IELTS Reading & Listeningの「大文字 or 小文字」問題 ― by 土橋

「IELTS ReadingとListeningの空欄補充問題は、解答内容やスペルが正しくても、すべて小文字で書くと不正解になりますか?」

先日実施したIELTSのセミナーで、参加者のお一人からいただいたご質問です。セミナーで扱ったListening問題の一つに人名を書き取るものがあり、正解の「Angela」を「angela」と書いたのだそうです。

解答内容も綴りも正しいのですが、これは不正解なのでしょうか?

このご質問に対する答えは、「IELTS ReadingとListeningの空欄補充問題では、解答内容とスペルに誤りがなければ、すべて大文字もしくは小文字で書いても正解となります」です。つまり、ある問題の答えが「Angela」だったとして、以下はすべて正解です。

・Angela
・ANGELA
・angela

このように、すべて大文字もしくは小文字で解答しても、採点に影響はないわけです。答えが人名や地名などの固有名詞であっても、これは同じです。

当校では授業初日にお伝えする内容の一つですが、IELTS初学者の中にはご存知ない方も多いかもしれません。これからIELTSを初めて受験される方は、心に留めておきましょう。

これから留学準備をしたいという皆さんへ。「いきなり長文はダメ!」の話 — by 柳澤洋美

英語の勉強には順番があります。

まず1つ目は「英単語の暗記」です。まずは1カ月かけて、とにかく単語集を1冊それだけやる。文法は? 長文読解は?と焦る気持ちを抑えて、単語の暗記に専念しましょう。

その次は「英文法の習得」です。これも1カ月かけて、中高の文法問題集を1冊やってみましょう。忘れていた文法を思い出しましょう。文法に自信がないと言う方は中学の英文法問題集1冊を2週間でやる。そして、少し難易度が上がった高校の英文法問題集1冊を2週間で解く。これで1カ月です。

いきなり長文を解いたところで、単語も分からない、文法がしっかり入っていないので訳せない…それでは長文をやってもあまり意味がないし、第一、見直しするのに辞書を引きながら、文法書を見ながらでは効率が悪すぎます。まずは単語と文法をこなして英語の基礎力をつけましょう。

ただし、アゴスにも「時間がないんです!」という生徒さんがたくさんいらっしゃいます。そうすると、単語・文法・長文と並行して学ぶしかないですね。特にお時間のない社会人の皆さんにとっては仕方ないかもしれません。そういう「時間ないんです」という皆さんへのカリキュラムでクラスを進めていきます。確かに大変ですが、宿題などをこなしていただければ、志望校の合格も勝ち取れる自慢のカリキュラムです!

でも~、もし今、このブログを読んでいただいている方で、留学までの時間が比較的ある方…。並行して学ぶ方法はスーパー大変です。同時進行で3つをやるよりは、1つずつ丁寧にこなしていった方が絶対に頭に入っていきます。そして、学習の定着もいいです。「単語→文法→長文」…これが理想の英語の勉強の順番です。

英単語学習法(その2):語源で覚える!– by 加藤

前回の私の記事で、お勧めしている英単語学習法は以下の様に述べました:

(1)例文や用例の中で覚える (→ 連語や語のニュアンスも身に付く)
(2)強勢の位置と正しい発音を意識しながら、例文や用例を口ずさんで覚える
(3)分かる場合は語源の理解と共に覚える
(4)分かる場合は派生語と共に覚える

今回は、上記の特に(3)に光を当ててみます。
覚えようとする英単語の語源が一部でも分かれば、その単語を覚えやすく、また、忘れにくくなります。

まずは、前回も例に出した「synthesize:(動)合成する、統合する」で考えてみます。
実は、接頭辞のsyn-やsym-は、con-やco-と同じく「(2つ以上のものが)共に、同時に、一緒に」という意味を表すのです。この接頭辞を含む他の単語には、次のようなものがあります:

synchronize:(動)同時に発生する、同時性をもつ
synonym:(名)同義語、同意語
symmetry:(名)左右対称
sympathy:(名)同情、共感

これらはすべて、「2つ以上ものが一緒になる」イメージを含みますよね。
話はもどりますが、よって、synthesizeは「2つ以上のものを合成させる」イメージで覚えやすくなります。

ちなみに、皆さんの中には、シンセサイザー(synthesizer)という楽器をご存じの方もいらっしゃると思います。電子的に音響を合成する装置のことですね。

どちらにしても、英単語を覚える、そして、その意味を思い出すには、「手がかり」や「糸口」が多いに越したことはありません。ぜひ、上記に述べた方法で、英語の語彙力増強を図ってください!

「リーディング・スコアの伸び悩み」の原因とは?– by 柳澤洋美

生徒さんから、「一通り単語集の暗記はしました。英文法も復習しました。でも、TOEFLでReadingが20点(あるいはIELTSでバンド6.5)から伸び悩んでいます」…というご相談を受けます。

原因の一つとして「複雑な構文」に弱い…というのがあります。比較的簡単な英文は難なく訳せても、少し複雑な文章の意味を取るのに時間がかかってしまうのです。そして、実はそこに限って設問になっています(汗)。
これは「自分の知っているパターンの構文」が出てくれば、す~っと読めるのですが、「知らない」構文パターンが出てくると、その文章の単語が全部わかっていても理解不可能になります。

これを克服するには、「自分の知っているパターン構文」を増やしてしていくことが大切です。

たとえば
It was the news that made me happy. をどう訳しますか?


