合格者の声

2013年度合格者からのメッセージ

Photo [MBA]
お名前:M.I.さん
合格校:University of Pennsylvania
合格校:University of North Carolina at Chapel Hill
合格校:University of Texas at Austin
合格校:University of Virginia
入学校:University of Pennsylvania



1.留学を志したきっかけ

入社後に興味を持ち配属されたカスタマーサービスという分野で10年ほど過ごし、社内でもそれなりのポジションにはついていたものの、理系の大学院を卒業しておきながらエンジニアとしては中途半端な感じで、何か一つでも自分の中で周囲との差別化ができる尖った部分を持ちたいと思っていたのと、将来のキャリアを考えた時に、ビジネス分野全般の知識、経験の強化が必要だと漠然ながら考えていました。また、自分の会社内での仕事のやり方、進め方、スピード感は経験則的に身についてはいたものの、外の世界(他の会社、産業分野)はどうなっているのだろうと興味を持っていたところでもありました。そんな折に、社内でMBA留学制度の選考話が舞い込み、迷わず申し込んだのがきっかけです。

2.なぜ海外の学校に行こうと思ったか

グローバルにビジネス展開を行っている会社で働いており、自分のこれまでのキャリアでも基本的には海外に目線を置いてのものでした。今後もそういうキャリアパスを歩みたいと思っていましたので、海外という選択はごく自然のものでした。また会社の制度上、派遣先はアメリカのTop20もしくはそれに準ずるプログラムという規定があり、基本的には海外の学校しか選択肢に入れられませんでした。

3.留学先や志望校はどのように絞っていったか

前述の通り、まずは会社の規定に則った学校に絞られました。その後、社内にいるMBAホルダー(直近5年以内に卒業した方々)に話を聞きに行き、各校の特徴を教えてもらいました。
情報収集を本格的に行ったのは、AGOSの夏祭り以降です。地方在住のため、AGOSの夏祭りや、MBAフェアなど、複数の学校の情報が得られる機会は非常に貴重で、まずはそういう機会で学校側(アドミッション、在校生、卒業生)とのコネクションを作るように心がけ(とはいっても、限られた時間なので、一言二言の会話や、名刺交換程度になりますが)、その後はHPや送られてくるメールで学校単位の個別説明会のスケジュールを確認し、都合がつく範囲で上京しては説明会に参加するといった感じで情報を集めました。そんな中で、自分のイメージするMBA生活(どんなことを、どんなペースで学びたいか)とフィット感が強い学校を絞っていきました。
また、出願後の2月上旬に13日間で8校(中西部1校、東海岸5校、西部1校、西海岸1校とほぼアメリカ一周ルート。)へのビジットを敢行しました。このビジットで見聞きしたことや、実際に授業に出てみて感じたことは、直後のInterviewの中で自分の言葉で語ることができ、アドミッションからの反応もものすごく良かったです。テスト結果が出そろわず余裕がなかったため、私は実施できませんでしたが、可能であればエッセイを書き始める前にビジットし、内容をエッセイに盛り込むことができるといいと思います。

4.留学準備プロジェクトのタイムマネジメントについて

成功したか、失敗したかで言えば、失敗したタイプです。
11年12月の最終週に社内選考結果がわかり、留学準備プロジェクトを始めたのは12年1月からです。12年1月から13年6月(渡米予定日)までの大日程を作り、マイルストーンを置いてTOEFL(R)TEST/GMAT(R)/Essay/Interviewと進めようとしたものの、TOEFL(R)TEST/GMAT(R)はスコア獲得時期が目標から2~3か月遅れ、それによってEssayも着手が遅れ、当初想定していたRound1での複数校提出どころか、Round1では一つも出願できず…といった具合でした。秋口に行こうと思っていたビジットも不可能でした。
私の場合は、社費留学のため、今年一年のチャンスしかなかったため、上記のような苦しいスケジュールでも突き進んでいくしかなかったのですが、2年程度かけてテストスコアを作るなど、もっと腰を落ち着けてじっくり進めていけたら、精神的に楽だったのではないかと思います。

