アゴス・ジャパンの中山です。
GMAT Official Guide 2018 が手元に届きました。
2018版もこれまで同様、本の表紙の袋を破ってURLとアクセスコードを参照することによってインターネット上で問題を解くことができます。
しかし今回のOG 2017 から OG 2018 への改訂で特筆すべきなのは、オンライン上で解く際に問題の順序を選択できる、という点です。
“Question Order” というドロップダウンメニューで “Sequential” を選択すると、本の問題番号と同じ順序で解くことができます。
2015~2017では、Verbal/Quantitative の問題をオンラインで練習しようとする場合、本の問題番号とは無関係にランダムな順序でしか出題されませんでした。
IR セクションについては、2015/2016 版では問題番号が決まっていたのですが、2017 版では Verbal / Mathに合わせた形でランダムな順序でしか問題を解けないという『改悪』がなされていました。
しかし今回の改訂で、OG 2018版では、全セクションで決まった順序でオンライン問題を解くことができるようになりました。
実は昨年の2017の発売以来、GMAT Official Guide 出版社である Wiley に何度も「順番どおりに解けるように改善してほしい」とメールで依頼し続けたのですが、「ランダムに出題するというのはGMACの意向なので変更は難しい」「次回の改訂で検討する」などという返信で拒否され続け、Wiley のWeb担当エンジニアと10通以上メールを往復したという経緯があります。その 執拗さにうんざりしたのか 熱意が伝わったのか、あるいはやはり世界中から同じような苦情が多かったのか、いずれにしても今回の改訂はありがたいことです。
問題自体については、前回同様、約15%が入れ替わっています。また、従来の改訂同様、新たに追加された問題も特に新しい傾向というわけではなく、易しい問題から難しい問題までをランダムに選択して15%を削除し、同数の問題を追加した形になっています。
しかしそれにしても、、、相変わらずExam Mode でもPractice Modeでも毎回自分でセッション名を考えて付ける必要があることや、その度に”This session name is available.” という無用なポップアップメッセージが表示されるのは全く余計な機能なのですが、こちらは改善してもらえなかったようです。
さらに、Exam Mode では2分経過すると「平均2分以内で解くべきです」という趣旨の長々としたメッセージがポップアップで必ず表示されるのですが、実際に GMAT を本気で解いたことがないGMACの職員たちが会議室で考え出したような全くお節介な機能で、こちらも削除すべきだとGMACと出版社に指摘したことがあるのですが、OG 2018でも改善されていません。IR Multi-Source Reasoning や Verbal Reading Comprehensionで、文章全体を読んでから解くべき1問目を他の問題同様2分以内で解くというのは、ほとんどありえないことなのですが。。。