2016年6月 2年目を終えて感じる事
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2016年6月 2年目を終えて感じる事
学年末の6月、Durham Universityでの2年目が無事に終わりました。日本では春休みにあたるEaster Vacationの始まる3月から学年末試験のある5月まではその勉強がありましたので、今年は3月、4月、5月号を割愛します。
<ダラム大学の物理科学部1年目>
ところで、私、2年目が始まってからお勉強のお話をほとんどしていなかった…ですよね…。大変申し訳ありませんでした。なんだかんだ毎月いろいろとお話したいことが頭に浮かんでしまって、気がついたら勉強ことをあまり触れずに学年末になってしまいました。そこで今月はダラム大学の物理学科1年目の内容についてお話したいと思います。
それではまず取る教科についてです。物理学科の学部1年目や2年目の取る教科はだいたい決まっています。物理の教科はダブルクレジット、つまり1教科で2単位分の科目が1つと、実験の教科が1つ決まっています。そして数学を2教科取らなければいけないのですが、この2教科は2セットから選べます。つまり、この2セットのうちから一つずつを受けることはできません。もっとわかりやすく言うと、チャーハン・餃子セットと、ラーメン・焼売セットがあるのですが、どちらかのセットを選ばないといけなく、チャーハンと焼売を一緒に取ることができないということです。そして最後に1教科、上記の物理と数学のスケジュールとぶつからない科目の中から選ぶことができます。これは自由選択なので、言語から選んでも物理から選んでも構いません。私は宇宙学の教科を選びました。
スケジュールについてですが、基本的に授業は1コマ1時間です。物理は1日1コマ(計週5時間)の授業と週1コマのTutorialがありました。実験の教科は週1回3時間の実験と最初の頃は週に1コマの授業、さらにプログラムの期間が2期あり、その期間はさらに週1コマのプログラムの授業がありました。数学はそれぞれ週2コマの授業と、それぞれ週1コマのTutorialがありました。宇宙は週2コマの授業がありました。
次に物理学科の学部1年目のイベント(主に課題)をおさらいしていきたいと思います。
1.10月のFresher’s Weekを含めるその辺りの週に、全教科ガイダンスやオリエンテーションと、数学については実力チェック試験のような高校の内容が理解できているかの試験(formative)
2.11月に物理のProgress Test (formative)
3.12月に物理の実験レポート提出(formative)
4.12月に物理のコンピュータープログラム課題提出(formative)
5.1月に物理と数学のCollection Exams(formative)
6.2月に物理のProgress Test(formative)
7.2月に物理の実験レポート提出(formative)
8.3月に物理のコンピュータープログラム課題提出(summative)
9.3月に物理の実験レポート提出(summative)
10.6月に全教科の期末試験(summative)
さらに、一学期の最初と試験期間中とその後を除く学期期間中は、毎週次のような課題が出ていました。物理はWeekly Problemと言われる課題(formative)がいくつかと、Tutorialで使うTutorial用の課題(formative)が一つ出ていました。数学はそれぞれWeekly Problem(formative)が一つずつ出ていました。宇宙もWeekly Problem(formative)が一つ出ていました。実験の教科に関しては最初のころはWeekly Problems(formative)が出ていましたが、実験レポート等の実験内容に関する課題が出始める頃から毎週出なくなりました。
なお、括弧内のformativeやsummativeというのは、formativeが成績に反映されない課題、summativeというのが成績に反映される課題です。しかし、formativeの課題も提出は義務付けられています。また、Collection Examsについては1月号でお話したと思うのですが、Progress Testというのは一学期目と二学期目に学期の真ん中で行う、それぞれの学期の最初半分で習った内容をチェックする試験です。物理のCollection Examsは授業時間外の土曜日に三時間かけて行ったのに対して、Progress Testは平日の授業時間中で行います。
<2年目を終えて感じる事>
2年目を終えて感じたのは“イギリス”で、“ダラム大学”で、そこの“物理学科”でよかったなという事でした。私は1年目のFoundation Yearを国や地域、街、大学、カレッジ、言語、文化、食、生活、人など、いろいろなものを学ぶ時間、またそれに慣れる時間と考えています。そのとても楽しかった1年目と比べると2年目は違いました。1年目に上記の事を知れたので、それらの事ではあまり心配したり、ストレスを感じたりすることはありませんでした。なお、ここでのストレスは何かに対する嫌悪感というよりは、違いによる驚きやそれに対応するまでの時間や知識が必要になるという事に対する、もどかしさのようなものです。しかし、2年目の学部一年生は、予想はしていたけれども、勉強が大変でした。
Easter Vacationの間、食事や買い物以外ではほぼ缶詰になっていた私は、自分のした選択、“イギリス”の“ダラム大学”で、“物理学科”に進学するということが間違っていたのではないかと不安に思うことが幾度もありました。そして逃げ出したくなることもありました。挙げ句の果てにこの休みの最後の週には、この地に来なければ出会えなかった沢山の素晴らしい友人と彼らとの経験も忘れて、“もし日本の大学に進学していたら・・・。もしダラム大学で物理学科を専攻しなければ・・・。”そんなことを考えるようになってしまいました。しかし、家族やハウスメイト、同じ学科で一緒に授業を受けている仲間、同じカレッジの仲間、その他の友人、私のTutorialを担当してくれていた教授、大切な人、大切な人のその家族や友人、そんな沢山のかけがえのない人たちからの激励の言葉に私は救われました。特に親とSkypeをした時に、父から言われた“辛いと‘たら’‘れば’って言いたくなるんだよ。でも今さら言ったってしょうがないじゃん。”という言葉は意外と私の心に強く響き、前を向いてできるだけやってみようと考え方を改めることができました。そして小中高で培ってきた附属魂にも火がつきました。
さらに、忘れてはいけないと思うのが、このダラムという街がくれた多大な心のサポートです。今試験を終えて散歩をしていると、もしこの地でなかったらもっと簡単に心は折れてしまっていたかもしれないな、そんなことを思います。床屋のお兄ちゃんや、スーパーのおばちゃん、パン屋のお姉ちゃんや、Fish & Chips屋のおじちゃん、街を歩いていると話しかけてくれる子供やおじいちゃんおばあちゃんなど街の温かい人たちとお話をするのはとても心を優しくしてくれます。またダラムの街を流れるRiver Wearや風になびく沢山の木々たち、水辺で遊ぶ鳥たちやリスなど、ここには見るものを癒してくれる自然があります。古くから変わらない歴史ある建物や橋は美しく気品ある街の雰囲気をつくり、いつも安らぎを与えてくれます。そして散歩の時に聞くアコースティックのメロディーは本当にここに来てよかったな、そう思わせてくれます。
ダラムはお城や大聖堂を囲うようにUの字に川が流れていて、中心とその周りをつなぐ橋がいくつか架かっています。それらの橋の上やその周りにはよくギターやアコーディオン、サックス、よく分からない楽器などを持ったいろいろな演奏者がいます。演奏しているジャンルは様々でポップはもちろん、クラシックやジャズなどが演奏されています。その中でもアコースティックの演奏を見かける機会が多く、ロンドンや他のイギリスの地域から来た観光客の人が“なんてイギリスらしい街なんだ”とおっしゃるこの場所で聴くそれは、とても風情があります。
そんなアコースティックの演奏の中でよく耳にするのがThe Beatlesの曲なのですが、いつも彼らの曲を聴く度に“あっ、The Beatlesだ!”などと言ってしまうぐらい気分が盛り上がりますし、とてもやる気と勇気をもらえます。ここで、少し私のお話をさせていただくと、私はそもそも英語を中学校で習い始めた時には“なんで英語なんて他の言語を勉強しなきゃいけないんだ。日本語が使えれば十分じゃないか。”そんな風に思っていました。しかし、授業で聴いたThe Beatlesの音楽好きで、いつの間にか“英語を使えるようになりたい。英語を使って世界中のいろいろな人と話してコミュニケーションを取れるようになりたい。”と思うようになりました。そのためThe Beatlesは私にとって英語学習の原点とも言える大切な存在なのです。だから彼らの曲をダラムでそれも何気なく散歩している時に聴くと、とてもやる気が湧いてきますし、勇気づけられるのです。また、それらのバンドの曲をよく耳にするのは、ご年配の方が演奏しているからではありません。私の同年代の若い人もそれらのバンドの曲を演奏しています。アレンジも様々で演奏者によって曲の雰囲気も違い、改めてそれらのバンドの偉大さに気づかされます。中学校でThe Beatlesを好きと言えば“古っ”と少しバカにされるようなことだってありました。でもそれはここでは違いました。それどころかパブに行けばThe Beatlesが店内にかかっていて、知らないおじさんとその話で盛り上がることもあります。そしてそんな日々の出来事がまたさらに私にやる気と勇気を与えてくれるのです。
余談ですが、私が一番好きなThe Beatlesの曲は中学三年生の教科書にも載っていた“In My Life”です。この曲をダラムで散歩中に聴くと街の雰囲気も後押しして、とても感慨深く、この楽曲に感動し、そしていろいろなことを考えさせられます。
2年目を終えて感じる事としての最後に、大学の選択について述べたいと思います。多分どこの大学に進学するかは、特に海外の大学も含めれば、選択肢も広がり、とても悩むことだと思います。私自身も悩みましたし、2年目でもまだ悩んでいました。ただ、結局のところその選択について何が正しかったかなどということはないと思いますし、それがあるとすれば最期まで分からないようにも思います。そのように考えたら、今まであった成功だと思うことも失敗だと思うことも含め、それらがなければ今の自分や今自分が持っているスキルや経験はないのだと思い、プラスに考えて、前へ前へと進んでいく事が大事なのではないかなと思いました。“イギリスに来て、ダラム大学の物理学科に入学して、良かったじゃないか。”そのように考えて、私は、これからどんな事が起こるかは誰にもわかりませんが、これからも頑張って行こうと思いました。
それでは、来年度もよろしくお願いいたします!
