パネリストプロフィール:
けいすけ氏
UC Berkeley Haas School of Business, Class of 2011
早稲田大学法学部卒業後、2000年に総合商社に入社。9年間管理部門(リスクマネジメント)を経験後、2009年に社費派遣にてHaas留学。コンサルティング会社やワイナリーでのインターンを経て、2011年にMBA取得し派遣元の営業部門に戻る。以後、北米・欧州の発電事業のM&A;に関わり2件のクローズを経験。趣味はワイン(300本所有)、山岳サイクリング(自転車担いで富士山登頂等)、鴨のハンティング(今年冬にデビュー戦)。
ファシリテーター:
アゴス・ジャパン代表取締役 横山 匡
以下イベント抜粋です。
大学2年で初めてTOEICを受験して480点でした。その時から世界で仕事をしたいと思っていて商社で働こうと決めました。 半年間イギリスで語学留学をしてTOEICを875まで上げて入社しました。 商社と言っても審査部だったので英語のえの字もなかったです。マネジメントがおもしろいと思い、そのまま世界でグローバルにやってみたいと思い2009年Haasへ留学しました。 Haasは半分くらい帰国子女がいる中、自分は普通の人でしたね。
■イギリスに語学留学したきっかけはなんですか?
20歳で初めてパスポートを取得し、大学のゼミの旅行でUCLAへ行きました。
Cokeを頼んでコーヒーが出て来るしハンバーガー1個も買えなくてショックでした。現地の法律事務所巡りをした際に見た現地で働く日本人はかっこよかったですね。英語はもちろん酒飲めるし話上手。将来こういう人達と仕事をしたいと思ったのがモチベーションとなりました。
もう1つのモチベーションとして野生のリスがあちこちいるような解放的な環境で勉強したいと思ったことです。
ゼミの旅行後にTOEICを受けたら480点という悲惨な結果でこれじゃあMBAなんて到底受からないなと考えて語学留学をしました。
■何から準備を始めましたか?
社内選考は多いものの、ノウハウが上からこないんですね。聞いてもかわされる。会社はあまり協力的ではないし自力でやらないといけない環境でした。
先輩からの情報は古いので予備校から最新ニュースを得るのがスマートです。
先輩の話はランチをしながら話を聞ける程度でしたが、現在社内にいる先輩の話を参考にするのは危険だと考えたほうがいいです。なぜなら情勢がかなり変わっているし、テスト形式がCBTから変化した2007年辺りから、難易度自体が変わっているので。
■MBAを選んだ理由は?
最初は私費で行こうと思っていましたが、社費を目指しました。
会社の基準ではトップ10にいかなくてはいけなかったんです。
その中から7校を選びました。基準が自分に合っている学校を選んで合わない学校をやめました。
■MBAがどう役に立っているか?
9年間リスクマネジメント系の仕事をして2年のMBAを経て帰ってきて、入社2日目から1か月間仕事してこいとマドリッドへ行かされたんです。仕事も内容もわからず行ったがそれでも即死せず例のサバイバルスキルで生き延びることができました。やはりこれはMBAで学べたことが力となっていたんだなと実感できましたね。
プロフェッショナルにはMBA出身者が多いです。バックグラウンドとスキルセットを持っているのでMBAホルダー同士だと話が通じやすいです。
■行く前と変わった点は?
行く前は自分のキャリアをよくしたい、豊かにしたいという考えだったのが、西海岸に行って家族との時間が大事だと考えるようになりました。
周りの人たちにそういう人が多かったからかもしれないです。死ぬときは会社にはいないので家族といたいですよね。
■振り返ってみて、準備での反省点はありますか?
準備でいうと、いろんな人の話を聞くということが大事なのですが怠っていたなと感じました。もう少し幅を広げて自分の将来のキャリアを考えていればよかったです。
英語の勉強方法は単語の数で決まります。単語の数がないと頭を使ってしまうんです。難しい事は聞いてないので、単語さえわかればそこまで考えなくても解けるなと感じました。基礎力をしっかり付けてからTOEFLとGMAT対策をした方がいいです。単語力は重要だと感じました。スタートレベルは皆同じで85~90くらい。ボキャブラリーで差が出るので早いうちにやっておくべきです。僕は底力を働いてから勉強すべきでした。
TOEFL3800の単語帳のランク4はマストです。センスがない人でも文章が読めるようになりますよ。
Q. どのくらいで自分なりにできるまで達したか?単語以外で努力した点は?
A. 入学してしばらくは混乱して授業がわからなくても、数ヶ月すると慣れてくるんです。慣れるまで逃げないことが重要ですね。一番授業で集中して聞くときは自分が発言すると思っているときなんです。そういう瞬間を積み重ねていけば比較的3か月で慣れますよ。あと、バーではぶっちゃけた事や結構重要な情報が得られるので積極的にいったほうがいいですよ。僕はバーで酔うと英語がわからなくなるので飲まないようにしました。
Q. エッセイで評価された点
A. 全体のインプレッションの構成として意図的に2割くらい面白いネタにしました。つまらない仕事は面白く。自分の人間としての価値観や趣味も書きました。本当の事だと思って書いているのって趣味の項目だと思いますよ。あと意外と他人のレジメってつまらないんです。どれだけ印象に残る内容にするかが重要ですね。同級生はエッセイで「僕は一族で初めて大学に行った人間です。」と書いていて、人の印象にのこる書き方って絶対あると思いました。それを研究して下さい。なんとかなるではなくてなんとかするんです。
Q. MBAに社会人9年目は早かった遅かった?
A. 1つ目として転職、キャリアチェンジしたいのならば早い方が良いですね。少なくとも3年仕事を経験してから行くとキャリアチェンジしやすいです。
2つ目は絶対年齢ですね。自分は32歳で留学しましたが、30越えると頭の硬さが違います。勉強も厳しいので若い方が良いですね。
3つ目が家族構成です。独身か家族と一緒に行くか?7割は独身でしたね。キャンプなど付き合いきれないのでバランスをよく考えて下さい。MBAを家族と共有したいかしたくないか。MBAより結婚のほうが長いですからね。MBAは各分野で磨かれて来た人や勝ち残った人が来るんです。基本的にタフで何があってもへこたれないです。情熱の体力がありますね。インターン20社落ちてもへこたれないような人がたくさんいます。疲れるけど彼らと共に勉強できるというのは誇りです。1年目は処理不可能な量がやってきて寝る時間がないですが、慣れてくるしその分サバイバルスキルが身に付きます。貴重な経験でしたね。
Q.MBA前にしておくべきこと
A.日本を知る事です。GDP世界3位の国として日本のマーケット、地理、文化を知らないと授業で説明出来ないです。
■MBAを目指している人への応援のメッセージを。
自分で見ないとわからない正解があります。MBAに意味があるないは無視していいです。見たい人だけが分かる正解があるのでそれを是非勝ち取ってください。それがHaasだったら嬉しいですけどね。自分自身のキャリアと自分の人生をどういうものにしていくかよく考えて頑張ってください。
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