映画で英語のイディオムを学ぼう!(その1) — by 加藤

前回、洋楽鑑賞が私の趣味だと申し上げました。私のもう一つの趣味に、映画(特に洋画)鑑賞があります。それも昨今の状況から、映画館で映画を観る機会はめっきり減ってしまい、自宅のテレビで地上波の「〇〇ロードショー」を観ることが多いです。

洋画を観る際は、自分の英語を錆びらせないという目的もあって、音声切り替えで英語だけの音声にします。そして、同時に日本語字幕を出して見ることにしています。そうすると、「この英語表現をこんな意外な日本語に訳しているのか!」という新たな発見が多々あります。

当然ですが、アメリカ映画には、登場人物のセリフに生きたイディオムがふんだんに出てきます。ここでは、私が観てきた映画の中に出てきたイディオムとその日本語字幕での訳、その場面と、解説をまずは1セット挙げてみます。

(1)

You won’t get away with it!

「ただじゃ済まないぞ!」

【場面】

たしかマコーレ・カルキン主演のHome Aloneのシリーズの一つです。ある場面で男性が何かを盗もうとしているところです。それを見ていたその友人が言ったセリフです。

【解説】

get away with …は「(何か悪いことをしても)…を罰せられずにすむ、(軽い罰で)済む」という意味です。直訳すると、「それをして、罰せられずに済むなんてことはないぞ!(だから、やめとけ)」です。しかし、字幕には字数制限があるので、上記の引き締まった訳になっていて、ちょっと感動した覚えがあります。

(「その2」に続く。1週間後にアップ予定です。)

TOEFLリスニングの壁:語句の用法に慣れているか?(その2) – by 加藤

以下は、前回の私のブログ記事「TOEFLリスニングの壁:語句の用法に慣れているか?(その1)」の続き(完結版)です。

私はアメリカの大学と大学院で合計6年弱の間、留学をしていました。その間、様々なレポートや論文を自分でも書き、また読みました(「読まされました」がより正確です)。それらの論文の冒頭あたりでは、よく、次のような表現を目にしますし、自分でも書いてきました:

  •  The scope of this paper is …. 「この論文で扱う(テーマの)範囲は…。」
  •  … is beyond the scope of this paper. 「…はこの論文が扱う(テーマの)範囲外である。」

これらの例でお分かりのように、scope自体の意味は、「(研究などのテーマの)範囲」という意味です。そして、「〇〇の範囲内で論ずる」とか、「〇〇は範囲外だから触れない」などというように使用します。まだ留学を経験していない方や英語で論文を読みなれていらっしゃらない方には、馴染みのない言葉とその用法かもしれませんね。

では、前回ご紹介したListen Again Qの内容に戻ります。

話の流れは、まず、学生が「“dialect” (英語の方言)について、レポートを書きたい」と言っています。

それに対して教授は、「yes ~, but …」の論理で返しています。「~の部分は良いけれど、…の部分はダメ」と言いたいのだと分かりますね。

that’s certainly an interesting topic, but you may not realize, I mean, the scope. . .

「それは確かに興味深いトピックだ。しかし、分かっていないのかもしれないが、その範囲が…。」

つまり、「『方言』というトピック自体は悪くないけれど、レポートに書くトピックの範囲としては、『方言』は大きすぎる」ということを言わんとしています。本を1冊書けるくらいのトピックだと、言わんとしているのかもしれませんね。

受験者として、ここでピンとこなければ、Listen Again Q自体では再生されませんが、会話の後半では次のようなやり取りがあります。

この同じ学生が、「“dialect accommodation” (方言適応)について、興味がある」ことが分かります。それを受けて教授が次のように語ります。

教授: OK, all right——”dialect accommodation” is a more manageable sort of topic . ..

