英単語学習法(その1):例文の中で覚える!– by 加藤

TOEFL®にしてもIELTSにしても、高スコア獲得のためには語彙力の増強が欠かせません。私が自分でも実践し、生徒さん達にもお勧めしている英単語学習法は以下です:

(1)例文や用例の中で覚える (→ 連語や語のニュアンスも身に付く)
(2)強勢の位置と正しい発音を意識しながら、例文や用例を口ずさんで覚える
(3)分かる場合は語源の理解と共に覚える
(4)分かる場合は派生語と共に覚える

今回は上記の特に(1)と(2)に光を当てます。
たとえば、『TOEFL®テストボキャブラリー+例文3900』(アゴス 岡田&松園著/The Japan Times社刊)のp. 153に、80点突破レベルの単語として、次の項目が載っています:

synthesize:(動)合成する、統合する
Scientists are trying to synthesize the two metals.
科学者たちはその2つの金属を合成しようとしている。

単純に「1語1語訳」(英単語1語につき、1つか2つの日本語の訳語)だけで暗記するとなると、「synthesize:(動)合成する、統合する」だけを見て覚えることになります。

しかし、例文を見ると「~ synthesize the two metals.(下線部は加藤)」とあります。これで、「2つ(またはそれ以上)の異なるものを合成する、合わせる」ことだと分かります。

つまり、synthesizeという単語の日本語訳だけを暗記していたのでは分からないかもしれない

(A)語の使い方(他動詞であること。連語(コロケーション)のパターン)や、
(B)より深いニュアンス、
と共に覚えることができ、
(C)実際に自分でもその単語をアウトプット(writingとspeaking)する時に、自信をもって文の中で使える(!)
ことにも繋がります。
さらに、「1語1語訳」で覚える場合よりも、

(D)その単語の意味を覚えやすく、かつ、忘れにくくなります。

英単語を例文の中で覚えると、なんと、以上(A)~(D)の利点があるのです。
是非、英単語は例文の中で口ずさんで体得するようにしましょう!