合格者の声

2021年度合格者からのメッセージ

Photo [Master]
お名前:寒川 明彦 さん
合格校:Carnegie Mellon University
合格校:National University of Singapore
合格校:Claremont Graduate University
入学校:Carnegie Mellon University


1.留学を志したきっかけ

社会人になって6年目の頃に、キャリアを見つめ直すきっかけがあり、10年後、20年後も社会人として通用する思想・知識・スキルのベースを作る必要があると思い至りました。私の勤める会社はプロジェクト・ベースで仕事をしますが、各プロジェクトで必要なテクノロジーの知識・スキルが異なります。結果的に幅広い知識・スキルを得られますが、一方で体系的に勉強をできるほどの余裕はないので、どこかで棚卸のための時間が必要だと考え、選択肢の一つとして留学を志しました。

2.なぜ海外の学校に行こうと思ったか

理由はそれほど論理的ではないのですが、以下の3つをぐるぐると思考して固まっていたと記憶しています。
・理由の1つ目は単純ですが、英語のスキルアップです。現地の自然な英語表現・スキルを身に付けるには、国内のリソースでも一定習得は可能だと思います。ただ、それを国内で行うにはあまりにも時間がかかるので、現地で生活した方が手っ取り早いと考えました。
・せっかくなので、トップ・スクールと呼ばれる大学院で学びたいと考えたのが2点目の理由です。トップ・スクールの多くは海外、特にアメリカの大学院になるので、必然的に海外の大学院を選択することになりました。
・理由の3つ目は、生活する環境を大きく変えたいと思ったからです。社会人になって数年経ち、信頼できる上司・同僚・クライアントに恵まれていると感じる一方、何不自由のない環境で仕事できることに対して不安を感じていました。新しく一から人間関係を築く過程で信頼を勝ち得ることで、もう1段人間的に成長できるのではと考え、海外の大学院で学ぼうと思いました。留学から帰ってきた友人の体験を聞き、文化や思考の面で大きな刺激を受けたと語っていた方が多かったことも、この決断に至るまでにポジティブに作用したと思います。

3.留学先や志望校はどのように絞っていったか

大きくはビジネスとコンピュータサイエンスの双方を学べるカリキュラム、という軸で探しました。
・最初に見ていたのは、System Design and Management (SDM)のプログラムでした。エンジニアリング/サイエンス、デザイン、マネジメントの3分野について学べることは魅力に映りました。一方で、私はエンジニアリングにはこれまで触れてきていないことや、応募要件にエンジニアリングやサイエンスの学位が含まれていたので、MA学位の私にはハードルが高いなと思い、MITのSDMは第一志望としつつも自分のバックグラウンドに合うプログラムも探しました。
・MITのSDMと並行して見ていたのが、Information Scienceのプログラムです。ビジネスとコンピュータサイエンスの両方のカリキュラムをバランスよく学べるようにカリキュラムが設定されているので、今後のキャリアに生かしやすいと考え、関連するプログラムを提供している大学を調べました。その結果、Carnegie Mellon、Michigan、NUS等がプログラムを提供していることを知りました。

プログラムが定まったら、学費・生活費、住環境の良さの面での比較を行いました。私は私費留学のため、コストに関してはシビアに検討しました。また、住環境の良さに関しても比較しました。

最終的には以下の大学院に出願しました。
・Massachusetts Institute of Technology:System Design and Management
・Carnegie Mellon University:Master of Information Systems Management
・National University of Singapore:Computing(Information Systems)
・University of Michigan, Ann Arbor:Master of Science in Information
・Claremont Graduate University:Center for Information Systems and Technology

4.留学準備プロジェクトのタイムマネジメントについて

【TOEFL対策】
上述のとおり、TOEFL対策は特に苦労しました。最初のTOEFLではListeningはほぼ聞き取れず、Speakingは単語を20語程度絞りだすのが精一杯、Total Scoreは40点台と惨憺たる結果でした。なので、まず英語の基盤を作るところから始めました。ほぼ2年間は、一文をミスなく読める、聞ける、書ける、そして話せるための基礎づくりに充てていたと思います。

