもあります(笑)。
そんなわけで、これからもハイキングはしっかりと続けていこうかなと思っています。
ボランティア:
せっかく人類学を専攻するからには、博物館にも関わりたいと思っていた矢先、校内の民俗学博物館がボランティアを募っていたので、参加することにしました。
これは主に学部生が、1年生から3年生まで関わっていることなのですが、1年生は主に資料のデータベース化を行っています。
UCLがこれまで集めてきた資料の多くは、研究対象となっていないばかりか、具体的に何なのかと特定されていないものです。
例えば写真の陶器などですが、これはナスカ文明のものである、ということ以外にデータベースに何も記録がない状態になっていました。
一年生のボランティアは、文献の調査に加えて、大きさ、形、色などを入力する作業をひたすら行っているわけです。
こういったものは、過去に大量に発掘され、分類されているため、文献を探ればどの時代のもので、何のためのものなのか概ねわかるようになっています。
今回は、用途や時代に加えて描かれている模様が何を示しているかも調べました。
思った以上に模様がわかりにくく、例えばこの顔をしている神話上の生物の中には体が鳥のもの、シャチのもの、と数種類あると言われても、なかなかどれなのか模様を見ただけではわかりませんでした。
また、調べれば調べるほど楽しくなって、より詳しく知りたくなってしまうので、単純作業のはずがついつい一つの資料に長時間さいてしまうことがほとんどです。
まだ授業が始まったばかりなので、学習したことを活かした活動にはなっていないのですが、民俗学を実践する良い機会ということで、これからも頑張っていきたい活動です。
来学期からは、校外の博物館でもボランティアをする予定になっています。
そこでは、資料の整理だけではなく、子ども向けのワークショップを行う予定になっています。
高校時代から、何かしら教育系のボランティアや、ギャップタームに関してはバイトを行っていたので、それに近いことを続けられるのは嬉しいです。
それではまた来月〜
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◇ 2019年10月 考古学部のキャンプと一年生の授業
◇ 2019年9月 ロンドンの第一印象
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◇ 2019年9月 ロンドンの第一印象
お久しぶりです!
これまでは、気づけばまたブログを書く時期だった、という調子できていたのですが、今回は随分と久しぶりに感じます。
今月は引っ越しがあり、連日新入生歓迎パーティーがあり、様々なオリエンテーションがと忙しかったので、先月を記事を書いたのがひと昔前に思えてしまうのでしょうか。書くことが多すぎて、一つの記事に収まりそうもない、という状況も初めてです。キャンパスライフの一部始終を書いていると、とても書ききれません。
そこで、今回はロンドンの第一印象と、心に残ったイベントのダイジェストを書いていきます!
ロンドン
第一印象と言っても、中学時代に住んでいたので、舞い戻ってきての第一印象になります。
空港からホテルまでの道、景色をみて浮かんだのは「新しい環境だ!」ではなく、「懐かしい!」でした。よく知っている地域に帰ってきたとも言える反面、私が住んでいたのは郊外で、都心に住んでみるとまた違った印象を受けたので、書いておきます。
さすが都心というだけあって、現在の寮は非常に便利な場所にあります。メインキャンパスに徒歩10分で行けることはもちろん、徒歩圏内にスーパー、薬局、洋服屋、多様多種な飲食店、銀行、地下鉄とバスの駅があります。
また、私にとって嬉しいのは、大英博物館やナショナルギャラリー、ウェストエンドも徒歩圏内にあることです。
前回は主に車で移動をしていたのですが、これだけ都心に住むとほとんどの用事は徒歩で住んでしまいます。交通機関を使ったとしても、バスに数分乗ればついてしまうため、地下鉄はほとんど必要ありませんでした。はっきり言って、これだけ便利だとは思いませんでした。
ユニクロも、無印良品もあるので、洋服も文房具も揃えてくる必要ありませんでした(笑)
中心部に住むデメリットとしては、やはり人が多いことでしょう。
東京の通勤ラッシュとは比べ物にもならないのでしょうが、ロンドンの地下鉄も混んでいました。日本と違い、駅員が人を電車内に押し込んでくれないので、混んでいると単純に乗れません。先日、ホームで電車を3本も見逃し、4本目でやっと乗ることができました。(汗)
また、寮の周りにはパブなど飲食店も多く、学生街であるため授業が本格的に始まっていない現在は、毎日深夜まで周囲は騒音に満ちています。授業が始まる頃には収まっていることを祈るのみです。。。