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2016年2月 Halfway Hallとvs. Hatfield、そして自炊編
2016年1月 冬休み〜Apple WalletとSIMカードとCollection Exams
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2016年1月 冬休み〜Apple WalletとSIMカードとCollection Exams
今月は冬休みで一時帰国したので、その際にとても重宝したApple Walletのお話し、そして一時帰国中に日本で使えるSIMカードについて書いていきたいと思います。また冬休み明けにCollection Examsというのがあったのでそのお話もしたいと思います。
ちなみに今年は大学のスケジュールが去年と比べて一週間遅いおかげで、成人の日を日本で過ごすことができました。小学校の講堂で式典を行ったのですが、久しぶりにその椅子に座り、いろいろなことを思い出しました。そして沢山の経験が今の自分を作っているんだなということを改めて感じました 。
<Apple Wallet>
正直日本ではあまり利用されていないのか、私の情報が古いだけなのか、日本にいた時には利用できる場面が特になく、このアプリは特に使っていませんでした。というか、なにが良いのかもわかりませんでした。しかし、イギリスに行ってからApple Payについては以前お話ししましたが、チェーンのファストフードの中ではたぶん一番好きなSubwayのポイントカードはPassとして追加できるので、よく使うようになりました。これらのおかげでお財布を出していた手間が省けて、それどころか家の近くのSubwayはApple Payが対応なので、ちょっとSubwayを買いに行くだけなら鍵と携帯だけを持って買いに行けるので非常に便利です。さらに、銀行会社にもよると思いますが、私の利用しているNatWestのアプリでは、Get Cashというのがあって、携帯を持ってその機能が対応のATMに行けば、アプリからでるコードをATMに入力することで現金も自分の口座から引き出すことができます。そのため現金も携帯だけ持っていれば引き出せるので、本当にお財布を持たずに生活ができてしまいます。(と言いつつもATMが故障していたり、すぐに現金が必要であったりいろいろな場合に私は備えて私は現金ももちろん持ち歩いています。)
そして忘れてはいけないのが航空券や宿泊券です。これがとても便利で、今回の一時帰国の際にも重宝しました。JALの国際線はまだ対応ではないのですが、ANAやBritish Airwaysに関してはApple Walletが対応でPassが発行できるので、それを入れておけば航空券を印刷して持ち歩く必要がなく、出す時も(設定にもよりますが)ホームボタンをダブルタップすることによりPassを表示することができるので、落とす心配もカバンの中を探す心配も無くなります。またフライトに関する情報もそこで確認できるため、出発時間やゲート番号、シート番号などを忘れたときもカバンをがさがさすることなくスマートに携帯をダブルタップすることで確認することができます。宿泊券だとBooking.comなどが対応していて、タクシーに乗ったら行き先が分からないなどという時もPassをだせば書いてあるのですぐにわかり、私もとても助かっています。
このようにスマートフォンは非常にスマートで、ここで挙げたApple Walletの航空券等のPassや銀行のアプリは特に私は便利に感じましたし、日本でももっとこのように使える場所が普及してほしいと思いました。ただ、もっとこのようにいろいろなものが一台でできるようになったら荷物も減るし便利だなと思う反面、もし携帯の電源が切れたら、もし携帯が壊れたら、もし携帯をなくしたら、と考えると一概にすべてを携帯にまとめるのが得策とも言えずまだまだ議論の余地があるのかなとも思います。(でもポイントカードとかチケット系は携帯にまとめられると助かるなー。特に日本!笑)
<余談・ダラムのファストフード店>
ちなみにファストフード店ということでSubwayをあげましたが、ダラム市の中心にはSubwayは3軒くらいあります。しかし、McDonald’sやBurger King等はダラム市の中心に一軒もありません(Burger Kingに関しては私がダラム大学に入学する前には一軒あったという話は聞いたことがあります)。Poshなダラムの生徒様たちはそんなジャンキーなものを食べないのか、みんな急いでないからfast foodがそんなに必要ないのか、ともかくも私も結構ヘルシーなものが好きだったので、もともと好きだったSubwayが多くあり満足しています。また逆にCafeの数はとても多く、最近もまた新しいお店がいくつかできるなど、日々増え続けているような感じです。パブも結構多いのですが、パブもカフェもいつも人が入っていて賑わっているので、ダラムの学生もローカルの方々もみんなおしゃべりが好きなのかもしれません。あっ、私もおしゃべりが好きだから、この大学を選んでよかったなー。笑
<プリペイド式のSIMカード>
次にSIMカードについて、今回は特に一時帰国中に日本で使えるものについて書きたいと思います。アメリカに留学している友人からはよくアメリカに行ってアメリカの携帯会社と契約するのではなく、日本の大手携帯会社の契約でアメリカでも使えるものがあるからそれを利用すると聞きます。しかし、私の知る限りではイギリスに関してはまだそういった契約を日本の携帯会社は販売していなく、イギリスの携帯会社も日本に対してはそういったサービスをまだ行っていません。そこで、逆にイギリスで契約すると日本に一時帰国中にSIMの契約をする際にどうしようか迷うと思います。私もそれで悩まされ、昨年の冬休みはWi-Fiのみの生活をしましたが、やはり不便だったため春休みの時に他の方法を探しました。
その時にビックカメラで見つけたのが、Japan Travel SIMやBIC SIMです。これらは2年間の契約などで毎月支払いをしていくのではなく、プリペイド式です。基本的にどちらもデータ容量がなくなれば使えなくなり、もっと利用したければお金を払ってデータ容量を追加するという仕組みです。また違いとして、どちらもそれらのSIMの会社が配信しているAPN設定プロファイルをダウンロードする必要がありますが(アンドロイドは自分で設定することも可能だったかもしれません)、Travel SIMは特に登録等も必要なくすぐに使え(たような覚えがあり)ます。一方BIC SIMは最初に家の電話から特定の番号に電話をして自動音声案内にそって開通手続き等をした覚えがあります。うろ覚えで申し訳ありません。
この春休みの時は特に深い理由もなく一ヶ月ほどの滞在だからとTravel SIMを購入したのですが、あとでBIC SIMは失効前であれば有効期限が容量を追加していくことで延長されていくので、毎回一時帰国の際に新しいSIMカードを買う必要がなくBIC SIMの方が便利だなと思いました。かかる費用についても、新しくSIMカードを買うよりもただデータ量を追加する方が安くすむのでそちらの方がお得です。ちなみにデータ量の追加には500MBと2GBの2種類があります。そのため1年目を終えて夏に一時帰国した際にはBIC SIMの方を購入しました。そして今回の一時帰国でもそれを使用しました。(特に深い理由もなく購入したと述べたTravel SIMですが、実はパッケージの中に小さな屏風っぽい飾れる厚紙や折り紙などが入っていて、そこに魅力を感じたという話もあったりします。笑)
<Collection Exams>
最後にCollection Examsについての話をしたいと思います。大学の一年生の授業や課題等については学年末の頃にまとめてお話ししたいと思っているのですが、このCollection Examsだけは先に今月お話ししたいと思います。そもそもCollection Examsは成績に関係ある試験ではないのですが、それの言わば練習のようなもので、冬休み明けにありました。ちなみに他の学科、特にいわゆる文系の学科の友達からはこのようなものがあったという話は聞きませんでした。また物理学科は、数学のCollection Examは授業の時間内に一時間で行い、物理のCollection Examは授業のない土曜日に時間をとって、学年末の成績に関係ある試験と同じ三時間をかけて行いました。Collection Examsの内容は一学期目のものから出題で、上記の通り数学は試験時間も一時間なので内容の確認が主だと思うのですが、物理学に関してはそれに加えて実際の試験の長さを理解しペース配分等を考える目的も含まれています。
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2015年12月 SpotifyとNetflix
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2015年12月 SpotifyとNetflix
今月は音楽や映像のストリーミングサービスについて、具体的には私が今月から使い始めたSpotifyと日本でも最近サービスがスタートしたNetflixを中心にお話をしたいと思います。
<英語で未来へ>
最近そういう機械の話ばかりで、大学の話がないじゃないかと言われてしまうかもしれませんが、うーん、そうですよね・・・。すいません。笑 私がもともと機械関係のものが好きなので、ついついそういう話になってしまうのです。ただ、(確かにそれは認めるのですが、)理由はその他にもあります。そのような現地の生徒が使っているサービス等について予め少し耳にしておくことで、会話が理解しやすかったり、話が弾みやすかったりすると思うからです。さらにこれは米国に行った時にも感じたことですが、日本と比べて英語圏はいろいろなサービスの配信が早いように思います。それは言語以外の理由もありますが、そもそもメジャーとなるサービスが英語圏の国々で作られることが多いことに加え、他の言語で最初にサービスが開始されても、次に英語で配信ということが多いからだと思います。そして、私はそれがとても魅力的ではないかなと思いました。英語がわかる、私の場合イギリスにいる、それらのおかげで、ある意味未来にいることができるのです。(時差は?とかは言わないでくださいね。笑)