1年かけてFoundation~Practiceの授業をひととおり受講した中で、特に印象に残っているのが、岡田先生のListening/Reading PracticeとLance先生のSpeaking Strategyでした。岡田先生のListening/Reading Practiceは、TOEFLの過去問を使いながら、いかにPracticalに正解を一択に絞るのかの思考過程を叩き込む授業で、大変参考になりました。また、Lance先生のSpeaking Strategyでは、Speakingした内容をその場で採点いただき、修正すべき点を具体的に指導くださいました。模範の回答もその場で実演いただけたので、Speakingで3点を取るのはどういうレベルなのかを理解できました。
その後、WritingとListening、Speakingのスコアが改善しなかったので、Rex先生の100点ゼミで複数タームお世話になりました。読み/聞きしたうえで書く/話すためのプロセス・手順を、米国で言語学の研究経験があるRex先生が丁寧に解説してくれるので、英語を理解するための基盤がつきました。英語をただ勉強するだけでは埋められない、米国の文化・慣習についても、授業の折に触れてよく話してくださっていたので、なぜそのような英語の表現の仕方になるのか納得できました。少し話が逸れますが、合格報告をした際にRex先生が一番喜んでくれたことが個人的には非常に嬉しかったです。

【GRE対策】
GREに関しては、それほど時間はかからなかったです(TOEFLで長く準備したのが大きいと思います)。Verbalはアゴスのテキストに出てくる単語を中心に暗記し、並行してEconomistの記事を読んで知らない単語を補っていました。MathはOfficial Guideを1周実施して、問題の傾向になれておきました。特に大学側もInternational Student に対しては重視していないように見受けられたこと、2回受験してスコアにほぼ変化なかったので費用対効果が悪いと考えたこと、大学/大学院のGPAやEssayで十分補えるだろうと考えたことから、2回の受験で終わりにしました。

【工夫した点】
工夫したことについては、最初に挙げるのは毎日少しずつでも学習することです。例えば、1週間の計画を立てる際に各セクションのトータル勉強時間を7等分してやることを決めていきます。継続して英語の脳を使うことで、錆付かせない、能力を向上させ続けることを意識しました。
また、英語での読み聞きができるようになってからは、アウトプット学習を主軸にしたことは効果がありました。英語で読み聞きした内容を要約して書くか話し、再度同じ内容で確認する、というプロセスを30分程度繰り返します。脳がうまく記憶できているかをアウトプットして確かめ、不足点をフィードバックすることの繰り返しで、初見の問題でも記憶できる量が増えていきました。
そして、Writing特有の話ですが、ミスした内容は記録をつけることも有効でした。週に3~4本エッセイを書いてRex先生に添削を受けていましたが、受けた指摘に対して、冠詞の誤り、時制の誤り、十分に知らない単語を誤って使っている、などの分類に分けて統計をとり定期的に見直しました。それでも減らないミスについて、追加の対策として、Grammarlyを端末に導入して、練習時はすぐわかるミスを知覚できるようにしました。TOEFLのWritingで24~25点、GREのAWAで3.5点は安定して取れるようになりました。

5.TOEFL/IELTS/GMAT/GRE/SAT等テスト対策について

ネット上ではGMATは数学が得意な日本人には有利!とか、1ヶ月でIELTSのOAを1.5あげる方法!とかの記事があがっていて、鵜呑みにして試験を甘くみすぎて痛い目を見た。最後の1ヶ月は死ぬ気で勉強したが、スコアメイクできなかったらどうしようと胃が痛かった。

6.テスト対策の目標スコアは勉強を始めてからどの位で取得したか

TOEFLは、2017年4月から始めて、2021年の2月まで受けました(期間にして4年)。Carnegie MellonがMyBest Scoreで確認するとの指針を掲載していたこともあり、少しでもセクションごとのスコアが上がれば反映されるので、2021年の2月まで受け続けて、2月に1点上がったので、Carnegie Mellonには追加で送りました。最終のMyBest Scoreは98点でした(できれば100点欲しかったところです)。
GREは2020年8月から始めて、同年の11月で終えました(4カ月)。