便利な面も困った面もある都心ですが、忙しい町にしては割と済んでいる人はのんびりしている印象を受けます。
スーツケースやベビーカーを持って階段を上がろうとしている人がいると、周りの人が協力して荷物を運んであげている風景は日常茶飯事です。地下鉄を逃しながらやっと着いた駅なのに、人助けにも時間を割いている人がいるのは、よく言えば心にゆとりのある、悪く言えば時間を守らない国民性なのでしょう。
新入生歓迎パーティー
9月23日から授業のオリエンテーションが始まる時期であり、俗にFresher’s Weekと言われるものなのですが、少し早めの15日から歓迎パーティーが山のように企画されていました。
私は16日に渡英したのですが、17日には早速校内のバーで歓迎会があり、18日にはテムズ川でボートパーティーがあり、20から22日にはナイトクラブでパーティーがありました。23日からも、この調子で平日には2日に1回、週末は毎日何かしらあるようです。もちろん、これらは全て任意参加なので、パーティー嫌いな私は避けられるものは避けています。
また、上記の大きなイベントの裏で、カラオケ、クイズ大会、ボードゲーム大会といった小規模なイベントもやっているので、そちらに行っても良い訳です。
何よりもカルチャーショックを感じるのは、イギリスは18歳からバーでお酒を買えるということです。
アメリカ・日本では18歳で飲酒ができないため、勝手にですがこっそりパーティー外で飲んでいるイメージがあります。イギリスは大学生は基本飲酒できるため、当たり前のようにお酒が出ます。
さらに、ナイトクラブへの入場も18歳からとなっているため、クラブに行くというイベントも多くあるようです。高校在学中に18になっている人が多いため、私の周りはしっかりと、クラブに行くための洋服を持ってきています。
オリエンテーション(勉強編)
先日、、学業関連のオリエンテーションも始まりました。内容の多くは、今週末から始まるフィールドワーク(3泊4日でキャンプに行く予定です)についてでしたが、それに関する詳しい内容は、次回の記事で書きたいと思います。
特徴的だと感じるのは、少人数制の徹底だと思います。考古学専攻全体では1年生が56人いるのですが、人類学とのダブルメジャーを取るのは19人だそうです。
一年生の講義は専攻が考古学または人類学の生徒全体で受けるわけですが、それが最大でも考古学は56人になります。考古学と人類学のダブルメジャーを取る生徒専用の授業は19人で受けます。
さらに、この19人を3グループに分けて行うチュートリアルと呼ばれるものがあるそうです。
イギリス大学の特徴としてよく挙げられうのが、専門性が高いということだと思います。
さすが、専攻が非常に細かく分けられていると言いましょうか、一つ一つの授業を受ける人数が、一年目にして非常に少ないと思いました。3年目には卒論を書かなくてはいけない訳ですから、最初から教授と密なコンタクトを取る必要がある、ということかもしれません。
ただ、一年目からがっつり専門的な授業があるからと言って、最初から考古学・人類学ができなくてはいけない訳ではありません。というのも、UCLでは卒業時の成績に、一年目の成績はほとんど反映されないそうです。具体的には、1割弱にしかなりません。一年時は120単位分の授業を受けるのですが、うち上位90単位しか全体の成績には含まれません。そして、2年次の90単位はその三倍、三年時の120単位はその五倍で計算されるそうです。
私の高校を含み、高校で考古学や人類学は取り扱っていないことがほとんどですよね。それを踏まえた構成だとでしょうか。
専門性は高いままで、一年時の重みを軽くすることで、大学生活や大学レベルの学習に慣れてもらうということでしょう。
それでは、次回はフィールドワークや、普段の授業の様子、課外活動などについて書いていきます。
他にも、こんなことが知りたい、などリクエストがありましたら、フェイスブックでメッセージお願いします!
それではまた、来月!
さようならー
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◇ 2019年8月 ギャップターム
◇ 2019年7月 ビザの申請と奨学金
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◇ 2019年7月 ビザの申請と奨学金
今日は!
7月末にもなると梅雨も明け、ついに暑くなってきましたねー。
早くイギリスに避難したいと毎日思いながらも、なんと渡航まであと二ヶ月(泣)
お察しのごとく、まだ渡英していないので、今回は今月行った留学準備等について話していこうと思います!
