GMAT試験会場について

アゴス・ジャパンGMAT講師の中山です。

最近は年に2回くらい、GMAT本試験を受験することにしています。

例年、問題の傾向やパターンにはほとんど変化はありませんが、GMAT試験会場の設備や状況は、時折、微妙に変化しています。

今回の記事では、試験会場の様子について新たに気づいた点も含めて、GMAT受験当日の流れについて紹介したいと思います。

GMATの受験会場は、2014年12月現在、首都圏では東京都千代田区内幸町にある帝国ホテルタワー1か所のみです。

ビルの1階にはコンビニがあり、試験会場に持ち込む飲み物や食べ物を入手することができます。

会場に入ってから受験までの流れは、以下の通りです。

  1. 受付時にパスポートを提出し、顔写真撮影、手のひら静脈認証、規約を読んだ後デジタル署名を行います。
  2. GMAT試験会場では、受付を済ませた後は教材を参照することができません。私物はすべてロッカーに保管することになっています。
  3. 10人程度が受験できる会場ではGMAT以外にIT試験なども同時に実施されていることもありますが、気になるような物音はなく、非常に静かです。
  4. 持ち物は、腕時計、ハンカチ、ティッシュなども含めて、ポケットの中の物もすべて待合室のロッカーに収納しなければなりません。予備の上着は、会場に持ち込んで椅子に掛けておくことができます。また、ティッシュは入室前に試験官から必要な枚数をもらうことができます。
  5. 待合ロビーには給水器があり、試験前や休憩時間中に水やお湯を自由に飲むことができます。
  6. 飲食物をロッカーの中に入れておき、休憩時間中に取り出して食べたり飲んだりすることはできますが、飲食物はロッカーの中のカバンの外に出しておくように指示されます。
  7. あらかじめ机の上にヘッドフォン・タイプの高性能の防音器具が用意されていますが、使い捨て型の耳栓をもらうこともできます。使い捨て耳栓は、試験後に持ち帰ることができます。
  8. 試験中は、天井の監視カメラで終始ビデオ撮影され、音声も録音されています。
  9. 各科目間の休憩は8分間で、時間内に戻らない場合でも、8分経過後、自動的に次の科目が開始されます。
  10. AWAを始める前にスコアを送付するスクールを選ぶ時間があります。受験後にはスコアを確認した後、「スコアをレポートする」か「キャンセルする」かいずれかを選択します。「レポートする」を選ぶと、そのスコアは5年間有効になります。「キャンセルする」を選ぶとスコアを見ることができず、記録から永久に抹消されます(受験してキャンセルした、という記録は残ります)。また、2分以内にいずれかを選択しない場合は、自動的にスコアはキャンセルされます。
  11. AWAのキーボードは、英字配列です。日本語配列キーボードに慣れている場合は、試験開始前にアポストロフィや引用符の位置を確認しておかないと戸惑うかもしれません。

今回から、椅子の高さだけでなく、ディスプレイモニターの高さも調節できるようになりました。以前はPC本体が机の上に置かれ、その上にモニターが置かれていたため、モニターの位置がかなり高かったのですが、今回はPC本体が机の下に置かれていました。

AWAが始まる前に、試験全体に関するTutorialセクションが5分あるので、その時間にメモを取ることができるかどうか試験官に確認したところ、AWA/IR/Quantitative/Verbalセクションで使用するためのメモをTutorialの時間に書き留めておいてもよいとのことでした。予め(A)~(E)の選択肢の表などを書いておき、Math/Verbalの時間にメモしておいたものを利用してもOKとのことです。
以上、GMAT試験会場について、これから受験する方の参考になりそうな内容を紹介しました。

ご不明な点がありましたら、お気軽に中山までお知らせください。