【MBAキャリアセミナー】ハーバードMBA卒業生と留学の意義・価値・キャリアを考える

パネリストプロフィール:
三好 加奈子 (みよし かなこ)氏
Harvard Business School, Class of 2007

1997年京都大学卒業後、三菱商事にて化学品分野でアジア・中東地域向けのセールス・マーケティング、また中国での合弁会社設立に携わる。 2005年より同社を休職し、ハーバード・ビジネス・スクールに留学。卒業後、2007年に革製品ブランドのCoach Inc(US)へ入社。日本市場を対象としたコンシューマーリサーチ関連のプロジェクトを手掛ける。 2008年日本に帰国後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社し化学品、製薬業界などを対象としたコンサルティングプロジェクトに関わる。2010年よりエグゼクティブサーチ会社のラッセル・レイノルズにて、テクノロジー、ヘルスケア業界、また業界を超えたコーポレート部門の幹部人材のサーチに携わる。
 
ファシリテーター:
アゴス・ジャパン代表取締役 横山 匡

以下イベント抜粋です。

留学のきっかけ
実は昔からMBA留学に関心をもっていたわけではありませんでした。わざわざ海外留学をしなくても、日本のビジネススクールに通えば知識は得られると考えていました。しかし、社命での異動を繰り返すうちに、ただチャンスを待つのではなく、自分自身の意思でキャリアを作っていきたいと感じるようになりました。その際に、まずは社内で自分で選択出来る道を検討し、行きついた結果がMBA留学を目指すことでした。

■留学準備について
社内選考に応募した時点で既にその年の2nd roundに出願するには残り9か月しかないという状況でした。そのため、9か月後の出願をゴールにタイムラインを引いた結果、直ぐにGMAT(R)の準備を始めないと間に合わないと自覚し、勉強を開始し、TOEFL(R)TESTは受検しながら弱点を洗い出して補強するという形で進めることにしました。受験生の中には、 TOEFL(R)TESTの点数が出たらGMAT(R)へ、GMAT(R)の点数が出たら出願準備へと段階的に進める人も多いですが、点数が出ないために翌年に出願を持ち越す人も多くいました。まずは、留学する時期を決めて、そのゴールに向けてタイムラインを引き、初志貫徹することが重要と感じました。

■エッセイについて
エッセイは自分自身の棚卸しだと思います。自分とは何か?その価値観を見つめ直すのによい機会でした。 また、自分だけで考え込むよりも親や友人、先輩・同僚等にもブレストに付き合ってもらうと、自分の忘れていたエピソードが聞けたり、客観的な視点でのインプットをもらえて、とても参考になりました。

■インタビューについて
実践と練習は違います。インタビューの本番初回が第一志望の在校生インタビューだったのですが、結果は散々でした。その後のインタビューでは、面談者が誰(アドミッション、アラムナイ、在校生)で、相手が何を知りたいのかを想定して準備をしたことが、功を奏しました。

 

Q&A

Q:MBAでの一番のバリュー、価値はなんでしたか?
多様な価値観を学ぶということです。ある意味作られた多様性になりますが、様々な経験をしている人間が集まっている環境にいると、自分では考えつかなかったことを周囲から学ぶことができます。これが一番大きなバリューでした。

Q:2年間のMBAを主体としてどれくらい他の大学の授業に参加できますか?
同じ大学で他学部と共同開講している授業や、単位数に制限はあるが他学部の授業を受講することも出来ました。また同じ地域の他大学で単位交換をしている学校もありました。

Q:どの大学がどのジャンルに強いといったことはどうやって調べましたか?
私はクライテリアの一つとして、ヘルスケアの分野に強い学校に行きたいと考えていました。各校のヘルスケアに関わる授業や取組を調べた結果、HBSではヘルスケアに関する授業や課外プログラムがあり、ヘルスケアにも力をいれていることを知り得ました。自分自身が求める特性に関して、各校がどういった取組みをしているのかを、自らが探しにいくという方法でないと、見つけ出すことはできないと感じました。

 

■最後に

折角留学を志したのであれば、そのモチベーションが高いうちに準備を進めていただくことは重要だと思います。私は準備期間が1年未満でしたが、却ってそれが良かったと思っています。母にも、翌年を念頭に準備をしていたならば、恐らく留学していなかったんじゃないかと言われたぐらいです。 準備の途中で留学を諦める理由はいくらでも出てきます。仕事が忙しいとか、新しいチャンスがきたとか、そう思って諦めていく人もたくさんいると思います。何事も経験することによって次に見えてくるものがあります。経験は後から買えるものではありません。諦めてしまった場合の機会損失についても意識して、頑張って準備をいただければと思います。