5.TOEFL(R)TEST/GMAT(R)/GRE(R)TEST等テスト対策について

両テストに共通しているのは、何よりも単語力がカギになるという点だと思います。米国にて一年ほど仕事をした経験があることや、TOEIC(R)TESTの最高点は920だったこともあり、それなりに何とかなるだろうと考えていたのですが、完全に見込み違いでした。TOEFL(R)TESTもGMAT(R)も出てくる単語はずいぶん違う世界のものです。筋トレ、基礎体力づくりと思って、コツコツとボキャブラリーを増やしていくことが、結果的には大きな成果につながると近道だと思います。私はDuo3.0および英単語3800(AGOSの自習室で周りを見ると大体みなさん持っていました。)を使いました。

TOEFL(R)TEST
SpeakingのみAGOSのクラス(BasicとStrategyクラス)を受講し、あとは独習で行いました(参考書やオンライン教材を使用)。Speakingについては、しっかりとしたフィードバックをもらわないと、何が良くて、何が悪いかの判断ができないと思ったからです。AGOSではRex先生、Marco先生、Ethan先生から、各タスクでのテンプレートやカン・コツを習うとともに、適切なフィードバックをもらえたことで、23点を安定的に獲得できるようになりました(17点から23点への改善)。また、Rex先生やMarco先生が授業中に披露されたプチストーリーはSpeakingのTask 1 と2だけでなく、WritingのIndependentの解答作成時の参考にさせていただきました。
ちなみにネットで見たのですが、TOEFL(R)TESTスコア=(TOEIC(R)TESTスコア‐100)÷10 という換算式(あくまで目安ですが)あるそうです。勉強着手前に自分の立ち位置を確認するための参考にされてはいかがでしょうか?実際、私のTOEIC(R)TEST最高テストは920、初回TOEFL(R)TESTスコアは84でしたので、なかなか良い式ではないかと思います。

GMAT(R)/Verbal
4月下旬からGMAT(R)対策総合パッケージ(V)を受講しました。中山先生のStrategyクラスでSC、CR、RCのそれぞれのポイントを習い、あとはOG、White BookおよびPracticeクラスで繰り返し演習を行いました。また、難問チャレンジクラスも受講しました。
なかなか結果が出ない中で、中山先生には個人指導もお願いし、「基礎的な知識はすでに身についているので、なるべく本番に近い状態で演習を行い、あとは落ち着いて試験に臨むこと」というアドバイスをいただき、準備の終盤はGMAT(R) PrepなどPC上で行う演習に軸足を置きました。

Math
参考書による独習で対策しました。9月中旬に難問チャレンジクラスを受講しました。
VerbalもMathも、受講後にGMAT(R) Prepなどで演習した際に浮かんだ疑問をメールで送ると、中山先生、小倉先生ともに丁寧な解説を付けて返信していただきました。「この答えがこうなっているのは、きっとこういう理由に違いない」とか、「答えにたどり着くには、ちょっと手間取ったけど、他の方法はないだろう」とかいった独善的な判断に陥るのを防止するのに非常に役に立ちました。

AWA
Lance先生のクラスを受講しました。アプローチとしてはCRと同じなのですが、どのように解答としてまとめるかという点については、テンプレートの習得と演習結果へのフィードバックを基にした改善が重要でした。Lance先生のコメントは毎回適切かつ親切なもので、GMAT(R)の本番時には唯一楽しみながら取り組めるセクションとなりました。余談ですが、演習時に一度、“映画ロッキーを見た友人の話”という架空の個人的体験(AWAでは書くべきではないもの)というのを書いた後の授業でLance先生と内容についてディスカッションをしたことがあります。自分がそのロッキーとゆかりのあるPhiladelphiaに留学することになったのは奇妙な縁だと感じています。

IR
今年から始まったIRについては、MathとVerbalの合わせ技であったりもして、なかなか掴みどころがないセクションでした。中山先生のクラスを受講した後、OGのオンライン教材や、中山先生に推薦いただいたManhattan GMAT(R)のオンライン教材で演習を行いました。2012年‐13年の受験に当たっては、点数を勘案しないと明言する学校もあるくらいなので、あまり力は入れませんでしたが、最低限、真ん中より上にはいるようにと心がけました。