<Spotify>
SpotifyもNetflixもどうせ全部米国スタートだから英語圏は早いんでしょと思ったあなた!今月最初のトピックであるSpotifyは意外とスウェーデンで始まったんです!そしてWikipediaによれば“Headquarter Stockholm/London”だそうです。実は私も調べるまで知らなくて、スウェーデン出身の私のCollege Wifeに言ったら“別にYouTubeがあるから十分じゃない?”と言われて、おい!と思いましたが、たしかに海外のArtistはOfficialでミュージックビデオ等がアップロードされていることが多いので、家でパソコンを開いて作業をするときとかはYouTubeは結構十分だったりします。しかし携帯で聴く場合、公式のYouTubeのアプリはそれを閉じると曲が止まってしまいますし、なにせ動画サイトですからMusic Videoを観るのには良くても、アルバムごとにMVをみたり、アーティストごとにMVをみたりということがしづらいので、あまり使い勝手が良くないことがあったりします。そこでイギリスで人気のサービスがSpotifyです。Spotifyは音楽のストリーミングサイトで、実は普通のアカウントは無料です。しかし、普通のアカウントは曲と曲の間に宣伝が入ったり、ダウンロードができないためオフラインで聴きことができなかったりします。一方でSpotify Premiumという有料アカウントは宣伝もなくダウンロードもできます(Spotifyのアプリ上で聴けるダウンロードなので、アプリを消したり契約を解約したりした場合は聴けなくなります)。さらに通常無料のアカウントで日本などまだ対応していない国に行くと14日間しか使えないのですが、Premiumの方は14日間以上使えるので、長期休みの時に14日間以上日本に帰ってくる私も日本で音楽を聴き続けることができます。
こんな素晴らしいアプリですが、当初私は使うのに抵抗がありました。私はiTunesで買うこともありましたが、今までもよくCDを買って聴いていたので、ちゃんとズルなしで沢山の音楽の聴けるという点ではSpotifyは良いと思っていました。ただ、今月使い始めるまではアーティストの方々の利益を考えるとやはりCDを買うべきであると考えていて、以前から友達にはSpotifyいいよと紹介されていたのですが、それでもCDを買い続けていました。しかし、今月Spotify Premiumを3ヶ月間£0.99で使えるキャンペーンを行っていることを知り、それを申し込んで使い始めると、気に入ってしまいました。キャンペーン終了後も通常月々£10、NUS Card保有者などは学割で月々£5となっていて、まだ私はNUS Cardを持っていないのですが、これを機にNUS Cardを作ってSpotifyを使い続けたいと思ってしまいました。(このNUS Cardというのは学割をうけられるカードですが、学生証とは違います。また無料ではなく、オンラインやStudents’ Unionで購入します。)やはり私だって学生ですから、月々CDのアルバム一枚にも満たない値段で、昔のものから流行の音楽などを含め様々な楽曲が聴き放題にとあれば、そんな嬉しいことはありません。
それでも先に述べた通り、アーティストの方々のことを考えるといろいろな意見があると思います。大物のアーティストでSpotifyに楽曲を提供していない方もいらっしゃいます。インターネットのニュースでこう言ったSpotify等のストリーミングのせいで収益が減っていることによるアーティスト嘆きや音楽産業の衰退についての記事もよく読みます。しかし、使ってみて新たな発見がありました。逆にマイナーなアーティストに関しては、このSpotifyを通じて人気が出るということもあるのではないかなということです。私自身、このサービスを利用し始めなければ知りえなかったであろう素晴らしいアーティストに出会うこともよくあります 。例えば自分の好きな楽曲の入ったPlaylistをかけていたら良い曲に出会えてそのアーティストにはまることがよくあります。また、私は無性にカバー曲を聴きたくなる時期とかがあり、言い方が悪いですが、そういう時にわざわざCDやデータでその一曲を買うかと言われたら買わないかもしれないけど、なんか聴きたくなるカバー曲に出会うことも多々あります。
<Netflix>
次にNetflixについてですが、これは日本でも今年の9月からサービスがスタートしているので、ご存知の方が多いと思いますが、映像ストリーミングサービスです。映画やドラマが月々の利用料を払うことで見放題になる、月額定額制の動画配信サービスです。プランもBasic、Standard、Premiumの3種類があり、プランにより同時に見れることのできる人数や、HDや4Kなどの見ることのできる動画のクオリティーが違います。対応デバイスも豊富で詳しくはNetflixを見ていただきたいのですが、いろいろなデバイスで視聴が可能です。私は主にテレビやパソコンで観ています。ちなみにテレビが対応でなくても、パソコンからHDMIケーブルとかで繋げばかなり綺麗に観れます。私はStandardのプランなのでそのプランについてしかわかりませんが、アカウントの中で5つプロファイルをつくれるので、一つのアカウントを家族と共有することができます。しかし、同時視聴できる数は上記のようにプランより異なるので注意が必要になります。
日本で契約したアカウントを使って海外で、また海外で契約したアカウントを使って日本でサービスを利用できるのかを疑問に思ったのでNetflixに問い合わせたところ、それは可能と言われました。そして私自身日本とイギリス両方で同じアカウントを使用していますが、その通りです。ただ、問い合わせた時にNetflixからも言われたのですが、観られるコンテンツは国によって違います。日本で契約したアカウントでも、イギリスで契約したアカウントでも、イギリスではイギリスのNetflixのコンテンツが、日本では日本のNetflixのコンテンツが観られます。またドラマやアニメのようなシリーズもので、シリーズの数が国によって違う場合もあり、イギリスでは第8シリーズまであるものが日本では第5シリーズまでしか公開されていないこともありました。出国や帰国される際はまた帰ってくるまで続きを観られないかもしれないのでお気をつけてください。(ちなみに私は日本で配信されていないものを観ていて、シリーズ途中で一時帰国になってしまったので続きが気になっています。笑)また国が違ってもアカウントは共有できるのかも気になったので、Netflixに伺いました。するとそれも可能だと言われました。つまり例えば私がイギリスにいる時に、日本にいる親が同じアカウントを使って、先に述べた通り観られるコンテンツは違いますが、Netflixを利用することができるということです。
余談ですが、イギリスのNetflixでは結構日本のアニメが配信されていて、日本のサブカルチャーはとても偉大なのだなと思いました。でも私の好きなNarutoがまだ配信されていないのが非常に残念で、Netflixはしっかりとしたストリーミングサービスなだけあって良い画質で観ることができるので、NarutoがNetflixで観れないかと日々待ち望んでいます。日本ではその他Huluなど様々なストリーミングサービスがあるように思いますが、イギリスでは有料サービスだとNetflixの他にはAmazon Primeがメジャーなように思います。また、BBCを始めいろいろなテレビ局がその局のテレビ番組を放送後決まった期間から一定期間、すべての番組ではないかもしれませんが、無料でストリーミングができるようにしています。私も料理番組やイギリスで有名なDoctor WhoなどもBBC等のテレビ局のストリーミングで観ていたことがあります。
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2015年11月 イギリスでご飯を炊く
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2015年11月 イギリスでご飯を炊く
今年から自炊ということでご米を炊くというお話を先月しました。そこで、そのご飯について今月は書いていきたいと思います。
<イギリスで炊飯器を購入>
日本人にとってご飯はなくてはならないものですよね。特に私はお米を主食とする“ザ・日本人”なので、自炊をする上でイギリスに戻ってきて最初に買わなければいけないと思っていたのが炊飯器でした。いろいろとインターネットで海外メーカーの“Rice Cooker”を見たのですが、私はどうしても日本の予約機能などのついた“炊飯器”を購入したいと思っていました。そのため英国に駐在されている方のブログを読むなどして調べた結果、イギリスのBFタイプのプラグに対応した象印の炊飯器を販売しているYum Asia(http://www.yumasia.co.uk)を見つけ、そこで炊飯器を購入しました。このWeb Site曰く“Yum Asia.. the home of Zojirushi in the UK and Europe!”だそうです。配送や届いた商品に特に問題もなく、快適に使っております。というか、商品が4日程で届き正直予想以上に早くて驚きました。
