【MBA特別セミナー】ハーバード卒業生による体験談 イベントレポート

パネリストプロフィール:
長澤 悠子(ながさわ ゆうこ)氏
Harvard Business School, Class of 2007
慶應義塾大学法学部政治学科卒業(1999年)
Harvard Business School 卒業(2007年)

三菱商事株式会社生活産業グループ食品本部入社(1999年)
海外からの食品輸入販売業務に従事(ペットフードの輸入→ブランドココアパウダーの輸入)会社休職して、自費でHarvard Business Schoolに。

HBS卒業後、McKinseyにAssociateとして入社(2007年)、2009年末にEngament Managerに昇格し、Consumer&Retailを中心にアパレル・小売店・消費財・ヘルスケア業界のクライアントに従事。2012年5月から現職GlaxoSmithKline(製薬会社)にてマーケティング部長。
 
ファシリテーター:
アゴス・ジャパン代表取締役 横山 匡


セミナー内容:
1.出願に向けての準備
2.大学選び
3.自身の強み、弱み
4.インタビュー
5.合格を勝ち得た要因
6.ハーバードでの学生生活
7.サマーインターン
8.MBAでの経験を通じて変わったこと
9.質疑応答

1.出願に向けての準備
TOEFL(R)TEST・IELTS・GMAT(R)には時間をかけたくない。自分が勝負するのはここではないと感じていました。 点数だけで落とされないラインを目指して、目標点数に達したらスッパリやめてエッセイの準備を始めました。

2.大学選び
合格して心から喜べるところ、お金と時間をかける価値のあるところを探していました。 最初から10校程度に絞っていました(Harvard, Kellogg, UCLA, Stanford etc…) 実際に卒業生や関係者に直接会って話を聞くことを重視しました もともとスタンフォードを目指して勉強を始めましたが、最終的にはキャンパス訪問で感じたインスピレーションからハーバードを選択しました。

3.自身の強み、弱み
自分の強みはEssayとInterviewだと最初から考えていました。 テストスコアは最低限を取っておいて、その後のエッセイとインタビューに比重をかけました。 <ハーバードが求めている人材>
・Habit of leadership
・Curiosity
・Engaged community citizenship
キャリア経験からのリーダーシップ、学校に対しての貢献できることをアピールポイントしました。

4.インタビュー
実際に自分のことを知ってもらうため、また相手のことを知るために直接大学へ行きました。 審査官と会う機会を持てるようであれば積極的に! 誰でもそれが効果的なわけではないですし、近年は上位校は中々会ってもらえないことも多いようですので、事前連絡や準備は慎重にしましょう。

5.合格を勝ち得た要因
審査官は将来性がある人物かどうか、伸びしろがある人物かどうかを見ています。 一部を除いて、完璧な人間はいません。弱みを克服することよりも強みを伸ばすことが重要です。 弱点ばかりに目をやって補強だけに力を入れるよりも、弱点をある程度フォローしたうえで強みを伸ばしていく方がよいと思います。

6.ハーバードでの学生生活
ハーバードには想像以上に素晴らしい人たちが集まっていた。それが一番の収穫だったと思います。 もちろん授業で得るものもたくさんあったが、周囲の環境から得たものが大きかったです。 そういう人々との出会いが財産となりました。

7.サマーインターン
入学してからすぐ就活のセミナーやフェアが盛んに開催されます。 11月に開催され、日本企業も多く参加しています。 自分の進みたいキャリアの分野を早くから見据えるチャンスです

8.MBAでの経験を通じて変わったこと
Comfort Zoneが拡がった→知識の幅が広がり、仕事でProfessionalと対等に話ができるようになりました。 日本にいたころには踏み出せなかった一歩を踏み出す勇気が出ました。 キャリアチェンジを恐れず、柔軟に考えられる姿勢を持つことができるようになりました。

9.質疑応答
1.ハーバードで出会った方の中で印象的な人
サラという人物。入学前からかなりのエリートで、仕事ばかりの毎日からリフレッシュするためにハーバードのMBAへ入るような人です。。 非常に賢く、まともに勉強しなくてもAをとれるレベルでした。 それでも真面目に授業に出席して、わからない人のためにクラスの補修を行っていました。 自分がこのコミュニティに対してどう貢献できるかというのを理解して、実践できる人でした。

2.MBA留学の時点でキャリアチェンジを考えていたのか、海外での就職は考えなかったか
留学の時点で自分のキャリアの幅を拡げて活躍の場を増やしたいと思っていたのでチェンジを考えていました。 学習の場としては自分よりレベルの高い人がたくさんいる環境を望んでいましたが、仕事では勝負をしたいので、日本で仕事をすることを選びました。

3.準備にもし倍の時間がかかっても続けていたか
お金が倍かかってもそんなに気にならないが、時間に関しては続かなかったかもしれないです。 受からないということは自分には合わなかったと考えて再チャレンジはしなかったと思います

4.(スタンフォードに行こうと思っていたという話を受けて)何が魅力だったのか?
スタンフォードで最初に出会った人が魅力的で、少人数制だったことも魅力でした。

5.ハーバードで感じたインスピレーションとは?
1年間席とクラスメイトが変わらないこと、よりコアな友達を作れる熱気あるクラス、一体感、自分への向き不向きを感じたためです。

6.MBA留学で変わったキャリアビジョン
在学中は10年後20年後のビジョンまで見えなかったが、リーダーシップを執っていきたいという気持ちとマネジメントの分野で活躍するという目標は変わらず そのために必要な勉強をやって自分の力を補っていく感じです。

7.MBA留学は起業や独立に役立つ知識を得られるか
かなり役立つと思います。 周りのレベルが高く知識が豊富なので、仲間からたくさん情報収集できます。

8.Recommendationについて
偉い人に書いてもらう必要はない、どれだけ自分のことを知ってくれている方に頼めるかが重要です。 上司、仕事をペアでやっていた先輩、バンコクOfficeでペアだった同僚の3名にお願いしました。 ポイントはどんな場面でどんなことをしたか具体的であること、また3通の内容がエッセイに沿っていてかつかぶった内容でないことも重要です。

9.MBAの価値が近年下がっているといわれることについて
MBAはあくまで学歴でしかないです。 MBAを持っていることで得られるチャンスが多いのは事実ですが、それを生かすのは自分です。 自分が目指すことを実現するためのスタートラインに立たせてもらうためのパスポートのようなものですね。

10.Interview, Essayでアピールした将来性とは
自分はこのようなことをしたくて、こんなアイディアを持っているというのはアピールにならないです。 このようなことをしたいけれど現状このようなMissing Piecesがある、それを補えるのはハーバードしかない、といったアピールが必要です。

11.実際に行ったコミュニティー及び大学への貢献は
在学中はJapan Tripという日本への旅行、日本を知ってもらうためのイベントを企画しました。 International Weekという日本食を作ったり着物の着付けを行ってアピールしたりもしました。 卒業後は奨学金への寄付や卒業生として講演会などもしています。 ハーバードは愛校心がかなり強い人が多いですね。 3.11の後に寄付を募った際はかなりの反応があったり、助け合いの精神が根付いています。

最後に
私は一つの大学にしか行っていませんが、私は留学をしてよかったと思っています。 もし留学しようと思っているのであれば、歯を食いしばって頑張って、そして行ってよかったなと思ってもらいたいなと思います。 思うようにいかず、挫折しそうになる時もあると思いますが、そんな時は先を先を見て頑張ってもらいたいと思います。