合格者の声

2021年度合格者からのメッセージ

Photo [Master]
お名前:K.K.さん
合格校:Columbia University (MA in Political Science)
合格校:University of Chicago (MA Program in the Social Sciences)
合格校:London School of Economics and Political Science (MSc in Comparative Politics)
合格校:University College London (MSc in Democracy and Comparative Politics)
入学校:Columbia University (MA in Political Science)


1.留学を志したきっかけ

私は、日本国内大学(政治学専攻)を卒業後すぐに米国の大学院修士課程(政治学専攻)に進学します。修士課程への留学を志したきっかけは、大学2年の4月に政治学に近い分野で社会に貢献できないかと考えたときに、国連での活動を通した貢献という道を知り、海外の大学院での修士号取得がその第一歩になると考えたことです。その後、学部2年時に米国の大学、学部3年時に英国の大学のそれぞれ3か月間のサマースクールに参加し、政治学、政治経済学、開発学等を履修する中で、実務家のみならず研究者といったアカデミアの世界にも興味が湧いてきました。これらの理由から、学部3年の秋からは大学院留学一本に絞り、就職活動は行わず、大学院修士課程留学の準備を進めていきました。

2.なぜ海外の学校に行こうと思ったか

日本の人文・社会科学系の大学院(学術系)は、修士課程であっても研究者志望の人のみを対象としている傾向が強く、また修士課程終了後に就職する際にも、企業によっては人文・社会科学修士の人が就職活動で不利になることもあるという情報を見聞し、研究者になるか実務家になるかまだ方向性がはっきりとは決まっていない自分にとっては、最善の選択肢ではありませんでした。他方、海外の大学院修士課程には、プロフェッショナルスクールのみならず学術系の大学院にも、研究者志望の人と実務家としてのキャリアを目指す人の両方が在籍していることから、自身の将来の選択肢を広げる上でも最適だと考えました。また、政治学の研究は主に英米で発展しており、主要な政治学のジャーナルに主に英米の研究大学に所属する教授陣が投稿していることがあり、政治学専攻で大学院に進むなら、より研究の進んでいる英米の大学院に進学したいという思いもありました。

3.留学先や志望校はどのように絞っていったか

(1) 国、(2)ランキング、(3)プログラムの期間を重視しました。 学部で政治学を専攻し、修士でも政治学(比較政治学)を専攻したいと考えていた私は、志望校を選ぶ際に工夫が必要でした。AGOS受講生で社会科学系の大学院に留学する方の多くは、MBA、ロースクール、公共政策/国際関係大学院といったプロフェッショナルスクールを目指す職務経験のある社会人の方が大半だと思います。故に、学部からそのまま政治学といった学術系の米国大学院に進学する方はAGOSにはほぼ皆無で、志望校を選ぶ際に自身で詳細なリサーチが必要でした。(私の大学院の分野はMA in Political Scienceであり、多くの社会人の方が留学する実務家育成を目指すプロフェッショナルスクールである公共政策/国際関係大学院などとは、プログラムの目的や学生のバックグラウンドが異なります。)

まずは既述のように政治学分野では英米の大学のレベルが高いことから、国は英国、米国の2つに絞りました。次にランキングですが、そもそも米国の大学院でプロフェッショナルスクールではなく学術系の分野で独立型修士課程を持つ大学は非常に少ないことから、私の希望する条件にあう米国の大学院は非常に数が絞られました。政治学の分野では、例えばアイビーリーグの8校の中で、独立型 (Terminal masterまたはstandalone masterと呼ばれる)の政治学修士課程 (MA in Political Science, MA in Politics, MA in Government等)を持つ大学はコロンビア大学のみです。THE世界大学ランキング (Times Higher Education)の総合ランキング上位100校、U.S. NewsのBest Political Science Schoolsの政治学ランキング上位100校に記載されている英米大学のホームページをほぼ全て閲覧し、その中で政治学独立型修士課程(博士課程と修士課程が一体化していないもの)プログラムを持つ大学をリストしました。代表的な学校として以下の11校が見つかりました。
Columbia University (MA in Political Science), University of Chicago (MA Program in the Social Sciences), Duke University (MA in Political Science), NYU (MA in Politics), MIT (Master of Science in Political Science), Georgetown University (MA in Democracy & Governance), George Washington University (MA in Political Science), Johns Hopkins University (MA in Government), University of Rochester (MA in Political Science), Syracuse University (MA in Political Science), University of Virginia (MA in Government)。

