英単語学習法(その2):語源で覚える!– by 加藤

前回の私の記事で、お勧めしている英単語学習法は以下の様に述べました:

(1)例文や用例の中で覚える (→ 連語や語のニュアンスも身に付く)
(2)強勢の位置と正しい発音を意識しながら、例文や用例を口ずさんで覚える
(3)分かる場合は語源の理解と共に覚える
(4)分かる場合は派生語と共に覚える

今回は、上記の特に(3)に光を当ててみます。
覚えようとする英単語の語源が一部でも分かれば、その単語を覚えやすく、また、忘れにくくなります。

まずは、前回も例に出した「synthesize:(動)合成する、統合する」で考えてみます。
実は、接頭辞のsyn-やsym-は、con-やco-と同じく「(2つ以上のものが)共に、同時に、一緒に」という意味を表すのです。この接頭辞を含む他の単語には、次のようなものがあります:

synchronize:(動)同時に発生する、同時性をもつ
synonym:(名)同義語、同意語
symmetry:(名)左右対称
sympathy:(名)同情、共感

これらはすべて、「2つ以上ものが一緒になる」イメージを含みますよね。
話はもどりますが、よって、synthesizeは「2つ以上のものを合成させる」イメージで覚えやすくなります。

ちなみに、皆さんの中には、シンセサイザー(synthesizer)という楽器をご存じの方もいらっしゃると思います。電子的に音響を合成する装置のことですね。

どちらにしても、英単語を覚える、そして、その意味を思い出すには、「手がかり」や「糸口」が多いに越したことはありません。ぜひ、上記に述べた方法で、英語の語彙力増強を図ってください!

「リーディング・スコアの伸び悩み」の原因とは?– by 柳澤洋美

生徒さんから、「一通り単語集の暗記はしました。英文法も復習しました。でも、TOEFLでReadingが20点(あるいはIELTSでバンド6.5)から伸び悩んでいます」…というご相談を受けます。

原因の一つとして「複雑な構文」に弱い…というのがあります。比較的簡単な英文は難なく訳せても、少し複雑な文章の意味を取るのに時間がかかってしまうのです。そして、実はそこに限って設問になっています(汗)。
これは「自分の知っているパターンの構文」が出てくれば、す~っと読めるのですが、「知らない」構文パターンが出てくると、その文章の単語が全部わかっていても理解不可能になります。

これを克服するには、「自分の知っているパターン構文」を増やしてしていくことが大切です。

たとえば
It was the news that made me happy. をどう訳しますか?


答「私をハッピーにしたのはその知らせだった。」
「it is ~ that …」の強調構文をパッと見抜けますか? it wasとthatを取ると、The news made me happy. という英文ができます。これが強調構文の見分け方です。訳すときは「(that以下)なのは、(it was以下)だ。」です。

では、このような難易度の高い構文パターンの知識をどのように増やしていけばいいのでしょうか? 

それは過去問公式問題集に出てくる文章をしっかりと読めるようにすることです。長文問題を解いてみて、ミスしたところがあったら、本文中に解答の書いてあるところを探します。そして、その場所(文章)をしっかりと訳してみましょう。その文の型(SVOC)を捉えて、分析する…そうすることで「自分の知っている構文パターン」がどんどん増えていきます。構文のインプットも高得点の秘訣です。

ETS Japanが設立されました

本年6月15日より、ETSの子会社として、ETS Japanが設立されました。
以下のご連絡がありましたので、皆さまに共有いたします。

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このたび一般社団法人CIEE国際教育交換協議会は、令和3年6月14日をもちまして、TOEFL®テストに関する事業を修了し、翌6月15日以降はETS Japan合同会社が同事業を運営していくことについて同社との間で合意に至りましたことをここにお知らせいたします。
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以上が、CIEE代表理事の磯田太郎様名義でのご連絡です。

なお、以下がETS Japanのウェブサイトです:

https://www.toefl-ibt.jp/

Home Edition用ノートテイキングセット(TOEFL iBT®︎)

受講生の中でも、公開会場だけではなく自宅受験版のHome Editionで受験しスコアを報告して下さる方が本当に多くなってきました。

このシステムが始まった当初は、受験者側も実施側もかなりの試行錯誤が求められたと思います。多くの質問も寄せられました。

公開会場とは異なる制約(通常の紙は使用できない)がある“メモ取り”ですが、公式教材ショップ(TOEFL®︎  テスト日本事務局が運営する公式オンラインショップ)では以下のような製品が販売されています。

https://www.ciee-onlineshop.jp/fs/cieeonlineshop/shenote

興味深いのは、「実際に受験した方の声を参考に開発」したもので、「実際にスタッフが商品を試して厳選した」アイテムだというところです。紹介動画もありますので是非参考になさって下さい。

