合格者の声

2015年度合格者からのメッセージ

Photo [MBA]
お名前:田中 威津馬さん
合格校:ESADE
合格校:London Business School
入学校:ESADE


1.留学を志したきっかけ

2004年に大学を卒業して以来、人々の生活や社会活動の発展に貢献することを志し、移動通信インフラのエンジニアとして仕事をしてきました。次世代の新しい通信インフラを作るべく、業界団体の国際標準化会議に参加し、開発した新技術を国際的に採用してもらうよう提案することを専門業務としてきました。しかし、技術の優位性以外の観点、とくにビジネス的観点から強い反対にあうことも多く、「技術だけでは世界を変えられない」「技術には、ビジネス観点の説得力がないと商用化されない」、すなわち経営的視野を持つことの重要性を強く認識しました。
現時点までかなり専門的な仕事に従事し続け、ビジネスに関する教育をうけたことのない私が、世界に何かしらのインパクトを与える仕事のために、視野を圧倒的に広げ、経営的視野と素養をきちんと身をつけるにはどうするのがよいかと考えた結果、(社内のビジネス部門で経験を積むのに比べて)短い時間で集中的、総合的かつ体系的にビジネスを学び、かつ様々な課外活動等でも可能性を圧倒的に広げることができる最善の手段として、MBAを取得するという結論に至りました。

2.なぜ海外の学校に行こうと思ったか

もともと帰国子女であり、外国に全く抵抗はなかったことと、ここまでのキャリア(国際会議)をベースに、今後自分のやりたいことを考えた結果、留学というオプションしかありませんでした。ハードスキルやアカデミックな知識は国内でも学べますが、世界の文化や考え方について深く幅広く学び、視野を圧倒的に広げるためには、実際にその環境に身を投じて必死でもがくこと以外に方法がないことを、帰国子女としての経験からわかっていたからです。

3.留学先や志望校はどのように絞っていったか

自分の求める環境や条件を整理し、判断基準をかなり早い段階で決めました。
1) (教室外のopportunityも多い)都会の学校
2) 圧倒的に国際的な学校であるこ
3) (学びや経験を深めるため)1年より長く、(諸事情もあり)18ヶ月で卒業するコースがあること
この3つの条件だけで一気に絞れました。欧州の、LBS,ESADE,HECの3校しか残りません。 受験を始めた2014年1月~3月に、ロンドンとバルセロナに行き、学校を見て回りました。(HECは都合がつかず断念。)
LBSは学生や教授の質、ランキング、国際レベル、知名度等、疑いのないトップスクールであること。
当初、ESADEはノーマークでした。が、調べてみると、世界トップのダイバーシティ、自分が身を置く通信業界とのコネクション、何より校風(Visitでは、授業に参加させてもらい、実際に発言やプレゼンまでさせてもらうなど、とにかく自由でオープン)と、Visitで話をした学生とのフィットを感じ、特に気に入りました。
これらから、LBSを「Dream School・ダメで元々・行けたらすごい」、ESADEを「my best fit・お気に入り/行きたい」学校と決めました。 HECは、Alumniに話は聞いたものの、真っ先にESADEが気に入り過ぎたのと、キャンパスを見ることができなかったこと、そして優先順位の2番目の項目「international」について、Financial timesのランキングの指標がLBSとESADEより低かったため第三志望として置きました。
以下の「成功の秘訣」の章でも書きますが、まず(戦略的に?)ESADEを全力で取りにいったこともあり、最終的に、受験したのはLBSとESADEの2つのみでした。このように志望校を事前にばっさり絞るアプローチは、かなり珍しいケースかもしれませんが、全体のタイムマネジメントを考えると、「ランキングはそこまでこだわっておらず、自分で何を求めているのかが明確な人」は、戦略的に狙いを定めるアプローチはあながち悪いものでもないと思います。

4.留学準備プロジェクトのタイムマネジメントについて

2014年1月から準備を始め、2014年10月に1st roundでESADEから合格をもらいました。その後、2015年2月にLBSからのDingとなると同時に、ESADEへの進学を確定させ、受験を終了しました。 受験期間中の平日のタイムスケジュールはだいたい以下の通りです:
07:30 起床
08:00 朝食
08:30 息子を保育園へ
09:30 出社
18:00 退社
19:00 帰宅~食事~風呂~寝かしつけ
22:00 勉強開始
02:00 睡眠
受験期間中は、だいたい5つのことを同時に進めなくてはいけなくなります。①仕事、②受験(GMAT, Essay)、③家族との時間(いれば)、④自分の趣味(あれば)、⑤睡眠、です。
まず、この5つの中から優先度をつけていきました。受験期間が、妻の出産にかぶった(+小さい子がいた)という事情から、平日の③は絶対に妥協しない、と最初から決めていました。③を軸に、①と②と④と⑤の時間を配分していったイメージです。

