合格者の声

2016年度合格者からのメッセージ【インタビュー】

Photo [MBA]
お名前:H.N.さん
合格校:ESADE Business School
合格校:University of Manchester Business School
入学校:ESADE Business School


インタビュアー
柴崎 智子(アゴス・ジャパン 留学アドバイザー)

   <以下敬称略 ―― :柴崎>

1.留学を志したきっかけ

私は食品・飲料メーカーの研究者なのですが、食品会社では製薬とか機械メーカーとかと違って、知的財産が経営資源としてあまりうまく活用されていない。そういったことを体系的に学びたいと思いました。もともと外国で一度働いてみたいというのもあって。本当は仕事で行ければ一番良かったのですが、私の専門の知的財産を活用するセクターがグループの海外拠点になくて。じゃあMBAで行って勉強したい、というのが最初のきっかけです。

2.なぜ海外の学校に行こうと思ったか

海外の学校にしたかったのは、海外経験を積みたかったのと、在籍している業界は非常にドメスティックで、酒税という税金制度によって新規参入から守られている、非常にクローズドな業界なんです。特に最近若い人はビールを飲まないので、うちの会社だけじゃなくて、業界全体がシュリンクしてきているんです。95年ぐらいから総酒量が下がってきているので、外国に出ざるを得ないんです。
ただ、海外に出ていくにも、ずっとドメスティックにやっていた業界なので、海外で仕事をできる人材が少ないんですね。で、会社の方も、そういう人材を早く作りたい、というのがあって。もともと入社した時から海外で働きたかったですし、会社の方向性と合ったのと、自分の知識欲の方向性が「狭く深く」より「広く浅く」だったので、そういう自分の適性もあって、骨を埋める気はないけれども(笑)ずっと日本にいるよりは、色々なところに行ってみたい、と思いました。

3.留学先や志望校はどのように絞っていったか

もともとアメリカは一つも受けていないです。アメリカは受ける気がなかったんです。というのは、行った先輩から、アメリカの学校は基本アメリカっていう雰囲気だよ、と聞いていて。よりダイバーシティな色々な人がいるところに行きたかったので、ヨーロッパがいいだろうと。あと、私は1年~1年半までと期間を指定された社費留学なので、1年制プログラムの多いヨーロッパにしました。
フランスとイギリスとスペイン、3つ受けたんですけども、受かったのがイギリスとスペインで、プログラムの内容とランキング、あとはご飯と天候を考えて(笑)。

4.留学準備プロジェクトのタイムマネジメントについて

一番大事なのは、合格体験記を信じちゃダメです(笑)。これは皆さん大学受験の時に既に学んだはずなんですけど、そういうことはすっかり忘れて、MBA受験始めますって時に合格体験記を一通り読むと思うんですよ。そうすると、3ヵ月ぐらいやると、例えば70点から始まったら、90点ぐらいになってそのあと100点でっていう成功ケースが書かれているんですけど、合格体験記を書いている人は「成功者」なんですよね。で、あれを書けなかった多数の屍が死屍累々と重なっている、という...(笑)。
丸呑みしてはだめですね、ということです。時間には余裕をもって計画した方がいいです。やっぱり各自でバックグラウンドが違うので、丸呑みせずに自分力量等を客観的に把握して、計画をきちんと余裕をもって立てるのが大事だと思います。私はListeningがぜんぜん上がらない時、松園先生には本当に、ずーっと何度も何度も相談にのっていただきました。本当にありがとうございました。
合格体験記は、そういう例もある、ぐらいにして、たぶんそれって一番成功している例なので、それよりは時間がかかると思って計画を立てていくのが一番大事だと思います。

―― やはり、自分が想定しているよりもかなり時間がかかってしまいました?

かかりましたね。2014年の9月から始めて、合格体験記を信じて立てた計画ですと(笑)、2015年3月ぐらいには90点を超えていて、で、5月・6月ぐらいには100点かなと。で、そのころからGMATを始めて、GMATも10月・11月ぐらいには650点ぐらいにはいって、2016年1月に出願、と思っていたんですけど、とんでもなかったです。でも実際、同じスケジュールで同じ先生の授業受けてちゃんと上がる方もいますし。私はなかなか上がらない人だったんです。
会社では受験準備をしていることは秘密なので誰にも相談できなくて。今でも秘密です。人事部と、私と上司しか知らない。1年半で5kgぐらい痩せました。オフィシャルな飲み会以外は全部断って。結構残業をしてしまっていた方なのですが、毎日6時ぐらいには帰って。「あいつおかしいな、あいつ何かやってるくさい」っていうのは何となく伝わるんですけど、何をやってるかは言えない。結構社費の方ってそうですよね。オープンにできないことが多い。受かったら行けるよっていう約束なので、どこも受からない可能性もありますから。そういう意味で、社費の方はプレッシャーに打ち勝つことも大切です。

5.TOEFL/IELTS/GMAT等テスト対策について

主にお世話になったのは松園先生と岡田先生ですね。松園先生にはReadingとListeningで、Writingは岡田先生です。本当にそれぞれ印象深いところがあったんですけども、松園先生は、やるべき事を繰り返し繰り返し刷り込んでくれる。毎回毎回同じことなんですけど、なかなか時間が取れなくて復習できてなくて頭に入ってないんですよね。私だけじゃなくてたぶん他の方もそうだと思うんですけど。勉強方法でやる順番っていうのを、何が大事かっていうのを、毎回書かせてくれるんです。で、最初、「あれ、これ先週やったじゃん」って思うんですけど、書いてみると書けないんですよ。ということは、自分はわかっていない。やる事が自分で理解できてないっていうのをわからせるためにやってもらってるんだなっていうのがわかって。ちゃんと復習しなきゃっていうのを、本当に実感できました。
また、Listeningは、つながった単語を聞き取るのが苦手だったのですが、語の変化、音の変化みたいなものを方法論に基づき、しっかり教えていただきました。私は結構理屈っぽいので、理屈できちんと教えていただいて、すごく助かりました。そういう理屈を意識してテキストを見ながら聞くと、音がわかるようになったんです。ひと月ぐらいかけて。そういうことを続けるようにしました。
さきほど、合格体験記を信じちゃいけませんって言いましたけど、一つ信じていいことは、点数が低くても、最後まであきらめなかったら何とかなりましたっていうのは、これは本当だと思います。誰でも心が折れそうになることがあると思うんです。そこで最後まで、社費っていうのもあったんですけど、何とかしなきゃってあきらめずにやり続けるのが大事だっていうことを、これからの方々にも頑張っていただきたいです。

6.留学・留学後に向けての抱負

単身で行くので、色々な国際交流ができたらと思っています。行きたい大学に受からせてもらったので、自分のやりたい勉強をきちっとやりたいというのと、せっかく英語じゃない国に行くので、英語・中国語に並んで話す方が多いスペイン語を少しぐらい喋れるようになろう、というのも目標の一つです。
ヨーロッパで、比較的他の国にも行きやすいところなので、色々な国のアルコールと清涼飲料の市場や食文化を見てみたいと思っています。うちの会社の社費で毎年行っている人間は、ほぼアメリカなんですよ。ここ10年ぐらいヨーロッパは誰もいないようです。
ドメスティックな業界でしたが、これからは海外に打って出ようとしているので、できるだけ人脈を広げるというのが、一番大事かもしれません。きちんとアゴスで勉強してきたことを活かし、大学で学び、会社だけじゃなくて、世の中に少しでも還元できるようなことを実行していければと思っています。