適度な硬さと柔軟性のある紙製のホワイトボードに、書きやすい極細のマーカー、そして消しやすいイレーザーをセットにして繰り出しています。使用した方の感想が寄せられたらまた情報共有したいと思います。

(米田)

英単語学習法(その1):例文の中で覚える!– by 加藤

TOEFL®にしてもIELTSにしても、高スコア獲得のためには語彙力の増強が欠かせません。私が自分でも実践し、生徒さん達にもお勧めしている英単語学習法は以下です:

(1)例文や用例の中で覚える (→ 連語や語のニュアンスも身に付く)
(2)強勢の位置と正しい発音を意識しながら、例文や用例を口ずさんで覚える
(3)分かる場合は語源の理解と共に覚える
(4)分かる場合は派生語と共に覚える

今回は上記の特に(1)と(2)に光を当てます。
たとえば、『TOEFL®テストボキャブラリー+例文3900』(アゴス 岡田&松園著/The Japan Times社刊)のp. 153に、80点突破レベルの単語として、次の項目が載っています:

synthesize:(動)合成する、統合する
Scientists are trying to synthesize the two metals.
科学者たちはその2つの金属を合成しようとしている。

単純に「1語1語訳」(英単語1語につき、1つか2つの日本語の訳語)だけで暗記するとなると、「synthesize:(動)合成する、統合する」だけを見て覚えることになります。

しかし、例文を見ると「~ synthesize the two metals.(下線部は加藤)」とあります。これで、「2つ(またはそれ以上)の異なるものを合成する、合わせる」ことだと分かります。

つまり、synthesizeという単語の日本語訳だけを暗記していたのでは分からないかもしれない

(A)語の使い方(他動詞であること。連語(コロケーション)のパターン)や、
(B)より深いニュアンス、
と共に覚えることができ、
(C)実際に自分でもその単語をアウトプット(writingとspeaking)する時に、自信をもって文の中で使える(!)
ことにも繋がります。
さらに、「1語1語訳」で覚える場合よりも、

(D)その単語の意味を覚えやすく、かつ、忘れにくくなります。

英単語を例文の中で覚えると、なんと、以上(A)~(D)の利点があるのです。
是非、英単語は例文の中で口ずさんで体得するようにしましょう!

TOEFL iBT®︎ 本試験、受験料改定! 245$へ↑

本日、日本事務局であるCIEEより、以下のお知らせを頂きました。

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TOEFL(R)テスト日本事務局をしております一般社団法人CIEE国際教育交換協議会です。

TOEFL iBT(R)テスト(インターネット版TOEFL(R)テスト)につきまして、2021年2月より受験料等が下記の通り改定されましたので、皆様にお知らせいたします。

・Regular registration(オンライン/電話:受験日の7日前まで):245米ドルLate registration(オンライン:受験日の2日前まで):285米ドル(受験料245米ドル+手数料40米ドル)
・Additional Score Report(Official、Test taker共に):20米ドル

上記の料金表示は、 TOEFL(R)テスト主催団体Educational Testing Service(ETS)のWebサイト(http://www.ets.org/toefl)上で受験者が作成する「My TOEFL Home」でご確認いただけます。
なお当協議会サイトで掲載している主なページは以下になります。

https://www.toefl-ibt.jp/test_takers/toefl_ibt/fees.html
https://www.toefl-ibt.jp/test_takers/toefl_ibt/faq2.html

これからTOEFL iBTテストを受験される方のために、ホームページ、E-mail、掲示板などでご案内いただけますと幸甚に存じます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。
  
一般社団法人 CIEE国際教育交換協議会 // CIEE Japan  
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・・・とのことです※(赤太字等で強調は当ブログ執筆者)。数年おきに値上げがありますが、貴重な資金を無駄にしない為にも、
しっかり学習し対策を講じた上で受験したいものです。

(教務部)

TOEFL iBT®︎自宅受験版(Special Home Ed.)の実施期間さらに延長;12/31まで!

