日本/世界銀行 共同大学院奨学金制度(JJ/WBGSP)
日本/世界銀行 共同大学院奨学金制度(JJ/WBGSP)は、業務経験を有するミッドキャリアの日本人向け特別枠を設け、2年間を限度に奨学金を提供しています。 対象となる方は、途上国の貧困削減と繁栄の共有促進に貢献することを目指し、開発関連分野を専攻として日本国外の大学院から修士課程または博士課程への入学許可を受けている、もしくは既に在籍している方です。
学位取得後、日本人奨学生には途上国での貧困削減と繁栄の共有促進に専念するために開発分野のプロフェッショナルとしてキャリアを続けていくことが期待されます。
2025年の日本人向け特別枠は、現在募集を受け付けており、2025年4月18日に締め切ります。
基本的な応募資格
募集枠ごとの応募要件の詳細は、それぞれの応募ガイドラインに示されており、要件は厳密に満たす必要があり、例外は認められません。要件は以下の通りです。
日本国籍を有すること
募集期間の開始日またはそれ以降の募集期間中 、本人、親族 (血縁・養子縁組を含む。親族とは、母、父、姉妹、異父母姉妹、兄弟、異父母兄弟、息子、娘、叔母、叔父、姪、甥を指す)が世界銀行グループ(国際復興開発銀行、国際開発協会、国際金融公社、多数国間投資保証機関、投資紛争解決国際センター)の理事、理事代理、職員(臨時職員、コンサルタントを含む)ではないこと
応募締切日から少なくとも3年以上前に学士号(または学士号相当の学位)を取得していること
募集期間の開始日またはそれ以降の募集期間中、日本国政府またはJICA、地方自治体、中央銀行、その関係機関に(職員など雇用形態は問わず)雇用されていないこと
学士号(または学士号相当の学位)取得後、応募締切日までの過去6年以内に、開発関連で少なくとも3年の有給の職歴があること
応募の時点で、開発関連分野で日本国外の大学院への入学許可を(資金条件を除き特別な条件なしに)取得しているもしくは既に正規の学生として在籍している、または途上国に直接関係する開発関連分野のフルタイムの職業に就いていること
奨学金の支給対象
奨学金は全額を日本政府が負担しており、各奨学生は奨学金支給期間に以下の資金を提供されます。
奨学生がまだ大学院課程に在籍していない場合、大学院課程の開始時に奨学生の日本から留学先までの片道エコノミー・クラス航空券の料金と、旅費として600ドル
奨学金支給期間の終了時に、奨学生が大学院学位取得に必要なすべての要件を満たしている場合、留学先から日本または奨学生の雇用が確定している途上国までの片道エコニミー・クラス航空券の料金と、旅費として600ドル
奨学金支給期間に、大学院課程の授業料と、大学を通じて加入できる基本的な医療保険の保険料
奨学金支給期間に大学構内で生活する場合、生活費全般(宿泊費、食費など。教科書代も含む)を賄うための月々の生活費。金額は留学先の国によって異なる。
JJ/WBGSPのすべての奨学金は、大学院課程と2年間のどちらか短い方を対象期間として支払われることに留意してください。
以下は、JJ/WBGSP奨学金の対象となりません。
ビザ申請コスト
奨学生の家族同伴の費用および/またはその生活費
課外講座やトレーニング
大学院学位取得のために最低限必要な単位の対象外の講座
大学院課程以外での語学研修
大学院課程在籍期間中の追加の旅行
研究、補助教材、フィールド・トリップ、ワークショップやセミナーへの参加、インターンシップに関連した出費
コンピュータなど学習関連機器
滞在許可証の取得費
注:JJ/WBGSPによる奨学金は、ご自身が利用されているほかの資金援助や博士課程用奨学金に加えて支給されることはあっても、同じ項目に対し重複して支給されることはありません。最終選考の一つ前の段階まで進んだ、または奨学金支給が決定したとの通知を受けた場合、その時点で、ほかの奨学金を受け取っているのであればその旨をJJ/WBGSP事務局に書面にて通知しなければなりません。
応募対象プログラムの詳細 応募要項はこちらでご確認ください
https://www.worldbank.org/en/programs/scholarships/japanese-nationals