新しいTOEFL®︎ Writingタスクを体験!〜A.I.グレーディング付き!!

TOEFL iBT®︎テストにおける新形式への移行迄あと約2ヶ月程になってきました。

受講生の方々とお話ししていると、やはり皆さんWritingセクションでIndependentに代わって導入される“Academic Discussion Task”がどんなものか、そしてどういうStrategyで対策すればよいのかという点への関心が高くていらっしゃいます。アゴス・ジャパンのStrategyは勿論授業でふんだんにお伝えしていき、万全の備えで受験できるように受講生の皆様をサポートして参ります。

セミナーなどでTaskの流れは分かってきたものの、これまでと比較してどんな負荷が新たに掛かって来るのか、そしてIndependent Task対策として行ってきたこれまでの学習内容をどのようにアジャストさせれば良いのか、いろいろな質問が寄せられています。

今回の形式変更では、この新しいTaskに関する情報が当初余りなかったので、独学の方も含めて、問題演習したくても入手可能な公式の問題数が少な過ぎてやりようががない😢、という方も多かったようですね。

今回ETSがこの“Writing for an Academic Discussion” Taskについて公式・純正の演習問題を無料で、10問公表してくれました! *下記のリンクからご覧頂けます。

“New&Updated TOEFL iBT Test Prep. Writing Materials”

しかも! 何と、実際にWriting回答を作成して提出すると、“速報値・非公式”ではあるものの、A.I.グレーディングによる素点が出る仕組みになっており、レベル感を確認できるようになっています。

更に! 言ってみれば“X-Day”となる7/26の新形式への移行開始日までの期間、毎週新しい演習問題が2問ずつ追加でアップされていく、とのこと。これは有り難い対応ですね。

新形式に移行早々の時期に受験を控えておられる学習者の方々は、是非活用なさってみて下さい。

(教務部)

新しいWritingタスクはどうなのか!? 〜新形式TOEFL iBT®︎ TEST

TOEFL iBT®️ テストの形式が変わるというニュースを聞き、そしてその詳細を知り、受験予定の学習者の皆さんが真っ先に思ったであろうこと、それがこの記事のタイトルではないでしょうか。

個人的には現行の“Independent Task”に愛着がありましたので、何だか少し寂しい気にはなります。CBT/PBTの時代に公表されていた185個のQ-Topicのリスト(iBTになってからもOfficial Guideの古いEditionでは巻末に載っていました)を何度も見返し、それに対してEssayを書いて練習したという方も多いのではないかと思います。

しかし昔を懐かしんでいても仕方がないので、8月以降にもTOEFL学習/受験を控えている皆さんには是非新たなTaskである“Writing for Academic Discussion”、勝手に略して“AD”の知見や、学習し高スコアを目指す上でどんなことが重要かについての手掛かりを得て欲しいと思っています。

ブログにも今後書いていくかもしれませんが、口頭でお伝えした方が早い、ということで、セミナーを実施することにしました。ブログでも何度も登場しているETSの日本担当部門であるETS Japanとの共催です。

既に公式ウェブサイトでお知らせがされていますが、まだ残席あるみたいなので、お時間がおありの方は是非ご参加下さい。

■新形式TOEFL iBT®︎セミナー (ETS Japan共催)

(教務部)

 

 

バスケットの想いで♪(その2)– by 加藤

(※ 以下は、私の前ブログ記事「バスケットの想いで♪(その1)」の続き(完結版)です。)

Wait a minute. We have Masato here. He doesn’t count.

皆さんは、この最後の文がどういう意味か分かりますか?

ほうっておくと、「彼は数を数え(られ)ない。」と訳す人が多かったりしますが、違いますよ。

このcountは自動詞で、「物の数に入る」という原義で、転じて「~の1つとしてみなされる、価値がある、重要である」という意味なのです。

つまり、He doesn’t count.とは、

「彼(=Masato=私)は(下手くそなので)物の数には入らない。(我々が4人いても実質3人と同じことだから、敵チームと同等である)」ということです。

少々傷ついた私でしたが、その後も皆と仲良く、汗だくになってバスケットを楽しんだものです。いつもよりヤケに精力的にプレーしたことは言うまでもありませんが。。。

日本語に訳さない「with」(その2)– by 加藤

(※以下は、私の前のブログ記事「日本語に訳さない「with」(その1)」の続き(完結編)です。)

Take everything with you.

「荷物はすべて持っていってください。」

さて、このwithですが、日本語にはうまく訳せません。むしろ、訳さないものです。

その意味や用法として、手元にある『ジーニアス英和辞典』(大修館)の「with」の項目には、次のような意味と例文が載っています:

④ [携帯] (人)の身につけて

I have no money with [on] me.

「お金の持ち合わせがない。」

Take an umbrella with you.

「傘を持っていきなさい。」

ちなみに、これと全く同じ用法のwithが、アゴスのたとえば、「TOEFL® Reading Strategyクラス」のマニュアルにも出てきます。

【Manual p. 23】

The nineteenth century brought with it a burst of new discoveries and inventions that revolutionized the candle industry and made lighting available to all.