まず、①仕事についてですが、可能な限り毎日定時(18時)に会社をあがることを徹底しました。まわりの同僚や上司の理解を頂けていたこと、もともとメリハリのある仕事ができる職場という環境的要因もあり、どうにか実現することができました。

当然、職場の文化や、社費と私費(かつ周りが受験していることを知っているか・いないか)で事情は違うとしても、例えば、重要度や優先度も低くやる必要もない案件ために受験勉強の時間、その他の大事な時間を削るような状況を是としているようでは、とてもまずいと思います。
今振り返ると、この受験期間中に、真の意味でメリハリのある、より優先度も緊急度も高く、かつインパクトのある仕事にフォーカスするスキルを学べたように思います。時間が著しく限られているなかで、(誰にも文句を言わせないような)圧倒的な業績をあげる成果を出すために、私のような普通な人間に出来ることは、優先度・緊急度・重要性などの判断軸から、無駄な仕事は全て捨て去って、最重要のインパクトのある仕事にフォーカスして取り組むスタイルしかないと肚をくくりました。徹底的に無駄を省くことで、より尖った仕事ができたのではと思います。
(そうして出した成果や経験は、エッセーネタとしても使えますし。。)

②の受験については、主に昼休みと、夜23時~が私の準備・勉強の時間でした。一番追い込まれていた6月~10月の期間は、朝5時まで勉強して、2時間睡眠の7時起床、日中も仕事の時間をこっそり勉強にまわして・・・ということもざらにありましたが、睡眠を削らずに済むのであれば、それにこしたことはありません。(ちなみに、週末と、夏休みはほぼ全て勉強に当てました。)

受験プロセスはかなりストレスがかかるため、ストレス管理も重要です。自分は甘いものをとにかく欲するようになり、絶つのが大変でした。自分の趣味の部分については、完全に優先度を下げましたので、ほぼゼロです。ただ、ときたまの息抜きも非常に大事なので、機をみてストレス発散し、有効に使うのがいいのではと思います。

ちなみに、受験期間中、特に4月~10月は、完全に禁酒をしました。アルコールが入ると、当日勉強できないのはもちろんのこと、次の日でも頭の回転が鈍ることが判明したためです。 GMATとEssayが同時に走るようになると、時間が足りなくなります。7校も8校も出願するとなる場合、どちらも中途半端になって、総合的にcandidacyが下がってしまうリスクは、意識されたほうがよいと思います。

5.TOEFL/IELTS/GMAT/GRE/SAT等テスト対策について

帰国子女(UKの学位保持)のためTOEFLは受けていません。
GMATは結局10ヶ月かかりました(710, Q44, V42, IR6, AWA6.0)。詳細はAgos中山先生のブログに書きましたのでそちらを参照ください。
http://blog.agos.co.jp/news/entry/2014/11/291730

6.テスト対策の目標スコアは勉強をはじめてからどの位で取得したか

同上

7.出願準備について

最初に、自分の棚卸しとしてAgosの出願戦略カウンセリングをお願いし、岡田先生と3~4回の面談をしました。エッセーのネタ出し、学校選びの基準などの相談、キャンパスビジットの際にすべきこと、面接準備などの相談に乗ってもらいました。 エッセーは、岡田先生に紹介していただいた本の中で一番気に入った本-“The MBA Reality Check”の著者(Evan Forster / David Thomas)と直接コンタクトをとることができ、最終的に彼らにカウンセリングをお願いしました。

8.アゴス講師/カウンセラーへのコメント

アゴスの先生方には出願戦略、GMAT、面接対策の全てで大変お世話になりました。 受験戦略では、自分で認識できていなかった一面(「フレキシブル、というリーダーシップの姿」)を指摘していただき、目から鱗でした。また、教えて頂いた受験関係の書籍に感銘し、その著者とつながることもでき、新たなネットワークを広げることもできました。 GMATでは、授業前後・授業中の大量の質問すべてに丁寧に丁寧に質問に答えていただき、また全般的な攻略法についても幅広く面倒を見て頂いて、大変感謝しております。出張先の上海から、日本の中山先生とSkypeでつなぎ、個別レクチャーをして頂いたことは特に印象に残ってます(笑)

9.アゴスを選んだ理由

なじみのエリアかつ家から最寄りの予備校であったこと、オンラインで先生のレクチャーをStreaming配信していることが魅力でした。どうしても仕事で出張などが入り、授業に出られないときでも、オンラインで授業が閲覧できるのは(そしてあとで見返すことができるのは)やはり便利です。最終的には、先輩方からのオススメもあり(「とりあえずまずアゴス行っとけ」と、かなり多くの先輩方が口を揃えて言うので)、エイヤで決めました。

10.留学準備を振り返って、成功の秘訣とは?

