【重要】現行GMATの受験は2024年1月31日までです

現行GMATの受験は、2024年1月31日をもって終了となります。これ以降は、新形式GMAT Focus Editionしか受験できなくなりますので、ご注意ください。

GMAT Focus Editionの公式ウェブサイトが更新され、下記のように発表されました。

https://www.mba.com/exams/gmat-focus-edition/faqs

なお、すでに現行GMAT 試験を2024年2月1日以降に予約されている方は、予約日時を変更するか、現在の予約をGMAT Focus Editionに移行することができる、とのことです。

予約日時を変更する場合は、2023年10月18日までにGMAT Customer Serviceへの連絡が必要です。詳細は、以下のウェブページをご覧ください。

https://www.mba.com/exams/gmat-exam/faqs

このウェブページに記載されておりますように、10 月 18 日までに予約日時変更をリクエストしなかった場合、現行GMATの試験予約は自動的にGMAT Focus Editionに移行されるようです。

GMAT Focus Editionへの移行を希望せず、現行GMATで受験される方は、予約日時変更をお早めにお申込みください。

【期間限定】GMAT本試験が25%割引になります

【期間限定】GMAT本試験が25%割引になります

期間限定で、テストセンターで受験するGMAT試験が25%割引になっています。

お申し込み方法は以下の通りです。

  1. mba.com(https://www.mba.com/)にアクセスする
  2. 2023年12月31日以前の、テストセンターでの試験を選択する
  3. チェックアウト時に、割引コード「GMAT25」を入力する
  4. 2023年7月31日までに試験を予約する

この割引は、GMAT Focus EditionおよびGMAT Online(自宅受験)には適用されないとのことです。

近日中に受験予約をされる方は、ぜひご活用ください!

【速報】新形式GMATのスコアリングに関する公式発表がありました

新形式GMAT (GMAT Focus Edition) のスコアリングに関しまして、本日 (2023日5月10日) 公式発表がありました。主な内容は、以下の通りです。

  • 新形式GMATでは、トータルスコアがQuantitative Reasoning, Verbal Reasoning, Data Insightsの3セクションで構成される。トータルスコアに対する各セクションの比重は、均等に配分される。
  • 新形式GMATのトータルスコアは205~805点満点(10点刻み)である。このスコアの一桁目の数字が必ず「5」になる理由は、現行試験のトータルスコア(こちらは一桁目が「0」)との区別を容易にするため、とのこと。
  • Quantitative Reasoning, Verbal Reasoning, Data Insightsのセクションスコアは、60~90点満点(1点刻み)である。
  • 現行試験のトータルスコアと、新形式試験のトータルスコアの「スコア一致表(concordance tables)」が掲載されている。

特に目新しい情報は、最後の「スコア一致表」でしょう。詳細は、以下のリンクから公式サイトをご覧ください。

Scores (GMAT Focus Editionスコアの全体像)

Understanding Your Score (スコア一致表はこちらから)

新形式GMAT開始が、徐々に近づいていますね。今後も、新しい情報が公表されましたら、このブログで共有してまいります。

GMAT Focus Edition(新形式GMAT)

早ければ2023年10月にも開始されるGMAT Focus Edition(新形式GMAT)。このブログ記事投稿時点で判明している、現行GMATからの変更点は、以下の通りです。

受験生にとって最も気になるのは、「現行試験向けの勉強で、新形式にも対応できるのか?」という点だと思います。これについての現時点での答えは、

現行試験向けの勉強で、新形式にも対応できる

というものです。朗報ですね。

上図のとおり、新形式GMATは現行試験から科目が減るだけです。新しい問題が加わるわけではありませんので、現行試験に向けた対策は、新形式でも通用します。

試験内容の変更点をもう少し詳しく見てみましょう。まず、現行試験から新形式に切り替わる際に廃止されるのは、次の二点です。

      • AWA(作文)セクション
      • VerbalセクションのSentence Correction

いずれも大きな変更で、上図では赤色の部分にあたります。特にSentence Correctionが消える点には、驚かされた方も多いでしょう。SCが特に得意な方は、現行試験のうちに受験するのが良さそうです。

これらと並ぶ大きな変更点は、Data Insightsという新セクションの登場です。「新しい」セクションとは言っても、その中身は現行試験でも扱われているものです。

      • 現行IRセクションが、Data Insightsに名称変更
      • 現行QuantitativeセクションにあるData SufficiencyがData Insights に移動し、現行IRの内容と統合(上図水色の部分)
      • Data Insightsがトータル・スコアに合算