【Manual p. 103】

Glaciers may form in permanently cold areas, and these slowly moving masses of ice cut out valleys, carrying with them huge quantities of eroded rock debris.

(出典: The Official Guide to the TOEFL iBT Test, 6th ed., pp. 41, 231)

ここでは、あえて訳は載せないことにいたします。

どちらも授業内では設問に絡めて説明しています。よろしければ、是非ご受講してみてください。

日本語に訳さない「on」(その2)– by 加藤

(※以下は、前回の私のブログ記事である『日本語に訳さない「on」 (その1)』の続き(完結編)です。)

さて、以前もこのブログに登場しましたが、私の米国大学院留学中の親友にStevenという米国人男性がいました。

この彼が、可愛い恋人に振られたばかりのころは、涙目(ホントに!)で次のように言っていました:

She dumped me.

「彼女は僕を(まるでゴミでも捨てるかのように)振ったんだ。」

dumpは「(ゴミなど不要なもの)を捨てる」が原義です。ダンプカーが不要な土砂を捨てているところをイメージしてみてください。「恋人を振る」という意味もあります。どちらにしろ、結構強烈(!)な表現ですね。

それから3,4カ月が経過して、大分気持ちも落ち着いてきたころには、もうちょっとマイルドな表現に変わりました:

(4)  She walked out on me.

「彼女は僕を見捨てた。(→ 彼女は僕を振ったんだ。)」

walk out onというイディオムで「(人)を見捨てる(= desert)、(人)の元を去る」という意味を載せている辞書もあります。プイっと怒って出ていく場面をイメージすると良いでしょう。どちらにしろこのonも、前回のブログ記事の例文(2),(3)と同様に、

「[不利益] 《口語》 (人)に向けられて、(人)の不利になるように」

の意味ですね。

以上のSteven(このブログでは2回目の登場)のこのお話も実話です。

「日本語に訳さない『on』」のお話でした。

日本語に訳さない「on」(その1)– by 加藤

今回は英語の前置詞の用法に関するお話です。

前置詞のonは「~の上に」という意味で覚えていらっしゃいますか?

しかし、それだけでなく、「~の表面に(接触して)、~にくっついて」の意味があることは、ご存じの方も多いでしょう。

たとえば、次の用法です:

(1)  There is a fly on the ceiling [wall].

「天井[壁]に(一匹の)ハエが(とまって)いる。」

このonはまさしく後者の意味ですね。物理的に「~の上に」ではありません。

さて、では次のonはどんな意味でしょうか?

(2)  She hung up on me.

「彼女は(失礼にも一方的に)電話を切ってしまった。」

(3)  He died on us.

「私たちは彼に先立たれた。」

上記2文にあるonは、単体ではなかなかうまい日本語に訳せません。また、訳さないことが多いです。

『新英和大辞典』(研究社)には、onの意味の一つとして、次のようにあります:

 [不利益] 《口語》 (人)に向けられて、(人)の不利になるように

上記の例文(2)と(3)のonは、まさにこの意味とニュアンスですね。

(『日本語に訳さない「on」 (その2)』に続きます。1週間後にアップ予定です。)

意外な動名詞(その2) — by 加藤

(※以下は私の前回の記事である「意外な動名詞(その1)」の続き(完結編)です。)

Several parts in my computer need replacing.

この英文の最後の部分であるreplacingはto be replacedとすることもできますが、原文のままでもまったく正しいものです。そのわけは次のとおりです。

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『ロイヤル英文法』(綿貫ほか著、旺文社)のp.528には次のようにあります:

【注】 受動の意味の動名詞:

want, need, require, deserve, bear, be worthなどの後にくる動名詞は能動態で受動の意味を表す

This watch needs repairing (= to be repaired).

(この時計は修理する必要がある)

**************************************************

これが分かると上級者入りできます。

さて、ここからはおまけです。

私が日本の大学2年生の時、ESS(英語研究部)の英語スピーチコンテスト予選に参戦しました。スピーチを終えて、ネイティブの審査員から手渡された私のスピーチの評価票には次のようなコメント(アドバイス)がありました:

Your pronunciation needs some practicing.

(筆者注:実話です。。。(汗))

この時から発音を上達させるべく、必至に頑張ることにしました。

千里の道も一歩から(笑)。

アゴスで一緒に頑張りましょう!