ちなみに、炊飯器が届いてから、お米を磨いだことはあっても、(附属(筑波大学附属)で培われたサバイバルスキルのおかげで火を焚いて飯盒でお米を炊くのは得意ですが、)炊飯器を自分で使ったことが一度もないことに気づきました。そのためお米に関する情報や炊け具合、炊飯器の使い方や掃除の仕方などを付属の説明書を読みながら、そして母にも質問をしながら、自炊生活初めてのお米を炊きました。しかし、その付属の説明書は海外販売向けのため日本語以外でしか書いていなく、英語の部分を読みましたが、パーツの名前であったり炊き具合であったりが英語にするとなんともピンとこなくて、絶対日本語で読んだ方がわかりやすいなと思いながら読みました。例えばしゃもじがSpatulaであったり、お釜がInner Cooking Panであったり、確かに何を指してるかはわかるのですが、日本で育ってきた自分には、しゃもじはしゃもじであってお釜はお釜であり、そう長年読んで育ってきたものをいきなりSpatulaとInner Cooking Panと言われてもと少し戸惑いました。これを読まれた皆さん、日本でお米を炊く練習をしてから行かれることをお勧めいたします。笑
参考までに、私の友人で日本から炊飯器を買ってきて変換プラグを使ってお米を炊いている子もいました。それでも問題はないようです。(メーカー側の補償等は知りません。)ただ、小心者かつ面倒くさがりやで、火の心配や見た目の歪さから変換プラグをあまり使いたくない私は、こちらに来てからもともとBFプラグ対応のものを購入しました。
<余談・イギリス対応のBFタイプのプラグ>
プラグ関連でお話をしておくと、ご存知の方も多い通り、Apple社の製品に関しては世界展開しているため、MacもiPhoneの充電器も先っちょのプラグの部分だけ購入できます。ちなみにMacのイギリス対応の充電器を買おうとしたときに言われたLittle Tipですが、“プラグの部分だけは売ってないけど(品切れだったかもしれませんが、具体的になんと言われたのか忘れました)、これを買えばプラグの部分がついてくるし、その方が安いよ。”と、Apple 12W USB Power Adapterの購入を勧められました。それ何?と思われる方も多いと思うのですが、iPadについてくるiPhoneより一回り大きい充電器です。と言いつつ、私も今調べるまで正式な名前は知らなくて、古いのが大きい方で、新しいのが小さい方なのかと勝手に思っていました。しかし、小さい方は5Wで、大きい方は上記の名前の通り12Wと、実はワット数に差がありました。そのため、iPhoneもこの12Wの方を使用すると早く充電できるそうです。物理学を勉強してるのに、ただでかくて古い充電器だと思ってほっぽっておいた自分が情けない・・・。そして思い返せばiPadをiPhoneの5W充電器で充電していたような・・・。これからは12Wの充電器を推奨していこうと思います。笑 そしてさらに、今本当かなと疑って家に転がっているプラグの裏をいろいろ見ていたら実は昔のiPod充電器(私が最後にiPodを買ったのは結構前なので今のものは違うかもしれません)の形はiPad充電器の形と同じですが、ワット数が違いました。また、iPad充電器についても昔のもので10Wというのもあり、意外と世代によっても付属の充電器のワット数に違いがあるようです。というわけで、使うときには形だけでなくしっかりと裏の表示を見ることが重要なようです。ちなみに本当に余談ですが、その12Wの充電器、日本のプラグの形では前へならえをしているプラグの刃の部分がピボットして出っ張りなく収納できます。しかし、イギリス対応のBFタイプはそのように収納できないので、非常に見た目がごついです。まるでカタツムリのようになります。特にそのプラグの部分を Macの充電器に取り付けると大きな貝殻を背負っているヤドカリのようになります。
ちなみに私はWindowsのノートパソコンも持っているので、そのプラグも必要だったのですが、こちらはボックス(ACアダプタ)からプラグまでの部分、いわゆるメガネ型コネクターが家電量販店みたいなところに行くと売っているので、それを買いました。その時に、さすがイギリス、火事をかなり恐れていてるので発火対策がされているものがありました。というか全部そうなのかもしれませんが、買いに行った時にそういう対策されているのものがあるかを尋ねたら、これはここに書いてある通りバッチリだよと購入しようとしていたものについて言われました。でも日本で売っているものも私が知らないだけで実は殆どそういった対策がされているのかもしれません。テキトウなことを言っていたらごめんなさい。(でもそれは普段からかも・・・。笑)
<イギリスでお米を購入>
話がまた機械関係にそれてしまったのですが、ご飯の話に戻りたいと思います。もちろん炊飯器だけではお米は炊けません。お米を炊くには当然お米が必要になります。こちらに戻ってくる前に祖父母から今年は自炊ならお米を持っていかなければいけないねと言われたり、お米は重いから送ってもらおうかなどと言われたりしたのを覚えているのですが、そんな必要はありません。ご存知の方も多い通り、今は日本の品種のお米が世界中で販売されています。というかむしろ国によっては検疫に引っかかって持ち込めないかもしれません。ではお米はどこから買ってくるかですが、結論からいうと私はAsian Grocery Shopいわゆるアジアン・マーケットで買っています。
まず、ただお米が欲しければ今の時代近くのスーパーでも売っています。でもいわゆるSticky Rice、お寿司やおむすびなどが握れる水分の多く含んだもちもちのお米となると見つからないかもしれません。特に日本の品種のお米となるとより見つけづらいようにも思います。ダラムでも探したのですが、ふつうのスーパーにお米は売っていますが、日本の品種のお米は売っていませんでした。ダラムにアジアン・マーケットもあるので伺ったのですが、そこでも日本の品種のお米は売っていませんでした。えっ?ダラムに売ってないの?と思われた方、安心してください。ニューキャッスルで売ってますよ!というのも以前お話しした通り、ニューキャッスルへは高速列車で北に15分ほど行けば着きます。サイズもダラムと比べるととても大きな都市なので、だいたいのものはそこで手に入ります。上記のWindowsのノートパソコンのケーブルもそこで買いました。
次にどのお米を買うか、それは当然その人の味の好みなどによっても変わってくると思います。でもアドバイスとして、私がイギリスで友人にどのお米を選べば良いかと尋ねられたら、日本語のパッケージのお米を選べばどうかと言うと思います。私も日本の品種のお米がダラムで手に入るかが不安で、イギリスの日本人の方のお米事情を戻ってくる前に調べしました。そしてまた駐在の方のブログ等を見ていると、おにぎりとかが作れるような日本の感じのお米はSushi Riceと書いてあることが多い、Sushi Riceはまだ食べれる、というようなことが書いてあるのをよく目にしました。しかし、それは少し昔の話なのか、ある程度の大きさのアジアン・マーケットがないところでの話のような気がします。本当に個人的な意見で申し訳ないのですが、Sushi Riceと書いてあるお米も見たのですが、日本語のパッケージのお米と比べると、日本語のパッケージのお米の方が美味しそうでした。
ではなぜそんなに日本語のパッケージのお米を推すのかというと、今のところ私の経験では日本語のパッケージのお米ではずれを引いたことがないからです。高校生の時に一年間アメリカに留学をした時に、実は最初にスーパーで売っているお米を買ったのですが、案の定全く想像していたのものとは違って、パッサパサのお米が炊けました。ちなみにその時は一年間の留学だったこともあり、“炊飯器”は購入せず、簡単な小さい“Rice Cooker”を購入して調理しました。その前に鍋でも調理しましたが、そちらはもっと微妙なできでした。そこで幸いホームステイ先の家の近くにアジアン・マーケットがあるのを見つけたので、そこにお米を買いに行きました。そしていろいろな種類のお米が売られている中で、日本語のパッケージの米国産コシヒカリが一番おいしそうに見えたのでそれを買いました。日本で食べるお日本産のお米とは、お米も、お水も、風土も違いますから当然多少味は違ってくると思いますが、不味いなんてことは全くありませんでした。むしろ申し分のない日本のお米の味で、喜んで食べていました。そしてその経験があったので、今回もニューキャッスルでお米を選ぶ時に、いくつか日本の品種のお米はありましたが、日本語のお米のパッケージを選びました。今もそれを美味しくいただいておりますし、これからもそれを購入しようと思います。余談ですが、そのお米のパッケージにでっかく“欧州産コシヒカリ”と書いてあります。これでさりげなく私はコシヒカリで六大州のうち三大州を制覇しました。米国産のお米を日本で食べる機会というのはそれなりにあるのかもしれませんが、なかなか欧州産というのはなくて面白いのではないかなと思い、自慢させていただきました。笑
ちなみにニューキャッスルでいくつか日本の品種のお米があったと書きましたが、 誤解しないでいただきたい点があります。確かにいくつかの種類はあるかもしれませんが、日本の品種のお米は選択肢があまりなく、日本のスーパーでどのお米が美味しいかなと選ぶのとは違います。特に私のおすすめする日本語のパッケージのお米となると大都市のアジアン・マーケット等はわかりませんが、サンディー(アメリカでのホームステイ先の市)やニューキャッスルのような地方の都市のお店だと大体1店舗に一つあるかないかぐらいだと思います。また日本語のパッケージというのも、ただブランド名のところだけが日本語で書いてあったり、“寿司”、“天ぷら”、“すき焼き”などと日本語がちりばめられていたりするだけのもの(そんなパッケージないかなー。笑)を除いて、全体的に日本のスーパーで見るようなデザインのパッケージという意味です。
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2015年10月 初めてのシェアハウスとCollege Family Part 2〜今年はお父さん?
