「本物のビジネス英語」とは?-TOEIC 高得点が意味するもの

アゴス・ジャパン留学アドバイザーの友永です。
今回はTOEICという視点から、日本人の考えるビジネス英語とグローバルに活躍するために必要な「本物のビジネス英語」の違いについて語ってみようと思います。

ビジネス英語を学ぼうとした時、ほとんどの日本人がTOEIC学習から始めると思います。
しかし、TOEICは英語の土台をつくるためにはても良いテストですが、はたしてTOEICで高得点を取れば海外のビジネスマンと対等に渡り合える英語が習得できるのでしょうか。

答えは No です。

TOEIC900点を超えていても、ビジネスシーンで英語が使いこなせるわけではない事を、皆さんもよく目にしてきているのではないでしょうか。

ではそれはなぜなのか?

第一に、TOEICは4技能テストではありません。
確かにSpeaking や Writing に特化したTOEICテストが新たに作られましたが、グローバルなビジネスシーンで使える英語力を測るものではありません。
TOEICで習得できるビジネス英語とは、英語ネイティブのビジネスマンと対等に渡り合えるものではないのです。
どちらかというと、日本の職場に外国人が入ってきた際、円滑なコミュニケーションが取れる英語といったレベルです。
あるいは、海外赴任をして、日本人スタッフに少数の現地採用スタッフが混ざる職場で、最低限困らない程度の英語力です。

それでは、実際にグローバルなビジネスシーンでは、どのような英語力が必要なのでしょうか。
まず、英語で大量の資料を読み、要点を素早く把握する力がなくてはなりません。簡潔に自分の考えを表現できるライティング力も必須です。
さらに、英語ネイティブの交渉相手を説得できるディスカッション能力も必要です。異文化の人間の心を動かすプレゼンも出来なければなりません。
TOEICでこうしたスキルを身に付けるのは不可能とも言えるでしょう。
そもそもテストの趣旨が異なるからです。

私は8年のニューヨーク滞在中に、多くの日本人ビジネスマンと出会いました。
ほとんどの方がTOEIC高得点を保持しながら、現地の英語に四苦八苦していました。
英語学習初期の段階で、TOEICスコアは学習進度を測る良い目安になります。ただ、これからビジネス英語を学ぶ方々には、TOEICの高得点を目標にするのではなく、その先の「本物のビジネス英語」習得を目指していただきたいと思います。
そして、「本物のビジネス英語」習得の鍵は実はTOEFLにあります。

次回のブログでは「TOEFLとビジネス英語」ついてご紹介します。

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TOEIC®テストとは?
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