よって、”dialect accommodation”はmanageable topicだけれど、”dialect”自体はmanageable topicではない(=レポートに書くには大きすぎるテーマである)ことが分かります。

よって、正解の選択肢は(B)です。

英単語は1つ1つの意味が分かるだけではなく、その用法にも馴染みがないと、なかなか確信を持って理解や正解ができないものです。このようなことは、アゴスの授業中に講師が体験談を交えて解説することがよくあります。

TOEFLリスニングの壁:語句の用法に慣れているか?(その1) – by 加藤

私が担当しているクラスの一つに、「TOEFL iBT® Listening Practice Advancedクラス」というものがあります。そこで扱う教材(ETSの過去問の中の会話問題)に次のようなListen Again Q(会話の一部が再生され、その内容を問う設問)があります。
(出典:『Official TOEFL iBT® Tests Volume 1, 4th ed., pp. 140, 319-321』)

【場面設定】 レポートのトピックを決める際の、学生と教授とのやり取りです:

ナレーター: Listen again to part of the conversation. Then answer the question.
学生: The section on dialects? ‘Cause, like, that’s the kind of thing that’s always sort of intrigued me, you know?
教授: Well, that’s certainly an interesting topic, but you may not realize, I mean, the scope. . .
ナレーター: What can be inferred about the professor when he says this:
教授: Well, that’s certainly an interesting topic, but you may not realize, I mean, the scope. . .

上記の部分を音声で聞いて、次の設問に答えます。皆さんはどれが正解だと思いますか?


Q. What can be inferred about the professor when he says this:
(A) He thinks the topic goes beyond his expertise.
(B) He thinks the topic is too broad for the student to manage.
(C) He thinks the topic is not relevant for a linguistics class.
(D) He thinks other students may have chosen the same topic.

これまでの受講生の反応から、この問題は結構難しいと感じる方が多いようです。

その大きな原因は、語られた内容が少ないことに加えて、教授のセリフの最後にあるthe scopeの意味と用法に馴染みがないことではないでしょうか。

この問題の解説と解答は、次回発表予定の記事にて行います。
それまで、皆さん、じっくり考えてみてくださいね。

語彙の習得 — by 柳澤洋美

TOEFLやIELTSの受験勉強に欠かせないのが「英単語の暗記」です。リーディング(長文読解)のセクションにおいて、単語力がある人とない人では大きな差がつきます。だから、受験をすると決めたあら、なるべく早い段階で単語力をつけましょう。

まず「量」を強化する。「量」がなければ、まとまった英文を読むことは困難だからです。お持ちの単語帳にある意味を覚えるのですが、最初の意味のみを覚えます。それを「見出し語」と言ったりします。単語はもちろん、複数意味を持っていますが、まずは、「見出し語」暗記に集中してください。

「量」を制覇したあとは、「質」へ転換させましょう。単語を文脈で覚えます。たとえば、「TOEFLテストボキャブラリー+例文3900」から引用すれば、integralの見出し語「不可欠の」と覚えたあと、単文「An engine is an integral part of a car.」=「エンジンは車の不可欠な部分である」と単語を文の中で訳せるようになって初めて、「語彙が定着した」と言えます。

お忙しい皆さんにとって、時間が2倍かかるじゃないか!と言いたくなりますね。たとえば「量」を通学・通勤時間などに、自分で目標を作り、限られた時間で覚える。そして、その夜、学校(会社)から帰って静かな集中できるときに、朝覚えた単語を文脈で確認する「質」で覚える。そのときに文章を音読、あるいは音源を使って覚えるというのもいいです。語彙習得は「量と質」を行って、初めてテストで力を発揮してくれます。ぜひお試しください。

英単語学習法(その3):派生語と共に覚える! — by 加藤

これまでの記事で、私がお勧めしている英単語学習法は以下であると述べてきました:

(1)例文や用例の中で覚える (→ 連語や語のニュアンスも身に付く)
(2)強勢の位置と正しい発音を意識しながら、例文や用例を口ずさんで覚える
(3)分かる場合は語源の理解と共に覚える
(4)分かる場合は派生語と共に覚える

