エリック・クラプトンと英文法 – by 加藤

私の趣味の一つに、洋楽鑑賞があります。

皆さんはエリック・クラプトンをご存じでしょうか。イングランド出身の「(ロック・)ギターの神様」と呼ばれるアーティストです。

事故で幼くして亡くした最愛の息子のことを歌った「Tears in Heaven」(1992年の大ヒット曲)には、次のような歌詞があります:

Would you know my name if I saw you in heaven?

「もしも天国で会ったなら、君は僕の名前を憶えているだろうか」

Would it be the same if I saw you in heaven?

「もしも天国で会ったなら、以前と同じだろうか」

これらの構文は、文法的にはまさに【仮定法過去】ですね。「現在または未来の事実と逆のことを述べたり、可能性が乏しいことの仮想表現」です。

(※ ちなみに、TOEFL iBT®であってもIELTSであっても、Writingの時に【仮定法】を用いて文を書くと、スコアが上がる傾向にあります。アゴスでは、たとえば、「TOEFL iBT® Writing Foundation」クラスのDay 2で、仮定法についての学習をしっかり行います。)

しかし、歌詞が進むと、次のように【直接法】に変わります。

I must be strong and carry on

「僕は気持ちを強く持って、生き続けなければならない」

‘cause I know I don’t belong here in heaven

「だって、ここ天国は僕がいるべきところじゃないと分かっているからさ」

この部分では、現実での事実を歌っているので、【直接法】になっています。

TOEFL iBT®やIELTSにおいても大事な文法項目である【仮定法】は、洋楽の中でもたくさん使われています。好きな歌を通じて学習すると、面倒な英文法も身につきやすいですね。

また逆に、英語の歌や映画で実際に使われている【仮定法】を見つけてみれば、それらの歌や映画はさらに味わい深いものにもなるでしょう。

是非、皆さんも試してみてください!

たかが冠詞の「a」、されど「a」(その1) – by 加藤

今回は不定冠詞の「a (an)」のお話です。

私は当年取って58歳ですが、今からなんと52年ほど(半世紀以上!)前のお話です。時は1969年、私がまだ6歳の頃です。

そんなに昔のことでも、曖昧ながらも確かな記憶があります。というのも、歴史に残る大きな出来事があったからです。

アポロ11号が月面着陸し船長が月の上を歩く映像が日本にも生中継されました。それを、ワクワクしながら自宅で父と白黒テレビ(!)にかじりついて見ていました。当時の衛星中継技術のレベルもあり、また、月という超遠距離からのライブ配信ということもあり、「ピーピー」とか「ガーガー」などの機械的な雑音が多く、船長のセリフなんぞ部分的にしか聞こえてこなかったのを憶えています。しかし、それを日本にいる同時通訳者が見事に(orなんとか?)日本語に訳して、日本のお茶の間にいる視聴者に伝えていました。

その時、父が、「同時通訳ってのは大したもんだなぁ。お前も将来、同時通訳者になったらどうだ?」という無責任な発言をしたのを、今でもはっきり憶えています。

(ちなみに、それから30年弱後に、それこそプロの同時通訳者にはならなかったものの、通訳学校の講師にはなることはできました。その時の父の発言が影響していたかどうかは定かではありませんが。。。)

(「その2」に続く。1週間後にアップ予定です。)

Writingセクション攻略のために(その3):英文のタイピング練習!— by 米田

授業で教えていてよく受ける相談やお悩みの中に、「タイピングが遅いんです。どうしたらいいでしょうか?」というものがあります。
iBTでも、またIELTSであればCDIでも、スピーディーにタイピング出来る能力は非常に重要ですね。日本語であれば早く打ち込めるのに英語だとなかなか難しい、とか、暗記したはずのテンプレートがあるのにそれを設定時間内で打ち込みきれないなど、身に覚えのある方もいらっしゃるかと思います。ETSの”Official Guide”(TOEFL)にも、そのp. 669(6th Edition)で、”Using a Computer to Write”という項目があり、手書きよりもPC打ち込みで普段から練習するように勧められています。

因みに、TOEFLとは関係なく一般的なワープロタイピングの実力チェックには、大学生や社会人だと以下のウェブサイトがよく使用されているようです。ゲーム感覚でローマ字タイピングの能力チェック(速度と正確さのスコア判定)が出来るので、一度試してみて自分のタイピングレベルを把握しておくのもよいでしょう。
・例)https://www.e-typing.ne.jp

冒頭の質問に対する回答はと言えば、やはり練習するしかありませんよね。英文のタイピング練習が出来るウェブサイトも色々と存在しますので、そうしたものを活用するのも一案です。1分間に何単語打ち込めるか=WPMで速度を測ることが多いようですが、大体40WPMを超えると早いとみなされるようです。
・例)https://www.keybr.com

ただ、皆さんはスコアUPのために最短距離を行きたい訳で、“タイピングが速くなる”のはその為の通過点です。ですから、学習効果も踏まえて行うべきはやはり、「サンプルEssayのタイピング練習」に尽きると思います。