GMATもエッセーもビジットも、私は自分にできることは全てやりきり、悔いはなにもありません。これは行きたい学校に行くことができたひとつの要因だと思います。
が、受験が終わった今、あえて冷静に振り返り、反省をしてみたいとおもいます。
成功の定義はひとそれぞれですが、私が思う一番の不幸は、「行きたくもなければ、フィットでもない学校に仕方なく行ってただなんとなく過ごす」こと、一番幸せなのは、「自分にフィットした学校で自分を最大限出して活躍できること」なのだと思います。
では、どうやって行きたい学校とフィットを判断するのかというと、やはり自分自身と徹底的に向き合って、自分自信を知ること以外にないのではと思います。そのうえで、フィットを見極めるためには、学校を自分の目でみて、実際に生徒から生の声を聞くことがとても重要だと思います。GMATとエッセーで極限まで追い込まれ、時間が全く無いなか、Visitを行うことはかなり大変ですが。

B-Schoolは学校ごとに合否基準(求める人材像と求められる能力、重視する項目)が全く違うと思います。どんなに試験の点数が良くても、どれだけエッセーが素晴らしくても、どれだけ英語がしゃべれても、何らかの理由で落ちる人が存在します。逆に、エッセーがそこそこで、点数もそこそこで、全く英語がしゃべれなくても、何かしらの理由でトップスクールに入学できる人もいます。自分ではどれだけフィットだと思っていても、学校が求めていない人材だということもあります。ある意味で結婚のようなものです。最終的には「お互いのフィット」なのだと思います。

学校によっては、かなり長い期間にわたり1人の採用担当者が採用にかかわっているケースもあるようです。その人はどういう人を好んで採用するのか、というのも情報として、調べて損はないように思います。こういう人はなかなか表舞台に出てこないので難しいのですが。
合格した人に聞いてもなぜ合格かわからず、落ちた人に聞いてもなぜ落ちたかわかりません。Fitとは水物です。が、なにかしらの傾向はあると思うので、採用された人/落ちた人の両方を見ている予備校やカウンセラーにどんどん意見を求めるべきかと思います。

q以下、私のケースを提供します:
ESADEにはとにかく熱意アピール作戦で行きました。2014年の2月のInformation Session @ Agosでガンガン手をあげて質問しまくり、その後のCampus Visitでも授業に参加しガンガン発言させてもらい、プレゼンまでさせてもらいました。受験生にここまでやらせてくれる学校は最高です。写真もとってもらい、キャンパスビジットの自分の姿を写真にとってもらい、面接官の方とこまめに連絡をとりつつ最後はGMATとエッセーと面接でアピールしまくって、1st roundで合格をもらいました。

対照的に、同じく熱意を見せたLBSからは面接に行くことなくDingをもらいました。LBSは2回Visitして、授業にも3回ほど参加させてもらい、話した学生さんとも仲良くさせてもらいました。(授業での発言は学校のポリシーとしてNGだと言わたのでやらず。) そして、面接invitation前にも、Admission Manager 2人に時間をいただき、熱意アピールをいろいろとしてきました。最初は15分~30分だと言われていたのに、話がとにかく楽しくはずみ、それ以上の時間をもらってしまったり。が、exposureが多過ぎたことで、ネガティブな面も見られ、学校側からのフィットではないと判断された可能性も考えられます。
どちらも、自分にできることを全て全力で挑んだのに、何が違ったのか?答えは簡単で、学校が違ったのだと思います。
Exposureが多いことの是非というのはあまりMBA受験戦略の書物で語られていません(だいたい、熱意をアピールしろ系の記事が多い)。学校によっては熱意を全力で見せることが何より大事なところもあります。合格をもらったESADEは、熱意を見せる戦略がうまくいったようにも思います。学校によっては、「あえて手の内を見せすぎない」ことがいい場合があるのかもしれません。学校に応じた正しいアプローチのためには、学校の情報収集、特にVisit前の細心の注意(事前の情報収集)と計画は非常に大事なのではと思います。

11.留学・留学後に向けての抱負

準備期間のあいだ、沢山の負担をかけた家族、とくに妻に心から感謝しています。新しい世界で、知らなかった自分を発見すること、知識と視野を徹底的に広げること、スペイン語を習得すること、世界中に新しい友人を作ることが目標です。バルセロナで、大暴れしてきたいと思います。

12.今後留学を目指す方へのメッセージ

後悔のないように、全てやりきってください!