このように、新セクションData Insightsも、現行試験での対策がそのまま活かせます。ただし、新形式GMATではData Insightsがトータル・スコアの一部に組み込まれることから、現行IRと比べると、試験での重要度が増します。

上図のとおり、Data Insightsは現行IRに比べて問題数が多く、試験時間も長くなります。逆にQuantitativeとVerbalは、新形式への移行に伴ってそれぞれ問題数が減り、試験時間も短くなります。この点からも、試験内のData Insightsの相対的な重要度が高まると予想されます。ここから、IRが特に苦手な方は、現行試験のうちに受験することをお勧めします。

試験全体で見れば、新形式への切り替えで試験時間が2時間15分に短縮され、出題される問題数も計64問に減少します。これは、受験生にとってはありがたい変更と言えそうですね。

なお、新形式GMAT向けの公式試験準備教材は、2023年6月のリリースが予想されています。以下、現時点で公表されている今後の(大雑把な)スケジュールです。

・受験予約開始:2023年7月~9月

・試験開始:2023年10月~12月

なお、現行試験は2024年の初めまで実施が継続されることも発表されています。より詳細なタイムラインは現時点で未発表ですが、続報が入り次第、このブログでも情報発信をしてまいります。

GMAC Announces New Version of GMAT

The Graduate Management Admission Council (GMAC) has announced the release of a new version of the Graduate Management Admission Test (GMAT) later this year. The new version, which is called GMAT Focus, aims to be more efficient and streamlined than the current version, with some notable changes.

According to GMAC, GMAT Focus will be approximately an hour shorter than the current version, consisting of three 45-minute sections. While the sections will cover the same material as the current GMAT, they will be more streamlined, and test-takers can complete them in any order they prefer. Moreover, the Analytical Writing Assessment essay section, which was previously required, has been removed from GMAT Focus.

GMAT Focus is scheduled to be released later this year, while the current version of the GMAT will still be available until early 2024. GMAC promises to release more information about GMAT Focus in the future, and we will keep you informed as more information becomes available.

Overall, the introduction of GMAT Focus will provide test-takers with an opportunity to complete the test in a shorter amount of time, and potentially, with more flexibility. GMAC will also allow students to decide to send their scores after they receive them, rather than requiring them to decide before. We look forward to learning more about GMAT Focus in the coming months.

If you would like to learn more, you can read the official announcement here.

GMAT Official Guide 2023 発売時期

ここ数年、6月に改訂版が発売されていた Official Guide ですが、出版社の Wiley 情報によると今年は改訂版の発売はなく、次期バージョンである OG 2023 の発売は来年1月以降になるそうです。

これから Official Guide を入手予定の方は、とりあえず安心して現行の 2022 版をご購入ください。

今までは2020年6月に「2021」が発売され、2021年に「2021」が発売され、、、ということで紛らわしかったのですが、ようやく「OG 2023」が2023年に発売されることになり、バージョンの数字と発行年が一致して無用な混乱が避けられるのはよかったです。

ちなみに、今後 AGOS の Verbal 対策コースを受講予定の方で、まずは独学で Official Guide 問題を解きたいという方は、Verbal / Quantitative / IR の統合版を購入されるのがおすすめです。

Verbal 問題のみが収録されている Official Guide for Verbal Review は、クラス内で問題を解いて解説するために使いますので、講座受講予定の方は手をつけずにおかれてください。

GMAT Online(自宅受験)「2回」の制限が廃止

 

アゴス・ジャパンGMAT講師の中山です。

2021年10月20日以降、GMAT Online の「通算2回」という回数制限は廃止され、会場試験と完全に合算されることになりました。

すなわち、受験回数については自宅受験か会場試験かの区別がなくなり、GMATの合計受験回数が「12か月間に5回以内、一生に8回まで」になります。

クリックしてgmat_or_gmat_online.pdfにアクセス

今回のルール変更により、会場試験と自宅受験との差異はほとんどなくなります。

10/20 以降、会場試験と GMAT Online との相違点は下記の通りです。

GMAT Online vs 会場試験: 平均スコアが高いのは? ー GMAT Test Prep Summit レポート 1

本日(2021年9月29日)、リモート開催された GMAT Test Prep Summit – East Asia に参加しました。

GMAT Online試験の最新(裏)情報、受験者のトレンド、CAT 開発責任者による質疑応答も含めた採点アルゴリズム解説など、いろいろ貴重な情報を得ることができましたので、データや情報に関する私自身の見解とともにブログ記事にしていきたいと思います。

今回は第1回目のレポート記事として、「GMAT Online vs 会場試験のスコアの差」について紹介します。


自宅受験 vs 会場試験: 平均スコアが高いのは?

