GMATスコアアップ体験談(590→620→710)

アゴス・ジャパンGMAT講師の中山です。

先日、GMAT710点を獲得された田中威津馬さんから、GMAT学習についての詳細な体験談を頂きましたので、ご紹介いたします。

(お名前・スコア・体験談すべて公開OKとのご快諾を頂いています。)
——-(引用ここから)——–

<以下、体験談>

GMATですが、ここまで来るのに大変苦労しました。
特に中山先生に個別面談をして頂いていた6月〜7月のあたりの
精神的な追い込まれ方が半端無かったです。
「予備校こんなに通ったのに点数が出ない!どうしよう!何がまずいんだろう?」
という真っ暗な森の中を歩いている心境でした。

最終的に、睡眠時間を削りまくり、質より量の勉強する決意をしたことで
「2分の感覚」が身に付けられたことが、生死を分けたような気がします。

振り返って、私がGMATで700を超えるために必要だったのは以下の3つでした。

①まずは「質より量」で、「1問に使える時間」の感覚(「2分の感覚」)を体に叩き込む。
②「練習は本番のように。本番は練習のように」のメンタリティ
③作戦:Verbalは、実はRCこそ取りにいくべきではないか。
そのために、SC/CRをいかに最速で乗り切るかの工夫が大事。
→「立体解法」、「一発切り」の有効活用。

以下は、各ポイントの詳細です。

1)準備。「2分の感覚」がわかる程度の勉強量は必要
→1分程度でとけそうか、2分かかりそうか、
2分以上かかっても解けなさそうか(=1分考えてから諦める)
問題を見て即座にわかるレベルまで高める勉強量は必要
→どれだけの勉強量が必要かは、個人差があると思います。
私の場合、これができるようになってから、やっと、
GMAT Prepで700を超えるようになったので、
GMATPrep 700が目安かもですね。
→目安として、Prepで700超えるまでは、勉強方法は、「質より量」だと思います。
700超えられるレベルに到達できているのであれば、量より質。
「確実にわかっている問題」「そうでない問題」が如実に見えるようになります。
(できた!と思う問題は正解し、飛ばした問題はやはり間違っている)
「何が本当の弱点なのか」がより分析しやすいです。

→まずは「質より量」ですが、大事なのは1問1問で
「問題の種類分け」と「かかった時間」の記録だけはしておくことも大事でした。
あとで、量から質にスタイルを移行させる際の、弱点分析に必要になります。
(OGは、Manhattan GMATの本に分類が出ているので、それと、
中山先生から頂戴した「難易度表」を組み合わせたエクセルを作りました。)
2)本番中のメンタリティ。「練習は本番のように。本番は練習のように」
→上記1)ができるようになったなら、
細かい内容を勉強しても効果(かける時間に対する成長度合い)が薄い。
となると、あとは精神力の勝負。
→これも個人差ですが、私の場合、とにかく焦ると集中力が低下して、
正答率が信じられないほど下がっていたので、どうするかが課題でした。
→上の言葉(「練習は〜」)は子供のころの剣道の先生の口癖。
本番中ずーっとこれを念じていました。
→本番3日前に某学校から1st round合格をもらったあとだったので、
特に余裕が持てたのもプラスでした。
3)いつま流Verbalのやりかた
大きな方向性:
①RCは絶対に全部取りにいく
②そうするために、SCは最短時間で駆け抜ける
③CRは「2分の感覚」で出来る限りassumptionを検討する。
わからないものは迷わず捨てる。

①RCは絶対にとるべき
・Passageは短めの傾向なので、読みやすい。
・Infer問題が圧倒的に多い
すなわち、本文をしっかり理解さえすれば良い
・1回読むのには時間がかかるが、読むのに5分かけたとしても、
確実に読み終われば、問題(3〜4問連続で出る)は
各30秒程度で解けるケースが多い。
=すなわち、トータルで見ると、CR4問(2分x4 = 8分)より
消費する時間(5分 + 4x30sec = 7分)はCRよりもRCのほうが短くすむ。

・英文を読む練習をしたいなら、The Economist (iOS/Android/電子版)が
よいかと。ヒマな時間にぱぱっと読めるので。

②SC最短時間で駆け抜ける方法
・RCで焦らないためには、SCを最短時間で駆け抜ける必要がある。
・まず、ざっくりと、中山先生流「一発切り」を使い、さっさと選択肢を5から2に絞る。
(ちゃんとメモを取りながらやると、絞りやすい。
だいたいIdiom, Agreementあたりでばっさり切れる。
Agreementは、主語、動詞は何かをメモとしてしっかり書き出すとよい。)
・「意味のとりかた」が問われる問題は、a)の意味を軸にすると良い。
・2つにしたらば中山先生流「立体解法」を使う。
→2つを画面上で立体的に見比べて、差分を確認する。
1つの問題で、2往復すると、違い/ミスが見えてくるケースが多い。
(立体解法が有効なケースは、pronounの曖昧さ, modifierの曖昧さ,
as/likeの比較の確実さ、等、「意味」が決め手になるケースが多い印象。
意味は上記のとおり、選択肢aをベースに考えると思考が圧倒的に楽。)
→「立体解法」では、同時に2つの選択肢を見比べるので、
それぞれの選択肢を個別に吟味するよりも、
時間が短縮できる効果があると思います。

③CR
・RCでも述べたように、Infer問題は一番取りやすいので、確実/慎重に。
・アプローチはRC/SCと一緒。メモを取る以外のやり方は無い。
・他は、問題文をしっかり読まないといけないので、時間がかかる。
だいたい全てAssumptionをしっかり把握できるかがポイント。
メモをとりつつ、Assumptionのブレストが失敗した問題は、
もう思い切って捨てるのが賢明。
・最後まで苦手だったのはParadoxでしたが、
パターンはだいたい決まってるように思えてきました。
(実際これもassumptionがあるように思います。全部ではないですが:
→2つの事象は別のものというassumption=実は一緒、もしくは、
2つの事象を比較できるというassumption=実は全く別/比較できない)
<参考:ここまでの流れ>
1月: Agos Math Foundation(通信)受講
GMAT Prepお試し実施 = 480点(V19, Q39)
2月: Agos Math Strategy + Verbal Strategy受講
3月: Agos IR/AWA Strategy + Verbal/Math Practice受講
4月: Agos教材+Manhattan GMAT教材を使って、自習
5月: GMATPrepお試し実施 = 650 (V32, Q37, IR7)
GMAT1回目 – 590 (V26, Q45, IR7, AWA6.0)
6月-7月: 中山先生個別チューターで数回個別レクチャー。
あとはGMATH、OG、Whitebook等で自習を繰り返す。
8月: GMATPrepで初めての700! (Q50, V35, IR8.0)
GMAT2回目 – 620 (V29, Q46, IR6, AWA6.0)
→前日に風邪をひき、体調最悪。これが敗因。
9月-10月上旬: 仕事が忙しくなりGMAT中断
10月中旬〜
中断で失われた感覚をとりもどす勉強。(量より質)
10末 GMAT3回目 – 710 (V42, Q44, IR6)
Retakeしたらまた更新かけますが、
苦労されている方の一助になれば幸いです。。

長文失礼しました!

——-(引用ここまで)——–
その後のメールのやり取りの中で、以下のような苦労話も伺いました。

「夜9時に授業が終わり、そのままファミレスで朝までやってました。で、あとは平日も毎晩2時〜3時までファミレスでした。授業中も、眠かったですが、真剣だったので、精神が眠気を超越していました(笑) 」
以上、田中さんから頂いた体験談でした。

内容に関してご質問等がありましたら、中山までお気軽にお知らせください。