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2015年10月 初めてのシェアハウスとCollege Family Part 2〜今年はお父さん?
ハウスメイトが全員揃いました!!昨月の記事に書いた通り私はボランティアや新歓のイベントのために早入りをしていたのですが、今月に入りハウスメイトたちがダラムに戻ってきて、5人全員が揃いました。帰ってきて最初の頃は一人孤独に家に住んでいたので、みな揃って心が温まっております。笑
<初めてのシェアハウス始まる>
昨年度はカレッジ1年生だったのでカレッジの寮に住んでいました。しかし今年はカレッジ2年生ということで、カレッジの寮を出て友人たちとのシェアハウスになります。シェアハウスのメンバーはかなり国際色豊かで、性別も混ざっています。具体的にはイタリア人の男の子、イギリス人の女の子、スウェーデン人の女の子、親御さんがポーランド人のウェールズで生まれ育ったイギリス人の女の子、そして私の5人です。彼らはみな私と同じUniversity Collegeの生徒で、昨年度にこの家に住んでいたテナントのみなさんも、これはたまたまなのですが、University Collegeの生徒でした。
ここで、ハウスメイトは同じカレッジの人から選ばなければいけないの?という質問がきそうですが、そんなことはありません。学年も、学部も、カレッジも、性別も、ハウスメイトの人数だって特に決まりはありません。みんな自由に好きな人たちと組みます。ただ、だいたいみな冬休みに入る前には契約を済ませるので、特に大学に入学してまだ数ヶ月しか経っていない一年生は、共に過ごしている時間が長く比較的よく知っている同じカレッジや学部の人同士でくっつくという傾向にあります。まだ始まったばかりのシェアハウスは不安と期待が半分半分ですが、みなと楽しく、お米も炊いて自炊も頑張っていきたいと思います!
<College Family Part 2?今年はお父さん?>
ところで、そのハウスメイトのスウェーデン人の女の子は私のCollege Wifeです。そんなわけでCollege Married Lifeが始まりました。冗談です。笑 そもそもそんなCollege Married Lifeなどという言葉は聞いたこともありません。彼女が私のCollege Wifeというのは本当ですが、別にCollege Wifeだから同じ家とかではなく、仲が良かったのでハウスメイトにもなったし、College MarriageのプロポーズもしてCollege Marriedしました。なのでただ同じ家に住んでいるだけです。
ところで、そんな私たちの間に“College” Kidsが二人ほどできました。ちゃんと誤解を招かないように“College”の部分はダブルクオテーションマークで強調しておきますね。そして昨年私がCollege KidになりCollege Parentsと会って食事をしたように、今年は私がCollege ParentsのCollege FatherとしてCollege Kidsに対して同じことをしました。ここで、College Familyについての重要なイベントを自分がCollege Kidになるところからまとめると次のような形になります。
0. (先祖が進化の過程で次の内容を繰り返す)
1. 9月頃にCollege Parentsから連絡がきて(通常EメールかFacebook)、自分が誰のCollege Kidになったのかがわかる
2. 入学式のあとにCollege Parentsと対面(意外とまだ大学に帰ってきていなく、College Parentsがそこにいない場合もある)
3. その後にカフェなどに行っておしゃべりして初めてのCollege Familyタイムを過ごす
4. College Family FormalでFormal Dinnerでのマナーやお酒の飲み方などを親から教えられる
5. College Marriageしたい場合は相手を見つけてプロポーズする(College Marriageしたくない場合はしなくてもいいが、その場合次の年にCollege ParentとはならないためCollege Kidsは割り振られない)
6. 6月頃にCollege Marriageしたカップルはカレッジ側に、翌年にCollege ParentsとなりCollege Kidsが欲しいとの意向を伝えるフォームを提出する(そのフォームには二人の名前、専攻科目、それとInternational Studentの場合は国籍を書く)
7. 9月頃にカレッジからCollege ParentsとCollege Kidsの一覧表がEメールで送られてきて、それで自分たちのCollege Kidsを確認する
8. (1から7を今度は親の立場で繰り返す)
そしてこの1から8の流れが代々受け継がれていきます。
ちなみに以前記事でも書いた通り、College Marriageするパートナーは自分で選びますが、College KidsはCollege Marriedしたカップルに対してカレッジ側が選んで割り振ります。ユーモアを利かせてハーフの子が二人かなとか本当に少し思っていたのですが、今のご時世そういうことすると問題あるのかな、そして新入生に特にハーフの子がいなかったからかな、子供たちはバリバリのイギリス人の男の子と女の子の二人でした。笑 ただ、民族の話は別として、私のCollege Motherがノルウェーの女性で、College FatherとCollege Sisterがイギリス人のHome Studentであったように、親のどちらか一方がInternational Studentの場合、子供の一方がInternational Studentの傾向にあるようです。ハウスメイトのイタリアの男の子のところもそうでした。これはやはりInternational Studentsならではの不安や問題を助けられる体制を作るためだと思います。だから上記の6番にあるフォームにInternational Studentであるかそして国籍も明記するのだと思いますし、そこを考慮してくれているのは非常に良いことだと思います。ただ、二人がInternational Studentである場合は結構ランダムなようで、私たちは子供たちが二人ともHome Students でしたが、College Parentsの二人もCollege Kidsの二人もInternational Studentsという感じのところもあったので、詳しいことはわかりません。カレッジの生徒会みたいなところが頑張って、いろいろと考えながら割り振ってくれているようです。
そんな感じでどちらもHome StudentのCollege Kidsを授かったわけですが、二人ともとても気品のある良い子たちで私たち親側も良い子たちで良かったと安心しました。“College Parentsが日本とスウェーデンから出身の二人なんてなんてチョーCoolだよー!友達にも言いまくっちゃったよ!ここのCollege Familyで良かった!”と子供が言ってくれたのは私自身とても嬉しくて、今でも覚えています。なにか本当に親みたいなコメントですが、このCollege Familyというのは一種の予行練習のようで、この制度を通じて、この先の人生において経験していくであろう数々のビックイベントの疑似体験ができたように思います。もちろん本当の結婚や子育てとは重みが違うでしょうし、それらについて具体的に法律や制度などを学んだりしたというわけではありません。しかし、このCollege Familyでの経験を通じて、本当の結婚や子育てをより真面目に捉えることができるようになったと私は思います。
また昨年子供側で参加したCollege Family Dinnerですが、今年は親として参加をしました。そこで、私のCollege Motherが友達と来ていて、そこで驚くことにいろいろな親戚関係が判明していって、同じテーブルに座っていた私の友達が実は親戚関係にあったりしました。そんな話で盛り上がっていたらだんだんと数珠つなぎで沢山親戚が集まってきて、結局すごい大人数になり記念にお城の食堂の前で写真を撮りました。なんだかみんな笑顔で本当の家族のような、そんな温かみがありました。
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2015年9月 新年度! Level 1 Physics Student
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2015年9月 新年度! Level 1 Physics Student
さあ、新しい年度が始まりました!!学部0年目という位置付けになるFoundation Yearを1年終えて、今年から学部1年生のLevel 1 Physics Studentとしての生活が始まります。授業は10月から始まるのですが、International StudentのPick Upサービスのボランティアや新歓のイベントで部活のプロモーションをしなければいけない関係で少し早入りをしたのでそんな授業が始まる前のお話を今月はしたいと思います。
<Apple Payを通して懐かしのダラムの優しさを感じる>
