【2012年MBA】中国トップMBA留学説明会(清華大学、北京大学、CEIBS、長江商学院、中山大学)

中国トップMBAである清華大学、北京大学、CEIBS、長江商学院、中山大学MBAの現役生・卒業生が一堂に会し、現役生・卒業生自ら、中国トップMBAの授業内容、中国人クラスメイトの実像、卒業後の活躍の場など中国トップMBAの真の実力を熱く語っていただきました。以下抜粋です。

説明会プログラム
・中国トップMBAの概要
・清華大学MBA紹介・体験談
・北京大学MBA紹介・体験談
・CEIBS紹介・体験談
・長江商学院MBA紹介・体験談
・中山大学MBA紹介・体験談

中国トップMBAの概要

皆さん、こんにちは!私は、現在、長江商学院MBAに在籍しております大内と申します。
本日は、「中国トップMBA留学説明会」ということで、中国でトップ5校の卒業生・在校生の方々に来てもらっています。MBA出願時を思い出すと、中国のMBAに関して情報がほとんどなく、全体像や各学校の特徴などがよく見えないなぁと困っていたことを記憶しています。本日は中国MBAの卒業生・在校生から直接話を聞くことができる貴重な機会だと思いますので、皆さんのMBA出願にあたってぜひお役立ていただければと思います。

欧米と比べて中国のMBAへ留学する日本人は圧倒的に少ない状況ですが、フィナンシャルタイムズの最新のグローバルMBAランキング2011を見ると香港科技大学(The Hong Kong University of Science and Technology)が6位、上海にある中欧国際工商学院(CEIBS)が17位に入ってきており、中国のMBAは世界的に注目され、評価がぐんぐん上がってきています。

本日は、中国大陸(香港含まず)のランキング上位に位置するトップ5校が集結しております。

各校のプレゼンテーションに入る前に、まずは私のほうから、「中国でビジネスを成功させることとMBAがどう絡むのか」という点についてお話させていただきたいと思います。

日経BP社から「徹底予測中国ビジネス」という中国ビジネスをまとめ上げた本が毎年出版されているのですが、この中に中国市場でのマーケティングに詳しい上海博報堂の松浦さんという方が、「中国ビジネスで成功の確立を高めるための個人でできる4つのコツ」を紹介されています。

1.中国語
2.中国人人脈 (ネットワーキング)
3.中国人の生活の中に飛び込む
4.フラットに物事を見る

1.中国では若年層で英語を使える人は増えていますが、日本と同様に、まだまだほんの一握りです。中国でビジネスを展開していくとなると、現地の中国人とコミュニケーションするために中国語は不可欠です。また、中国語ができることで、入ってくる現地の圧倒的な情報量が変わってきます。中国のMBAでは授業は英語で行われますが、現地の日常生活では買い物や食事、現地の中国人との交流の際は中国語を話さなければなりません。こうした環境が良いプレッシャーとなり、必死に中国語を勉強することになり、伸びもかなり早くなります。さらに、クラスの半数以上は中国人ですので彼らと中国語で話す機会はいくらでもあり、中国MBAは中国語が学べる素晴らしい環境にあります。

2.人脈については、ご存じのように、中国では人脈がビジネス成功のための大事な要素となります。中国のMBAを通して、今後幹部層に上がっていく中国人のエリートたちと信頼し合える関係を作ることができます。また、私が在籍する長江商学院ではEMBAを含め中国国内だけで既に卒業生が5千人以上おり、毎月のように懇親会や交流会が各地域で行われており、経営者や経営幹部層に直接アクセスできる機会は数多くあります。中国においてこの巨大なビジネスネットワークを得れるのも、中国MBAの大きな魅力と言えます。

3.中国MBAを通じて、一般の中国人と同じような生活を体験することで、中国の市場性を把握したり、肌感覚を磨いたりすることができます。こうした感覚は欧米のMBAでは決して得ることはできません。

4.最後に、中国と日本は文化・慣習などが大いに異なります。そのような環境の中で、客観的に事象を捉え、その違和感の原因を探っていくような姿勢が大切だと思います。MBAならではの客観的・論理的な見方を通して、日中の様々な違いからビジネスアイデアを発見することができます。