具体的には、ビザの申請と、奨学金を受けるための手続きになります。
ビザの手続きは特に大変だったので(笑)
これは余談ですが、ビザ申請に、過去10年で訪れた国のうち、European Economic Area に入っていないものがあれば、いつ訪れたのか書けというものがありました。
私は旅行好きだったので、これが割と大変で、パスポートのスタンプを端から端まで確認しました。
やっと終わった、と思った時に、ふと、バチカン市国はEEAに入っていたかな、と確認すると、なんと入っていない!
しかも、ローマから歩いて入るので、パスポートにスタンプ押していない!
結局家中のパソコンから過去の写真を引っ張り出して、バチカンで撮った写真を探す羽目になりました(笑)
バチカン市国よ、EEAに入ってくれ〜と絶叫したくなるビザ申請でした。
それでは本題に入りましょう〜
<イギリスのビザについて>
今月の最重要イベントといえば、ビザの申請でした。
何しろ、いくら学校に受かっても、ビザがおりなければ行けませんからね(笑)
当たり前のことながら、必要書類に不備があったなどの理由で落とされてはたまらないと、6月末から書類の準備にふけっておりました。
第一ステップとして、イギリス政府の正規のサイトや、留学先の大学のホームページなどで必要書類を調べました。
ところが、正規のサイトは高校・短期・修士などと様々な留学形態の学生のための情報が全て載っているので、長いことこの上なし。
そこで、より簡単なまとめはないのかと、民間の留学用サイトにも行きました。
すると、
そこは誤情報の山!(笑)
もちろん、私に当てはまらなかった情報が全て間違っていた訳ではないはずです。
勝手に誤情報とするのは失礼なことではあるのですが、混乱を招いたことは事実なんですね。
今だから笑えますが、当時は調べれば調べるほどわけがわからなくなり、閉口しました。
中には、多くのサイトが必要だと主張するものの、実際必要ではなかったものがありました。
今回は、そういったイギリスビザに関するmythを暴いてみます。
Myth No. 1:イギリスのビザ取得にはIELTSが必要である
イギリスはIELTSしか受け付けない。
こんな話を聞いたことはありませんか?
実は、これ、嘘です。
最後までIELTSを受けねば、と焦っていましたが、結局必要ありませんでした(笑)
ビザの申請に進学先の大学が送ってくるCASと呼ばれるものが必要です。
これには、必要な資格も記載されていて、その資格をビザ申請時に提出できるようにしておかなくてはなりません。
留学生の場合、そこに英語の資格が含まれます。
この欄に資格が必要と書かれていた場合は、IELTSのみが認められます。
しかし、多くの場合、そこには「大学が英語力を審査し、十分だと認めたためビザ申請時には英語の審査を免除とする」といった内容が書かれています。
これは、大学が出願時に提出された英語の資格を審査したため、ビザ申請のためにもう一度資格を提出する必要はないということだそうです。
UCLを始めとし、大学によっては英語の資格としてIELTS以外にもTOEFLやIB Diplomaの単位を認めてくれます。
私も大学出願時にはSATとTOEFLの点を出していて、IELTSは受けていませんでした。
これで、大学がCASに英語力は十分だ、と書いてくれたため、結局IELTSを新たに受ける必要はなかった訳です。
ちなみに、私の場合、CASが送られてくるのは6月なので、それを待っていてはビザ申請までにIELTSが受けられないと、焦っていました。
しかし、CASに英語の資格が必要と書かれる場合は、同様のことがConditional Offer (合格通知)にも書かれているそうです。
随分と焦って損をしました(笑)
皆さんも、イギリスの大学を受けるからといって、そのためだけにIELTSを受ける必要はないかもしれません。
志望校がIELTS以外の資格を受け付けているか確認してみてください。
他の国と併願する場合、TOEFL、またはIB Diplomaだけで済めば、かなり楽かと思います。
Myth No. 2:初年度の学費+生活費が入った銀行口座の残高証明が必要
色々なサイトに目を通すと、
1. 初年度の学費+生活費(数百万円にはなりますよね、汗)が
2. 28日間に渡ってなるべく自分名義の口座に入っていたことを証明する残高証明書を
3. プロに英訳してもらった状態で
必ず提出しなくてはいけないと書かれていました。
私は奨学金で学費を払うつもりでいたので、そんなにまとまったお金、口座に入っていない、と焦りました。
しかし、これ、必ずしも必要ではありませんでした!