まず帰って来て驚いたのはUKでもApple Payが使えるようになったことです!昨年度の最初にAppleの新商品発表会でApple Payについて知った時は、“Touch IDで支払いができるとはスマートでなんと素晴らしい!!”とiPhone 6を買うし使おうと思っていたのですが、USからのスタートで昨年度は試せず正直そのような機能があったことも少し忘れてました。しかし、銀行のアプリをアップデートしたらApple Pay対応!とあり、その機能があったことを思い出しました。自分の中の機械が大好きな少年心がワクワクとしだし、早速登録!と思ったのですが・・・、“あなたのカードは対応していません”との表示・・・。拒否されたーーー!!なぜだ?なぜだ?と何度かトライしてみるも登録できず、銀行がすぐ近くにあるので、聞きに行くことにしました。
ダラムの久しぶりの街並みを見ながら“またここで新たな年がはじまるのかー”などと思いながら銀行に着き、久しぶりに北イングランドらしい女性の店員さんに事情を説明しました。最初にダラムに来た時には訛りが強すぎて驚いた、でも夏休み中に少し恋しく思っていた、そしてなんだか心地よくも感じる、そんな久しぶりのGeordie Accentで返ってきた答えは“なんでだろうねー?笑”・・・。これまたダラムらしい久しぶりのフレンドリーな答え!!でもその後しっかり同僚の方に聞いてくださり、カードがコンタクトレスでなかったからということで、新しいコンタクトレスのカードも送ってくれることになりました。その後少し世間話で心が温まったところで(こういうのもダラムのいいところですよね)、それではと銀行を後にしました。
後日、新しいカードも届き、Apple Payの登録もバッチリ行えました。初めて使う時はまるでタイムマシーンに乗り未来にでも行くかのようななんとも言えない気持ちの高鳴りを感じました。本当は少し緊張しているのに何度も使ったことのあるように振る舞い、“Apple Payで支払いいいですか?”と一言。どこを近づければいいか等は事前にGoogle済みの私はクールにピットTouch IDをホールドしながら支払いを終えるのでした。笑
さらに余談ですが、これまた北イングランドのフレンドリーなところで、Apple Payを使っていたら、スーパーの店員さんに“Apple Pay?私まだ使ったことないからどうやって払うのかわからないけどセットしたわ!払ってみて!”と笑顔で言われて、ちょっと自慢げに“本当に?こうやるんだよ”とか言って払ってみたり、パブの店員さんに“俺の銀行まだ対応してないからApple Payで払えないんだよ。いいなー。”などと言われてApple Payトークを楽しんだり、新宿とは違った温かい空気にまた心が和むのでした。
<国際電話についてPart 2>
携帯関連で、昨年度にDial-a-Codeのお話をしたと思うのですが、いろいろこの夏に調べていたらLINE Out(前LINE Call)の方が安くてお得ということを発見しましたので書いておきたいと思います。
LINE OutはSkypeで固定電話へかけるのと同じように、インターネットの回線を使って固定電話や携帯電話へかけるものです。発信専用で着信はできません。またLINE Callというアプリがあるのではなく、LINEのアプリの中にこの機能が入っています。そのため利用を開始するには利用規約等に同意する必要があると思いますが、新たにアプリをダウンロードしたりアカウントを作成したりする必要はありません。通話料の支払いには、コールクレジットというのを使い、1分あたり日本の固定電話へは3クレジット(\3 or £0.02)、携帯電話へは14クレジット(\14 or £0.1)です。また、日本に一時帰国中などにイギリスへ電話をかける際も、固定電話へは2クレジット(\2 or £0.01)、携帯電話へは3クレジット(\3 or £0.02)でかけることができます。なお、自分がどこにいるのかはインターネット環境があれば通話料には関係なく、かかる値段は基本的に相手の電話がどこの国の固定電話か携帯電話かにより決まります。ご存じの方も多いと思いますが、LINEのアプリ間での通話は無料です。
私は入学前に大学に電話で問い合わせをするときは自宅の固定電話を使っていたので結構値段がかかっていたと思うのですが、このLINE Outをその時知っていたら、大学への電話の問い合わせもこれでできたなと思いました。値段の安さもさることながら、通話のクオリティーや使いやすさという点でも私は申し分ないと思います。特に国際電話については、固定電話からかけるより音がクリアな気が私はします。そのため私はLINEを持っていない祖父母の携帯や自宅に電話をかける際に活用していて、非常に重宝しています。とはいえインターネットにつなげられない環境などでもDial-a-Codeは使えるのでどちらも知っておいて損はないなと私は思います。
コールクレジットについての参照は次の通りです。
日本円での換算:http://line.me/en/call/price-table/all/JPY
英国ポンドでの換算:http://line.me/en/call/price-table/all/GBP
<イギリスで携帯電話の契約とiPhoneの購入>
携帯つながりでもう一点、 携帯電話の契約のお話をしたいと思います。というのも、携帯をこちらに留学に来てから新調する友人が多く、アドバイスを求められることがよくありました。また日本に住んでいる人はiPhoneを好む傾向にあるのか、私の周りがiPhoneを特別好んでいるのか、iPhoneについて聞かれることが多かったです。なので、昨年イギリスに来て私が携帯を新調する際に自分が経験したことを共有させていただきたいと思います。そもそも私はこちらに来る前からiPhoneユーザで、iPhoneを使い続けたいと思っていました。また当時はSIMフリーのiPhoneというのは日本では発売されていなく、私が持っていたのはSIMロックのされた、つまり私の契約した携帯会社のSIM等特定のSIMでないと動かない iPhone 5でした。
1年生の最初の学期始まりにあるInternational Week中にInternational Frepと言われるカレッジのInternational Studentのお世話係りの上級生に勧められて他の一年生数名と携帯ショップに行き、SIMカードだけを買いに行きました。その時に他の国から来た友人たちのiPhoneやAndroidは特に問題もなくSIMロックも外せて使えていたのですが、私のiPhoneはSIMロックが外れず携帯を新調することになりました。ちなみに私は試していませんが、後日聞いた話ではAndroidは日本のものでも動くようです。
ただ実は来る前から日本の携帯のSIMロックや日本国外(特にイギリス)での利用については少し調べていて、こうなることは予想していました。そこで、新商品発表会からバッチリチェックしていたiPhone 6にすることにしましたが、そこでもまた問題がありました。DurhamにはApple Retail Storeがないので、SIM FreeのiPhoneを買うにはNewcastleにあるApple Retail Storeに行かなければいけなかったのです。しかし、私は今までRetail StoreでiPhoneを買ったことのなかったので、足を運ぶも最初に行った時には品切れで購入できませんでした。でもその時にオンラインでの予約の仕組みとそれが更新されるタイミングを教えてもらえました。時間は申し訳ないのですが、覚えていません。ただ、毎日決まった時間に更新され登録は早い者勝ちで、入荷個数も日によりまちまち、予約はその日に取りに行く場合しかできず、予約する時に取りに行く時間を登録するというものでした。もちろん予約にキャンセルが出れば空きが出るので、それを予約することもできます。またショップにたまたま行ったら行く前に売り切れと書いてあった商品が、キャンセル等がでてその場で買えることもあるそうです。
私はその予約が開始される時間に予約をしようと思っていたのですが、その頃はちょうどFresher’s Week等でスケジュールがガタガタしていて、いつ行けるかがわからず、結局Matriculation後に時間があったので予約ページを見たら在庫があることを確認でき、それを抑えてNewcastleに買いに行きました。狙っていたのはiPhone 6から始まった64 GBだったのですが、64GBは需要がとても高く品切れで(ピンクはあったのかもしれませんが私は他の色が欲しかったので)在庫のあった128GBを買うことにしました。その時はそんなに容量いらないだろうと思ったいたのですが、今64GB以上使っているので、多少コストは多くかかりましたがこの選択に満足をしています。私の場合は写真や動画を多く撮りますし、音楽を色々聴くので多く保存していて、それらが容量を多く使っているようです。クラウドサービスやストリーミングサービスも利用しているのですが、イギリスは日本ほど、もしくはダラムが東京ほど、どこでもインターネットが繋がるわけでもなく、携帯に保存することも多いので。ただ当然どれくらいの容量が必要かは人によると思いますが、64GBでも足りるかなとは思います。その他に16GBというのもありましたが、私の場合は携帯に授業の資料を保存したり編集したりする機会も多くあり、写真と音楽を消しても16GBでは少なかったように思います。使える機能が多いので使う機能も増え、それに伴い必要なデータ容量も増えたというのは携帯を使っていて感じます。
<今年度もよろしくお願いいたします>
結局今回の記事はほとんど携帯の話になってしまいましたが、来月には授業もハウスメイトも皆揃い、授業もスタートするので、そのあたりのお話もしたいと思います。またハウスメイトと書いたように、昨年度に比べて一番の大きな違いはお家です。昨年度は大学寮に住んでいましたが、以前ご説明した通り、基本寮は1年目だけなので、今年は友人4人と家をシェアして住みます。そんな昨年とは違ったいろいろなアドベンチャーが待っているダラムからの体験記、今年度もご愛読いただけますようよろしくお願いいたします!