このように、中国MBAを通して、中国ビジネス成功に向け大きく前進することができます。経済が発展している国でMBAを取得することは、大きな価値があると言えます。

それではここから順番に、各大学の学校紹介と体験談をお話しいただきたいと思います。それではよろしくお願いします。




清華大学MBA

三菱商事の松林と申します。私は、2010年に卒業しました。
最初に、「なんで中国なの?」という話から始めたいと思います。

事実、日本は中国とは経済的に切っても切れない関係です。例えば日本の対外的な輸出入相手国の中で、中国が占める割合が最も高く、日本からの進出企業数も中国がNo.1です。

経産省の調べによりますと、今後海外での事業拡充を狙う企業は、その対象国に中国を挙げているところが圧倒的に多く、また、“中国進出企業は儲かっていない?”と思っている方も多いようですが、日本の企業が海外で最も多くの純利益をあげている国はアメリカではなく中国であり。最近の売上高純利益率を見る限り日本の中国進出企業がアメリカの約3倍の高い収益性を達成していることもわかります。 これらのデータからも客観的に中国は日本のビジネスマンにとって最も重要で今後も有望な国であることがお分かりいただけると思います。

ではなぜ中国のMBAなのでしょう・・・?

中国のMBAを卒業すると、その学位の価値は中国国内では絶大です。日本企業では必ずしもそういう状況ではないかもしれませんが、欧米、並びに中国企業は違います。つまり、MBAを持っていることがステータスとなり、中国では大変ビジネスがやりやすくなると感じています。データを見ると入学前に10万元の平均年収だったのが、卒業後は18万元になっています。給料が約2倍になるわけですから、MBAをとるメリットは明白でしょう。事実、中国国内MBAの募集学生3万人に対して、応募数は毎年5万人に及ぶそうです。

ちなみに、そのMBAの一年の授業料はどのくらいかというと、 9.8万元 (120万円)くらいです。
私が行っていた3年前は6万元だったので、人気が理由ですがものすごいインフレと言わざるを得ない状態です・・・。

さて、ここから本題の大学のことをお話したいと思います。

清華大学は1984年、中国で私が最も尊敬している政治家である朱鎔基さんが「中国でビジネスパーソンを育てよう」という提唱のもとに設立されました。

アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)のMBA(Sloan)プログラムと提携していて同様のカリキュラムを履修するため、何といってもお得なのは、清華大学とMITの卒業証書の両方が取れることです!

卒業生の就職先としては、やはり金融(投資、証券、ファンドなど) に行く人が多いようです。

授業の内容については、中国のケースを勉強しますので、イメージとしては中国のことを英語で勉強するような形です。

そして学校が呼ぶゲストスピーカーも超一流です。
例えばカルロスゴーンさんが来たこともあります。ちなみに、中国人の学生がゴーンさんに「貴方にとってビジネスとは何ですか?」と聞いたら、「夫婦生活のようなものです」と答えられていました。たいへん参考になりますね。

また、インターンシップや研究旅行という楽しい一面もあります。 実際私も、中国の学生たちと一緒に日本の企業を回って、中国戦略の話を聞いたりしました。
大変有意義な経験でした。

私のプログラムは、インターナショナルクラスでしたので、留学生が半分くらいで、残りの半分が中国人。ちなみに留学生の中で一番多い国籍はアメリカで、次が韓国人でした。日本人は私一人だけでした。




北京大学MBA

北京大学出身の富田です。
私は国土交通省の派遣で2008年から2010年まで留学しました。

私の留学前の語学レベルを申し上げると、英語は読み書きはできるが話せない・・・という状況で、点数的にはTOEFL(R)TESTのCBTで253点だったと思います。iBTは、Speakingが4点とかいう笑えない点数だった記憶があります(苦笑)。GMATは660点でした。なお、北京大学MBAではTOEFLが必須ではなく、GMATのみが要求されます。また、中国語はほぼゼロの状態でした。

まずは英語をなんとかしようと、留学前にアメリカのサマースクールに2ヶ月間通い、少し話せるようになりました。その後、北京大学に入った後も、積極的にクラスメートと英語で交流することで、英語力がアップしていきました。語学力の向上とコミュニケーションの量は比例関係にあるということを意識して生活し、最終的には、英語はビジネスレベル、中国語は日常生活に支障のないレベルまで上達することができました。