第一に、奨学金を受ける場合は、<必要経費ーもらう予定の奨学金>の金額が口座に入っていれば大丈夫です。
又は、奨学金が必要経費を全額カバーできることを証明する書類を用意すれば、残高証明書は一切必要ありません。
私は後者のケースでした。
第二に、日本は必要書類の提出を免除される可能性が高い国に入っています。
オンラインでビザ申請をするのですが、そこで口座に必要経費が入っているor奨学金をもらうと自己申告するだけの場合があります。
ちなみに、私はこのケースでした。
書類を実際に提出するのは、ランダムで選ばれた1%未満の人だと、British Council で行われたビザ説明会では聞きました。
可能性は低いとはいえ、提出する場合はあるので、必要経費が払えないとい状況は避けましょう(笑)
ただ、提出するように連絡がくるかもしれないのは、申請より後になります。
事前に残高証明を英訳までする必要は無いかもしれないですね。
今回の経験で結局わかったのは、
ビザの申請はケースバイケースだということです!
このブログもあくまでも私の体験談です。
信用しすぎないでください(笑)
<奨学金について>
トップページにもありますが、私は一般財団法人柳井正財団から奨学金をいただいて、留学します。
それを受け取るために、口座を作ったり、必要書類を書いたりしたり、7月は着々と留学準備をしていました。
ただ、上記の通りビザ申請に当たって、奨学金を全額受領している必要がなかったので、ひとまず安心です!
これまで、この奨学金はアメリカの大学専用だったかと思います。
私がもらうという時点で、察した方もいるかと思われますが、
なんとイギリスに留学する人ももらえるようになりました〜!!!
とはいえ、現在の奨学生はアメリカ進学者が圧倒的に多いので、私なんかは肩身狭い思いをしているわけであります(笑)
イギリス留学生が増える日が待ち遠しいですねー。
最後までありがとうございました。
質問・リクエストなどありましたら、フェイスブックで探してください!
メッセージお待ちしております!
それではまた来月〜
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◇ 2019年6月 初めまして!
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◇ 2019年6月 初めまして!
初めまして、三枝万柚香です!
みなさん、このブログに足を運んでくださり、ありがとうございます!
ここでは、UCLの学校生活及び、イギリス、特にロンドンの文化についてゆったり気ままに発信して行く予定です。
ロンドンからのブログは初めてかと思いますので、「え、初耳〜」とか、「ロンドンいいね〜」と思ってもらえる内容にしていきたいです!
質問、リクエスト等ありましたら、Facebook で Mayuka Saegusa を探して、メッセージ送ってくださいね〜。
これが第一回目なので、みなさん「こいつ、誰だっけ?」ってなっているかと思います。
なので、まずは自己紹介から〜
名前:三枝万柚香
海外経験:小4〜中2ーイギリス、中3ーアメリカ
高校:東京学芸大学附属国際中等教育学校(IBディプロマ取得)
選考:考古学&人類学(Archaeology and Anthropology)
趣味:読書 ← 筋金入りのインドア派
嫌いなもの:人混み ←観光地、パーティー、通勤列車ですね
将来の夢:作家?学芸員?アカデミア?それとも企業に就職する?
さてさて、本題に入りましょう。
とは言っても、何しろまだ渡英していないものですから、大学生活について特に書くこともないですね。
そこで、今回は大学生活以外のことで、みなさんが知りたいかもしれないと私が勝手に妄想した、
●イギリス、UCLを選んだ理由
●現在の心境(?)
