GMAT Official Advanced Questions が発売されました – by 中山道生

アゴス・ジャパンの中山です。

GMATでは初の公式「難問」集: “GMAT Official Advanced Questions” が9月に発売されました。

Verbal / Quantitativeの過去問のうち、Easy, Medium, Hard の3段階で、Hardレベルに分類されるものだけが合計約300問収録されています。

現行の Official Guide との問題の重複はありません。

従来の Official Guide同様、オンライン問題にアクセスしてネット上で問題を解くこともでき、本の代わりに VitalSource の e-Book を購入することもできます。

Wiley Efficient Learning オンライン問題のメニュー選択画面は従来の OG と同じ外観です。

唯一、従来のOGと異なる点としては、”Easy”, “Medium”だけを選択して解こうとすると以下のようなエラーメッセージが出てしまうことです。

収録されている過去問の出典としては現行のOG以上に、10年以上前のOG 8〜10th edition等に収録されていた頃の問題の割合が高くなっています。

(ちなみに、「今のGMATは昔の試験より難度が上がっているから、ペーパー試験の頃の過去問で訓練しても意味がない」などと体験談で書いている方も時々いらっしゃいますが、全くの誤解です。1997年以前の過去問にも難問はもちろん多いです。今回の問題集のように現在の問題とミックスして過半数がペーパー試験の問題になっていても、どちらが昔の問題か気づける方はほとんどいないはずです。)

いずれにしましても、こちらは「Adavanced」という名の通り、平均以上のレベルの問題のみが収録されている問題集ですので、GMAT 初級〜中級の方にはあまりお奨めできません。

Math 部分については、現時点でQ 45 以上くらいであれば、この問題集を使って練習する学習効果が高いのではないでしょうか。

Verbalについては、すでに 30点前後を取れていて、もっと難しい問題が欲しいという方にはお薦めの教材です。(現時点で Verbal 25以下の方は、これらの難問が解けないことがスコアが伸びない原因なのではなく、平均レベル以下の基本問題をミスしていることが最大の敗因である可能性が高いです。GMAT試験では前半でどんどん正解しないと難問には出会えないからです。)


アゴスでは、無料の「35点突破難問チャレンジセミナー」を定期的に実施しています。すでに独学または他の予備校で学習し Verbal 25点以上をお持ちの方は、ぜひご参加ください。

また、GMAT Verbal の基本から上級レベルの知識やスキルまで網羅する Verbal Strategy コースの体験授業 も定期的に実施していますので、こちらも合わせて、ぜひご参加ください。

GMATでおすすめの受験科目の順序 – by 中山道生

アゴス・ジャパンGMAT講師の中山です。

「GMATはどの順番で受けたらいいですか?」という質問をよく受けるので、以下に一般的な回答を書いておきたいと思います。

2017年から、GMATは以下の3つから好きな受験順序を選択できるようになりました。

「順序1」がおすすめなタイプ

「順序1」は、1997年にGMATがコンピュータ化されて以来2017年まで20年間続いた伝統的な受験順序です。2017年以前に受験した人は100%この順序で受験していました。

3つの順序を選択できるようになった現在、「順序1」は最も人気がない受験順序になってしまい、おそらくこの順序で受験する人は10%以内くらいだろうと思われます。(現在では、ほとんどの方が重要科目であるVerbalかMathを最初に受験する「順序2」または「順序3」を選んでいるようです。)

「順序1」は、本試験会場で極度に緊張してしまいがちな、いわゆる「スロー・スターター」に向いているのではないでしょうか。

比較的重要度が低いAWA, IRを最初に取り組んで少しずつ緊張をほぐし、脳を活性化させてから、メインの科目であるMathとVerbalに進むことができます。

試験の最後に難関であるVerbalが来ることでスタミナ切れが心配になることがこの順番の最大の欠点ですが、「疲労感よりも緊張感の方が心配」という方には、おすすめできる受験順序です。