次にプログラムの期間ですが、金銭的な面や、修士後に就職を選んだ際の年齢等を考慮した結果、1年間の修士プログラムに絞りました。上記の11校の中で1年間のプログラムは、Columbia, UChicago, MIT, Rochester, Syracuseの5校でした。他の6校では、卒業にかかる平均年数が1年半から2年であったため、候補から外しました。最終的に出願した米国大学はColumbiaとUChicagoです。この2校に落ちた場合は、追加でRochesterとSyracuseに出願する予定でした。MITはメールで問い合わせた際に、修士課程の学生は毎年2、3人のみしかとらないと伝えられたため、あまりにも修士のクラスメートが少なすぎると感じ出願をしませんでした。英国の大学院はUniversity of Cambridge (MPhil in Politics and International Studies), LSE (MSc in Comparative Politics), UCL (MSc in Democracy and Comparative Politics)の3校に出願しました。よって、受験校は米国2校、英国3校となりました。

志望校選択にあたり、PhD留学や研究者ルートを目指さない場合、大学のネームバリューは重要だと私は考えます。米国の博士課程は非常にレベルが高く、修士のトップ校に入るより、知名度があまりない米国大学の博士課程に入る方が遥かに難しいといったこともあるため、あくまで修士向けの話をします。私は比較政治を専門としているのですが、国際関係学を例にとってなぜ大学の知名度が重要かを以下に記したいと思います。政治学を大学院で専攻している人や公共政策/国際関係大学院を目指している人を除いた世の中の9割9分の人にとって、国際関係大学院(Columbia SIPAやJohns Hopkins SAIS等)における「International Relations」と政治学(Political Science)のサブフィールドの一つである「International Relations」の違いなどないに等しいと思います。故に、ある程度近い学問分野であれば、その分野のより小さな違いよりも、大学全体の知名度が就職活動や人生におけるその他の機会で響いてくると私は考えます。だからこそ、賛否両論はあると思いますが、PhDに進み研究者を目指す人以外は、自身が勉強、研究したいことを第一優先とした上で、大学の総合的な知名度も受験校選択の際に考慮に入れることが自然かつ合理的な判断だと思っていますし、その知名度がキャリアの上でも有利に働くと考えています。

4.留学準備プロジェクトのタイムマネジメントについて

私は大学院留学を意識し始めたのが、大学2年の4月と比較的早かったため、留学準備は長期戦となりました。出願結果は、5校中4校合格という予想以上の良い結果になりましたが、出願締め切りギリギリになってしまったところもありました。留学を目指す人は、できるだけ早めに準備にとりかかることが大切だと改めて思いました。

[私の留学準備タイムライン]
2018年
4月(大学2年)大学院留学決意
5月~8月 米国大学サマーセッション留学
2019年
2月~3月 シンガポール食品卸売会社インターンシップ
6月~8月(大学3年)英国大学サマースクール留学
2020年
3月 TOEFL iBT 100取得 (大学1年秋TOEFL初受験時70点)
6月(大学4年)TOEFL iBT 102取得
7月 IETLS 7.5取得(出願スコアR7.5, L8.5, S 7.0, W7.0)学術エッセイが英国の国際政治を専門とする学術ウェブサイトに掲載される。
8月 卒業論文準備開始。GRE 314 取得 (V153, Q161, AWA 4.0)(コロナウイルスの影響で、GRE提出が任意となったため、8月を最後に受験をとりやめる。314という微妙なスコアだったため最終的にはGREを提出せず。)
9月 志望理由書(SOP)書き始め
10月 推薦状正式依頼(教授3名)
11月 LSE出願
12月 UCL出願
2021年
1月 Cambridge出願。卒業論文を所属大学に提出。
2月 Columbia出願締め切り2日前にCambridge不合格通知を受け取り、全落ちするのではないかと不安になる。Columbia 出願。月末にLSEに合格し、安心する。
3月 UChicago出願。大学卒業。
4月(大学卒業後)Columbia 合格。UChicago合格(300万円の奨学金付き)。UCL合格。ColumbiaとLSEで迷ったが、卒業生、AGOSの林コンサルタント、その他周りの人から助言をもらいつつ、自身で1か月間熟考した結果、進学先をColumbia UniversityのMA in Political Scienceに決める。

5.出願準備について

私は、AGOS受講生で修士課程留学を目指す方やその他一般的に日本から海外大学院の修士課程への留学を目指す人の中で、最も出願書類が多い部類だったと思っています。感覚的には、恐らく日本から海外大学院修士を目指す人が100人いるとするとここまで出願書類が多い人は1人いるかいないかだと思います。

