私の趣味の一つに、洋楽鑑賞があります。
皆さんはエリック・クラプトンをご存じでしょうか。イングランド出身の「(ロック・)ギターの神様」と呼ばれるアーティストです。
事故で幼くして亡くした最愛の息子のことを歌った「Tears in Heaven」(1992年の大ヒット曲)には、次のような歌詞があります:
Would you know my name if I saw you in heaven?
「もしも天国で会ったなら、君は僕の名前を憶えているだろうか」
Would it be the same if I saw you in heaven?
「もしも天国で会ったなら、以前と同じだろうか」
これらの構文は、文法的にはまさに【仮定法過去】ですね。「現在または未来の事実と逆のことを述べたり、可能性が乏しいことの仮想表現」です。
(※ ちなみに、TOEFL iBT®であってもIELTSであっても、Writingの時に【仮定法】を用いて文を書くと、スコアが上がる傾向にあります。アゴスでは、たとえば、「TOEFL iBT® Writing Foundation」クラスのDay 2で、仮定法についての学習をしっかり行います。)
しかし、歌詞が進むと、次のように【直接法】に変わります。
I must be strong and carry on
「僕は気持ちを強く持って、生き続けなければならない」
‘cause I know I don’t belong here in heaven
「だって、ここ天国は僕がいるべきところじゃないと分かっているからさ」
この部分では、現実での事実を歌っているので、【直接法】になっています。
TOEFL iBT®やIELTSにおいても大事な文法項目である【仮定法】は、洋楽の中でもたくさん使われています。好きな歌を通じて学習すると、面倒な英文法も身につきやすいですね。
また逆に、英語の歌や映画で実際に使われている【仮定法】を見つけてみれば、それらの歌や映画はさらに味わい深いものにもなるでしょう。
是非、皆さんも試してみてください!