GMAT 科目別の学習開始のタイミング

こんにちは。アゴス・ジャパンの中山です。
今回は、これからGMAT の学習を開始しようと予定している方や、すでに学習を開始して次にどの科目を学習するか迷っている方のために、科目別の学習開始のタイミングについて紹介したいと思います。
GMAT4科目それぞれの学習開始の一般的なお奨めのタイミングは、以下の通りです。

Integrated Reasoning

IRはVerbal/Quantitativeを統合した科目であるため、Verbal, Mathの両方のクラスを受講した後にIRクラスを受講することをお奨めします。
GMATについて何も知らない初心者の方が、まず最初にIR問題を解くと、その難しさにびっくりしてしまい、必要以上にGMATが難しい試験だという印象を受けてしまうかもしれません。
VerbalとMathの問題に慣れ、実力が十分についてからIRの学習を開始する方が、一般的には学習効果が高いです。

Analytical Writing Assessment

AWAは、ある主張を読んで、そのロジックのおかしいところを指摘したり、その主張をより論理的なものにするにはどのような前提を述べればよいかなどを指摘したりする作文の試験です。
英語で作文する能力が必要とされますので、目安としてはTOEFL Writingで20点以上が出るようになってから学習開始するのがお奨めです。
また、VerbalのCritical Reasoningで頻出ロジックのパターンを学習した後の方がAWAのコツを身につけやすいはずですので、スケジュールに差支えがなければVerbalでCRの概要を学習した後にAWAの学習を開始する方が、効率がよいのではないかと思います。

Verbal

一般的には、GMATの中で最も難関と言われる科目がVerbalです。
4科目の中では、通常、Verbalが目標達成までに最も時間がかかりますので、できるだけ早く学習開始をするのがお奨めです。
ただ、クラスを受講したり問題を解いたりする際に、あまりにも不明な単語が多かったり理解できない文が多かったりすると、せっかく早く学習を開始しても、苦手意識やストレスを蓄積してしまうだけの結果になりかねません。
ある程度十分な読解力を身につけてからGMAT Verbalの学習を開始する方が、効果は高くなります。
目安として、TOEFL Readingで22点以上程度が出るようになれば、GMAT Verbalの学習を開始しても理解に大きな支障はないのではないかと思います。

Quantitative (Math)

GMATの数学問題は、日本の中学校で学習する知識があれば解けるはずの問題が7~8割くらいあります。
したがって、多くの日本人はQuantitativeセクションで満点近くを取って総合点を大きく上げることで目標スコアを達成するという戦略を採ることになります。
ただ、高度な数学知識は必要とされないのですが、GMAT Math独特のひっかけ問題は非常に多いですので、かなり数学が得意な方でも、出題形式に慣れていないと多くの問題を間違えてしまうことになるはずです。
また、GMAT Mathセクションのために必要な数学用語や公式等の出題範囲については、公式問題集であるOfficial Guideや、模擬試験と練習問題が収録されている無料ソフトウェアGMATPrepの中に、Math Reviewという章があります。
すでにクラスを受講開始してMathの学習を始めた方も、まだ本格的にGMAT学習を開始していない方も、できるだけ早めにMath Reviewの章に一通り目を通しておかれて、GMAT Mathで使われる用語に親しんでおいて損はしないのではないかと思います。
いったん数学用語に慣れた後でしたら、Math学習開始時期は、AWAやVerbalの後でも先でも、どちらでもよいと思います。ただし、非常に数学が苦手な方は、遅く学習開始すると最終的に目標スコアに届かない可能性も高いですので、学習開始時期は早ければ早いほどよいです。

以上が、一般的にお奨めできるGMAT科目別の学習開始のタイミングですが、最も効果的な学習の順序は、人によって大きく異なるものです。
GMAT学習スケジュールの立て方に関して少しでも迷うことがありましたら、アゴス・ジャパンのスタッフにお気軽にお声かけください。