合格者の声

2012年度合格者からのメッセージ

Photo 公衆衛生[Master]
お名前:Y.K.さん
合格校:Harvard University
入学校:Harvard University


1.留学を志したきっかけ

我々臨床医は一人一人の患者さまに最善の医療を行うのが主たる業務です。しかし、患者集団全体として治療成績がどれほどなのか、あるいは地域の特性としてどのような医療や予防的介入が必要なのか、といったことを知るためにはデータを集積し、時間軸も含めて広い目で見る必要があります。こういった臨床研究を適切に質を高く行う上で、疫学的な概念の理解や正しい生物統計学の使い方を学ぶことは大切です。米国では臨床医が公衆衛生大学院で臨床疫学や生物統計を学び、臨床研究に生かすということが比較的以前から行われていたようです。日本ではここ10年ほどで臨床医を対象とした公衆衛生大学院のコースが設立されつつありますが、歴史の短さもあり教員数の充実度などは米国にまだ遅れをとっている状態です。

2.なぜ海外の学校に行こうと思ったか

自身が日常臨床に立脚した疑問に対する臨床研究を行う中で、上記のような知識が不足していると感じました。研究手法のご指導をいただいていた先生がHarvard School of Public Health (HSPH)でこのような知識を勉強したということを知り興味を持ちました。前述のような国内の公衆衛生大学院も検討しましたが、教員の多くが米国の公衆衛生大学院の卒業者であることから、同様に米国の公衆衛生大学院にて勉強をしてみたいと思うようになりました。

3.留学先や志望校はどのように絞っていったか

Harvardの関連病院の自分の専門分野の疫学系研究室の先生を、共同研究をしたことのある日本人医師から紹介していただきました。日本の職場から金銭的なサポートがあることを条件にリサーチフェローとして勉強をしにきてもよいという許可をいただいたので、平行して通学できるように志望校はHarvard School of Public Healthの単願としました。

4.留学準備プロジェクトのタイムマネジメントについて / 出願準備について

あまり考えていなかったのですが9月になって出願書類の準備などのペースが滞っているように思ったので、AGOSの出願準備コースをインターネット越しに受けながらStatement of purposeやCVの仕上げなどを行い、10月末には出願ができました。自分一人でやるより質的にも速さ的にも非常によかったと思います。

5.TOEFL(R)TEST/GMAT(R)/GRE(R)TEST等テスト対策について / テスト対策の目標スコアは勉強をはじめてからどの位で取得したか

TOEFL(R)TESTとGRE(R)TESTが必要でした。テストレベルの英語には自信があったので、独力で対策しました。TOEFL(R)TESTはOfficial Guide, TestDENという安いオンラインコース(質がいまいちでした), Barronの問題集などを1ヶ月ほどやって6月初めに一回目受験し、Harvard School of Public Healthでは94と言われる最低ラインは超えたので、弱めだったSpeakingのみYouTubeにあったNotefuldotcomという資料を見て対策して、7月にGRE(R)TESTと一緒に再度受験して納得のいく点数がとれたので終了しました。GRE(R)TESTは日本人に関してはQuantitative 800かどうかぐらいしか見ていないということでしたので、1ヶ月ぐらい英語の数学用語などを勉強して一回受けて、Writingはいまいちでしたが、Quantitativeは800だったので終了としました。

6.アゴス講師/コンサルタントへのコメント

Ms. HanazawaにStatement of PurposeやCVなど話し合いながら仕上げを手伝ってもらい大変助かりました。実はその前に別のオンラインのStatement of Purpose添削を受けていたのですがセッションが3回程度でディスカッションが足りなかった印象でしたので、より多くのオンラインセッションを経ることで、より納得のいくものに仕上げられたと思います。CVも大変見た目よく仕上げてもらって、これはなかなか慣れないとできないと思いますので、非常によかったです。

7.留学準備を振り返って、成功の秘訣とは?

Harvardの関連病院のリサーチフェローの件の相談もかねて9月に大学院見学にいきました。1週間の滞在期間中は毎日通って、教授や事務の方とお話ししたり、実際の授業を見学したりしました。おそらくこの熱心さと、訪問を通じてリサーチフェロー先を出願の時点で既におさえていたことが一番の理由かと思います。

8.留学・留学後に向けての抱負

留学先では主に臨床医向けの疫学と生物統計を中心としたコースで学生として勉強しつつ、研究室でリサーチフェローとして疫学研究の基礎から実践を学ぶ予定です。病院レベルで電子カルテなどの蓄積データを用いた医療の質の評価や課題の検出、検診データを用いた地域に対する予防医学的な課題の検出など、主に病院レベルでの意思決定の手助けになるような研究スキルを身につけることを目標としています。

9.今後留学を目指す方へのメッセージ

留学先は学校を選ぶというよりは人を選ぶ形になるかと思います。試験の成績で決まる日本の"受験"のイメージではなく、ファカルティーとのつながりなど含めた総力戦であり、"就職活動"をイメージしてもらうといいように思いました。

私の所属するコースは7月から本格的に授業が始まり、現在約1ヶ月経過したところです。課題なども多く正直きついですが、大変充実した日々を送っています。このコースでは夏に1/3の単位を修得してしまうので、9月からは少し余裕ができリサーチの方も平行して力を入れたいと思っています。