私はMBAというのはその人に対する「ラベリング」だと考えています。MBAを取得しているということは、ビジネス社会において「一定のビジネススキルを有している」というラベリングがなされるということです。こうした効果を意識して、私は実は清華大学にも合格したのですが、日本における知名度を重視して北京大学を選びました。

最近、職場で中国関係の仕事を担当するようになったのですが、それも「中国留学経験者、北京大学MBA卒業生」というラベリングがあったからこそだと思いますし、周りにもそれをアピールしてきたからだと思います。

中川と申します。
私は今日プレゼンターとしてお話の皆さんとは多少異なった経歴ですが、ベンチャー企業を経営しながら北京大学に留学しました。

MBA留学の何か良かったか?
結論から言えば、明らかにサバイバル能力が上がったことと思います。とりわけビジネスの世界でのサバイバル能力というのは、自分個人として、いかに企業に自分を売り込むか(就職・転職)、またはいかに自らが先頭にたって組織を運営するか(ベンチャー企業経営)だと思います。国家や企業などが今後更に不安定になる中で、自分自身のサバイバル能力を高めることは、人生上のあらゆる危険性を低減することにつながることは確実でしょう。

また、中国でビジネスをする際に、「北京大学光華管理学院卒業生」という箔がつきました。中国でビジネスをする場合、単にビジネスがうまい、中国語がうまいと言っても、単なるブローカーくらいにしか思われませんが、「中国のMBA」を持っているとなれば話は別です。

さらに、中国式の文化も現地の人とのコミュニケーションを通じて学ぶことができました。中国では、相手からほめられたら日本的な謙遜をしてはいけません。例えば、日本では相手からほめられると「いえ、そんなことはないです。」と謙遜するのが美徳とされていますが、中国では「ありがとう」といわなければなりません。そのようなことを日常生活において、肌感覚で体感できたこともコミュニケーション能力向上という意味で、サバイバル能力のひとつのスキルアップにつながったと思っています。

中川コージの個人サイト:http://kozi.jp/




CEIBS

久保田と申します。私は、2010年の9月に入学しました。
日本で4年間働き、その後中国に赴任して4年たったところでCEIBSに入りました。

Why 中国?
30歳過ぎてのMBA取得ということで、如何に今後のキャリアに直接アドバンテージをもたらすか、と考え中国でMBAを取得することにしました。その中でもCEIBSはダイバーシティ(多様性)があることに魅力を感じて選びました。

CEIBSの2010年度のクラスは全体で180名。その約半分が大陸系中国人です。
全体の数も今年は200名以上になっているそうで、3~5年後には240名くらいに増やしていく方向のようです。ちなみに女性比率は30%強くらいです。

カリキュラムの内容については、ほぼ他の大学と一緒だと思います。授業は英語で、ケーススタディが中心です。授業は基本的にグループワークでこなしていくことになります。授業の中での異なるバックグラウンドのクラスメートとのグループワークは大変有意義ですし、良い経験になったと思います。仕事とは異なる側面から今の中国を経験する事ができましたし、幅が広がったと思います。 

英語で授業とはいえ、中国語は大変重要だと思います。特に卒業後、中国で就職希望の場合は、いかに中国語のレベルをあげるかが大変重要なポイントになってくると思います。

中国人のクラスメートは中国の会社に入る人も増えていますが、CEIBSの卒業生は、やはり外資系企業に入る人が多いようです。また外国人の中国での就職は、中国語ができ、分野での強いバックグラウンドがあれば十分可能性はあると思います。非常にエネルギッシュな市場であるアジア、その中でも今後その成長を牽引する中国関係でキャリアを積みたいという方には良いビジネススクールだと思います。




長江商学院MBA

長江商学院MBAの在校生の大内です。私は外資系投資銀行、ベンチャー企業を経て、ここに2010年10月に入学しました。入学まで中国との関係は一切ありませんでしたが、閉塞感漂う日本から飛び出したく、成長著しい中国で勝負するために飛び込みました。

この学校を作ったのは李嘉誠さんという方です。フォーブス世界長者番付2011年では世界11位にランクインしている香港にある長江集団を率いる実業家で、中国ではビジネスの神様みたいな存在の人です。

