スピーキング・テストの大きな誤解 — by 柳沢洋美

皆さん、こんにちは。TOEFL/IELTS講師の柳澤です。

TOEFL/IELTSのスピーキング・セクションは、日本人にとって立ちはだかる壁ですね。でも、これはすべてのノン・ネーティブ受験者(つまり非英語圏の人々)にとって悩みの種です。実際に私がニューヨークで英語を教えていたときも、スピーキングの点数が上がらないという悩みは、南米や中国、ロシアから来ていた生徒からも相談を受けました。さて、ここで1つ!スピーキングのスコアアップのためのコツとして、「ネーティブのように話そう」と思わない!ということです。

受験者の中にはネーティブっぽく話したい、話せれば23点越えるのになあ~と思っている方も多くいらっしゃいます。具体的に言えば、「スピーディーに、Rの音をカッコよく…」。実はこれが高得点を狙えない原因の一つです。

まず、日本人によくあるのが巻き舌です。よくある巻き舌単語?がbecause(なぜなら)です。巻き舌の方は「ビコォーrズ」と発音されます。スペルにすると、becauRseです。あるいはso(だから)がsoR「ソォーr」。こういう方は、いたるところにrが混ざってしまいます。これも採点官にとっては非常に聞きにくい英語になります。巻き舌を直すのは時間がかかります。でも直せます。ご自分の英語を音声として録音して、聞いてみて下さい。あるいは人に聞いてもらってみて下さい。ちなみにアゴスには発音矯正のクラスがあります(あ、宣伝になってしまったJ LOL )。自分ではなかなか直すことは難しいときはプロの力を借りましょう!

さて「スピーディーに話せばいい」と考えている生徒さんもいらっしゃいます。もちろん、「ペラペ~ラ」と話せるなら苦労しません!ただし、私たちはノンネーティブですから、悪く言えば、英語に難があるわけです。難のある英語を早く話せばどうなるか?難を隠すどころか、さらに難は露出します。スピーキング採点官は「この生徒は何を話しているのだろう?」となるのです。これの手っ取り早い解決策は、ゆっくり話すこと。といっても一語一語ゆっくり話すのではなく(英語のリズムがなくなります)フレーズの切れ目(カタマリごと(chunking))で0.5秒くらいあけるつもりで話します。以下の文章を音読しましょう。そのとき、スラッシュのところを0.5~1秒あけます。

Traveling is something / I really enjoy doing. / I travel / whenever I have the chance. / Yes, / traveling is expensive / so I cannot take trips all the time. / But every month / I try to take a short trip / somewhere new in Tokyo.

もちろん帰国子女の方、あるいは何年か海外に住んでいましたという方なら、ある程度のスピードがあってもいいでしょう。でも、そういう生徒さんにも、「ゆっくり、威厳を持って、自信のある話し方をしてください」と私はお話しします。母国語でも、相手に伝えたい、分かってもらいたいと思えば、自然とスピードを落として話しませんか?

TOEFL/IELTSのスピーキングテストでは、皆さんが「英語圏の大学・大学院のネーティブのクラスメートと一緒にやっていける」かどうかを測るテストだと思ってください。分かりづらい発音や、メッセージが伝わりづらいと判断されないように、しっかり対策をしましょう!!

「本試験で最初の数問が頭に入ってこない」現象 — by 中山道生

アゴス・ジャパンGMAT講師の中山です。

模擬試験では高いスコアが出ているのに、本番では(特にVerbalの)最初の数問で問題の意味が頭に入ってこなくて何度も読んでしまい、時間が足りなくなってその後あせって失敗したという方は、枚挙にいとまがないほど、数多くいらっしゃいます。

おそらく、模擬試験同様の万全のパフォーマンスを期待して1問目に臨んだところ、一読目で理解できないことにあせって無用な雑念が入ることで、ますます集中力を乱し、さらに理解度が下がって何度も読み直してしまう、ということが起こるのだと思います。

対策としては、以下のようなものが考えられます。

(1) 試験当日、試験会場に入る直前のプレッシャーがかかっている状況で、やや難しめの Verbal問題を何問か解いて十分にウォーミングアップしておく。

(2) 普段の訓練で、GMAT と全く関係ないことに集中した直後、CR, RCの文章を読んで一読目で理解できるように訓練をする。

(3) 試験当日は完璧主義にならず、「最初の2~3問は2回読まないと頭に入らないもの」と割り切って臨む。

(4) 試験中は、何があろうと(「こんなはずじゃない」「こんなに時間がかかっていたら終わらない」「こんなに自信がない問題が多いと目標点が取れないはず」などという)雑念や感情をゼロにして、マシンのように淡々と、目の前の問題を最適な速度と精度で処理していく。

