皆さん、こんにちは。TOEFL/GMAT/GRE講師の岡田です。TOEFL iBT ®で100点突破を目指している方は多いと思いますが、Reading Sectionで安定的に28点以上が出せる力を身に付けることで100点突破の可能性は大いに高まります。私はReading Practice Advancedというクラス(安定的に28点以上のスコアを出すことを目的としたクラス)を担当することが多いので、今回は「Reading Sectionで28点以上を取るために鍵となること」についてお話ししたいと思います。
1. 時間配分
「時間との戦いを制する者がReadingを制する」と言っても過言ではありません。クラスの初日に課題分析をしていただくのですが、ほとんどの方が「時間配分が上手くいかないこと」を課題に挙げます。この課題克服のための一つの方法が、28点以上を取る人と同じようなペースで読み・解きする感覚(体内時計)を身に付けることです。例えば、クラスでは、私が実際に解いたペースとほぼ同じペースで問題にチャレンジする、という演習を行っています。初めてこの演習を行うと、ご自身が普段解いているペースと異なるため慌ててしまい実力が発揮できない方がいます。しかし、この練習を数回行っていくと28点以上を取る人のペースにも慣れ、多くの方はクラスの最終日には28点以上を取る人と同じような時間配分で読み・解きする感覚(体内時計)を身に付けています。なかなか独学で同じようなことをするのは難しいですが、一つの方法として、「10分経過の時点で7番目または8番目の問題を解いている」、「最後から2番目の問題(Insert Test Question)と最後の問題(Prose Summary Question/Fill in a Table Question)を残り3分で解く」という2点を意識しながら演習を行うと良いでしょう。
2. Question Types
ETSが公表しているQuestion Typesは10個ありますが、28点以上を安定的に取れる方は苦手なQuestion Typesというものがありません。「24点~26点は取ったことはあるが、なかなか28点を越えない」という方は、例えば、以下のような課題があることが多いと思われます。
・後半に出題されるFactual Information Questionsの正答率が低い
・Rhetorical Purpose Questionsで簡単に解答できる問題とそうでない問題がある
・Sentence Simplification Questionsでハイライト文が長いと正答率が低い
・Insert Text Questionsは正解を知った後で考えれば分かるのに、自力で解くとなかなか上手くいかない
・Prose Summary Questionsの正答率が安定しない
まずは苦手なQuestion Typesを把握することが大切ですが、ここでは課題克服のためのコツの一部をお話ししましょう。例えば、Prose Summary Questionsの正答率が安定しない方は「本文に記載がある些末な情報が書かれている肢」を選ぶ傾向にあります。本文に記載がある情報だと選びたくなりますよね。しかし、要約として「些末な情報」は不適切です。では、「些末な情報」と「要約として適切な情報」をどのように見分ければいいのでしょうか? 一つの方法としては、選択肢を見比べながらどちらが些末な情報かを考えます。Prose Summary Questionsには、「正解となる情報」と「それを具体的に説明している情報(本文に記載がある些末な情報)」の両方が選択肢になっている場合があります。
「Reading sectionで28点以上を取るために鍵となること」についてまだまだお話ししたいのですが、あまり長くなるのもどうかと思いますので(すでに長いかもしれませんが)、今回はこの辺りで失礼します。私のブログの内容が少しでも皆さんの目標達成にお役に立てたら嬉しいです。