先月奨学金対策ワークショップを開催いたしました。本日は、その報告の中から、フルブライト奨学金を中心に、その後に続く奨学金応募を目指す方に向けてのアドバイスを記します。当日のワークショップは岡田千瑞子コンサルタントが講師を務めました。
「過去の学業実績」+「職務実績」+「留学先大学院での研究/学習経験」→卒業後のキャリア目標達成への最短の道のりであることを示す
Study Objectives/研究計画書の重要性
研究計画書は、「留学先大学院での研究/学習経験」を主張する重要な書類であり、奨学金審査の中核となる書類です。その書類作成にあたり、以下の事前調査/情報整理が重要です。フルブライト奨学金応募書類を例に説明を行いました。
1)留学先大学院や奨学金財団から得られるリソース調査
・大学院内の研究/学習リソースの調査(例:大学院のコースワーク・研究機関等)
・国内/海外フルブライト奨学生間のネットワーキングの機会の調査
2) 留学先大学院での具体的な研究/学習プランの策定
3) 上記研究/学習計画実施後における国内学術/産業界への影響の設定
4) 研究/学習計画実現のために国内大学院ではなく、海外大学院への進学が必須である理由の説明
そして、上述の研究/学習目標達成のために、海外大学院で活躍できるだけの「学力」や、学習/研究に関連した職務実績などを十分に有していることを示すエビデンスの証明が重要です(Resume/CV/推薦状の活用が効果的)。さらには、そのエビデンス(これまでに自身がそれらの能力をどのように築いてきたか)を「Personal statement」の中で、具体的なエピソードを使用して伝えていきます。
奨学金対策は入念な準備を
奨学金獲得は、留学資金の負担の軽減だけではなく、奨学金団体を通じた留学中/帰国後のネット ワークの拡大、奨学生に選抜されたという実績が大学院入学審査へのアピールにつながるなど、様々なメリットを享受できます。しかし、競争倍率が高いもの多く、入念な準備が必要です。