アゴス・ジャパンGMAT講師の中山です。
昨日、GMAT Enhanced Score Reportというツールが公開されました。
これは、24.95ドルを追加で払うことにより、今までよりも詳細なGMAT本試験結果の分析が可能になるというソフトウェアです。
Verbalセクションでは、SC, CR, RC各科目ごとのpercentile(自分より下位に何%の受験者がいるかを示す数値)が表示され、Quantitativeセクションでは、PS, DS, Arithmetic, Algebra/Geometryという分類で科目ごとにpercentileが表示されます。また、各科目ごとの平均解答時間も表示されます。
IRでは、正解した問題数の合計が表示されます。
私自身、早速購入して実際に過去の試験結果を閲覧してみましたが・・・
以下のような物足りない部分も見受けられました。
・25ドルで1回分の試験結果しか参照できません。たとえば3回分の結果を参照したい場合は75ドル払う必要があります。
・Mathセクションでは、不等式、統計、一次関数といった分野別のデータ分析はできません。PS, DS, arithmetic, algebra/geometryという大きな問題分類のみでのpercentileが表示されます。
・IRでは、Multi-Source ReasoningやTable Analysisといった4科目ごとの分析ではなく、単に全体の正解数とpercentileのみが表示されます。
・このレポートは、AWAエッセイが採点される前に閲覧可能になります。そのため、AWAエッセイの評価については全く示されません。
総評として、特に Verbalセクションで期待をはるかに下回るスコアだった場合には、SC, CR, RC 各科目ごとの成績と解答時間の平均を確認できるという点で、非常に有用なツールになると思います。
しかし Math, IR, AWA の弱点分析にはあまり役立たないと思われますので、本試験でのVerbalのパフォーマンスを大体推測できる人にとっては今のところ特に必要ないツールという印象です。