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2015年7月 宣伝です!宣伝です!!宣伝です!!!(号外)
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2015年7月 宣伝です!宣伝です!!宣伝です!!!(号外)
Introduction
題の通り3つほどお知らせしたいことがあり、号外として7月分を書かせていただきます。
宣伝@
【高校生・大学生対象】イギリスDurham University在校生による大学説明会
(開催予定日:8月21日(金)17:00 〜 19:00)
もう既にイベントページをご覧になっていただいた方もいらっしゃるかもしれませんが、今年の夏にアゴス・ジャパン(渋谷校)で大学説明会をやらせていただきます。 Durham Universityでの勉強や大学生活についてはもちろん、英国の大学への出願や天気、食事についてなど、普段ブログではあまり書けないようなことも含めて、いろいろなことをお話させていただければと思っております。また僕自身留学を決めた当初は米国への留学を考えていましたが、自分にあった大学が見つからず悩んでいました。しかし、高校三年生の夏に英国の大学も日本の高校から進学ができるのだということを知り、そこで選択肢が広がり今の大学に出会うことができました。イギリスの大学に興味のある方だけでなく、留学先を迷っている方や留学を考え始めたばかりの方などにも、ぜひご参加いただけると嬉しいです。
URL: /onlineservices/modules/agendax/?op=view&id=3902">
宣伝A
Toshitaka Zenimoto: Japan, Physics and Ultimate Frisbee
大学のFoundation Centreが僕についての記事を書いてくれました。インタビューを受け、その時に聞かれた以下の7つの質問とそれに対する僕の答えを文字に起こしてくれたようです。僕も読んでみたのですが、非常にまとまっていて読みやすい記事だと思うので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。
Tell me a bit about yourself?
Why did you choose to study in the UK?
What was the biggest differences when you arrived?
How are you finding studying in the UK?
Tell us about the Durham’s collegiate system?
Are you involved in any College or University clubs or societies?
What would you say to somebody thinking about applying to Foundation Centre?
URL: https://durhamuniversityfoundationcentre.wordpress.com/2015/06/29/toshitaka-zenimoto-japan-physics-and-ultimate-frisbee/
宣伝B
Toshitaka Zenimoto talks about coming to Durham University Foundation Centre
正直これは紹介するのが恥ずかしいのですが、大学のFoundation Centreが日本語で日本のProspective Studentに向けてのビデオを作ろうということで撮ってくれたので、紹介させていただきたいと思います。 なにせ久しく日本語を喋っていなかったのにいきなり日本語で撮ると言われて、舌は思うように動かなくて何度も噛むし、頭は言葉が出てこなくてテンパってしまうしで何度も撮り直しました。笑 それでも所々言葉がおかしいと思いますが、そこの辺りはご容赦いただけると幸いです。ちなみにこのビデオを撮ってくれた先生は“僕は日本語がわからないから、上手くできなかったら言ってね。また撮り直せばいいだけだから。”と言われ、毎度間違えたことを自己申告するのが逆にプレッシャーで結果的に自分でも微妙なのをわかっていても“(本当はもう一度しっかり撮り直したいのだけれど)今のでいいです…。(- -;)”というような感じで撮影が進みました。そして結果的にここに貼ったリンク先のYouTubeのページにある動画ができました。笑 テンパっている表情を見ていただくのは恥ずかしいですが、まだこのブログでも書いていない情報も入っていますし、ガウンを着た姿やカレッジグッズ等も映るので、お時間のあるときにご覧いただけると嬉しいです。
URL: https://www.youtube.com/watch?v=EGjwEYHqKug
それでは〜(8月21日のイベントで皆様にお目にかかれるのを楽しみにしております!)
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2015年6月 “結婚”?!(College MarriedとCollege Parentsについて)、ありがとう、友達!
2015年5月 国際電話、Exam Season、イギリス総選挙
2015年4月 お帰りなさい・御飯の話(イギリスの御飯・寮の御飯)
2015年3月 Colour Formal、College Meal
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2015年3月 Colour Formal、College Meal
Introduction
もう3月です。年が明けて試験に始まった二学期ですが、なんというかあっという間にもう終わってしまいました。二学期は一学期に比べてFreshers’ Week等もなければ皆生活にも慣れてきて、より勉強、勉強という感じの学期でした。さて、今月は月の頭にTrue Colours Formalというのがありましたので、そもそもそれが何なのか、そしてこのイベントを通して僕が発見したすごいことをお話したいと思います。さらに今月他大学の友達と話す機会があり、ミルクティーの作り方から大学によって生徒の感じも違うのだなーと思いました。その結論はあまり重要ではないのですが、紅茶の注ぎ方が今でも場所や人によって違うということを知り、面白く興味深いなと思ったので、そのお話をしたいと思います。
True Colours Formal
まずこのTrue Colours Formalというのはうちのカレッジで行われたArts Weekのイベントの一つです。この週はいろいろなアート関係のイベントがあり、Castle Art Exhibition and Competitionなども行われて、Tunstall Galleryに絵が飾られていたりしていました。この日のFormal Dinnerの最初のMasterからの挨拶でもTunstall Galleryでの展示会のことが述べられたので、僕たちもFormal Dinnerのあとに展示作品を見に行きました。そして、本題のTrue Colours Formalですが、以下がFacebookに載っていた宣伝です。
**ARTS WEEK FORMAL**
Castle Arts Week begins tomorrow, and as part of the activities for the week, Tuesday's formal will be a special "True Colours" Formal!
Dinner at Castle has never been so fabulous. Come and dine in (your own, unique, wonderful) style. All you need to do, once you’ve booked a place on to formal by the usual means, is express yourself visually with something that you feel defines you: that might be through colour, character, face-paint, or accessory. If you’re stuck for ideas, don’t be afraid to venture outside of the box. One year a participant, known for giving everything a silver lining, did the same thing to her clothes. Another attendee painted the flag of their home country on their face. The choice is yours, but please do still respect the formal dress-code and wear your gown.
This is expected to be a very popular formal, so make sure you are up early tomorrow morning to book!
ここにあるように”express yourself visually with something that you feel defines you”ということで、”please do still respect the formal dress-code and wear your gown”とはありますが、まあ言わばいつもみたいにスーツにネクタイの上にガウンを羽織るというスタイルでなくていいよということですね。そこで僕が思いついたのは、やはり日本から来たのだし、日本らしさを、和の文化を加えようということでした。でも日本からあまり重いのは持って来るのが大変だったので、僕が持ってきていたのは浴衣と、お祭りでお神輿を担ぐ時に着る半纏に鉢巻。半纏にガウンでは上着に上着になってしまうので、今回は浴衣にしようと思いました。本来は浴衣はカジュアルの服ですし、まだ3月なのであまりFormal Dinnerに着ていくものではないのでしょうが、担当の上級生に写真を付けて聞いてみたところ、“もちろんだよ!ファビュラスなアイディアだと思うよ!”と笑顔の絵文字付きで返信が返ってきたので、ではそうしようと浴衣にガウンで行くことにしました。ちなみに今回は自分を表す目的と、日本文化に興味を持ってもらおうという目的で浴衣を着ていきましたが、皆を誤解させないように一応浴衣はカジュアルで、カジュアルでない着物の話等も食事の席でしました。
そしてintroductionで述べた僕が発見したすごいことですが、それは浴衣にガウンを羽織ると、浴衣が紫を基調としたものだったこともあり、うまくガウンにマッチするということでした!正直和服と洋服がうまく合ってくれるか、違和感が生まれないか少し気にしていたのですが、まるでガウンが羽織のようで、自分でも驚きました。ちなみにFormal Dinnerのテーブルにはカラフルな折り紙が置いてあり、皆で鶴を折ったりして和の文化についての話も弾み、とても楽しい時間でした。
紅茶とミルクどちらが先か
ターム終わりの帰国前のある日、機会があって他の大学の日本人の生徒の方とお話をしていました。僕はミルクティーをオーダーして自分で紅茶とミルクを混ぜていました。僕はまず紅茶をカップに注いでから次にミルクを注ぎました。すると、彼女は“イギリス人のミルクティーの注ぎ方知ってる?”と、尋ねてきました。そしてこのように続けました。“イギリス人はミルクを先に入れてから紅茶を注ぐんだよ。”でも僕は以前カレッジのイギリス人の友人とこのような話をしたのを覚えていました。寮生活を始めて一か月が経った頃でしょうか、友達と朝食でミルクティーを飲んでいると“ミルクティーを作るときに紅茶とミルクどっちを先に入れるか知っている?”と聞かれました。僕はなんとなく、カレッジの食堂の飲み物を取るところは紅茶を、ミルクを注ぐところより前に置いているし、母は普段から紅茶を先に注いでいたので、“紅茶かなー。”と答えました。すると、“なんでかわかる?”と、言われました。その時僕がなんと答えたのかはっきり覚えていませんが、“ミルクの上に温かい紅茶を注いでしまうと、ミルクの脂肪分がうんたらかんたらだから…”と頓珍漢な回答をした気がします。しかし、その時に彼女が教えてくれた理由というのはすごくイギリス的で、イギリスに来たのだなーと思ったので良く覚えています。その理由というのは、昔、労働者階級の人達はしっかりとした熱に強いカップを買えなく、温かい紅茶を先に注いでしまうとコップが割れてしまったから。そのため彼らは冷たいミルクを注いでから温かい紅茶を注ぎ、上流階級の人達は紅茶を注いでからミルクを注いだらしいです。正直、今インターネットで調べたら紅茶が先かミルクが先かといろいろ書いてあり、なんだか人気の議題のようですね。あくまでもこれは大学生たちの寮の朝食での話ですから、“この記事にこんなこと書いてあるけど、※@)!%#だろー!”みたいな感じで言われても僕が困っちゃうので、そのような話もあるのだな程度に思っていただければ幸いです。