また、スタミナ切れが心配な方は、GMATでは休憩時間中にロッカーにしまっておいた栄養ドリンクなどを補給することもできます。

「順序2」がおすすめなタイプ

「順序2」は、以下のような方に向いているのではないでしょうか。

・数学があまり得意でないため、最初に数学でミスをした場合に動揺してしまう可能性がある

・試験中のスタミナ切れが激しいため、疲れていないうちに難関のVerbalを片付けておきたい

・数学が超得意で、「GMATはVerbalだけが勝負」(Verbal以外の科目は消化試合的に解いても高得点を出せる自信がある)という受験者。

「順序3」がおすすめなタイプ

おそらく、最も人気があるのがこの「順序3」ではないでしょうか。(とはいえ、「順序2:順序3=4 : 6 or 3 : 7」くらいかもしれません。)

ほとんどの日本人受験者は数学で高得点を狙うことから、

1. まずは得意のMathで頭脳を活性化させる。

2. エンジンがかかったところで勝負どころの Verbal に挑む。

3. 残りの2科目は、最悪の場合Verbalで燃え尽きてスタミナが切れてもそれほど支障はない。

というイメージです。

緊張感とスタミナ不足との両方のリスク管理のバランスが最適というのも、この順序の人気の理由かもしれません。


以上はあくまで一般論であり、私自身の個人的な見解でもあります。

公式模擬試験を使って何度かいくつかの受験順序を試して、ご自分にとって最適な受験順序を事前に十分に探究したうえで出した結論こそ、「最もおすすめの受験順序」ということになると思います。

 

TOEFL iBT® 公式アプリ、リリース!

以前にこのブログで、”Retake Policy”の変更と、午後3時開始の本試験の存在についてお知らせしました。

こうした変更点が、ETSの公式サイトで発表されています。

https://www.ets.org/toefl/better_test_experience

“Afternoon Testing”の項、及び”Reduced Retest Waiting Period”の項をご覧下さい。また、新たにモバイル端末向けの公式アプリがリリースとなります。”Google Play”と”Apple Store”から入手できます。リリースは国・地域によって時期に差があり、日本では10/2(水)に入手可能になります!

by教務部

TOEFL iBT®午後3時開始の本試験!–by教務部

生徒さんのお一人から、先週土曜(8月24日)に「午後3時開始のTOEFL iBT®本試験を受験した」という情報がありました。そこで、当校の講師がプロメトリックに電話で確認をした結果、以下の情報を得ることができました。

・8/24(土)、9/21(土)に15:00 startの試験がある(あった)

・9/21(土)15:00 startは満席の状態

・10月以降は未定

・会場は、御茶ノ水ソラシティと中津のみ

・「15:00 startの試験」実施について容易に分かる方法はなく、
プロメトリックに確認するか、個人ページでまめに確認するしかない

・「15:00 startの試験」実施理由は、受験者の増加

・平日試験の予定は、とりあえず今年度中はなし

以上、ご参考まで。

TOEFL® Retake Policyの変更 – by教務部

cieeのホームページによりますと、TOEFL iBT®本試験を再度受験する際に空けなければならない日数が中12日から中3日へと変更になりました。

https://www.cieej.or.jp/toefl/toefl/notes.html
「再度受験する場合は、受験間隔を中3日(受験日を含まず)空ける必要があります。」

なお、ETSのホームページ
(https://www.ets.org/toefl/ibt/faq/)
では現時点ではまだ変更されていませんが、今後書き換えられることと察します。

当校の講師がプロメトリックに電話をしてこの事実を先月から確認しておりましたが、上記どちらかのホームページで公式に発表されるまでは、口頭レベルのみの情報にとどめておりました。

TOEFL iBT®新フォーマット対応のTPO発売開始!

皆さん、CIEEのサイト(Online Shop)から8/1以降のTOEFL iBT®新フォーマットに対応したTPO=TOEFL® Practice Onlineが既に販売されていることはご存知ですか?