今回は、上記の(4)に光を当てます。

たとえば、『TOEFLテストボキャブラリー+例文3900』 (アゴス 岡田&松園著/The Japan Times社刊)のp.189に、80点突破レベルの単語として、次の項目が載っています:

「endure:(動)耐える、持ちこたえる  (名)endurance:忍耐、持続」

これだけでも、endureという動詞を、その名詞形のenduranceと一緒に覚えられて、一挙両得ですね。ですが、さらにできる方は、辞書でendureを引いてみましょう。その前後に次のような派生語が見つかるはずです:

endurable:(形)耐えられる、がまんできる
enduring:(形)忍耐強い(patient);持続する(permanent)

これらもすべてまとめて覚えてしまいましょう。endureという単語を糸口に、その3つの派生語も一緒に覚えられて、一石二鳥ならぬ「一石四鳥」です!
私の辞書には、たまたまenduringの同義語として、上記のようにpatientとpermanentも載っているので、これらも一緒に覚えると、なんと「一石六鳥」です!!

私は常日頃から、「辞書は引くものではなく、読むものである」と言っています。ある英単語の意味を調べたらすぐにとじてしまうのではなく、せっかく労力をかけて開いた辞書(電子辞書やネット辞書の場合は、検索した語句)は、そう簡単にはとじません。その語が持つ意味を隅から隅まで確認し、特に知らなかった意味についてはその例文を確認し、口ずさんで覚えます。さらにその派生語(名詞(簡単な例では、energy)の場合は、その動詞形(energize)、形容詞形(energetic)、副詞形(energetically)など)も一緒に覚えるようにします。

このようにして、貪欲に英語の語彙力増強に励んでみてはいかがでしょうか。語彙力が飛躍的に向上します!

英単語学習法(その1):例文の中で覚える!– by 加藤

TOEFL®にしてもIELTSにしても、高スコア獲得のためには語彙力の増強が欠かせません。私が自分でも実践し、生徒さん達にもお勧めしている英単語学習法は以下です:

(1)例文や用例の中で覚える (→ 連語や語のニュアンスも身に付く)
(2)強勢の位置と正しい発音を意識しながら、例文や用例を口ずさんで覚える
(3)分かる場合は語源の理解と共に覚える
(4)分かる場合は派生語と共に覚える

今回は上記の特に(1)と(2)に光を当てます。
たとえば、『TOEFL®テストボキャブラリー+例文3900』(アゴス 岡田&松園著/The Japan Times社刊)のp. 153に、80点突破レベルの単語として、次の項目が載っています:

synthesize:(動)合成する、統合する
Scientists are trying to synthesize the two metals.
科学者たちはその2つの金属を合成しようとしている。

単純に「1語1語訳」(英単語1語につき、1つか2つの日本語の訳語)だけで暗記するとなると、「synthesize:(動)合成する、統合する」だけを見て覚えることになります。

しかし、例文を見ると「~ synthesize the two metals.(下線部は加藤)」とあります。これで、「2つ(またはそれ以上)の異なるものを合成する、合わせる」ことだと分かります。

つまり、synthesizeという単語の日本語訳だけを暗記していたのでは分からないかもしれない

(A)語の使い方(他動詞であること。連語(コロケーション)のパターン)や、
(B)より深いニュアンス、
と共に覚えることができ、
(C)実際に自分でもその単語をアウトプット(writingとspeaking)する時に、自信をもって文の中で使える(!)
ことにも繋がります。
さらに、「1語1語訳」で覚える場合よりも、

(D)その単語の意味を覚えやすく、かつ、忘れにくくなります。

英単語を例文の中で覚えると、なんと、以上(A)~(D)の利点があるのです。
是非、英単語は例文の中で口ずさんで体得するようにしましょう!

Using Natural English – by James Cort

Hello and welcome to the instructor blog! I’m James Cort and I teach TOEFL Speaking and Pronunciation and Fluency (発音矯正) at Agos.