以前(9月)にこちらのブログでお知らせした情報のアップデートです。

TOEFL iBTの自宅受験版の実施期間が12/31までに延長されています。

https://www.ets.org/s/cv/toefl/at-home/

自宅の静かな環境で落ち着いて受験できます!
ただし、こちらのスコアを正式なものとして受け付ける教育機関とそうでないところもありますので、ご自身でご確認の上、ご受験ください。

(教務部)

TOEFL iBT®︎自宅受験版(Special Home Ed.)の実施期間延長;10/31まで!

以前(6、7月)にこちらのブログでお知らせした情報のアップデートです。

*参照→https://www.agos.co.jp/blog/instructor/2020/06/09/toefl-ibt-specialhomeedition_extended/

TOEFL®︎テスト日本事務局である一般社団法人・CIEE国際教育交換協議会より、本日以下のお知らせを頂きました。

ーーーーーー以下引用ーーーーーー

TOEFL iBT®テストの自宅受験「TOEFL iBT® Special Home Edition」につきまして、実施期間が2020年10月31日まで延長されることが決定しましたのでお知らせいたします。 
 
また現在、全国のテスト会場における通常のTOEFL iBTテストも実施しております。 
https://www.toefl-ibt.jp/test_takers/toefl_ibt/centers_dates.html 
 
つきましては、通常のTOEFL iBTテストおよびTOEFL iBT Special Home Editionを引き続き英語力の証明としてご活用いただけますと幸いに存じます。 
なお、「TOEFL iBT Special Home Edition」、「テスト会場におけるTOEFL iBTテスト実施状況」に関する詳細につきましては、下記をご高覧くださいませ。 
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■TOEFL iBT® Special Home Edition 
https://www.ets.org/s/cv/toefl/at-home/  (英語) 
https://www.toefl-ibt.jp/test_takers/at-home.html (日本語) 
  
■テスト会場におけるTOEFL iBTテスト実施状況 
9/7現在、通常通り実施されておりますが、今後TOEFL iBT®テスト会場運営を行っているプロメトリック株式会社が必要と判断したテスト会場については、臨時閉鎖(試験実施中止)となる場合があります。ついては下記プロメトリック株式会社の Web ページにて試験会場の開催状況に関する最新情報をご確認ください。 
http://it.prometric-jp.com/news/news_detail.asp?news_no=5945 
------------------------------------------------------------------
 
以上、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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受験予定の方はどちらのバージョンを受けるかをよく考えて決定し、準備を進めましょう!

(教務部)

TOEFL iBT(R)自宅受験版の実施は9月いっぱいまで延長されます

CIEE国際教育交換協議会によると、TOEFL iBT®テストの自宅受験版「TOEFL iBT® Special Home Edition」は、実施期間が2020年9月30日まで延長されることが決定したとのことです。

また、6月1日以降、全国のテスト会場において通常のTOEFL iBTテスト実施も再開されているとのことです。

https://www.toefl-ibt.jp/test_takers/toefl_ibt/centers_dates.html

以下、JAFSA会員向けの案内からの抜粋です:
—————————————————
■TOEFL iBT® Special Home Edition
(受験者向けご利用案内)
https://www.ets.org/s/cv/toefl/at-home/ (英語)
https://www.toefl-ibt.jp/dcms_media/other/TOEFL_iBT_SpecialHomeEdition.pdf(日本語)

■テスト会場におけるTOEFL iBTテスト実施状況
6/4現在、通常通り実施されておりますが、今後TOEFL iBT®テスト会場運営を行っているプロメトリック株式会社が必要と判断したテスト会場については、臨時閉鎖(試験実施中止)となる場合があります。ついては下記プロメトリック株式会社の Web ページにて試験会場の開催状況に関する最新情報をご確認ください。
http://it.prometric-jp.com/news/news_detail.asp?news_no=5945
————————————————–

※以下、7月5日付記:

CIEE国際教育交換協議会が、日本語の「TOEFL iBT® Special Home Edition」(SHE)案内Webサイトを公開しました。

https://www.toefl-ibt.jp/test_takers/at-home.html

(教務部)

今こそZoomライブ配信授業で試験対策をしっかりと行おう!―TOEFL Writing Practiceクラス編 ― by 松園保則

皆さん、こんにちは。AGOS Japanの松園です。ここのブログには基本的に登場していませんが、皆さんに今回是非お伝えしたいことがあってブログを書くことにしました。

