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去る4 月7 日(土)、「MBA 留学の意義と価値を考える」と題したイベントを開催いたしました。当日は、103 名のMBA留学志望者が集まり、冨山氏の基調講演でスタートしました。

冨山氏は、産業再生機構でCOO を4 年間ご経験され、今年の4 月3 日から新会社である。企業支援会社「経営共創基盤」を設立をされました。

1960 年生まれの新人類と呼ばれる世代の冨山氏は、1984 年に東京大学法学部を卒業され、ボストンコンサルティングに入社。約一年後には、CDI(Corporate Directions, Inc.)という会社を立ち上げられました。


20 年前といえば、就職先人気の1 位が日本興業銀行、2 位が日本長期信用銀行、3 位は上位都市銀行だったそうです。やはり、金融業界が圧倒的人気で、高度経済成長期の中、毎年10%の賃金引上げ率だった時代です。

世間は、まず、社宅(独身寮)に入り、女性は30 歳までに寿退社を強いられ、男性は30 歳でマンションを購入し、35歳で一戸建ての家を買う、そのような、レールが敷かれ、その上を走れば、誰もが幸せになれると信じていました。

ところが、20 年後の日本は違いました。今の世代は、年金の給付は減り、税金は高くなる一方、経済格差は開くばかり。このような状況を当時、想像する人はいませんでした。

中国やインドの単純労働賃金は下がり続けるだけでなく、人口的には中国やインドの上位10%の人々と日本の全人口が戦う世の中になっています。確実に間接部門、IT 部門は追い越される未来が迫っています。アメリカでは既にこの現象は起こっています。

ここで言えることは、「都合の悪い確実なことは絶対に起こる」という事です。今ある常識に従っていたら後悔するということは、免れることが出来ない事実だと、冨山氏はおっしゃいます。

そもそも、冨山氏がなぜMBA 留学をしようと思ったかと言うと、脱藩したのが早すぎたため、漠然と将来に不安があったからだそうです。司法試験も受かっていたが、本当の意味でのエリートの中は学歴社会なので、MBA があれば強い武器になると考えたそうです。ちなみに、日本は、エリートの中では世界一、学歴社会でない国だと冨山氏はおっしゃいます。

20 年前は電気産業は日本がトップだったが、今は、国際競争力があるのは、自動車産業と精密機器のみ。確実に、日本の国際競争力は下がってきている、金融は論外と評価。現代の日本はエネルギーの90%、食料の40%は輸入であることからわかるように、Globalization は確実に進んでいくので、「世界で戦う人材にならないとダメ」と冨山氏は参加者にエールを送りました。

そんな中、なぜ、MBA 留学なのか。ハードウェア的な知識なら日本でも習得できるが、知識を肉体化するために、留学という手段はとても有効であると冨山氏。今でもMBA 留学で学んだ自己主張の仕方が体に染み込んでいるそうです。Globalization の中での学歴は、ドアがたくさん開くこと、チャンスが多くやってくるということを意味するとおっしゃっています。

冨山氏のキャリアに戻ると、1986 年立ち上げ当初、10 人だった社員は4 年後には80 人になっていました。自分で作った留学制度で1990 年(バブル絶頂期の頃)、Stanford へ2 年間留学し、日本へ戻ってきた時に、バブルははじけていました。CDI の売上も半分になっていて、資金繰りに苦労する毎日が始まりました。

CDI の厳しい状況の中で、冨山氏を含む当時の経営陣はクライアントに出資金を募り、80 人から40 人へのリストラも実施し、とても辛い、大変な苦労をされました。そこで学んだことは、「経営とは社員の人生を背負っているということ」。今流行のヒルズ族経営者の悲劇は、これに気づいていないところだと指摘されました。株主よりも何よりも、社員ひとりひとりと、その家族の人生を大事にすべきと語っておられました。自分が関わった社員の人生をより豊かに出来たり、社員の自己実現に貢献できたと実感できた時が、経営者として最大の喜びになるとおっしゃいます。

経営者というものは、「壮絶な人生になることを覚悟しなければならない。」とも、おっしゃっていました。特に若いときの苦労は買ってでもしろという昔ながらの教えは理にかなっていて、「苦労を知り、人の痛みがわかる人間になって初めて、本当の経営者の器が出来る。こういうことも、実はビジネススクールでは教えてる重要な要素です。その結果として、あなたには不遇の時に助けてくれる人、応援してくれる人がどれだけいますか?これが、その人のしてきた事の結果であり、その人の人生の豊かさの指標だ。」と冨山氏は熱く語っていらっしゃいました。

「人間は本来怠惰なものなので、楽をするとバカになる、グレた人生を生きるべき。」と強く主張。「組織、人間が人工的に作ったものには絶対に裏切られる。」とし、それは、終身雇用を約束していた企業がバブル崩壊後、一転してリストラに走ったことが証明しています。「組織、法人はきれい事の塊。最後の最後は自分です。」組織は自分の足で立っている人だけの集まりであることが望ましい。」

最後の最後は、人間は自分へのInsentive の奴隷です。そこのところを理解していないと経営者としては失格。価値観、宗教、倫理、哲学、これらの背骨がぶれると脆い。留学することは、このようなことを考える良い機会になると冨山氏。

最後に、冨山氏は敷かれたレールから外れ、脱藩することで見えてくるものがあると、「脱藩の薦め」で幕を閉じられました。

参加者全員が、ぐっと聞き入り、MBA 留学の意義と価値を深く考えさせられました。冨山氏の深く、感銘を受ける基調講演に、この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

第2部は、当校会長である横山による進行の元、以下3 名のMBA ホルダーの方々に留学体験談をお話いただきました。パネルディスカッションを通して見えたことは、みなさんが「個性」を磨いて、「自己実現」をされて、帰ってきているということでした。


有賀 誠 氏
University of Michigan, Class of 1993
現在の業種/業界:アパレル/リテール
会社名/ポジション:エディー・バウアー・ジャパン株式会社/代表取締役社長(CEO)
林 雄一 氏
UCLA Anderson School of Management, Class of 1999
現在の業種/業界:小売業(フランチャイズビジネス)
会社名/ポジション:株式会社ローソン/経営戦略ステーション 戦略企画リーダー
間瀬 陽子 氏
Northwestern University, Kellogg School of Management, Class of 2001
現在の業種/業界:ソフトウェア/ベンチャー
会社名/ポジション:Map Motion 株式会社/取締役兼事業開発担当

最後は、横山からのメッセージで、イベントが終了しました。「自分は恵まれていると思いますか?思うなら、成功する
義務があります。」これは、横山がアメリカでUCLA のバスケットボールチームのマネージャーをしていた時にコーチ
から言われたことでした。日本に生まれ、MBA 留学を目指されている方は全員、世界的な視点でいえば恵まれています。
是非、成功しましょう!そのお手伝いをさせていただきたいと思っています!
以上、【特別イベント】「MBA 留学の意義と価値を考える」のレポートでした。開催にご協力いただいた皆様、ご参加い
ただいた皆様、本当にありがとうございました。