AGOSのWritingの授業で使用するManualには、高得点に繋がる多様な文構造やきらりと光る巧みな言い回し、ネイティブから見て自然な表現が散りばめられています。また、論理的で一貫性のある文の繋げ方、紡ぎ方も知ることが出来ます。そうしたEssayをよく分析した上で、タイピング練習の素材として自分の中に沁み込ませる過程を経ていくと、タイピングも勿論徐々に速くなっていきますし、Writing能力そのものが向上していきます。

「当たり前のこと」と思われるかもしれませんが、意外と皆が実践されているという訳ではなく、相談を受けた時にお尋ねすると、「…実はあまりやったことありません💦」という答えが返ってきたりします。

実際にやってみる方の為に、幾つかアドバイスを。
①音読しながらタイピングしましょうーそうすることで、ただ黙って打ち込むよりも表現や構文が記憶に定着し、口をついて出やすくなります。
②同じサンプルEssayをただ1回ではなく、“何回も”打ち込みの練習をし、その度に時間を測っておきましょう。また、午前中、午後、夕方、夜、といった感じで、色々な時間帯に行ってみましょう。そして必ず毎回時間を計測し、“速くなってきている”という手応えを掴みましょう。
③WritingのサンプルEssayの打ち込み演習がルーティーンになって軌道に乗ってきたら、ReadingのPassage、Listeningで学んだLectureのスクリプトなども折角ですから題材として“タイピング処理”しておきましょう。

「タイピングが遅くて、折角Essayに盛り込む考え・論点・アイディアは頭の中にあるのに、それが画面上で文字になっていかない…」というフラストレーションがなくなれば、より内容面に集中してEssayを書けるようになります。頑張りましょう!

英文のTouch Typing (ブラインドタッチ)習得 — by 西海絢乃

皆さん、こんにちは。TOEFL講師の西海です。
TOEFL-iBTのWritingクラスで、よく受講生の方から「思うようにタイピングができない。」「タイピングが苦手で、本試験でもタイピングに時間がかかってしまう。」といった声を聞きます。実際、制限時間のあるTOEFL-iBT Writingでタイピングに時間がかかってしまい、時間が足りずに思うような結果を残せなかった…という経験のある方は案外多いのではないでしょうか。
TOEFL-iBT本試験でのWriting課題だけでなく、留学先での課題提出、仕事における英語でのメールのやりとりなど、英文タイピングが必要になる場面は多く、キーボードを見ずにタイピングするTouch Typingの習得は、将来的に必ず役に立つスキルだと思います。また、既に日本語ではTouch Typingに慣れている方でも、英文タイピングとなるとなかなかすぐには速く打てないもの。

そこで今日は、できるだけ早く英語でのTouch Typing(ブラインドタッチ)を習得するためのコツや、練習方法を紹介します。
ちなみに日本語の「ブラインドタッチ」は和製英語で、正しくは手元を見ずにタイピングする事をTouch Typingと言います。

keyboard2-1

まずはホームポジションを覚えます。標準的なキーボードには、fとjのキーに小さな突起があり(図:赤)、fには左手、jには右手の人差し指をそれぞれ合わせ、そこから左右にそれぞれの指とキーの配列を合わせていきます。左手の小指から人差し指まで:a, s, d, f, 右手の人差し指から小指まで:j, k, l, ;となり、これがホームポジションです。(図:ピンク)キーボードを見ずにこれらのキーを打てるよう、何度か打って練習してみましょう。コツは、キーボードをできるだけ見ない事です。
後はここから、上下左右にあるキーに指を移動させて打っていくのですが、コツはキーを打った後必ずホームポジションに指を戻す事です。

例えば、thisという単語を打つ時は、図の黄色い矢印の通り、指を動かして打ちます。Sはホームポジションにあるのでその場で打ちます。Thisと打ち終わった後、必ず一度ピンクで囲まれたホームポジションに全ての指を戻すようにすると、指がいつも同じ場所にあり、他のキーへ動かす時にブレないため、キーボードを見なくても次のキーへとそれぞれの指が速やかに移動できます。
あとはこの応用で、出来るだけキーボードを見ずに沢山の単語を打っていく練習を重ね、慣れましょう。インターネット上にはタイピング習得に関する沢山の情報や練習用の無料ソフトもあるので、大いに活用すると良いと思います。

ここまでは一般的な練習法ですが、TOEFL-iBTのWritingテストの為にタイピング速度を挙げたい人は、OGその他参考書に掲載されているSample Responseを題材として練習すると良いと思います。ある程度キーの場所を覚えたら、できるだけキーボードを見ずに、時間を測りながらSample responseをそのままそっくりタイプしてみましょう。
タイプすると同時に、使える表現や語彙、言い回しなども手と目で覚える事ができるので、一石二鳥だと思います。そうやって覚えた表現を、是非本試験のWritingに活用してみて下さい。