その他大学の日本人の彼女はこの話をしたら“ダラムの学生ポッシュだなー。”と笑っていましたが、以前僕は寮でどこの大学はどのような雰囲気でどのような人が多いよねという話を友達としたことがあり、その時に聞いた限りでは、日本に比べて歴史的背景や地域の雰囲気によってある程度大学のイメージや集まる生徒の傾向等に違いがあるような気がしました。こういうクラスの話は僕もまだ十分な知識がないのであまりここでお話はしたくないのですが、この紅茶の話は非常に興味深い理由だなと思ったので書かせていただきました。
それでは〜
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2015年2月 Hatfield vs. Castle Day、友達の大切さ、ありがとう友達(記事の私的利用)
2015年1月 Exams、大学の施設(図書館編)
2014年12月 College Meal, Formal <年末特大号付録付き!>
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College Meal, Formal <年末特大号付録付き!>
Introduction
もう気が付けば12月、2014年もそろそろ終わりですね。冬休みは日本に帰り実家で年末年始を過ごそうと帰省しましたので、日本食を食べてごろごろしております。とは言え、ごろごろしているだけというのも性にあわないので、自分の所属しているNPOのイベントを手伝いに行ったり、友達に会ったりしております。それに来学期の始めには試験があるので、試験勉強もしなければいけなく机に向かってもおります。試験に関しては来月の記事で詳しく書かせていただくとして、12月はChristmas Formalというのがあったので、それについてと、そもそもFormal Dinnerとは、ということについて書きたいと思います。
Formal Dinnerとは
このFormal Dinnerというのは、男性はスーツとネクタイにガウンを羽織り、女性はドレスを着てガウンを羽織り、普段寮ででる食事よりちょっといい食事をコース料理でいただくという晩餐会です。このFormal Dinner、通称Formalは各カレッジごとに開かれる頻度が違い、友達から聞いた話では、あるカレッジでは一学期に数回、またあるカレッジでは月に数回だそうです。ちなみに僕の所属しているUniversity Collegeやうちのライバルカレッジであるダラムのカレッジの中で2番目に古いHatfield Collegeなどでは週に二回開かれます。上記でコース料理と述べましたが、基本的に3つのコースで、スープ、メイン、デザートの構成になっています。ワインはHigh Table以外は基本的に自分で持ち込みます。主にFormal Dinnerの前にCollege Barで購入し、それを持ち込みます。ちなみにお城のワインセラーで保管された赤、白、ロゼーの三種類がそれぞれ価格の違う2種類ずつ計6種類そろえてあります。また服装について、上記で述べたのは普段のFormal Dinnerの場合で、今回のChristmas Formalのような特別なFormal Dinnerの時にはDress CodeがBlack Tieと指定されることもあり、その場合は男性はタキシードを着て、その上にガウンを羽織ります。
Christmas Formal
今回のChristmas FormalはドレスコードがBlack TieのFormal Dinnerで、まずはChristmas Decoration をされたChristmas Song の流れるThe Norman Galleryといわれる城内の場所でDrinks Receptionがありました。そしてそこで皆おしゃべりをし、それからGreat Hall(食堂)に移動してFormal Dinnerを始めるというような流れでした。
予定やコースのメニューはカレッジのFacebook Groupに投稿されたものを引用してきたのですが、以下のような感じです。
Drinks reception on NG (6.20pm)
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Roasted parsnip and cumin soup with black pepper croutons
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Turkey paupiette with cranberry sausage meat wrapped in streaky bacon, honey glazed carrots, Brussels sprouts, roasted potatoes and a rich jus-lie
Chestnut mushroom, saute spinach and wild rice wellington with a port sauce (v)
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Christmas pudding with brandy sauce
(and of course crackers, hats and questionable jokes will be provided)
まず今回のFormal DinnerはUniversity CollegeのVice-Masterのご挨拶から始まりました。そして、Christmas Crackerを鳴らしてディナーがスタートし、料理が運ばれてくるというような流れでした。僕はこのChristmas Crackerというものをこのとき初めて見ました。どのようなものかはググっていただければわかると思うのですが、ボンボンボンと三つソーセージのつながったような形をしています。友達に教えてもらうまで鳴らし方もわからなかったのですが、二人で端と端のボンボンを持って、引っ張り合います。たぶん一人で両端を持って引っ張ってももいいと思うのですが、その時はパーティーということで、皆で引っ張り合って遊んでいました。笑 すると中から紙でできた王冠とジョークの書いてある紙と、小さなおもちゃ(懐かしいですが、昔グリコに入っていたようなおもちゃです)が出てきます。ちなみに上のメニューの最後にあるquestionable jokesというのは行くまでは誰かがなにかジョークを言い出すのかと思っていたのですが、そうではなく、このクラッカーに入っているジョークの紙のことでした。
そうして笑っているとウエイトレスさんたちが運んできてくださるスープがテーブルに並び、食事が始まりました。その後メイン、デザートと運ばれてきましたが、どれもとても美味しかったです。ちなみに(v)とあるのはベジタリアンのメニューで、僕はベジタリアンではないので、メインはその上に書いてあるターキーのメニューをいただきました。
ちなみに料理を運んでくださるウエイトレスさんたちが普段は普通のウエイトレスの服装なのですが、このときはみなさんサンタクロースのかっこをされていて、ちょっと失礼な表現かとは思いますが、とても可愛らしかったです。
最後に…。
今年の9月からと、まだ書き始めたばかりですが、読んでくださった皆様ありがとうございました。来年も頑張って書いてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。それではよいお年をお迎えください。
付録
今インターネットでFormal Dinnerについて検索したら、トップにWikipediaが出てきました。読んでみると欧米の大学ではどこでもあるのかと思っていたらそういうわけでもなく、またうちのカレッジのFormal Dinnerでのルールが普通だと思っていたら他大学やDurham Universityの他のカレッジでは違ったということを発見したりしたので、紹介したいと思います。
“誰でも書き換えられるからAcademic EssayのリファレンスにWikipediaを使うな!!”とよく聞きますが、これはAcademic Essayではないので、悪しからず。とは言え誰でも書き換えられるので、信じるか信じないかはあなた次第です。みたいな感じですとは一応書いておきます。ちなみに他の大学に関してのことはわかりませんが、Durham UniversityのUniversity Collegeに関しての記述は僕としてはだいたい問題ないのではないかなと思いました。しかし、僕が読んでいて思った範囲では、TerminologyのところでFormal Hall - common at Oxford, Cambridge, Royal Holloway and Durhamとありますが、僕個人の意見としては僕のカレッジではFormal Hallという言い方は聞いたことがなく、Formal Dinnerという言い方が多いかなと思います。
このFormal Dinnerというのはいろいろな大学にあるのかなと思っていたのですが、あくまでもWikipediaによれば“Formal Hall or Formal Meal is a meal held at some of the oldest universities in the United Kingdom and Ireland (as well as some other Commonwealth countries) at which students dress in formal attire and often gowns to dine. These are held commonly in the colleges of Oxford, Cambridge, Dublin, Durham and St Andrews and Royal Holloway, Nottingham, the Australian Sandstone universities (Adelaide, Melbourne, Queensland, Sydney, Tasmania, Western Australia), and the University of Toronto.”と一段落目にあるので、そうでもないようです。これを読んでDurham Universityに来てよかったなと思いました。
Traditionsの二段落目に“The tradition of pennying is long established in most Cambridge, Oxford, St Andrews and Durham colleges/halls, although is banned in some colleges, such as Trinity Hall and Pembroke, Cambridge whereas in others there is often the risk of possible expulsion from the meal by staff members and even fines at St Chad's College, Durham. A variation of the tradition is found at University College, Durham, where corks are used instead of pennies. In some Cambridge colleges, Smarties are used as an alternative, due to the request of the kitchen staff (pennies apparently being a problem in dishwashers).”とあり、僕のカレッジではコルクを使うのでどこもコルクを使うのかと思っていましたが、このWikipediaの記事に挙げられている限りでは、コルクの方が珍しく、ペニーの方が一般的のようです。僕はコルクの方がより衛生的な気がして良いと思うのですが…。笑
ちなみにWikipediaのリンクはこちらですので、興味のある方は読んでみられてはいかがでしょうか。 http://en.wikipedia.org/wiki/Formal_(university) (観覧日18/12/2014)
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2014年11月 Foundation Year・Ladies'Night
2014年10月 Freshers’ WeekとCollege Bar・Matriculation(入学式)
2014年9月 ご挨拶・Durham UniversityとUniversity Collegeについて・無事到着!笑
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