英文のTouch Typing (ブラインドタッチ)習得 — by 西海絢乃

皆さん、こんにちは。TOEFL講師の西海です。
TOEFL-iBTのWritingクラスで、よく受講生の方から「思うようにタイピングができない。」「タイピングが苦手で、本試験でもタイピングに時間がかかってしまう。」といった声を聞きます。実際、制限時間のあるTOEFL-iBT Writingでタイピングに時間がかかってしまい、時間が足りずに思うような結果を残せなかった…という経験のある方は案外多いのではないでしょうか。
TOEFL-iBT本試験でのWriting課題だけでなく、留学先での課題提出、仕事における英語でのメールのやりとりなど、英文タイピングが必要になる場面は多く、キーボードを見ずにタイピングするTouch Typingの習得は、将来的に必ず役に立つスキルだと思います。また、既に日本語ではTouch Typingに慣れている方でも、英文タイピングとなるとなかなかすぐには速く打てないもの。

そこで今日は、できるだけ早く英語でのTouch Typing(ブラインドタッチ)を習得するためのコツや、練習方法を紹介します。
ちなみに日本語の「ブラインドタッチ」は和製英語で、正しくは手元を見ずにタイピングする事をTouch Typingと言います。

keyboard2-1

まずはホームポジションを覚えます。標準的なキーボードには、fとjのキーに小さな突起があり(図:赤)、fには左手、jには右手の人差し指をそれぞれ合わせ、そこから左右にそれぞれの指とキーの配列を合わせていきます。左手の小指から人差し指まで:a, s, d, f, 右手の人差し指から小指まで:j, k, l, ;となり、これがホームポジションです。(図:ピンク)キーボードを見ずにこれらのキーを打てるよう、何度か打って練習してみましょう。コツは、キーボードをできるだけ見ない事です。
後はここから、上下左右にあるキーに指を移動させて打っていくのですが、コツはキーを打った後必ずホームポジションに指を戻す事です。

例えば、thisという単語を打つ時は、図の黄色い矢印の通り、指を動かして打ちます。Sはホームポジションにあるのでその場で打ちます。Thisと打ち終わった後、必ず一度ピンクで囲まれたホームポジションに全ての指を戻すようにすると、指がいつも同じ場所にあり、他のキーへ動かす時にブレないため、キーボードを見なくても次のキーへとそれぞれの指が速やかに移動できます。
あとはこの応用で、出来るだけキーボードを見ずに沢山の単語を打っていく練習を重ね、慣れましょう。インターネット上にはタイピング習得に関する沢山の情報や練習用の無料ソフトもあるので、大いに活用すると良いと思います。

ここまでは一般的な練習法ですが、TOEFL-iBTのWritingテストの為にタイピング速度を挙げたい人は、OGその他参考書に掲載されているSample Responseを題材として練習すると良いと思います。ある程度キーの場所を覚えたら、できるだけキーボードを見ずに、時間を測りながらSample responseをそのままそっくりタイプしてみましょう。
タイプすると同時に、使える表現や語彙、言い回しなども手と目で覚える事ができるので、一石二鳥だと思います。そうやって覚えた表現を、是非本試験のWritingに活用してみて下さい。