「普段なら一読で理解できるはずのレベルの文章でも、本試験になると何度か読み返してしまう」ということが起きるということは、おそらく試験当日に限らず、ふだんの学習においても、模擬試験でも、少し集中力が乱れたときや難しい問題では何回か読み返すということは起きているはずです。

普段それが起きているということは、試験でも起きると思った方がよいですので、上記 (2) で、難問に対してもできるだけスイッチを切り替えて集中できるように訓練しておかれるのがお奨めです。

模擬試験では、上記のような余計な雑念や感情が邪魔する割合が低いため、読み返しがあっても2~3問で済むのかもしれません。本試験では、2~3問に時間がかかってしまうと、ますます動揺して集中力を乱し、その後の問題も理解に時間がかかる、ということが起こるのだと思います。

「本番を練習通りに、練習を本番通りに」ということを実現させるためには、目の前の問題が模擬試験であろうと雑多な過去問であろうと本試験であろうと、常に『頭のスイッチ』の入り方を同じにしておくことが重要なのだろうと思います。

GMAT 試験中のメモについて — by 中山道生

アゴス・ジャパンGMAT講師の中山です。

まだGMAT本試験を受験したことがない方はご存じないかもしれませんが、試験会場で提供される「メモ用紙」は「紙」ではなくプラスチック製のノートパッドで、その上に水性ペンで文字や図を書きます。

書いた字は自分では消すことができず、試験官が後で洗剤を使ってインクを落とし再利用されます。

最初に5枚(裏表で10ページ)のノートパッドと2本のペンが机に置かれていますが、足りなくなった場合は試験官に言えばいくらでも追加をもらうことができます。

以下のページの下の方に、このペンとノートパッドを模した製品の購入者が撮影したサンプル写真があります。

https://www.amazon.com/dp/0979017580

大きさ、色、質感などは実物とほぼ同じです。(ただ、色については、実際の試験ではなぜか黄色の場合と白色の場合があります)

GMAT の IR や Quantitative セクションでは、ほとんど全員の受験者がこのペンとノートパッドを使用すると思いますが、Verbal セクションでは、メモをするかどうかは人によって好みが分かれるようです。

私自身は、Verbalセクションでは問題傾向やカテゴリー毎の問題数等をメモする以外の用途ではメモ用紙はほとんど使ったことがありません。問題を解く際には、画面上の選択肢を両手の指で押さえながら選択肢を絞っています。

一方、前述のサンプル写真の購入者のように、最初からメモパッドに 問題番号やA, B, C, D, E の記号を書いておき、問題を解きながら、A×、B△、C、D△、E×、などとメモをして欠点がない(C)を選択する、というような使い方をする方も多いようです。

ReadingやCR問題を解く際にも、私自身はメモをせずに文章内容を一時記憶をしながら読むのが好みですが、手を動かしながらの方が頭に残りやすいという方も多いです。

普段の練習で、メモを取りながら解く方法と、メモをしない方法とを試してみて、自分に合ったやり方で臨むのがベストなのではないでしょうか。

GMAT Enhanced Score Report が改善されました — by 中山道生

アゴス・ジャパンGMAT講師の中山です。最近本試験を受験された方は既にご存知かもしれませんが、GMAT試験の科目ごとのパフォーマンスを詳細に報告してくれる有料オプションである Enhanced Score Report (ESR) の内容が、さらに詳しくなりました。

以下の URL でサンプルの ESR を見ることができます。

https://scores.gmac.com/gmat-esr/7051D34C-21D0-420C-9B5B-F1613E8A3799?

ページの上部の「Integrated Reasonig (IR)」や「Verbal」といったタブをクリックすると、各科目のレポートを参照することができます。

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今回のアップデートでの最大の改善点は、各科目4分の1毎の正解率や時間配分がどうだったかを知ることができるようになったことです。

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たとえば、Verbal では、「最初の約10問での正解率・時間配分と、最後の約10問では正解率や時間配分が大きく異なっていた」などといったパフォーマンス・データが一目でわかります。

Verbal では SC, CR, RC 各科目ごとの比較、Quantitative では DS, PS の比較と Arithmetic, Algebra/Geometry の比較として成績をパーセンタイル(自分よりも下位に約何%の受験者がいるか)で表示されます。