答「私をハッピーにしたのはその知らせだった。」
「it is ~ that …」の強調構文をパッと見抜けますか? it wasとthatを取ると、The news made me happy. という英文ができます。これが強調構文の見分け方です。訳すときは「(that以下)なのは、(it was以下)だ。」です。

では、このような難易度の高い構文パターンの知識をどのように増やしていけばいいのでしょうか? 

それは過去問公式問題集に出てくる文章をしっかりと読めるようにすることです。長文問題を解いてみて、ミスしたところがあったら、本文中に解答の書いてあるところを探します。そして、その場所(文章)をしっかりと訳してみましょう。その文の型(SVOC)を捉えて、分析する…そうすることで「自分の知っている構文パターン」がどんどん増えていきます。構文のインプットも高得点の秘訣です。

TOEFL iBT®のリーディングから代名詞問題が消えた!?– by 教務部 *9/12追記

本日(2020年8月20)に、当校のTOEFL講師が、CIEE主催の英語教員向け研修会「TOEFL iBT®テストPropell®ワークショップ」に参加しました。

このワークショップは、ETS公式研修マニュアル(英文)を使用して、公認トレーナーが指導したものです。

ここで使用された上記のマニュアル『Propell® Workshop for the TOEFL iBT® Test』(CopyrightⒸ2019 by ETS)には、TOEFL iBT®の出題形式が詳細に載っていますが、Readingでは、Question typesが10個ではなく、なんと9個に減っています!!

OG (The Official Guide to the TOEFL® Test), 5th ed.のp.45に載っているType 6: Reference Questionsが、上記のマニュアルでは消えています。

だからと言って、「今後皆さんが受験される本試験で、Reference Q(代名詞問題)が絶対に出ない」ことを保証するものではありません。(プールされた古い問題が再利用される可能性は大いにあります。)ですが、今後、ますます姿を見なくなることは確実のようです。

以上、速報でした。

※9/12追記;遂にOG 6th Editionが我々教務部の手元にも届きました! Reference-Qの行く末がどうなったかと確認してみると、しっかりと生存確認が出来ました。pp. 45-46にType 6としてこれまで通りの説明が載っており、p.  38では”0 to 2 questions per set”との表記があり、一応出題率は5th  Editionと同様となっています。ETSとしてはこれまで通り10のQ-Typeを維持するようです。

TOEFL®︎ iBT本試験、Reading&Listeningセクションのスコアを即時通知へ‼️

今週末、2/15(土)の本試験より、R&Lセクションのみスコアを試験終了後すぐに画面上で閲覧出来るようになります。一応、“非公式なものである”と但し書きがありますが、恐らくは正式なスコアとそう大きくは変わらないと思われます。

R&Lセクションの各設問の正誤は当然PCですぐに算出され換算されるものですし、その後加味する必要のある数値はその受験回の標準偏差くらいかと推察されます。

以下のプレスリリースも是非ご覧下さい。

■CIEE;https://www.cieej.or.jp/ciee/press/20/20200213.pdf

■ETS;https://www.ets.org/s/toefl/pdf/top-ten-toefl-enhancements.pdf

『受験者がテスト終了後すぐにスコアを閲覧できる唯一の英語能力試験となります。』と謳っているのが興味深いですね。個人的にはIELTSへの対抗意識を感じました。

*注:言うまでもなく、暫定スコアを見て「キャンセル」してもただ受験料が無駄になるだけですので、絶対にしない方が得策です。

米田

The shorter TOEFL iBT ® TestのReading Passagesの長さは変わるの?― by 岡田徹也

皆さん、こんにちは。TOEFL/GMAT/GRE講師の岡田です。
本年8月1日より、TOEFL iBT® Testの試験時間が短縮されること、Reading SectionとListening Sectionの問題数が減ることがETSより発表されました。
そこで、Reading SectionのPassageの長さ、Listening SectionのLectureとConversationの長さに変更があるのかどうかをETSに問い合わせてみました。
ETSのGlobal Client RelationsのAssociate Directorという方から以下の回答を頂きましたので、共有します。

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1. There is no change to the length of the Reading passages. The only change in this section is that there will be fewer questions (10 rather than 12-14) per passage.

2. There is no change in the length of the lectures in Listening. The only change in this
section is that test takers will listen to fewer lectures (3-4 rather than 4-6).