の2点を中心に書いていきたいと思います。
「なんでイギリス?」「なんでUCL?」
これには主に2つ理由がありますね。
1. 今まで住んでいた場所の中でロンドンが一番好きだから。
私の場合、真面目に大学受験を考え、志望校を調べたり、選考に迷ったりするかなり前から、「イギリスに行きたい!!!」という希望だけがありました。理由は単純。ロンドン在住だった頃、将来はこんなところで仕事をし、子育てをし、死ぬときだけ故郷の東京に帰ろう、と感じたからです。そんな私にとって、イギリス留学はイギリスでの暮らしに向けた第一歩なのです。
ちなみになぜロンドンに惚れ込んでいるかという部分は、簡潔に説明するのは難しいのですが。。。まず、月並みかもしれませんが女性にとって働きやすい環境です。現地校の友達の親を見ていると、共働きで、夫婦ともに夕方6時には帰宅、全員で食卓を囲むという私の理想の風景がありました。そして、調度良い都会具合です。交通機関が便利、日本食も手に入る、娯楽も博物館なども充実しているのに、すぐ近くには写真のような公園が広がっています。散歩や犬が好きな私にとっては天国です。しかも、実は気候も結構良いです。ロンドンは東京より夏が涼しく、冬も若干寒いだけです。寒いといっても建物の防寒設備が良いので、建設費をケチって北側一面に二重窓でもない普通の窓をつけてしまった某国立高校なんかと比べるとよっぽど快適です。
そして、UCLは私が住んでいたロンドンにあります。それもど真ん中の、一等地にあります!大英博物館やナショナルギャラリーからもはや歩けるのではないかという場所です。それだけ便利ではありますが、緑もあり、ちょっと散歩する公園に困ることはありません。この立地に勝るものなしと、UCLを選びました。
2. 選考する学部が充実している学校がイギリスにあったから。
私の選考は上記の通り考古学と人類学なのですが、UCLには世界でもトップレベルの考古学部があります。評価されているもののうちには、もちろん教え方、教授陣など様々な要素があると思われますが、オープンデーで一番印象的だったのは、莫大な資料へのアクセスです。何しろ、大英博物館に貯蔵されている文化財を授業で使うことができるそうなのです!!イギリスが何年もかけて世界中から盗んできた、いや、集めてきた貴重文化財にアクセスできるとなれば、考古学が充実するはずです。これを知って、イギリス、それもロンドンにあるUCLを選ぶ決意が固まりました。
現在の心境
現在は、これから大学で学ぶことが、非常に漠然とした感触ではありますが、自分の将来に繋がっていくのだなと感じています。まだ、何になりたいのかも具体的にはわかっていない将来ですが、進学して、自分が興味を持ったことを学ぶということは、きっとやりたいことを見つけ、それを実現させるための第一歩になるのだな、と期待を膨らませています。
その一方で、自分が進んだ分野に「自分がやりたいことは、これではない」と違和感を抱いてしまうことや、大学を終えてもやりたいことがはっきりしないのではないかという不安もあります。実際、過去に色々な先輩の話を聞いていると、そんな悩みをずっと抱えていた人も少なくありません。しかし、彼らを見ていて最近気づいたのは、違和感を覚えたり、迷子になった時は、その状態に素直に向き合えば、道は開けるということです。その状態を無視して突き進むくらいなら、しっかり自分と向き合うことが重要だと念頭に置きながら、自分も留学に挑みたいと思います。
最後になりますが、考古学と人類学が、自分が興味を持っている分野で間違いないと、少なくと現在は確信しています。UCLのオープンデーに参加した際に、模擬授業を受けたのですが、その内容がまさに、興味をそそるものだったのです。
私が人類学に興味を持つきっかけとなったのは、大好きな作家、上橋菜穂子さんが文化人類学をやっているということを知ったことです。彼女が描く綿密でリアルな異世界観に憧れ、どんなことを勉強すれば、こんな文章が書けるのだろう、と彼女のエッセイ文を読みました。そこで、文化人類学という分野があることを初めて知りました。その分野について調べるうちに、なるほど、文化の起こりや在り方について究めれば、ファンタジーにおいても実在するかのような世界が構築できるのではないかと思うようになったのです。
また、上橋菜穂子さんが子どもの頃に愛読されていたと言われる本に、ローズマリー・サトクリフの「第九軍団のワシ」というものがあります。これはローマの数ある軍団のうち、歴史から突如抹殺されてしまった第九軍団は、どのような最後を遂げたのかということを、半分史実、半分想像で書いた物語です。この物語も、登場人物を取り巻く世界観が充実しています。考古学や歴史などを勉強することで、こういった文章を書けるようになるのだな再認識させてくれました。
そして、私が参加したオープンデーの、考古学の模擬授業のタイトルは、「第九軍団はいつ、どこで、なぜ滅亡したのか。」ドンピシャです。まさに、こういうことが学びたかったのですー!!残念ながら、周りにこの叫びを共有できる人はいなかったので、表面は真面目な顔をしていましたが、内心躍り上がってましたね。
そんな訳で、現在は学べるであろう内容にかなり興味をもてるだろうと考えていますし、それが今後役に立ってくれるだろう、いや、立たせよう、と気負っています。
長くなりましたが、最後までありがとうございました。
次回は一ヶ月後に、これまた渡英前なのですが、ビザなどについても新しい情報を発信していこうと思うので、ぜひまた足を運んでみてくださいね。
それでは〜
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