理由は(1)英国のみならず米国の大学院に出願したこと、(2)プロフェッショナルスクールではなく学術系のプログラムに出願したことがあげられます。 一般的に英国学術系大学院修士課程の出願では、GREが要求されず、さらにはA4で30ページほどのライティングサンプル(自身が専門とする分野の論文形式のサンプル)が要求されません。対して米国大学院では、多くのプログラムでGREが要求されるのに加えて、学術系大学院では、30ページほどのライティングサンプルが要求されることがあります。このGREと30ページのライティングサンプルを用意するのに時間を要しました。私の場合、学部在学中の出願だったため、ゼミの指導教官に卒業論文を特例で英語で書かせてもらい、卒業論文をライティングサンプルとして提出しました。8月から卒業論文提出締め切りの1月まで約半年間英語での卒業論文執筆に多くの時間を費やしました。

大学学部卒業後、就職せずにそのまま海外大学院を目指す方の大半は、学校の選択肢の多さや修士課程が1年間という理由から英国に留学される方が多いと思います(厳密には米国にも1年間の修士課程はありますし、私が出願したコロンビア、シカゴの2校も1年間の修士課程を持っていたので、1年で修士をとりたいから米国という選択肢を捨てる必要は必ずしもないと思っております)。もし非常に珍しくチャレンジングながらも米国の学術系大学院修士課程に進学したい方がいらっしゃいましたら、準備を早めに行っていく必要があります。出願書類の多さに負けないよう、できるだけ高いGPAを保ちながら早めに各種テストのスコアメイクをし、合否に大きく影響を及ぼす志望理由書、推薦状、そしてライティングサンプルに多くの時間を割けるようにすると合格が近づくと思います。

8.アゴス講師 / コンサルタントへのコメント

林コンサルタントには全5回のセッションで多くの的確なアドバイスをいただきました。特に印象に残っていることは、私が9月上旬にまだ志望理由書を書き始めておらず、林コンサルタントが留学準備の進みが遅いとはっきりと指摘してくださったことです。その指摘から、まずは志望理由を文字に起こしてみようと意識が変わり、何とか出願締め切りに間に合わせることができました。他にも推薦状に書いてもらうべき内容についても林コンサルタントに明確に指摘していただけたので、私自身で迷うことなく準備を進められました。志望理由書の内容添削でも、数ある出願書類全体で自分の強みを伝えるということを考慮に入れた場合に、志望理由書には書かない方が良いことを指摘してくださったので、冗長にならず効果的な志望理由書を完成させることができました。

もう一人、Kevin Knightコンサルタントにも大変お世話になりました。LSE出願前の11月から計3回セッションをお願いしました。英語表現のみならず、ご自身の言語学PhDというバックグラウンドを活かした学術的な指摘は、私自身では到底発見できないけれども、ギリギリで合否を分けるようなミスを見つけることにつながりました。入学審査官は意識するような句読法、そして厳格な学術用語に関するアドバイスも下さいました。

最後にAGOS留学アドバイザーの片倉さんは私の度重なる質問にも迅速かつ丁寧にご回答いただき、おかげさまでスムーズに留学準備を進めることができました。何か留学準備でわからないことがあったら片倉アドバイザーに質問できるという安心感を持てたことも合格につながった大きな要因です。本当にありがとうございました。

9.アゴスを選んだ理由

圧倒的なトップ校への合格実績です。私自身強い研究業績やバックグラウンドがないなかでも、トップ校に合格したいという思いがあったので、実際に受講生が毎年多く米国トップ校に合格しているAGOSを選びました。AGOSの海外大学院合格実績は数ある留学予備校/エージェントの中で圧倒的日本一だと思います。

10.留学 / 進学準備を振り返って、成功の秘訣とは?

私が留学準備をする上で感じたことは、海外大学院受験は情報戦であり、またできるだけ多くの人にアドバイスをもらい、志望理由書等を添削してもらうことで合格可能性が高まるということです。多くの人の知見を参考にするという観点では以下のことができると思います。(1)海外大学院の出願ブログを読み、タイムラインを理解する。(2)AGOSなど留学カウンセリングを専門としている業者のコンサルタントに相談する。(3)学術系大学院を目指す場合はゼミの指導教官など身近な教授に相談し意見をもらいつつ、推薦状を執筆してもらえるような関係性を持つ。(4)志望校に在学している現役大学院生や、志望校の卒業生とコンタクトをとり、出願に関するアドバイスを得る。(私自身、過去に合格した志望理由書を複数の卒業生や在学生に送ってもらいました。)