本試験で手ごたえがよかったはずなのに意外にスコアが低かったというような場合などに、どの科目が悪かったのか、あるいは時間配分はどうだったか等を分析するツールとして、さらに有用なツールになりました。

価格は $24.95 です。

以下のページから ESR を購入することができます。

http://www.mba.com/global/store/store-catalog/gmat-preparation/gmat-enhanced-score-report.aspx

ESR を購入後、mba.com の My Account にログインして、メニューの My GMAT & Scores をクリックし、 レポートを表示したい試験の隣の Enter ESR Code をクリックして購入したコードを入力すると、Enhanced Score Report を見ることができます。

不本意なスコアだったためにキャンセルした試験の ESR を参照することもできますので、ぜひ反省材料としてご活用ください。

リーディング基礎力養成法~スラッシュ読み — by 米田王丈

皆さん、こんにちは。TOEFL・Pre-TOEFL/IELTS担当講師の米田です。

TOEFLやIELTSのようなアカデミックな文章の読解力を計る試験では、語彙力・文法力はもちろん大事なのですが、『意味を的確に掴みながら文を素早く読む力』も大変重要です。

そんなことは言われなくても分かってる!はずですが、やってみるとなかなか難しいもので、「分からない単語に出くわして思考が止まってしまう」(⇒“レインボーカーソル状態”と個人的に呼んでいます)とか、「何度も前の文に戻って確認してしまう」などといった悩みを抱える方は多いようです。

そんなお悩み解決に役立ち、『英語の語順にしたがって、前から読み進める』ための練習法が“スラッシュ読み”です。例えば・・・

Banana plants are a major cash crop because of the worldwide popularity of their nutritious and versatile fruits.

という文をきれいな日本語で一気に意味を取ろうとして、「バナナは、栄養価が高く用途が広い果実の世界的な人気のために、主な換金作物だ」と頭の中で訳して読むとしたら、視点は後ろから戻り訳をする形になり、読むスピードはかなり落ちてしまいます。

あくまでも翻訳をしているわけではなく、設問への解答に必要な情報を掬い取るために読んでいるのですから、以下のようにスラッシュを入れて、その順番で素早く理解していきます。

Banana plants are / a major cash crop / because of the worldwide popularity / of their nutritious / and versatile fruits.//

バナナは/ 主な換金作物だ/ 世界的な人気のために/ その栄養価の高い/ そして用途が広い果実の//   ・・・こんな風に頭の中で処理します。

仮に“versatile”という単語の意味が分からなかったとしても、「〇〇な果実」として良い意味で時間をかけず適当に処理して先に進みます。紙ベースで学習しているときは実際にスラッシュを書き込み、初めのうちはそのカタマリを日本語に訳して解釈してもOKです。練習を経てスラッシュを入れる範囲を長くしていき、いちいち日本語にせずにイメージ化できるようになるはずです。徐々に英語をそのまま英語で理解できるようになるはずですし、PCモニターに向かって行うiBT試験においても素早くPassageの意味を取れるようになります。

是非実践してみてください!

IELTS とイギリス英語 — by 土橋健一郎

皆さん、こんにちは。TOEFL/IELTS講師の土橋です。今日はIELTSに登場するイギリス英語の表現についてお話ししたいと思います。

皆さんもご存知の通り、IELTSはケンブリッジ大学英語検定機構 (Cambridge English Language Assessment) などによって運営されている試験です。イギリス発祥の試験ですから、そこで扱われる英語はイギリス英語が中心となります。アメリカ英語が中心のTOEFLとは大きく異なりますね。

とりわけIELTSリスニング・テストではブリティッシュ・アクセントで会話や講義が語られることが多く、これに慣れていない受験者は、最初は戸惑いを覚えるでしょう。TOEFLからIELTSに乗り換える際は注意が必要です。

アクセントだけでなく、イギリス英語特有の表現も、リスニング・テストには盛り込まれています。その代表的なものが「fancy」です。

「fancy」という単語は名詞、形容詞としても使う事が出来ますが、イギリス英語では動詞として使われることが多いようです。実際、IELTS リスニング・テストでは動詞として登場することがほとんどです。

意味としては「~が欲しい」となります。「want」と同じですね。用法は「fancy 名詞」もしくは「fancy 動詞-ing」の形になります。以下の例を見てみましょう。

What do you fancy doing, Alex?
「アレックス、君は何がしたい?」
I’m too tired for the walking tour, but I don’t fancy the cruise, either.
「ウォーキング・ツアー(徒歩による小旅行)をするには疲れすぎているけど、クルーズにも行きたくないなぁ。」