7.出願準備について

出願準備は、2021年の4月から始めて、12月上旬で終えました。4~7月に一度奨学金に応募をして、ひととおりのEssay・推薦状等の書類をそろえるプロセスを経験したのち、9月から本格的に大学向けの出願書類作成を開始して12月に終えるという流れでした。
出願書類に関しては、日本人カウンセラーの林先生とネイティブカウンセラーのDaniel先生に添削いただきました。林先生には、1~2週に1回程度コンサルティングいただき、全体の構成から一文ごとの表現に至るまで確認していただきました。コンサルティングを重ねるごとにEssayの品質が向上していき、お願いしてよかったです。特に、MichiganのEssayの中で、Aspirationについて問われている設問があり、この設問を最終化するまでに林先生に何度も相談させていただき、自身の人生において叶えたいもの(Aspiration)は何かについて、ふわふわと曖昧なものから言語化することができました。
Daniel先生にはネイティブに意味の通じやすい表現や、Personalな部分でのアピールポイントについて、的確に見抜いていただき、私の英文のテイストを残しつつ、目に留まりやすい内容に昇華いただきました。

8.アゴス講師 / コンサルタントへのコメント

たくさんの講師・カウンセラーの方にお世話になりました。設問5と被りますが、Rex先生、岡田先生、林先生、Lance先生には特に’触発を受けることが多かったと感じています。特に、私はRex先生のSpeaking Foundationから始まり、Rex先生の100点ゼミで終わるという流れでしたので、一番お世話になりました。毎回の授業で激励いただいた内容は、私の原動力でした。

9.アゴスを選んだ理由

渋谷近辺で、留学向けの対策講座を提供している企業を何社かピックアップして相談に伺ってみた中で、最も丁寧に応対してくれ、かつ具体的な学習プランや出願に向けたスケジューリングまでその場で提示くださったのがアゴスでした。MITのSDMに関しても過去に複数人の合格者を出していると伺いましたので、アゴスなら安心してお願いできるなと思い、入校しました。 その時担当いただいたカウンセラーの方には今でも感謝しています。

10.留学 / 進学準備を振り返って、成功の秘訣とは?

留学準備の成功の秘訣について、毎日の地道な積み重ね、それから一度志したら結果が出るまで諦めないことだと思います。
語学に関しては、一朝一夕では身につかないので、日々繰り返し練習することが重要です。例えばSpeakingは、1日練習を欠かすと、元の感覚を取り戻すのに1~2日かかると実感しています。WritingやListening、Reading、Vocabularyについても同様かと思います。毎日の学習計画に落とし込み、少しずつ行っていくことが重要です。
また、私も留学という目標を定めてから、ライフイベントによる計画変更、家庭の事情、仕事の繁忙、伸びないTOEFLスコアによって、留学をあきらめようかと悩みました。しかし、最終的には、諦めずにまずTOEFLのスコアを1点ずつ上げ続けることに集中しました。当たり前のことなのですが、諦めなかったからこそ最後に合格の通知をいただけたのだと思います。

11.留学 / 進学に向けての抱負

Carnegie MellonのInformation Systems Managementでは、ITテクノロジーを駆使してどう社会変革に繋げるかを常に念頭に描きながらチャレンジして、Change Agentに必要なマインド、スキル、経験を得てきます。
また、卒業後も繋がれるネットワークを広げられるようにクラスメートとの交流を深めていきたいと思います。

12.今後留学 / 進学を目指す方へのメッセージ

留学準備は、数カ月ですんなりと終わる人もいれば、何年もかかる人もいます。私のように帰国子女でもなく、留学経験のない者がトップ・スクールを目指すには、やはりそれなりに期間は必要だと思います。一方で、諦めずに準備を続ければ、トップ・スクール合格は夢ではないことが証明できたと思います。私の体験が、「こいつでも行けたんだから大丈夫」と誰かの心の支えになれば幸いです。

人によっては誰かのサポートが必要になる方もいらっしゃると思います。私の場合は、カウンセラー・上司であり、妻であり、子どもでした。準備の過程で助けてくれる人に感謝を伝え、合格したときに喜びを分かち合えるような大切な関係を築き上げて下さい。

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