商品番号がTPO-Nとなっているので、”New”というタグ付けだと思いますが、Volumeは31になります。以下リンクのURLです。

https://www.ciee-onlineshop.jp/fs/cieeonlineshop/tpo-n

8/3以降に本試験受験を控えておられる皆さんは、是非予行演習を兼ねて活用なさってみて下さい。

米田

2019年8月よりTOEFL iBT®本試験が変更されることがETSから公式発表されました

主な変更は試験時間が約4時間から約3時間半へと短縮されることです。セクション毎の変更は以下の通りです:

  • Reading – 各パッセージの設問数が減少
  • Listening – 講義の本数が減少
  • Speaking – タスクの数が減少
  • Writing – 変更なし

詳細は以下の通りです(変更箇所は赤字で表記):

セクション

2019年7月31日以前

2019年8月1日以降

Reading パッセージ3–4本
各パッセージ12–14設問
60–80分
パッセージ3–4本
各パッセージ10設問
54–72分
Listening 講義4–6本、各6設問
会話2–3本、各5設問
60–90分
講義3–4本、各6設問
会話2–3本、各5設問
41–57分
Speaking タスク6問
・Independentタスク2問
・Integratedタスク4問
20分
タスク4問
・Independentタスク1問
・Integratedタスク3問
17分
Writing タスク2問
・Integratedタスク1問
・Independentタスク1問
50分
(変更なし)

 

*Speakingタスクは以下のように呼称が変わります:

Before After
タスク1(Ind) (削除)
タスク2(Ind) タスク1(Ind)
タスク3(Int) タスク2(Int)
タスク4(Int) タスク3(Int)
タスク5(Int) (削除)
タスク6(Int) タスク4(Int)

 

変更しない点:

  • リーディングとリスニングのquestionタイプに変更なし
  • ライティングとスピーキングの新しいタイプのタスクはなし
  • ライティングとスピーキングの採点基準に変更なし
  • ライティングとスピーキングの採点方法に変更なし
  • 試験全体のスコアに変更なし(満点120点。各セクション30点満点)
  • 問題の難易度に変更なし
  • 測られるスキルに変更なし

学習教材:

ETSは今後数か月かけて、公式ガイドなどの学習教材を改訂する予定です。しかし、8月以降の本試験で、まったく新しいquestionタイプの設問やタスクが出題されるわけではありません。ETSが発表しているとおり、ETS刊行のこれまでの教材で十分に受験準備学習ができます。

アゴス・ジャパンでは、クラス内で配布するハンドアウト類で若干の工夫が加わることもありますが、基本的に、これまで使用してきたアゴス・オリジナルのマニュアル類とETSの出版物(Official Guideなど)を継続使用して、試験対策のご指導をいたします。

まとめ:

今回の本試験の変更で、受験者が学習方法を変える必要はまったくありません。各人が目標スコアを達成するまでの期間に影響が出るものでもありません。また、TOEFLスコアを受け付ける大学や大学院側でも、今後も同じ合格基準を維持する見込みです。

本試験の総時間が短縮され、特にリーディングとリスニングの試験時間が短くなることで、一部の受験者はより集中力を維持し易いと感じるかもしれません。しかし、問題の内容や難易度に変わりはありません。

同様に、スピーキングではタスク数が減少するので、より取り組み易く感じる受験者もいるかもしれません。しかし、これは同時に、高スコアを出せる回答(レスポンス)をする機会が減少することをも意味します。

参考:

以下のサイトもご参照ください:

アゴスのウェブサイト内のブログ ”Instruction News” (TOEFL News);https://www.agos.co.jp/blog/instructor/category/toefl-news/

ETSの発表;
https://www.ets.org/toefl/better_test_experience
https://www.ets.org/s/toefl/pdf/faqs_shorter_toefl_ibt_test.pdf

(アゴス・ジャパン教務部)

The shorter TOEFL iBT ® TestのReading Passagesの長さは変わるの?― by 岡田徹也

皆さん、こんにちは。TOEFL/GMAT/GRE講師の岡田です。
本年8月1日より、TOEFL iBT® Testの試験時間が短縮されること、Reading SectionとListening Sectionの問題数が減ることがETSより発表されました。
そこで、Reading SectionのPassageの長さ、Listening SectionのLectureとConversationの長さに変更があるのかどうかをETSに問い合わせてみました。
ETSのGlobal Client RelationsのAssociate Directorという方から以下の回答を頂きましたので、共有します。

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1. There is no change to the length of the Reading passages. The only change in this section is that there will be fewer questions (10 rather than 12-14) per passage.