Test Prep Summit では、CAT開発責任者がいくつか試験や受験者に関するトレンドを紹介する中で、GMAT Online(自宅受験)と会場試験とのスコアの違いに関する統計を示してくれました。

結論から書きますと、現時点では日本人のGMAT平均スコアが会場試験の方が自宅受験よりも20点程度平均スコアが高いというデータになっています。

 

トータルスコアが会場試験の方が高くなっている原因は、Math スコアの差によるものです。Verbalでは両試験にほとんど差がありません。

2020年6月以前は、GMAT Onlineでは物理ホワイトボードが許されず、画面上のホワイトボードを使う必要がありましたが、上記のデータは2020年8月から2021年7月までの統計です。

担当者は、自宅受験と会場とでは同じ問題、同じアルゴリズムを使用しているため、問題の難易度は同等という点を何度も強調していました。(この点に関しては、さらに踏み込んだ裏情報とそれに関する私自身の考察について、後日また別の記事にしたいと思います)

現時点では、自宅受験の方が Math スコアが低くなる大きな原因として、下記が挙げられるかもしれません。

  • ホワイトボードやマーカーを自分で用意する必要があるため、マーカーが太すぎて計算するには不便だったりするケースが多い
  • 試験会場と違って何度もイレイサーで計算結果を消す必要がある
  • しばらくの間カメラから顔が離れると試験官がすぐに注意するため、集中力が乱される
  • WiFi 接続の切断や不安定により、画面の遷移に時間がかかったりフリーズしたりするケースもある

以上は、受講生の方々から頂いた体験談に基づくものですが、もし他に、Online受験で困ったことやトラブル等に関する情報がありましたら、ぜひお知らせください。(コメントは元記事の方にお願いします)

 

アゴスや G-Prep の授業では、GMAT試験に関する最新情報を踏まえて、最先端の試験戦略を紹介しています。

アゴス GMAT コースの特徴

MBA 試験対策 G-Prep

 

情報共有:「新型コロナワクチン電子英文証明書」

JAFSA事務局から以下の情報を頂きましたので、共有いたします。(アゴス教務部)

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JAFSAダイヤモンド賛助会員の「日比谷クリニック」様より
『新型コロナワクチン電子英文証明書』のご案内をいただきました。
関係者・関係部署の皆様へご共有、ご転送くださいますようお願いします。

お問い合わせは直接「日比谷クリニック」様へお願い致します。
————– 以下 案内文———————————-

JAFSA会員の皆様

平素よりお世話になっております。
海外渡航者・留学生を対象にした医療機関・日比谷クリニックでございます。

海外に渡航される方々へ、新型コロナワクチン接種記録に基づき、英文(和文付き)で証明書(電子認証されたPDFデータ)を提供するサービスのご紹介になります。

■新型コロナワクチン電子英文証明書のメリット
1 何時でも何処でも簡単に提示できる
 2 スマートフォンで携帯可能
 3 お申し込みから2営業日以内に電子署名されたデータがEメールおよびショートメールで届く
 4 海外製のワクチンを接種された方のご利用も可能です

新型コロナワクチン電子英文証明書の詳細および、お申込みは下記URLよりお願い致します。

詳細:https://hibiya-clinic.com/covid-19_denshisign/  
お申込み:https://business.form-mailer.jp/fms/7708a3d3146398 

■お問合せ先
日比谷クリニック
担当:佐久間・宮田
TEL:03-3212-0105(受付平日9:00~13:00/14:30~18:00 土曜10:00~13:00)

====================以上

【配信元】特定非営利活動法人JAFSA(国際教育交流協議会)


GMAT学習体験談:540→560→580→710点

今年、CEIBS (China Europe International Business School)に合格された方から受験体験記を頂きましたので、ご紹介します。
(公開のご承諾をいただいています)


【進学先】

CEIBS (China Europe International Business School)

 