このようなビジネスの神様が作った、ビジネスに特化した学校というのが長江商学院の大きな特徴です。

長江商学院は一年間のMBAプログラムです。なぜ一年かと言えば、それはキャリアブランクを最小限に留めたいからに他なりません。2ケタ成長で中国経済が伸びているときに、2年も勉強に費やしてしまうのはもったいないですからね・・・。

学生数はわずか60名です。みんなが仲良くなれるちょうどいいサイズで、まさにそういう意図で人数を設定したようです。

平均年齢は30歳前後。学生の構成比は、中国人が8割、外国人が2割です。学校側はインターナショナルな学校と標榜していますが、8割も中国人がいれば中国人に寄ったカリキュラムやサービス内容になっていると個人的には思っています。
中国人生徒はGE、ゴールドマンサックス、P&Gなど外資系企業出身やホアウェイやマインドレイなどトップ中国系企業出身の優秀な学生、博士号取得者、起業している社長兼学生など欧米のトップMBAに引けを取らない学生が集まっています。さらに、頭脳明晰だけでなく、誠実で、人に対する思いやりも強く、私が思っていた中国人像を見事に覆してくれました。

中国での人脈作りはこの学校が最高だと言われています。事実、フォーブスが毎年発表しているEMBA(経営者向け)ランキングでは、中国で1位になっています。

それゆえ、中国で既にビジネスを経験されていたり、中国語が堪能な方にとっては最高の環境だと思います。

長江商学院はまだ歴史が10年弱の学校ですが、世界の欧米のトップMBAから有名な中国人教授を引っ張ってきており、中国にいながら世界トップクラスのMBA教育を受けることができます。

MBAプログラムの中に「チャイナモジュール」という中国の市場・経済・企業に特化したコースがあり、ここでは徹底的に中国経済について学ぶことができます。欧米のMBAではこうしたコースはありませんので、留学生にとっては非常に魅力的なコースとなっています。

また、女性比率が5割いるというのも大きな特徴です。中国の女性は経済的に独立した人が多いとの印象を受けています。

アプリケーション(出願)に際し、TOEFL(R)TESTは要求されませんが、1年間のプログラムにつき、かなりインテンシブなコースですので、英語力がないとかなりきついと思います。実際、クラスメートの中国人たちも英語はペラペラな人ばかりです・・・。

繰り返しになりますが、中国にコミットしてビジネスをやりたいという方には、ビジネスネットワークもすばらしいですし、大変お勧めの学校だと思います。単にMBAの勉強をするだけなら欧米に行ったほうがいいでしょう。集まって来るクラスメートは個性豊かで、60人というクラスサイズからとても深い付き合いができます。そして、将来は必ず起業したいというビジネス思考むき出しの学生たちが多くいますので、きっと将来素晴らしいビジネスパートナーになってくれると思います。

長江商学院MBA2010留学ブログ:http://blog.livedoor.jp/ckmba2010/




中山大学MBA

中山大学嶺南学院MBA卒の菊地 敬と申します。

簡単に自己紹介をさせていただきます。私は中国地域に通算で5年弱滞在しております。中国地域と関わるようになったのは、学部生時代から台湾に語学留学をしたことをきっかけとしております。日系の電子部品メーカーで海外営業を経験したのちに香港で2年間駐在いたしました。その後に勤務先を退職、2008年9月より私費で留学をいたしました。ちなみに、私費で中国MBA留学というだけでも十分挑戦的であるのですが、私は家内と幼稚園児の子どもを連れて渡航をしました。2010年6月に無事卒業ができましたが、家族の支援があってからこそ成し遂げることが出来たと考えています。

まずは広州市について簡単にご紹介したいと思います。
広州は中国の南方に位置しています。一口に中国といっても大変に国土が広く、多様な文化を持っております。日本のビジネスマンは北京を中心とする経済圏を華北地域、上海を中心とする地域を華東地域等と地域を分けて表現します。広州は華南地域に属しており、その中心地でございます。気候は恵まれており、冬も温暖で過ごしやすく、一年を通しておいしい果物を食べることが出来ます。

華南地域は国際的な呼称として珠江デルタ地帯とも呼ばれております。その珠江デルタを取り巻く形で、香港、シンセン、トンガン、広州、仏山、中山、珠海、マカオが隣接しています。