3. There is no change in the length of conversations in Listening.
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Reading SectionのPassageの長さ、Listening SectionのLectureとConversationの長さに変更はないそうです。

また、8月の受験前にOfficial GuideなどでThe shorter TOEFL iBT ® Testの対策をしたい、と伝えたところ、

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We don’t have a date yet for the publication of a new Official Guide. However, all existing test preparation materials can continue to be used as the shortened test has no new item types and the additional length of the practice tests can provide useful practice for test takers.
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という回答でした。
残念ながら、8月までにOfficial Guideが改訂されることはなさそうですが、現在のOGで対策はできそうです。

「何となくわかった気になっている症候群」を脱しよう — by 小林朋子

こんにちは。TOEFL / IELTS講師の小林です。今日は、英語を何となくわかった気になっている現象を脱することについてお話します。

英語を読んでいる時、単語の羅列を見て、その中の知っている単語から予測して一応何となくわかった気になっている方は少なからずいます。でもそういう方のスコアを聞いてみると、TOEFLで言えば15点(30点中)のように20点にいっていない方ばかりです。そういう方は、英語の文の構造、構文、論理展開など重要な視点で英語を読んでいないのです。例を挙げてみましょう。

次の文を20秒で読んで下さい。文構造(SV等)をつかめますか?

Room for a kitchen table, intended to be used by the household for informal family meals rather than by the kitchen staff for preparing meals, was provided.

文中にカンマがあるので、時間をかければそれ程難しくないと思います。文構造は、Room was provided. です。文構造を捉えられないと、intendedが動詞かな?などと思ってしまうことがあるようです。文の構造を捉えることによって、正確に読むことができるようになります。因みに冒頭のRoomは無冠詞なので「部屋」ではありません。場所とか空間といった意味です。

構文ではどうでしょうか。次の文を読んで下さい。

These conditions are hostile to plants, making it difficult for new growth to become established in the enriched soil.

makingがどういう使い方なのか、またmaking itのitが何を指しているか理解できますか?makingは分詞構文、itは仮目的語で不定詞to become~を指しています。高校生くらいで理解できる構文です。

では、次の文の論理展開を考えてみましょう。

While most physicians refused to deal with Beethoven after encountering his ill temper, supporters of his music refused to abandon him because of the radical changes he had brought about as a composer.

冒頭のWhileは対比の関係を表します。何と何が対比されているでしょう? 「ほとんどの医者がベートーベンを診ることを拒否した」という内容と、「ベートーベンの支援者は彼を見捨てることを拒否した」。ざっくり言えば、一方はベートーベンを見捨て、他方は見捨てないという対比です。さらに支援者が見捨てない理由も述べられています。「作曲家としてベートーベンがもたらした根本的な変革」です。つまりこの一文の中に、対比と因果の論理関係が含まれています。このような論理関係は文と文の関係でもよく見られます。TOEFLやIELTSの英語を読むときは、どのような論理展開になっているのかをしっかり意識して捉えていくことが重要です。これはリスニングの講義を聞くときも同じです。

これまで述べてきたような読み方ができていけば、TOEFLやIELTSのリーディングだけでなく、留学してからの学習でも役立ちます。何となく読むのではなく、意識して読んでみましょう!

リーディング基礎力養成法~スラッシュ読み — by 米田王丈

皆さん、こんにちは。TOEFL・Pre-TOEFL/IELTS担当講師の米田です。

TOEFLやIELTSのようなアカデミックな文章の読解力を計る試験では、語彙力・文法力はもちろん大事なのですが、『意味を的確に掴みながら文を素早く読む力』も大変重要です。

そんなことは言われなくても分かってる!はずですが、やってみるとなかなか難しいもので、「分からない単語に出くわして思考が止まってしまう」(⇒“レインボーカーソル状態”と個人的に呼んでいます)とか、「何度も前の文に戻って確認してしまう」などといった悩みを抱える方は多いようです。

そんなお悩み解決に役立ち、『英語の語順にしたがって、前から読み進める』ための練習法が“スラッシュ読み”です。例えば・・・

Banana plants are a major cash crop because of the worldwide popularity of their nutritious and versatile fruits.

という文をきれいな日本語で一気に意味を取ろうとして、「バナナは、栄養価が高く用途が広い果実の世界的な人気のために、主な換金作物だ」と頭の中で訳して読むとしたら、視点は後ろから戻り訳をする形になり、読むスピードはかなり落ちてしまいます。

あくまでも翻訳をしているわけではなく、設問への解答に必要な情報を掬い取るために読んでいるのですから、以下のようにスラッシュを入れて、その順番で素早く理解していきます。

Banana plants are / a major cash crop / because of the worldwide popularity / of their nutritious / and versatile fruits.//

バナナは/ 主な換金作物だ/ 世界的な人気のために/ その栄養価の高い/ そして用途が広い果実の//   ・・・こんな風に頭の中で処理します。

仮に“versatile”という単語の意味が分からなかったとしても、「〇〇な果実」として良い意味で時間をかけず適当に処理して先に進みます。紙ベースで学習しているときは実際にスラッシュを書き込み、初めのうちはそのカタマリを日本語に訳して解釈してもOKです。練習を経てスラッシュを入れる範囲を長くしていき、いちいち日本語にせずにイメージ化できるようになるはずです。徐々に英語をそのまま英語で理解できるようになるはずですし、PCモニターに向かって行うiBT試験においても素早くPassageの意味を取れるようになります。

是非実践してみてください!