新形式TOEFL iBT®︎テスト、7/26(水)に日本国内でも導入開始!

以前のブログ記事で、ETS Japanからの情報として「日本国内での新形式への切り替えは8/5(土)になる見込み」という情報をお伝えしておりました。

今回、最新情報がリリースされました! ☞ ETS Japanからの情報ページ

まず、Home Edition(自宅受験)についてです。ETS Japanからの最新アナウンスはでは以下のようになっています。“2時間版の新形式に切り替わるのは、各国のタイムゾーンで7月26日になったタイミングとなります。そのため、日本の受験者の場合、7月26日(水)12:10 AM(深夜0:10)が初回の開始枠となります。”とのことです。

また注意点として、“満席になり次第、上記枠は非表示となりますので、その場合は12:20 AM(深夜0:20)以降の回をお探しください。”となっています。

日本で最も早く新形式の本試験を受験し体験されたい方は、7/26(水)の予定を押さえておきましょう。と言うか25(火)の深夜という感じですが・・・。

次に、公開会場での受験の場合です。“7月26日(水)10:00〜本厚木駅北口テストセンター(厚木市中町3-3-17 神奈川工科大学 ITエクステンションセンター 4F)にて初回の実施が予定されており、この日他地域の会場での実施は予定されていません。”とのことです。日本国内で唯一7月中に新形式を受験できる公開会場ということになります。

以下の追加情報も。“各地域のテスト会場で2時間版の新形式テストが実施されるのは、8月5日(土)からです。満席になり次第、カレンダーや会場一覧からは表示されなくなります。いち早く新形式テストを体験されたい方はお急ぎください。”

「新形式を早く受けたい」という方は是非参考になさって下さい。

(教務部)

新しいTOEFL®︎ Writingタスクを体験!〜A.I.グレーディング付き!!

TOEFL iBT®︎テストにおける新形式への移行迄あと約2ヶ月程になってきました。

受講生の方々とお話ししていると、やはり皆さんWritingセクションでIndependentに代わって導入される“Academic Discussion Task”がどんなものか、そしてどういうStrategyで対策すればよいのかという点への関心が高くていらっしゃいます。アゴス・ジャパンのStrategyは勿論授業でふんだんにお伝えしていき、万全の備えで受験できるように受講生の皆様をサポートして参ります。

セミナーなどでTaskの流れは分かってきたものの、これまでと比較してどんな負荷が新たに掛かって来るのか、そしてIndependent Task対策として行ってきたこれまでの学習内容をどのようにアジャストさせれば良いのか、いろいろな質問が寄せられています。

今回の形式変更では、この新しいTaskに関する情報が当初余りなかったので、独学の方も含めて、問題演習したくても入手可能な公式の問題数が少な過ぎてやりようががない😢、という方も多かったようですね。

今回ETSがこの“Writing for an Academic Discussion” Taskについて公式・純正の演習問題を無料で、10問公表してくれました! *下記のリンクからご覧頂けます。

“New&Updated TOEFL iBT Test Prep. Writing Materials”

しかも! 何と、実際にWriting回答を作成して提出すると、“速報値・非公式”ではあるものの、A.I.グレーディングによる素点が出る仕組みになっており、レベル感を確認できるようになっています。

更に! 言ってみれば“X-Day”となる7/26の新形式への移行開始日までの期間、毎週新しい演習問題が2問ずつ追加でアップされていく、とのこと。これは有り難い対応ですね。

新形式に移行早々の時期に受験を控えておられる学習者の方々は、是非活用なさってみて下さい。

(教務部)

新しいWritingタスクはどうなのか!? 〜新形式TOEFL iBT®︎ TEST

TOEFL iBT®️ テストの形式が変わるというニュースを聞き、そしてその詳細を知り、受験予定の学習者の皆さんが真っ先に思ったであろうこと、それがこの記事のタイトルではないでしょうか。

個人的には現行の“Independent Task”に愛着がありましたので、何だか少し寂しい気にはなります。CBT/PBTの時代に公表されていた185個のQ-Topicのリスト(iBTになってからもOfficial Guideの古いEditionでは巻末に載っていました)を何度も見返し、それに対してEssayを書いて練習したという方も多いのではないかと思います。

しかし昔を懐かしんでいても仕方がないので、8月以降にもTOEFL学習/受験を控えている皆さんには是非新たなTaskである“Writing for Academic Discussion”、勝手に略して“AD”の知見や、学習し高スコアを目指す上でどんなことが重要かについての手掛かりを得て欲しいと思っています。

ブログにも今後書いていくかもしれませんが、口頭でお伝えした方が早い、ということで、セミナーを実施することにしました。ブログでも何度も登場しているETSの日本担当部門であるETS Japanとの共催です。

既に公式ウェブサイトでお知らせがされていますが、まだ残席あるみたいなので、お時間がおありの方は是非ご参加下さい。

■新形式TOEFL iBT®︎セミナー (ETS Japan共催)

(教務部)

 

 

バスケットの想いで♪(その2)– by 加藤

(※ 以下は、私の前ブログ記事「バスケットの想いで♪(その1)」の続き(完結版)です。)

Wait a minute. We have Masato here. He doesn’t count.