2. There is no change in the length of the lectures in Listening. The only change in this
section is that test takers will listen to fewer lectures (3-4 rather than 4-6).

3. There is no change in the length of conversations in Listening.
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Reading SectionのPassageの長さ、Listening SectionのLectureとConversationの長さに変更はないそうです。

また、8月の受験前にOfficial GuideなどでThe shorter TOEFL iBT ® Testの対策をしたい、と伝えたところ、

**************************
We don’t have a date yet for the publication of a new Official Guide. However, all existing test preparation materials can continue to be used as the shortened test has no new item types and the additional length of the practice tests can provide useful practice for test takers.
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という回答でした。
残念ながら、8月までにOfficial Guideが改訂されることはなさそうですが、現在のOGで対策はできそうです。

TOEFL iBT® Listeningセクションの変更点(′19年8月以降)

今年8/1以降のフォーマット変更に伴い、R・L・Sの各セクションがどのように変わるのか、受験者の皆さんは関心を寄せておられることと思います。

Speakingセクションの変更点に関しては、先日加藤講師がETSに問い合わせて公式回答を得て、本ブログにUPしてくれました。https://www.agos.co.jp/blog/instructor/2019/05/30/toefl-ibt-speakingchange/

Listeningセクションの変更点について、私から情報をお伝えします。Conversationの出題数は変わらず、Lectureの出題数が減ることで全体の問題数が少なくなりセクションの割り当て時間が短くなることが発表されています。

ETSからの新形式についてのリリースは以下の通りです。https://www.ets.org/toefl/better_test_experience

3–4 lectures, 6 questions each
2–3 conversations, 5 questions each
41–57 minutes

…ということは、採点されないダミーのセットがあることはこれまで通りですが、従来《Conversation→Lecture①→Lecture②》=1セットだった訳ですが、Lecture数が減らされることにより、この形以外のセットが出題されることが考えられます。そこで、8/1以降の本試験においては、ConversationとLectureがどのような順番で出題されるのか、ETSに問い合わせてみました。

ETSのGlobal Education DivisionのGlobal Client Relations担当の方から回答を頂きましたので、以下に共有します。

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With the new shortened, there are five possible order combinations that a test taker might see in the Listening section:

 

①Conversation + lecture / conversation + lecture + lecture

②Conversation + lecture + lecture / conversation + lecture

③Conversation + lecture / conversation + lecture / conversation + lecture + lecture

④Conversation + lecture / conversation + lecture + lecture / conversation + lecture

⑤Conversation + lecture + lecture / conversation + lecture / conversation + lecture

 

In all cases, the test taker will only get one conversation that is followed by two lectures.  All other conversations will be matched with one lecture.

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…という回答でしたので、我々アゴス教務部の予想通り、《Conversation→Lecture》というショートセットと《Conversation→Lecture①→Lecture②》というロングセットが混在することになります。

米田

TOEFL iBT® SpeakingセクションではTask 1と5がなくなります(本年8月から)- by 加藤正人

こんにちは。

先日教務部からのお知らせとして、本年8月1日以降に、TOEFL iBT®本試験の試験時間と問題数が削減されることをお知らせいたしました。

そこで、Speakingセクションに関して「Task 1と5がなくなる」という噂が関係者の間で飛び交っていたため、私から直接ETSにこの件を問い合わせてみました。
そうすると、ETSのGlobal Client RelationsのAssociate Directorという方から、「確かに、削除するのはTask 1と5である」という明確な返答が来ました。

以上、お知らせいたします。