すでにご存知かと思いますが、昨今の社会状況から、アゴスではこれまでの通学クラスがZoomを使ったライブ配信授業へと切り替えて授業提供を行っています。正直申し上げると、私はプライベートも含めて今までZoomを使ったことが一度もなく、3月末にZoomでのライブ配信授業へと突然切り替えることになったため、初めてZoomで授業を行ったときは授業を成立させることにとにかく必死でした。その後、4月クラスでは4回の授業全てがZoomライブ配信授業となり、様々な工夫をこなしながら全授業を先日無事に終了することができました。そこで感じたのが、Zoomライブ配信授業には、通学クラスとは違った良さがあり、通学クラスと同様の(もしくはそれ以上の?)学習効果がしっかりと出せるのではないか、ということです。

以下は、2018年1月から提供が始まったTOEFL Writing Practiceクラスの、4月Zoomライブ配信授業を終えての感想を項目別にまとめたものです。

※ TOEFL Writing Practiceクラスについて
・ 定員: 6名までの少人数制
・ 対象: TOEFL Writing Strategyクラスを終了された方、
または本番で「Writing 25点以上」を取得されている方
・ 目標: TOEFL Writing 28点以上到達
・ 特徴: Independent TaskとIntegrated Taskの対策を1ヶ月で一気に仕上げる
・ 添削エッセイ: 計8本(Independent Task 4本、Integrated Task 4本)

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[Zoomライブ配信授業全体の良さ]
 自宅で学習できるため通学時間が削減できて非常に効率が良い
 Microsoft WordやPowerPoint等を駆使することでビジュアルを通じた内容理解の底上げが可能
 授業開始前、休憩中、終了時などで頻繁に生徒さんと意思疎通を測ることで、通学クラスとは違った種類のコミュニケーションがとれる
 様々なコミュニケーションを頻繁にとることで、通学クラスでは味わえない類の一体感が生まれる
[TOEFL Writing Practiceクラスで工夫している点]
1. 即時フィードバック
通学クラスでは生徒さんが書かれている内容を直に見ながら改善点等をその場で指摘することができますが、Zoomではこれが事実上できません。そこで、生徒さんが一旦書かれたエッセイ(やその一部)を作成直後に添付ファイルでメール送信してもらい、次のエッセイ(やその一部)を書いてもらっている間(10分、20分、30分等)に、送ってもらったエッセイ(やその一部)を即チェックしてフィードバックをファイルに記入して添付ファイルにて即返却し次のエッセイ(やその一部)の作成が終わった段階で、添付で送った私のフィードバックをチェックしてもらう、という流れを辿っています。この「即時フィードバック」は生徒さんからの評判はかなり良かった印象でした。

2. 添削エッセイに対する個別フィードバックの共有
アゴスでは、添削対象のエッセイについては、授業を担当する講師ではなく、ネイティブグレーダーによる添削を実施していますが、この添削内容を事前にチェックして、次の授業の冒頭で私個人が感じるフィードバックを追加でお伝えするようにしました。その際、フィードバック自体は個別のものですが、参加されているクラスメートの方々全てに平等に発信するように心がけました。このことで、生徒さんはカタチとしては「一人」で参加されていますが、「クラスメートと共に」学んでいる感覚を少しでも持っていただき、刺激を受けてもらえることを願って取り入れました。これも参加された生徒さんからは評判がよかったと思っています。
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ちなみに、これはライブ配信とは関わりがありませんが、TOEFL Writing Practiceクラスを受講された生徒さんから、「Writingセクションのスコアがアップした!」「目標点に到達した!」という報告をよく受けますが(過去においては「22点→27点」「初受験で28点」という報告をいただいています)、つい最近も「受講前21点」だった生徒さんが、「受講後のTOEFLで27点」が出た、との報告を受けて、とても嬉しく感じた次第です。
(5月TOEFL Writing Practiceクラス、今ならまだまだ空きがあります!笑)

昨今の社会状況から不安な要素は多々あるとは思いますが、今の状況だからこそできることを今のうちにしっかりやるべきだと個人的に強く感じています。そして、留学という目標を持っていらっしゃる方々に対しては、留学実現を大きく左右する要素の1つとなるTOEFL/IETLS等の英語試験対策を、Zoomライブ配信授業を通じてしっかりと行っていただきたいと強く願っています。

Zoomライブ配信授業で皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。(もちろん、通学クラスが再開されたら通学クラスでお会いしましょう!)