【高校生・大学生】海外大学トップスクール体験談~ブラウン大学・ジョージタウン大学在校生が語る~

日本の大学・高校から見事に合格を果たしたアゴス元受講生のお二人をお招きし、世界の優秀な人材が集まる環境で、どのような授業が行われているのか、学生生活はどのようなものかなど、貴重な体験をお話しいただきます。

パネリスト:
熊平 智伸(くまひら とものぶ)さん ブラウン大学 3年 (2年次編入)
慶應義塾大学経済学部 2010/04 ~ 2011/09
桐蔭学園高校 卒業
四方 智之(しかた ともゆき)さん ジョージタウン大学 1年
暁星高等学校 卒業

 

ファシリテーター:
横山 匡(アゴス・ジャパン 代表取締役)

<以下敬称略 ■…横山>

(四方)本日はジョージタウン大学について紹介をさせていただきます。 まず私のバックグラウンドから説明させていただきます。私は帰国子女で小学校の間フランスとメキシコに5年間いました。その後帰国して暁星中学、高校と進学し、大学は慶應義塾大学へ入学しました。入学後1年生の7月に留学して今に至ります。

留学のきっかけですが、最初は日本の大学への進学を考えていました。高2の夏にサマースクールに参加したことがありました。そこで海外の学生と議論したりしたことがとても刺激的でそれから留学を考えるようになりました。 高2の秋から本格的に留学の情報収集をはじめ、高2の冬より本格的に準備を開始しました。これはあまり早いほうではないので、現在高校1年生の方は早めに準備をするといいと思います。

ジョージタウン大学は1789年にイエズス会創設の大学としては、最古の歴史を持つ大学です。卒業生にはクリントン大統領や緒方貞子さんなどがいらっしゃいます。

キャンパスはワシントンD.Cにあり、この立地を生かして政治学や国際関係学、言語学など社会科学系の学問分野に強い大学です。 授業は少人数、大人数とありますが、サポート体制がしっかりしていて、いつでも質問や個人指導を受け付けています。私もゼミに参加した際1度挫折しかけましたが、教授に泣きついてアドバイスをもらって終盤で何とか形になりました。

ヒジョージタウンは日本人は少なくて、今年は3名でした。純粋に日本の高校を卒業して留学した日本人は私だけで、大学内も日本人が非常に少ないです。ジョージタウン大学にもっと日本人が留学してきてくれればいいなと思います。

(熊平)こんにちは、先ほどご紹介いただきましたが、まずは私の略歴からご説明をさせていただきます。私は帰国子女ではなく、中高は神奈川県の桐蔭学園に通っていました。大学は親の意向もありまして、慶應義塾大学に入学しました。1年生の夏、もう遊びつくして燃え尽きた頃、何かしようと思って留学を考えました。2011年の秋からブラウン大学に入学し、今に至ります。 ブラウン大学は1764年に設立され、アメリカの東海岸、アイビーリーグの一つに数えられています。

ブラウン大学は日本の一般的な大学と比べて人数が総計8417人と少なめです。 「大きすぎず少なすぎず」が売りとなっています。

プリンストンレビューという雑誌で学生が大学の教育に対する満足度ランキングがあり、ブラウン大学は1位となっています。全米一学生が幸せな大学として知られています。

私は小学校の時の先生に、「君の意見さえなければ、満点なのに」と言われたことがあります。これはこの先生が云々というお話ではなく、しばしば日本の大学では先生のいうことをしっかり聞いて正確に把握し答案に書くという教育がされ、あまり個人の考えや意見などは重視されることはないです。 ブラウン大学では何にしろまず「君の意見はなんだ?」と聞かれます。エッセイを書いた時でも、根拠や資料はそろっている。よく頑張ったが、君の意見かないのでこれにはグレードがつけられないといわれました。それほど、海外の大学では自分の意見が重視されています。


■お二人とも日本の大学を経験して、留学をされていますが日本の大学ではできなかっただろうと思ったこと、あるいは留学してみて日本の教育の良さもしくは課題などあれば語っていただきたいと思います。


(四方) 日本の大学では自分の意見を求められません。そういった不満や不平などは誰しもがいくらか感じているものだと思います。海外の大学では、自分の意見が大事で主張を求められます。それが海外の大学のいいところだし日本の大学ではできなかったことだと思っています。 リベラルアーツ教育では広く学問を学んでいきます。それは良い面もあり悪い面もあると思います。少人数性の授業が大人数の授業よりも議論の内容がずれたり深くなりすぎるように、最初に学問を学ぶ上でリベラルアーツが最適なのかといったところは疑問に思うことがあります。 その点日本の大学では2年間体系的に基礎を学んで、ゼミでその後の2年間専門的なことをするというのはとても理に適っていて、効率的だと思います。

(熊平) 向こうの大学は本気の学生が多いと思います。日本では勉強にあまり真剣でない学生が多いと感じました。 リベラルアーツは天井がなく無限にどこまででも行けるように感じます。飲みに行くのは金曜日だけだったり、勉強のためのマネジメントもきっちりしています。勉強をする環境として、とても良い環境だと思います。 日本の教育は自分のしたいことが決まっている人に対してはとても効率的でその学問を究めるのに向いていると感じます。 友人に1年間で4、500冊くらい難しい本を読むような人がいて会うたびに化物じみたことを話してくるので驚いているんですが、そういう人は向こうの大学では厳しいのではないかと思います。そういった面で日本の教育は自分の世界を持てるという良い面があると思います。


■リベラルアーツでは自分の嫌いなものも進んで学びますが、その辺の経験はどうですか?


(四方) 歴史がとても好きで議論で実際に戦争をしたアメリカ人と第二次世界大戦の議論をする授業があったが、行きたくありませんでした。当日やっぱり行こうと自分を後押ししていったが、その感覚がout comfortというものなんだろうなと感じました。

(熊平) ある日寮で夜中に議論をしていて、いつのまにか白人至上主義や人種差別についての議論になってしまったことがありました。白人の学生はアジア人の女学生に対して、あなたをアジア人として見ているのではなく個人として見ているので差別をしていないと話しましたが、その考えこそが白人至上主義なんだと反論していました。僕は白人の学生に賛成しました。自分は日本人でアジア系なので女の子の方に賛成するのが普通なのかもしれませんが、その時は白人の学生のほうが自分の考え方に合っていました。 こういうアイデンテティの話はアメリカでは結構タブーなので怖かったですが、自分にとってこの経験はout comfortで良い経験だったと思います。


■最後に一言をお願いします。


(四方) 不安というものはその不安の原因が分かると不安でなくなる場合があります。今留学について不安に思われている方はぜひ1歩踏み出していただいて留学について調べてみるということをお勧めしたいと思います。

(熊平) 海外の進学というのはリスクがあると思いますがそれ以上に得るものがあると思います。 人生でチャレンジできるという機会は人生の中であまり多くはないと思いますので是非チャレンジ出来る時にして頂きたいと思います。