定冠詞にはわけが「アリ」ます。(その2) — by 加藤

(※以下は、前回の私の記事である『定冠詞にはわけが「アリ」ます。(その1)』の続き(完結編)です。)

さて、その大試合(「アントニオ猪木 vs. モハメド・アリ」の異種格闘技戦)前の記者会見だったか、調印式だったかでのお話です(何しろ今から数十年前のことなので、記憶が一部ごちゃまぜになっているのをお許しください)。

一触即発の張り詰めた空気の中で、アリは猪木の突き出た下顎を指して「お前はペリカンだ! ペリカン野郎!」と挑発しました。一方、猪木も負けてはいません。なんと、「『アリ』は日本語で虫けら(=蟻)を意味するんだよ!」とやり返しました。「ペリカンと蟻」の戦いです(笑)。なんとも。。。

それに激怒したアリは、「I’m THE champion! I’m THE champion! (THEの部分を強調して)」と大声で叫んでいたのを憶えています。(この前後関係と繋がりは不正確かもしれませんが、最後のこの英語のセリフを言っていたのは間違いありません。後に、同じく格闘技ファンである高校の英語教師も同じことを言っていましたので。)

実はこの定冠詞のtheを強調して発話していたのには、わけが「アリ」ます。(やっと、このブログ記事のタイトルに繋がりましたね!(笑))。

このthe championは「『世界で一人だけの(本物の)』チャンピオン」、また、「『世界的に超有名なあの』チャンピオン」という意味なのです。つまり、「猪木なんぞはチャンピオンでもなんでもなく、無名で偽物(fake)の、ペリカン野郎だ!」と言わんとしていたというわけです。

このように、定冠詞のtheは「世界で唯一の」や「皆が知っている」という、話者と聞き手の間に「共通認識」があることを意味するものなのです。

(ちなみに、定冠詞の用法については、アゴスのTOEFL iBT® Writing FoundationクラスのDay 3で徹底的に学びます。是非ご受講してみてください!)

定冠詞にはわけが「アリ」ます。(その1) — by 加藤

英語の話に絡めて、映画鑑賞や音楽鑑賞が私の趣味であると、これまでお話ししてきました。

実は私のもう一つの趣味に、格闘技観戦があります。

これまた皆さんのほとんどがお生まれになる前のお話で恐縮です。(私の話はほぼすべてが古い時代のものですので、あしからずご承知おきください。)

時は1976年、私がまだ中学生だった頃です。テレビで「格闘技世界一決定戦」が放映されました。歴史に残る一戦なので、格闘技ファンなら若い方でも聞いたことがあると思います。「アントニオ猪木vs.モハメド・アリ」の異種格闘技戦(ヤラセなしのリアルファイト)@武道館でした。猪木はプロレスラー、アリは米国のボクシング世界チャンピオンです。大の格闘技ファンである父と私はテレビにかじりついて観戦したものです。

この大イベントはそれまでの宣伝が非常に華々しく、また、事前の調印式や記者会見なども日米で大々的に放送されて、世界中の注目を浴びていた世紀の一戦でした。(後付けの知識ですが、その試合はなんと世界34か国で放映されたそうです。)

それで、結局その試合の内容と結果は、、、と言うと、多くのファンをがっかりさせる内容でした。ハードパンチを避けるため、猪木は15ラウンドのほとんどでリングの床に背をつけ寝転がったままの姿勢でアリの足をキックするだけ。アリはパンチをほとんど出せずで、お互いの良さがまったく出ない試合でした。結果は引き分けでしたが、私も随分がっかりして見終わったのを憶えています。

さて、こんな格闘技のお話が、英語の定冠詞と一体どういう関係があるのでしょうか? そのわけは、同タイトル記事の『その2』でお話ししたいと思います(※1週間以内にアップ予定です)。

エリック・クラプトンと英文法 – by 加藤

私の趣味の一つに、洋楽鑑賞があります。

皆さんはエリック・クラプトンをご存じでしょうか。イングランド出身の「(ロック・)ギターの神様」と呼ばれるアーティストです。

事故で幼くして亡くした最愛の息子のことを歌った「Tears in Heaven」(1992年の大ヒット曲)には、次のような歌詞があります:

Would you know my name if I saw you in heaven?

「もしも天国で会ったなら、君は僕の名前を憶えているだろうか」

Would it be the same if I saw you in heaven?

「もしも天国で会ったなら、以前と同じだろうか」

これらの構文は、文法的にはまさに【仮定法過去】ですね。「現在または未来の事実と逆のことを述べたり、可能性が乏しいことの仮想表現」です。

(※ ちなみに、TOEFL iBT®であってもIELTSであっても、Writingの時に【仮定法】を用いて文を書くと、スコアが上がる傾向にあります。アゴスでは、たとえば、「TOEFL iBT® Writing Foundation」クラスのDay 2で、仮定法についての学習をしっかり行います。)

しかし、歌詞が進むと、次のように【直接法】に変わります。

I must be strong and carry on

「僕は気持ちを強く持って、生き続けなければならない」

‘cause I know I don’t belong here in heaven

「だって、ここ天国は僕がいるべきところじゃないと分かっているからさ」

この部分では、現実での事実を歌っているので、【直接法】になっています。

TOEFL iBT®やIELTSにおいても大事な文法項目である【仮定法】は、洋楽の中でもたくさん使われています。好きな歌を通じて学習すると、面倒な英文法も身につきやすいですね。

また逆に、英語の歌や映画で実際に使われている【仮定法】を見つけてみれば、それらの歌や映画はさらに味わい深いものにもなるでしょう。

是非、皆さんも試してみてください!