歴史的に見ますと、珠江デルタ地域は変革が多く起こっております。まず、中国を近代に転換させたアヘン戦争はこの華南地域で起こっております。そして、近代国家樹立に向けた孫文による武装蜂起は広州で初回が計画されました。そして、忘れてはいけない現代の経済政策である改革開放。改革化以降はシンセン・珠海で大成功を収めました。珠江デルタ地帯は、近代中国の変革をリードしてきたという土地柄があります。今後も中国で変革が起きる場合は、この地域で起こることを私は信じております。

次に広州市の経済力についてご説明します。JETROの資料によると2009年時の広州市の一人当たりGDPは中国一位となりました。また、消費性向はダントツ一位です。最近になり広州市は消費市場として日本企業を含む外国資本企業にたいへん注目されております。

また、広州人は大変高い国際性を持っています。
広州は、華僑の都と言われています。家族の中に必ず誰か海外生活をしている人がいるといっても過言ではありません。さらに、国際線就航都市数は中国第2位です。(ちなみに北京が第1位、上海は第3位。)とくに新興国向けの就航数が多くあります。東南アジア、南アジア、中近東などに多くの飛行機が飛んでいます。こういった新興国からの渡航者は貿易業者が多く、世界の工場である中国の物品を広州で買い集めて自国へ輸出するというビジネスを営んでいます。特にアフリカ向けの便数、人の往来は非常に多くあります。広州市にはアフリカ人が非常に多く、15万人~20万人が居住していると言われております。広州市の中心街に“チョコレートシティ”と呼ばれるアフリカ人街を形成しております。中国とアフリカとの交流は政治で結びついているという印象を持つ方が多いとは思います。その一方で、民間ビジネスの交流も大変多く、その多くは広州市を起点にしていいます。日本人向けにも広州を起点として、アフリカを始めとする新興国へのビジネス展開を検討することも可能であると考えます。

さて本題の中山大学のMBAについてです。
正式名称は、中山大学嶺南(大学)学院MBA課程と言います。嶺南学院は1888年に、米国のキリスト教団体により設立されたことに始まります。その後、嶺南大学が中山大学に吸収され、嶺南学院になったそうです。 その後、海外に散っている嶺南大学卒業生の華僑たちが寄付をして、嶺南大学にしてくれと懇願したところ、それではカッコつきであればOKという話になって、このような学校名になったという逸話があります。

学校の特徴として、清華大学と同じようにマサチューセッツ工科大学(MIT)Sloanと提携によりプログラムが構成されております。また、香港に卒業生を中心とした運営委員会があり、学院の意思決定に関与しています。そのため、学校運営が非常にフレキシブルで一般に言う中国的ではありません。また、学校施設はほぼすべて裕福な卒業生の寄付により賄われております。
クラス構成については私の年代は以下のような形になっています。
フルタイム IMBA 2クラス
パートタイム IMBA 1クラス
パートタイム MBA 2クラス

1クラスは約45名で、留学生比率は約15%となっています。

出願時には3年の職務経験が課されており、3年たったらすぐに来る人が多いので平均年齢は欧米の一般的なMBAと比較すると若い印象を持っています。製造業が集積している華南地域にあるために、理系出身の学生が多く、数学などは非常に高いレベルを持つ学生が多くおりました。

スケジュールはフルタイムの場合2年間のプログラムです。授業以外にも多くの学生活動が容易されておりますが、嶺南学院の特徴としてその運営費用はすべてスポンサーから得ております。交換留学についてはヨーロッパを中心に多くの学校への渡航が可能です。2年目の第一学期に多くの学生が渡航します。私自身も、ドイツにあるフランクフルト大学の金融マスター過程で1学期学びました。中国MBAへ留学される皆様にもぜひ、交換留学を検討されることをお勧めいたします。また、卒業論文の提出も課されております。これは政府管轄の中国MBA校では共通に要求されます。卒業論文については善し悪しあるとおもいますが、ビジネススクールの教授と一対一で様々な議論を行えるいい機会であったと、私は感じております。

以上、広州市と中山大学嶺南学院MBA過程についてご紹介させていただきました。華僑による起業家精神あふれた場所であります。小さい事業規模での起業を志している方にはお勧めをさせていただきます。

プレゼン資料:http://prezi.com/mkuod0rdoeyg/guangzhou-and-lingnan-mba/