GMAT OG 2018 に新プラットフォームが追加されました – by 中山道生

アゴス・ジャパンGMAT講師の中山です。

GMAT OG 2018 のオンライン問題に新しいプラットフォームが追加されました。

GMAT OG 2018

今回のアップデートにより、GMAT Official Guide 2018の解答結果を今までより詳細に分析できるようになりました。

以下のリンクにアップデートの方法が説明されています。

http://app.news.wiley.com/e/es?s=1133198723&e=743156

ただ、個人的な感想としては、以前のプラットフォームの方が実際の学習には便利だったように思います。

旧プラットフォームでは、以下のように本と同じ順序で問題を解くというオプションがありましたが、新バージョンでは、今のところ、そのオプションがありません。

さらに、新プラットフォームでは、ウィンドウの上下にメニューやスイッチが多く、その分、問題部分の縦幅が短く、視野が狭くなってしまっています。

Reading 問題では、文章や選択肢のスクロールが今まで以上に必要になり、解答に不便です。

ただ、使い勝手が以前よりもよくなった点として、画面上の電卓が大きくなり、自由な場所に動かせるようになったことがあります。

以前のバージョンではウィンドウの右上に固定されていてボタンも小さかったのですが、より本試験の形式に近いものになりました。

また、前後の問題に行ったり来たりする速度が2016~2017年版よりも向上し、ページ切り替えがさくさく快適だった2015年版のレベルに戻った印象です。

GMAT 学習体験談:610 → 730点 – by 中山道生

アゴス・ジャパンの中山です。

2回目の受験で見事 730点を達成された方から学習体験談を頂きましたので、ご紹介します。(公開のご承諾をいただいています)

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前回7月末に1回目のGMATを受験し、610(Q49,V24,IR5)を取ってから、短期でGMATを終了させるべく準備してきましたが、昨日受験しました2回目のGMATで無事目標としていた700オーバーの730(Q50,V38,IR8)を取ることができました。
まだAWAが出ていませんが、よほどのことが無ければこれでGMATは終えたいと思います。

GMAT PREP(無料)×2セット、GMAT EXAM(有料)×2セット、MANHATTAN PREP×6セットをやりましたが、このうち700オーバーが出たのは1回だけでしたが、中山先生にご指導を仰ぎながら愚直に学習した効果が本番で発揮できたと感じています。深夜にも関わらず当方からの質問にご対応頂き、また勉強方法についてもご相談に乗っていただき、誠に有難うございました。

以下、今後GMATの学習をされる方へのご参考になればと思い、しごく簡単ながら当方の勉強方法を紹介させていただければと思います。

①SC
使った教材は、基本的にwhite bookとPractice(A)とPractice(B)とOfficial Guideです。これらはちょうど3周ずつやりました。2周目は、間違えた問題だけでなく全ての問題を、自分が解説者になったつもりで(頭の中でどれがなぜ不正解で、どれがなぜ正解かを説明しながら)解き、正解はするものの判断に迷った問題・および間違った問題には印をつけました。3周目は、その印が付いた問題を、やはり解説者になったつもりで解きました。
解いた後は、中山先生のビデオ解説を流し(3周目は1.5倍速)、自分が気づかなかったポイント・忘れていたポイントはノートに書き込んでいき、定期的に・またGMATテスト前に見返すようにしました。
それ以外としては、MANHATTAN PREPのSCの問題を、PREP終了後に解き直すということをやりました。MANHATTAN PREPは解説が詳細に付いているので、こちらについても、自分が気づかなかったポイント・忘れていたポイントをノートに書き込んでいくようにしました。
SCは、ルールを徹底的に(言い方はなんですが、感覚で反応できるまで)体になじませていくことが、点数向上の秘訣であるように感じました。勿論、本番では学習したルールだけでは判断のつきにくく、長時間悩まされる問題もありますが、正直そういう問題は、それまで大量に解いてきた問題から自分が持つ感覚で、最大2分という時間ですっぱり決めて、次の問題に行くという割り切りが大事のように思います。

②CR
こちらも、使った教材は基本的にwhite book、Practice(A)、Practice(B)、Official Guideです。SC同様3周ずつやり、毎回中山先生のビデオ解説を流して、自分の思考プロセスとの比較をしました。
CRのコツは、weaken問題でもstrengthen問題でも、とにかく問題作成者がパッセージに忍ばせているassumptionを特定することがスコア上げへの近道のように思います。ただし自分は、1つのパッセージから「こんなassumptionもあるな、こういうのもあり得るかも」とか考えてしまい、結果正解を見誤る、ということが本番間際まで有りました。本番でも、CRに関してはあまり手ごたえを感じられませんでしたので、偉そうなことは言えません。

③RC
個人的には、今回Verbalのスコアが改善した肝だったのではと思います。
RCは、単語力と純粋な速読力のように思います。
whitebook、Practice(A)、Practice(B)、Official Guideは1周で済ませ、後はKAPLAN PREMIERという問題集のRC問題を解きましたが、自分はバリバリの文系であるため、女性の参政権とか経済のパッセージだと正解率は安定するものの、遺伝子とか磁力とか理系のパッセージになるとちんぷんかんぷんでした(まず単語レベルで)。
単語は、3800を全てやりましたが、それでもわからない単語が有ると感じたため、AGOSのTOEFL講師の方に教えて頂いた、Scientific Americanという無料ウェブサイトで論文を読み(だいたい1日あたり5本くらい)、わからない単語は全て単語カードにつけていきました(この単語カードは、3800をやる中でなかなか覚えられない単語にも利用しました。単語カードは、合計で800枚くらいになりました)。
それを2~3周間くらいやると、よほどの学術用語ではない限り、だいたいの単語の意味は理解できるか、前後の文脈から推定できるようになりました。
そこからは、とにかくスピードを意識してScientific Americanの論文を読み、大体筆者がその論文で言いたいことや、論文全体の論理構造を頭の中で言えるように心がけました。
この作業は大いに速読力の効果が有ったと感じており、PREPでも当初RC3問に9分ほどはかかっていたところが、RC3問で6~7分で対処できるようになりました(全問正解とはいきませんが、正解率も8割程度で安定)。

④MATH
AGOSのMATHの授業の教材のほか、マスアカをやりましたが、正直申し上げていずれも本番で出会う難問への対策としては不十分なように思います。
難問対策としては、MANHATTAN PREPの700-800の問題が非常に良問かつ解説も丁寧で、お勧めです。
当方は、MANHATTAN PREPのMATHは一度目に試験として受けた後で、6セットそれぞれ2周ずつして、やはり不正解の問題は解法のコツをノートに書き込み、本番の朝に読み返しました。

GMATは何度PREPを受けてもなかなかスコアが上がらないときは本当に腹が立ちましたが、結局は集中的にかつ効率的に勉強することで、成果は必ず出るものだと感じました。
改めまして、ご指導を頂きまして誠に有難うございました。AWAが悪くなければ、これから論文対策へ移りたいと思います。

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2回目の受験で、100点以上スコアを伸ばされての730点達成は、素晴らしいです。

本試験や模擬試験でスコアが上がらない時期が続いても、ご本人が「愚直に学習した効果が本番で発揮できた」と書かれている通り、王道となる基本に忠実な学習法を継続されたからこそ、今回の素晴らしい結果につながったのだと思います。