皆さんは、この最後の文がどういう意味か分かりますか?

ほうっておくと、「彼は数を数え(られ)ない。」と訳す人が多かったりしますが、違いますよ。

このcountは自動詞で、「物の数に入る」という原義で、転じて「~の1つとしてみなされる、価値がある、重要である」という意味なのです。

つまり、He doesn’t count.とは、

「彼(=Masato=私)は(下手くそなので)物の数には入らない。(我々が4人いても実質3人と同じことだから、敵チームと同等である)」ということです。

少々傷ついた私でしたが、その後も皆と仲良く、汗だくになってバスケットを楽しんだものです。いつもよりヤケに精力的にプレーしたことは言うまでもありませんが。。。

日本語に訳さない「with」(その2)– by 加藤

(※以下は、私の前のブログ記事「日本語に訳さない「with」(その1)」の続き(完結編)です。)

Take everything with you.

「荷物はすべて持っていってください。」

さて、このwithですが、日本語にはうまく訳せません。むしろ、訳さないものです。

その意味や用法として、手元にある『ジーニアス英和辞典』(大修館)の「with」の項目には、次のような意味と例文が載っています:

④ [携帯] (人)の身につけて

I have no money with [on] me.

「お金の持ち合わせがない。」

Take an umbrella with you.

「傘を持っていきなさい。」

ちなみに、これと全く同じ用法のwithが、アゴスのたとえば、「TOEFL® Reading Strategyクラス」のマニュアルにも出てきます。

【Manual p. 23】

The nineteenth century brought with it a burst of new discoveries and inventions that revolutionized the candle industry and made lighting available to all.

【Manual p. 103】

Glaciers may form in permanently cold areas, and these slowly moving masses of ice cut out valleys, carrying with them huge quantities of eroded rock debris.

(出典: The Official Guide to the TOEFL iBT Test, 6th ed., pp. 41, 231)

ここでは、あえて訳は載せないことにいたします。

どちらも授業内では設問に絡めて説明しています。よろしければ、是非ご受講してみてください。

日本語に訳さない「with」(その1)– by 加藤

私が日本の大学2年生だった頃のお話です。

私がいた都市(国内)に、ある日、カナダからカルガリー・スタンピード・ショーバンドの一行がやってきました。メンバーはカナダの高校生や大学生、総勢約110名でした。

彼らは昼間に一日市内観光をバス数台で楽しみ、夜には、コンサートホールで自ら演奏会を行うというスケジュールでした。その日中の市内観光の際に、「にわか通訳ガイド」として駆り出されたのが、私たちESS(英語部)のメンバーたちでした。それぞれの観光バスには、バスガイドが一名と、その通訳として私たち学生が一名ずつ随行することになりました。つまり、バスガイドさんが日本語で観光案内していることを、私たちボランティアがマイクをもう一本持ってすべて英語に訳すという仕事です。

当時の私の英語力は決して高いとは言えず、冷や汗をかきながら、ガイドさんの説明の中でも特に大事そうな部分だけをまとめて英語に訳してはお茶を濁していました。バスがいよいよ最後の観光スポットに到着しました。ガイドさんが、「もうこのバスには戻ってきませんので、持ち物はすべてお持ちください」と言いましたので、私はたぶん次のような英語にしたのだろうと思います:

This is our final destination. Please *bring all your belongings.

上記の*の部分は間違いです。乗客たちはちょっと「?」のような反応でした。

そこで、近くに座っていた金髪で青い目の美人カナダ人女子高生が私に、

「『Take everything with you.』って言えばいいのよ♪」と親切に助け船を出してくれました。

すぐさま、私はマイクを通じて言い直したことは言うまでもありません。バスの乗客であるカナダ人たちは全員自分たちの荷物を無事持っていってくれて、ほっとしたものです。。。

それにしても、なんとも簡単な英単語(中学生レベル)の羅列にしかすぎない、「Take everything with you.」の一言だけで簡単に片が付くんだということが分かり、心地よいショックと感動を受けたのを、今でも鮮明に覚えています。

(※「その2」に続く。1週間後にアップ予定です。)

日本語に訳さない「on」(その2)– by 加藤

(※以下は、前回の私のブログ記事である『日本語に訳さない「on」 (その1)』の続き(完結編)です。)

さて、以前もこのブログに登場しましたが、私の米国大学院留学中の親友にStevenという米国人男性がいました。

この彼が、可愛い恋人に振られたばかりのころは、涙目(ホントに!)で次のように言っていました:

She dumped me.