【スコア推移】

1回目(2020/2/9)           540(V 18/Q 48/IR 3/AWA N/A)     スコアキャンセル

2回目(2020/8/5)           560(V 17/Q 50/IR 6/AWA N/A)     スコアキャンセル

3回目(2020/9/14)         580(V 19/Q 50/IR 1/AWA N/A)     スコアキャンセル

4回目(2020/11/30)       710(V 34/Q 51/IR 5/AWA 4.0)       出願スコア

 

【スケジュール】

2020年2月 GMAT初受験 540点(V 18/Q 48)

当時TOEFLを独学してたのみで、完全なる試し受験。

2020年5月 GMAT学習開始(TOEFL目標未達も、時間切れでGMATに切り替え)

AGOS GMAT(R) 対策総合パッケージ (V)受講開始

2020年6月 Prep初トライ 620点(V 25/Q 50)

Verbalは速読力が圧倒的に足りていないと感じ、Economistの多読を始める。

2020年7月 Prepのスコアは650点付近で推移。

SCは反復。CR,RCはAGOS教材とOGを一通り演習。

2020年8月 GMAT2回目 560点(V 17/Q 50)

完全敗北。試験終了後に表示された点数を見てしばらく動けなくなる。

第1ラウンド出願が厳しくなり、焦りだす。

中山先生に相談し、GMAT特有の選択肢吟味を意識したCR,RC強化に取り組み始める。

教材としてManhattanにも手を付け始める。

2020年9月 GMAT3回目 580点(V 19/Q 50)

ほとんど点数が伸びず、第1ラウンドでの出願を諦める。

2020年10月 藁にも縋る想いで中山先生の個別レッスンを受講。

意外にも私には読解力があると肯定され、少し自信を取り戻す。

読めないとの思い込みから、普段から理解度優先で時間をかけて問題を解くクセがついてしまっていたことに気づき、厳しく時間制限を設けて解く練習を始める。

2020年11月 GMAT4回目 710点(V 34/Q 51)

Prepでは700超えをコンスタントに出せるようになっていたが、これまでの受験でPrepの点数は全くあてにならないと感じていたので、試験終了後に点数を見たときは何度も目を疑い、8月のときとは違う意味で動けなくなった。

 

【予備校】

・AGOS GMAT(R) 対策総合パッケージ (V)

ビデオ教材で、何度でも視聴可能なのが良かったです。期間も延長してもらえるので、受験終了まで中山先生の声を聴かない日はないくらい繰り返し学習に活用していました。

・G-Prep 中山先生の個別レッスン(2回受講)

オンラインでのマンツーマンによる指導。SC,CR,RCの実力の見極めと個人に合わせた学習の方向性を示してもらえます。点数が伸び悩んでいる方は是非一度受講してみることをお勧めします。

・DMM英会話

オフィシャルにはGMAT対策コースは無いのですが、先生によっては対応してくれます。私は毎朝のルーティーンとしてGMAT問題(CR,RC)を先生と解いていました。

 

【教材】

-Verbal

・OG

過去問なので演習問題としてはベストです。ただ解説がわかりづらい部分があるので、中山先生の解説と組み合わせると学習効果が高まると思います。

・AGOS教材

上述の通り。

・Manhattan/Manhattan Prep

ネットでの評価が高かったため活用してみましたが、私にはそこまで合いませんでした。Manhattan PrepはPC上で演習出来る数少ない良質な教材で重宝しました。ただこれは個人的見解ですが、OGとはロジックパターンがやや異なる感じがしたので、これをメインに学習するのはあまり得策ではない気がします。

・iKnow(GMAT単語対応)

単語はこれだけで十分です。詳細は後述します。

・GMAT重要単熟語

iKnowに単熟語を追加するために活用しました。

・Economist

良質な英語を多読する目的で活用しました。記事毎に時間を計測し、wpmを把握するようにしていました。読解力向上に一定の効果はあったと思います。

 

-Quantitative

・OG

一通り学習して、誤答した問題と解答時間が2分を超えた問題に絞って復習しました。

・Manhattan Prep

難易度が高く、非常に良い演習教材です。

・iKnow(GMAT単語対応)

GMAT Quantitativeの単語も網羅されています。

 

【勉強時間】

受験勉強開始時の英語力によると思いますが、私の場合は7年程前に受けたTOEIC で750点を取ってからまともに勉強していない状態から始めたので、非常に厳しい状況でした。短期間で一気にレベルを上げる必要があったため、英語の学習に毎週約50時間(平日5時間、休日12時間)を確保しました。睡眠時間も削りましたが、コロナ禍でリモートワーク中心になり、往復2時間の通勤時間が減った影響は大きかったと思います。ただ仕事もしながら、このペースで勉強すると息切れも起こすので、ときどき休憩がてら英語の映画やドラマを見たりしていました。