このような表現は、IELTSリスニング・テストの会話問題ではよく用いられます。上記は非常にシンプルな例ですが、リスニング中に突然このようなやり取りが出てきたら、「fancy」の意味を知らない人は驚いてしまいますね。

このようなイギリス英語の例は他にもたくさんあります。機会があれば、このブログでも紹介していきたいと思います。

リスニング基礎力養成法 — ディクテーション — by 加藤正人

皆さん、こんにちは。TOEFL講師の加藤です。今日は、リスニングの基礎力養成法の一つについてお話してみたいと思います。

TOEFL iBTやIELTSという試験では、ネイティブスピーカーがナチュラルスピードで話す英語をかなり正確に理解する必要があります。しかし、日本人学習者の多くがリスニングを苦手としています。実際、かくいう私自身も昔はその一人でした。では、どのようにしてリスニング力を養成すれば良いのでしょうか? その方法はさまざまありますが、もっとも時間のかかる方法の一つではあるけれど、非常に功を奏してくれるものがディクテーションです。これは英語の音声をCDなどから数回流し、カタマリごとに英語で書きとっていくものです。
このディクテーションという練習方法には、以下のような利点があります。

(1)「自分は何が聞き取れて何が聞き取れないのか」を見極めること(あぶり出し)ができる
(2)ネイティブの英語音声の音・リズムなどの特徴を理解でき、それをまねることによって自分の発音が自然なものになる(発音向上)

自分がこれまでに習ってきた(と思っている)自分流の英語の音と、ネイティブがナチュラルスピードで話す本物の英語の音とのギャップが大きければ大きいほど、聞き取りが難しくなります。これを嫌というほど自覚させてくれるのがディクテーションです。たとえば、本物の英語の音声では、音がつながったり、弱く短く発音されたり、脱落したりすることが多々あります。一つ一つの単語がはっきり独立して発音されることなど、ほとんどありません。
ディクテーションでは、もちろん英語を聞いて英語で書き取るわけですが、どうしてもわからない場合はカタカナで書き取ってもよいでしょう。後でスクリプトを見て、なぜそのようなカタカナ音に聞こえたのかを分析することも重要です。たとえば、次の簡単な例を見てください。

どうしてもわからないのでカタカナ混じりで書き取った音
Iシュドンダフトゥ relyオアダーpeopleファーリ

スクリプトの英語
I shouldn’t have to rely on other people for it.

自分が何度か音声を聞いても前者のようにしか聞き取れなかったものが、スクリプトを見ると後者のようになっていて、唖然とすることでしょう。なぜ、こんな簡単な英語が聞き取れなかったのか、と自省することしきりでしょう。そこで、もう一度音声を聞いてみると、確かに後者の英文が読まれていることが分かります。自分でもそのネイティブの自然な英語をまねて数回発音してみましょう。

以上はごく簡単な例ですが、もっと長くて難しい英文を用いてこのような練習を積み重ねれば、3,4か月はかかるものの、ネイティブの自然な発音と速さの英語がかなり聞き取れるようになります。ぜひ、試してみてください。

Improve your pronunciation and get higher scores! – by Michael Thundercliffe

Hi everyone, welcome to the instructor blog! I hope the summer heat isn’t causing you too much夏ばて.  I’ve been living in Japan for 11 years, and I’m still not used to this weather! I miss the mild English summers…

I’m Mike, and today, I’m going to be talking about the importance of ‘delivery’ (pronunciation and fluency) in the TOEFL and IELTS speaking tests. A lot of test takers in Japan don’t realise how important this is, but delivery is a third of your mark in the TOEFL test, and in IELTS, pronunciation is 25% of your grade! In both tests, these areas tend to pull people’s scores down.

‘Delivery’ is probably the biggest difficulty for Japanese speakers – but why is this? Well, at school, you probably learnt a lot of grammar and vocabulary, and you probably did a lot of reading, writing, listening and speaking practice too. However, you probably didn’t learn that much about pronunciation.

Let’s listen to an example. Here’s a recording of a Japanese speaker and a native English speaker saying the same sentence:

‘I want to go out tonight to eat with my friends.’

Japanese speaker:

Native English speaker:

As you can hear, there’s a big difference! The native speaker sounds more like this:

‘ah wanna go wow tonigh tah wee wi mah frens’

Sometimes my students ask me – do I really have to sound like that? Well, you don’t need to be perfect, but you need to be as close as possible to improve your speaking scores!