The year is finally coming to an end, and the winter holidays will soon be upon us. Many of us are looking forward to some time off work or school, some may be travelling overseas and others preparing for important examinations. Whatever your plans, before we forget the year at the next忘年会 (end-of-year party), let’s reflect on our academic progress and consider how to make next year even more successful.

“Well… I can understand you, but it doesn’t sound natural.” Have you ever heard this from a native English speaking friend, colleague or instructor? You might then note down the corrected sentence that your teacher offers. However, you may not understand where you went wrong or how to sound more natural in the future. Today I’m going to talk about naturalness: What is natural English? Why is it important for the TOEFL and IELTS tests? How can you learn to use it?

What is natural English?

Natural English simply means the English that native speakers actually use. This can be quite different from the English you find in many textbooks, and drastically different from English directly translated from Japanese.

Unnatural English is often caused by several types of errors. Have a look at the examples below.

Error Example Natural English
Inappropriate vocabulary choice ‘My friends and I gathered at the bar.’ ‘My friends and I met up at the bar.’
Word order ‘I went to a Japanese traditional restaurant.’ ‘I went to a traditional Japanese restaurant.’
Register (formality/context) ‘There were many people at my birthday party. Moreover, it was very enjoyable.’ ‘There were loads of people at my birthday party and we had a good time.
Direct translation ‘I entered university in 2010.’ ‘I started university in 2010.’
‘Textbook’ English For the first time, I ate dinner at Cici’s some days ago. It was so-so.’ I tried Cici’s the other day – it wasn’t great.’
‘Japanese’ English ‘I went to the hot spring to refresh my mind.’ ‘I went to the hot spring to unwind.’
Wrong collocation (collocations are words that go together) ‘The temples in Kyoto are very amazing.’ ‘The temples in Kyoto are absolutely amazing.’

If you’re told that your English sounds unnatural, then it’s likely that it contains at least one of these errors.

 

Why is natural English important for the TOEFL and IELTS tests?

The ability to use natural English is vital for both TOEFL and IELTS. This is especially true for the speaking sections, where you have limited time to think about and plan your response. TOEFL speaking is graded holistically, which means the grader gives you a score based on their overall impression of your response. Of course, more natural speech will make a better impression, so you’ll get a higher score. The IELTS speaking examiners use very clear and detailed grading criteria, and producing more accurate and natural speech will help you to reach the higher bands.

How can you learn to use natural English?

So, how do you improve? Memorising the corrections your teacher gives you is vital, but this can be a slow process. Here are three important steps you can take to speak more naturally.

  1. Increase your exposure to natural English

The first step is to expose yourself to a lot of natural English material. Tedtalks, Youtube and online radio are great free resources. Netflix, Hulu and Amazon video are useful paid resources. Most of these have English subtitles available that can help you with new language. After listening or watching, make a note of new language, practice shadowing, make your own sentences and say then say them aloud. The material doesn’t have to be difficult. The important thing is to expose yourself regularly to natural English, and try to copy how the native speakers use the language.

  1. Consider the Context

Whenever you hear new words or phrases, think about the setting. What is natural in one context may sound very unnatural in another. Ask yourself: ‘Was the setting formal or informal? Was it at work, home or school? Was the topic serious or light-hearted? What’s relationship between the speakers? What’s the emotional state of the speaker and listener? How is the speaker using intonation? Etc.’ Questions like this will give you clues as to when and where you can use this language.

  1. Get out of your comfort zone

It’s easy and safe to use what you learnt in high school. But if you act in the same way, you’ll always get the same results, you won’t make progress and your TOEFL or IELTS scores won’t improve. Get out of your comfort zone and try out what you’ve learned in the real world. Use the new language with friends, with co-workers, in class, for homework and eventually on your TOEFL and IELTS tests!

 

Try these tips and see if you can start sounding more natural in 2017, and improve your TOEFL or IELTS speaking scores!