 

【単語力】

単語力が無ければ話にならないと思ったので、受験勉強開始と同時に単語力強化は始めました。今の世の中様々なツールがありますが、私はiKnowを使っていました。機械が忘却曲線を考慮して自動的(強制的)に復習をさせてくれるという秀逸なアプリです。(単語を覚えるペースが速すぎると、復習量が多くなりすぎて忙殺されるので注意が必要です。)AGOSと共同作成のTOEFL,GMATのコースがデフォルトで用意されており、その中に「GMAT重要単熟語」の多くの単熟語が収録されています。私はそれらのコースを学習後、追加で「GMAT重要単熟語」からデフォルトで入っていない単熟語も手動で追加して学習しましたが、基本的にはデフォルトのみでも十分戦えると思います。

 

【Verbal SC】

全選択肢のエラーパターンを説明出来るようになることを目標に演習しました。OG、AGOS教材を4-5周したあたりで、頻出エラーパターンに関しては、中山先生の解法をそのまま言えるくらいになりました。また試験対策の後半(10月以降)では1問1分20秒という制限時間内に解くリズムを体に刻み付けました。これを数百問も繰り返すと、制限時間内に解けないリズムになったときに気持ち悪くなります。本番ではそれを合図にその問題に見切りをつけるようにしました。なお、GMAT文法は一般的には問題無い文法がエラーになる極めて特殊な文法で、GMAT以外では役に立たないと言われていますが、これまで英文法を疎かにしてきた私にとっては、非常にロジカルで逆にとても良い学習機会になりました。

 

【Verbal CR】

当初CRは同じ問題を解いても意味が無いと考えて初見の問題ばかり解いており、演習量がSCに比べて圧倒的に少ない状況でした。さらに2周目を解くつもりがなかったため、時間をかけてでもしっかり理解してから解こうとしており、1問に5分以上かけることもありました。しかし、10月に受けた中山先生の個別レッスンで読解力を肯定されたことで、まず自分の理解度に疑いを持つことを止めることにしました。そして、SC同様CRも1問2分という制限時間内に解く訓練をしました。時間を制限すると全く理解出来ない問題も出てくるのですが、意外と解ける問題も多いことに気づき、自信に繋がりました。さらに同じ問題についても繰り返し解くことにしました。やり始めて気づきましたが、これがCRの読解力向上に寄与したと考えています。たしかにCRは一度解くと正解を覚えてしまう側面はありますが、2回目以降は制限時間内に問題文、選択肢をきちんと理解し、正解以外の選択肢がなぜ正解にならないのかを考えることで、1回目よりも問題のロジックへの理解が数段深まります。(結局SCと一緒なんです!)この訓練を2ヵ月続けた結果、11月に受けたPrepではCRの正答率が最も安定して高くなっており、最後に受けた本番でもその効果を実感しました。

 

【Verbal RC】

RCの難しいところは選択肢だと思います。理解度が少しでも低いと正解を選べないように作られています。理解度を高めるために、Manhattanを参考にBig pictureをメモ書きするようなことも試しましたが、一定の効果はあるものの、その代償として時間がかかり過ぎました。10月の中山先生の個別レッスン後からは、自分の読解力を信じて頭の中で整理しながら読み切ることを意識しました。ここで意外にも上述のCRの訓練が効きました。時間制限の訓練のおかげで、返り読みのクセが減り、さらにやや難解な文章の読解力が上がってきていました。理解度が高まったところで、最初に述べた選択肢についても取り組みました。選択肢はSCやCRと異なり、どういうものが正解/不正解かは今でも明確に答えられる自信がありません。私の場合は、多くのGMAT問題の選択肢の吟味を繰り返すことで徐々に会得した感じです。問題文に出てくる単語や表現を直接使用している選択肢に惑わされず、本質的な意味をきちんと捉え、問題文には直接書かれてはいないが間違ってはいないというような選択肢が正解になりやすいと思います。最後に、問題文のテーマによって難易度が大きく変化するということもあります。私の場合は、アメリカ史などが大の苦手でした。これは当日の運にもよるのですが、もしも苦手なテーマの問題が出て、少し読んでやはり難しそうならスッパリ諦めて、他の問題に時間をかけると決めていました。(RC1問目なら頑張って解くしかないですが。)