「彼女は僕を(まるでゴミでも捨てるかのように)振ったんだ。」

dumpは「(ゴミなど不要なもの)を捨てる」が原義です。ダンプカーが不要な土砂を捨てているところをイメージしてみてください。「恋人を振る」という意味もあります。どちらにしろ、結構強烈(!)な表現ですね。

それから3,4カ月が経過して、大分気持ちも落ち着いてきたころには、もうちょっとマイルドな表現に変わりました:

(4)  She walked out on me.

「彼女は僕を見捨てた。(→ 彼女は僕を振ったんだ。)」

walk out onというイディオムで「(人)を見捨てる(= desert)、(人)の元を去る」という意味を載せている辞書もあります。プイっと怒って出ていく場面をイメージすると良いでしょう。どちらにしろこのonも、前回のブログ記事の例文(2),(3)と同様に、

「[不利益] 《口語》 (人)に向けられて、(人)の不利になるように」

の意味ですね。

以上のSteven(このブログでは2回目の登場)のこのお話も実話です。

「日本語に訳さない『on』」のお話でした。

日本語に訳さない「on」(その1)– by 加藤

今回は英語の前置詞の用法に関するお話です。

前置詞のonは「~の上に」という意味で覚えていらっしゃいますか?

しかし、それだけでなく、「~の表面に(接触して)、~にくっついて」の意味があることは、ご存じの方も多いでしょう。

たとえば、次の用法です:

(1)  There is a fly on the ceiling [wall].

「天井[壁]に(一匹の)ハエが(とまって)いる。」

このonはまさしく後者の意味ですね。物理的に「~の上に」ではありません。

さて、では次のonはどんな意味でしょうか?

(2)  She hung up on me.

「彼女は(失礼にも一方的に)電話を切ってしまった。」

(3)  He died on us.

「私たちは彼に先立たれた。」

上記2文にあるonは、単体ではなかなかうまい日本語に訳せません。また、訳さないことが多いです。

『新英和大辞典』(研究社)には、onの意味の一つとして、次のようにあります:

 [不利益] 《口語》 (人)に向けられて、(人)の不利になるように

上記の例文(2)と(3)のonは、まさにこの意味とニュアンスですね。

(『日本語に訳さない「on」 (その2)』に続きます。1週間後にアップ予定です。)

意外な動名詞(その2) — by 加藤

(※以下は私の前回の記事である「意外な動名詞(その1)」の続き(完結編)です。)

Several parts in my computer need replacing.

この英文の最後の部分であるreplacingはto be replacedとすることもできますが、原文のままでもまったく正しいものです。そのわけは次のとおりです。

**************************************************

『ロイヤル英文法』(綿貫ほか著、旺文社)のp.528には次のようにあります:

【注】 受動の意味の動名詞:

want, need, require, deserve, bear, be worthなどの後にくる動名詞は能動態で受動の意味を表す

This watch needs repairing (= to be repaired).

(この時計は修理する必要がある)

**************************************************

これが分かると上級者入りできます。

さて、ここからはおまけです。

私が日本の大学2年生の時、ESS(英語研究部)の英語スピーチコンテスト予選に参戦しました。スピーチを終えて、ネイティブの審査員から手渡された私のスピーチの評価票には次のようなコメント(アドバイス)がありました:

Your pronunciation needs some practicing.

(筆者注:実話です。。。(汗))

この時から発音を上達させるべく、必至に頑張ることにしました。

千里の道も一歩から(笑)。

アゴスで一緒に頑張りましょう!

意外な動名詞(その1) — by 加藤

今回は至って真面目なお話です。英語の語法に関するものです。

アゴスのTOEFL iBT® Writing Foundationクラスのテキストに、「基礎ミスチェック」というエクササイズがあります。TOEFLライティング・セクションのIndependent Task essayで日本人受験者が犯しがちな間違いを探して訂正する、という練習問題です。以下の英文にはよくある間違いが含まれています。皆さんはどこが間違いか分かりますか?(間違いは1箇所とは限りません。)

* Several parts in my computer needs replacing.

(同クラスのマニュアルp.16より)

そうですね! 主語の核心部分がseveral partsと複数形ですから、動詞もそれに合わせてneedsではなくneedとすべきですね。これが間違いです。まずこれが分かれば初級者としては合格です。

さらに、結構英語がお出来になる方(中級者以上)も、replacingをto be replacedに訂正すべきだと主張されます。この英文が言いたいことは、「私のパソコンのいくつかの部品は、(新しいものに)交換される必要がある」という受身の意味ですから、そう考えるのもごもっともです。

しかし、to be replacedとすることも可能ではありますが、この部分はあえて訂正する必要がありません。原文のままでも正しいのです。

なぜでしょうか?

その答えは『その2』でお話しいたします。(※1週間後にアップ予定です。)