(1)については、海外大学院の出願記録の合格体験記、ブログは、政治学(米国修士は見つからなかったため、米国PhDを中心)は勿論のこと、その他英国の社会科学系大学院への出願ブログ、MBA、公共政策/国際関係大学院等のものを、大学院進学を意識し始めた学部2年時から3年間で500から1000ほど読みました。
(4)については、志望プログラムのホームページの「Student Profile」といったページに、在校生のメールアドレスが書いてあったので、自身のレジュメ/CVと共にメールを送って、プログラムのことを教えてほしいと駄目で元々という気持ちで6人ほどに連絡を取ってみました。その後、数回メールやチャットのやりとりをしたのち、志望理由書を見せてほしいと頼むことで、複数の人から合格した志望理由書を見せてもらえました。私の志望していたプログラムには、日本人の在校生や卒業生が皆無だったので、日本人の知り合いがいなくて情報収集に困っているということを伝えて、志望理由書等を送ってもらいやすくしました。私は行っていませんが、LinkedInなどで自身が志望するプログラムの在校生や 卒業生を 見つけて、コンタクトをとってみるのもいいかもしれません。合格した志望理由書を手に入れることができれば、自身で書く時に、構成等で大変参考になると思います。

また、志望理由書を多くの人に添削していただきました。私は、AGOSのコンサルタント2人(日本人、ネイティブ外国人)、大学の指導教官(日本人)、以前授業を受けた政治学教授(非ネイティブ外国人)、私の所属大学卒で海外大学院で政治学を専攻していた先輩(日本人)、志望校の在校生2人と卒業生1人(非ネイティブ外国人)、非常に信頼をおく英語ネイティブの友人(ネイティブ外国人)、英文校正業者のエディター(ネイティブ外国人)と計10人に見ていただき添削を受けました。英語ネイティブの方には主に自然な英語になっているかと論理構成をみていただき、政治学の教授や大学院生には方法論も含めた政治学の専門的な概念チェックをしていただきました。志望校の在校生、卒業生そしてAGOSのコンサルタントの方には、出願エッセイとして評価される書き方になっているかを見てもらいました。このように多くのサポートを受けられたことで、自信のある志望理由書を作成することができました。

11.留学 / 進学に向けての抱負

留学先のコロンビア大学大学院ではPhDの学生と一緒に授業を受けることになるので難易度は高いと思いますが、 精一杯頑張りたいと思います。研究内容としてsubstantiveの部分では、学部の卒業論文のテーマでもある「経済格差が権威主義的ポピュリズムに与える影響」を発展させ、「多民族国家における民族と政治」といったテーマと融合していければと考えています。研究計画書には「民族集団間と民族集団内の経済格差が権威主義的ポピュリズムに与える影響」という研究計画を書いたので、それに近い研究ができればと考えています。方法論の部分では、コロンビア大学政治学部の強みである厳格な統計手法を身に着けたいと考えています。留学後は金融業界でのキャリアを歩みたいと考えています。

12.今後留学 / 進学を目指す方へのメッセージ

日本国内大学学部を卒業後すぐに海外大学院に進学する人は未だ多くはないと思います。しかし、研究者を目指す人は勿論のこと、大学院での研究に興味はあるが、修士卒業後企業に就職したい人にとっても、海外大学院修士留学は一つの魅力的な選択肢だと思います。人文・社会科学系の大学生で修士留学を目指す人は、周りが就職活動をし、就職していく中での留学準備となるので、自分の進路がどうなるのかという不安もあると思います。私も、そもそも所属していた大学から海外大学院に進学する人はほとんどおらず、私自身もトップ校のみを受験していたこともあり、無謀ではないかと不安になることもありました。大学4年の2月中旬になってもまだ一つも大学院に合格しておらず、大学卒業後の進路が全く決まっていないという危機的状況でした。私の通っていた大学から海外大学院に進学する人は少なく、ましてやアイビーリーグやオックスブリッジの大学院に進学した人は過去にほとんどいなかったと思いますが、恐らくその理由は前例がないため最初から受験に向けて本気で準備しようと決意する人がほとんどいないからなのだと思います。

私自身、中学まで地元の公立中学でしたし、高校、大学へも推薦入試で入ったため、一般受験を経験したことは人生で一度もなく、落ちる可能性のあるいわゆる「受験」は今回の海外大学院受験が人生で初めてだったくらいです。英語も、高校3年生の夏のセンター試験英語模試で、200点中103点と平均以下でしたし、大の苦手でした。それでも4年間大学で、朝起きてから寝るまで人の2、3倍英語と専門分野を一生懸命勉強し、多くの人の助けを借りながら適切な準備を進めた結果、目標としている英米大学院に複数合格することができました。今大学生の皆さんも、英語と専門分野を一生懸命勉強すれば、現在の所属にかかわらず、皆さんが進学したい世界のどの大学院にも進むことができると思います。前例がないからといって諦めるのはもったいないです。皆さんも自分はできると強い意志をもって留学準備に取り組めば必ず道は拓けます。私も一日一日を大切に大学院生活を過ごし、卒業後いつか社会に還元できるように頑張りますので、皆さんも自分を信じて頑張って下さい。