 

【Quantitative】

OG、Manhattan Prepを一通り解きました。特にManhattan PrepはQuantitativeのレベルが高く、良い練習になりました。また、誤答した問題と解答に2分以上要した問題については、どうやれば2分以内に解けるのかを研究し、2分以内に解けるようになるまで繰り返し復習しました。後半はOGの難問に絞ってルーティーンとして毎日10-20問ずつ解きました。

 

【4回目受験の振り返り】

突然ですが、体調管理は大切です。実は当日の体調は最悪でした。前日の夜に辛い料理を食べてしまい、夜全く寝付けず、2時間ほどの浅い睡眠だけで朝を迎えてしまったのです。しかもお腹の調子まで悪いという始末。試験は午後だったため、朝になってからも少しでも眠ろうとしましたが、ダメでした。10時くらいには開き直って、逆にギンギンに目を覚ます方向に切り替えました。試験直前、試験の休憩中にはレッドブルとブラックチョコレートを注入して、次の試験に臨むという格好です。幸い試験終了まで眠くなるようなことはありませんでしたが、あれで4回目も点数が出ていなければ目も当てられない状況でした。食事も含めて、体調管理には是非気を付けましょう。

肝心の試験戦略ですが、下記2点です。(Verbalのみ)

・RC2,4問目は捨て、それ以外は全部解く。(結局最後のCR2問、SC1問はランダムクリックしました。)

・訓練で刻み込んだリズムで解けないときは最も確からしい選択肢を選んでさっさと次へ行く。

振り返って言えることは、「正答率よりもEasyからMediumレベルの問題を確実に取ることの方が重要」だということです。下の8月(V最低点)と11月(V最高点)のESRを用いて解説します。

正答率を比較するとFIRSTクォーターにおいて11月の方が8月より1問正解が多くなっています。しかし、真に大事なポイントは下の折れ線グラフ(AVERAGE DIFFICULTY)のINCORRECT(紫線)です。8月は最初から紫線がMediumを下回っており、簡単な問題を落としていることがわかります。そのため、8月はFIRSTクォーターでいきなり問題レベルが低くなってしまって、最後まで低空飛行のままです。一方で、11月は紫線が非常に高いところから始まっており、SECOND,THIRDクォーターでも比較的高めを維持しています。終盤でランダムクリックが増えた影響でLASTクォーターの正答率が極めて低くなり、紫線も下がっていますが、逆に言えばそれでも30点を超えることは出来るということです。この比較から、どんな難易度の問題を間違えるかがとても重要だということがよくわかります。また11月の項目別正答率の横棒グラフを見ても、Verbal Strategyで目標とされるような正答率には届いていないことがわかります。従って、「正答率よりもEasyからMediumレベルの問題を確実に取ることの方が重要」だということです。

では、どうすればEasyからMediumレベルの問題を確実に取ることが出来るのかについては、様々なアプローチがあると思いますが、私の場合は、10月以降に取り組んだ時間制限付きで問題を繰り返し解く訓練が効いたと考えています。時間感覚が養われるという点は述べましたが、実は同時に難易度感覚も養っていたのだと思います。結局リズムに乗って解けない問題は難しいのです。自然とEasyからMediumレベルの問題はきちんと解いて、Hardな問題には時間をかけ過ぎないということが身についていたのだと思います。「練習は本番のように、本番は練習のように」と言いますが、正にその通りだと思います。

8月                                                                               11月

 

【最後に】

コロナ禍で残念ながら実際にお会い出来る機会はありませんでしたが、中山先生には何度も救われました。8月に受けた2回目のGMATの結果に打ちひしがれていたときに、真夜中にフィードバックのメールを送ってくださり、気持ちを切り替えるきっかけになりました。あのときは本当にその年一番の落ち込みで、すっと手を差し伸べてもらった感じがして感動しました。10月に初めてレッスンを受けたときにも、その直前に受けたGMATで全くスコアが改善しておらず、完全に自信を無くしていたのですが、中山先生に実力を肯定していただき、自分のやっていることが無駄にはなっていないと前向きになれました。あのレッスンがきっかけで毎日の自分の勉強を信じてやり抜くことが出来たと思っています。改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。

最後に、受験生の皆さんにおかれましては、コロナ禍で先の見えない、ストレスの高い環境下で日々奮闘されていることと思います。何卒お身体には気を付けて、目標に向かって頑張ってください!