So how can you improve? The most important thing is to listen to a lot of English. This could be recordings from your Agos class CDs, podcasts, radio programs, Youtube videos, films, TV shows, drama or anything else. Try shadowing to say the words exactly like native speakers, paying close attention to stress, intonation and how the speaker links words together smoothly. Becoming a good listener and a good mimic will really help – you can do it!

We also have a Pronunciation and Fluency class (発音矯正)at Agos – if delivery is a problem for you, then this would be a good place to start!

GMATスコア キャンセル方法 — by 中山道生

アゴス・ジャパンGMAT講師の中山です。

GMATスコアのキャンセル方法とルールに関して質問を受けましたので、解説します。

AWA 以外のGMATスコアは試験当日に見ることができますが、試験直後にスコアを確認してからキャンセルすることができます。

試験当日にスコアをキャンセルした場合、試験前に選択したビジネス・スクールにスコアが送付されることはありません。スコアレポートの記録から抹消されます。

また、試験後4年11か月以内でしたら、50ドル支払うことによりキャンセルしたスコアを復活させることもできます。

スコアをキャンセルした場合でも、12か月に5回までしか受けられないという受験制限は適用され、1回分の受験としてカウントされます。(GMAT試験会場で受け付けを済ませた時点で、1回分の受験としてカウントされます)

さらに、試験当日にスコアをキャンセルせずに「スクールにレポートする」を選択した場合でも、試験後72時間以内でしたら、25ドルの追加料金を支払うことで事後キャンセルすることもできます。

GMAT 学習体験談:610 → 700点

アゴス・ジャパンGMAT講師の中山です。

Verbal, Quantitative, IR 全てのスコアを順調に伸ばして目標スコアを達成された方から体験談を頂きましたので、ご紹介します。(公開のご承諾をいただいています)

V Q Total IR AWA
1回目(5/31) 29 43 610 4 5
2回目(7/30) 35 50 700 5 5

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<中山>

700点達成、おめでとうございます!!
全科目で大幅なスコアアップ、素晴らしいです。
実力と集中力が試験当日にしっかりと噛み合うことができたようですね。
これほど見事な全科目上昇は、実は非常に珍しい事例です。試験準備に際して何か秘訣があったのでしょうか?

<W さん>

秘訣と呼べるレベルにまで達せているかは恐縮ながら定かではありませんが、自分自身の振り返りも兼ねて、下記にまとめさせて頂きました。

勉強方法につきましては、基本的にはアゴスで中山先生に教わったやり方を反復させて頂きました。

ポイント1: 1回目の受験結果の後に感じた課題をまとめ、対策に時間を割きました

<課題>

① Quantitativeの点数が低い(定石に倣い、やはりほぼ満点近くを取る必要がある)

② Verbalの完成度が低い(SC,CR,RS すべてもう一段階レベルを上げる必要がある)

③ 時間管理がうまくできなかった(終盤のランダムクリック数が多くなったため、少なくする必要がある)

④ コンピュータのスクリーンに不慣れなせいか、書面の問題と比較して読解に時間がかかった

<対策>

① ② ・不得意な分野の問題を集中的に反復して解いて苦手意識をなくす(例:不等式、複雑な文章問題)

・VerbalはSCを集中的に強化し(正解と不正解の理由が話せるレベルになる)、

CR/RSは読解スピードのアップに努めた

・参考文献(Official, Prep, アゴス教科書等)を解き進め、スピードアップと底上げを図った

③ ④ ・GMAT Prep Exam Pack1&2を購入し定期的に問題を解くことで、問題慣れできる環境を作った

・GMAT WileyでOfficial問題をオンラインで解くことで、スクリーン慣れに努めた

・毎週1回PrepのExam(全6回分)を解いて、テスト慣れに努めた

ポイント2: 試験前の気負いと疲労を無くすことに努めました

仕事の業務負荷・勉強・出願対策に追われ、一度追い込み過ぎの状態になってしまい、体調を崩し、当日に試験をキャンセルしてしまった苦い経験がありました。その反省を活かして、試験の一週間前は、思い切ってあまり勉強しないように心がけました。軽く問題を解く+要点の復習をする程度に勉強負荷を抑え、睡眠時間を多く取るようにしました。当日は土曜の午後からの試験だったのですが、気負いを無くすために、部屋の掃除や洗濯をして普段の休日のような気持ちに自分自身を先ずリセットしてから、試験に臨みました。

結果論の部分もあるので、全てに効果があったかは分かりかねますが、上記のプロセスの結果として今回のスコアに到達できました。負荷の状況次第ではありますが、次回GMATに改めて挑戦する際には、今回のやり方を踏襲しているかもしれません。

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